ばばしゃつ話。

私はオバサンなので、ババシャツを愛用している。

商品名としては、レディースインナー、とでもいうのだろう。

Tシャツ1枚で過ごす真夏以外は、ほぼ通年、何かしらのババシャツを着用に及ぶ。

近頃めっきり暖かくなったので、厚手の長袖はひっこめ、今日はコットンセーターの下に、半袖のババシャツを着て出かけた。

楽しい1日を過ごした帰りの電車。暗い窓に我が身を映して、ギョッとした。

セーターの襟あきから、ババシャツが盛大に見えているではないか。

慌てて上着を羽織り、襟元をかき合わせるが、顔が赤くなっているのが分かる。

むかしむかし、学生の頃、セーラー服の襟元からババシャツがはみ出ていることをババチョロと呼び、それは女学生にとってこの上ない恥辱であった。

私も50になり、相当ずうずうしくなったからまだいいが、昔なら明日から学校に行けないところである。

襟元を気にしながら帰宅し、その日一緒にいた人に

今日1日ババシャツが出てたよ~! 注意してよ~!

と、メールしたら

あれババシャツだったの? レースが華麗だったから ワザとかと思った!

と返信され、よけい凹んだ。

ばばしゃつ
(このようなタイプは今や少数派である)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/04/25 12:01

めろでぃー話。

コールセンターに電話で問い合わせる。

カスタマーサービスの電話番号にかけると、申し訳ございませんがこちらではわかりかねます、と言われるが、この程度は想定の範囲内なので、腹も立たない。

あーハイハイ、じゃあ分かるところに回してください

おそれいりますが少々お待ちください

ところがその少々が、少々の少々ではない

♪ぴろりろぴろりろ ぴろりろぴろりろ ぴろろりりぴろりろろ♬

保留音が延々と流れる。

この、保留音というのも、会社によってさまざまだ。

この会社はピアノ曲、それも、その昔カレーのCMでナカムラヒロコが弾いていたような、華麗で速いテンポの曲を採用している。

はうすざかりー

♪ぴろりろぴろりろ ぴろりろぴろりろ ぴろろりりぴろりろろ♬

早いタッチで気がせいて、イライラを助長する。

しかし、かといって

♪り~ら~ り~ら~ り~らら~り~り~♬

というような悠長な曲が流れたら、それはそれでムカつくかもしれない。

大変ながらくお待たせしております まことに申し訳ございません

というお詫びが流れる会社もあるが、私のようなひねくれ者は、申し訳ないとか思ってないくせに、と、無用な反感を抱いてしまう。

保留音ひとつとっても、難しいもんだ。

けっきょく、3カ所をタライマワシにされ、とくに得るところのないまま、電話を切った。

まあこの程度は覚悟していたので、いちいち腹を立てたりはしない。

唯一ムカつくのは、

♪ぴろりろぴろりろ ぴろりろぴろりろ ぴろろりりぴろりろろ♬

このメロディーをソラで歌えるほど、バッチリ覚えてしまったことである。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/04/18 11:12

かこんだ話。

年に一度、イースターの休暇に帰省する友だちを囲む会がある。

花どきだけれど花見をするでもなく、ウバザクラが5、6人集まって、飲み食いするだけの会である。

帰省の日にちが決まるとメールがあり、来られそうなメンバーに声をかけ、お店を予約する。

毎年恒例のこの会に、今回異変が起きた。囲まれる当人が、直前になって熱を出したのだ。

やむをえず、囲まれる人不在の、囲む会が行われた。

囲む会といってもじっさい囲むわけではない。みんなで居並んで、ご飯を食べるだけである。

かごめかごめ
(このようなことをする会ではない)

囲まれる人だって、他の人に比べて特に注目されるでもなく、テーブルスピーチをするでもなく、メンバーの1人に過ぎない。

どこから来ようが、1年ぶりに会う、という点では、みんな同じなのだ。

今年の囲む会が囲んでいるのは、囲まれる人がご所望のスキヤキである(ややこしいなあ)。

ナニナニ牛と名前のある高級牛肉が、花びらのように煮えている。

おしゃべりなウバザクラ連のこと、何があろうとも、いつもどおり話は弾んだが、牛肉の高級さにかかわらず、心なしか目出度さに欠ける会となった。

やはり囲まれる人がいないせいかもしれない。

会費を肉の枚数で割り、千円札を煮て食べたようなものだなあ、と思いつつ、家に帰った。

玄関に立てば、いずこからとも知れぬ桜の花びらひとつ。

今年も花見をしないまま、花ももう終わりである。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/04/17 11:54

たいたん話。

昔の友達と、街で会う。

お互いもういいトシになったのだから、昔のようにオーショーでギョーザでは済まない。落ち着いた和食屋を見つけて、そこに入った。

細い格子の引き戸を開けた時、ちょっとした予感はあったのだ。

壁にミツヲ風の筆文字と、ツルタロー風の野菜の絵。上手いんだかヘタなんだか、わからない。

カウンターにはお寺のスリバチほどのデカい器がずらり。中身はナニヤラ惣菜らしい。

モケモケした和紙のメニューを見て、友達と顔を見合わせた。

竹の子と蕗のたいたん

蕪とお揚げさんのたいたん


…等々。

「たいたん」は関西弁で、「煮たもの」という意味。

おかーさん、今日ゴハン何?

サバの塩焼きと… 子芋の炊いたん

などと用い、ウールのスカートに前掛けをかけた、昭和のお母さんから聞かまほしい言葉である。

しかし、炊いたん、と口で言うことはあっても、字に書くことはない

「おばんざい」がまるで高級グルメみたいに持ち上げられたころからだろうか。この「炊いたん」と、妙な場所で出くわすようになった。

ビジネス街の小料理屋だとか、高層ビルのテナントに入っている居酒屋とか、客単価の高い店で、場所も関西とは限らない。

カウンターの奥には、美容院行きたて、ツヤツヤ頭のエセ京女がソロバンをはじいている。

ホッコリとかハンナリとか、イメージで原価の低いものを高く売る、古都商法なのだ。

芋の皮を剥いていたとは思えない、真っ白な割烹着のオンナが、注文を取りに来たので、最低限の注文をして追い払ってから

出たな… たいたんの妖女

コソッと言うと、SF研出身の友達が、爆笑した。

たいたんのようじょ
(出典→「タイタンの妖女」ハヤカワ文庫



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/04/14 10:38

おやぶん話。

春眠暁を覚えず。

目が覚めても、フトンの中でモゾモゾしているのが楽しい季節になった。

寝室の白い天井をボンヤリ見ると、何者かが浮遊している。

虫?

しかし、動く方向に目をやっても、何もいない。

謎のフワフワは、よく気をつけて見ると、起きてからも私の視界にいるらしい。

じつはこのフワフワについては、かねがねお友達から聞いていた。

飛蚊症である。

飛蚊症(ひぶんしょう) … 視界に糸くずや黒い影、蚊のようなものが見え、視点を変えるにつれて動き回るように感じる。明るい場所で白いものや空を見た場合によく見える。多くの場合加齢により自然発生する。

加齢により」かあ。私は近眼なので、来るべきものが来た、という感じではある。

小虫が飛ぶような感覚をうっとうしく感じる方も多いようだが、今のところそれほどでもない。治療らしい治療はなく、今後はこのフワフワと付き合っていくしかないようだ。

観察を続けたところ、私のフワフワは今のところ2つと分かった。

少し大きくて独特の形をしたやつと、それより小さくて丸いやつ。

加齢と思うといまいましいが、親しみが湧かないでもない。そこで名前をつけることにした。

大きいほうがオヤブン、小さいのがコブン

朝起きて天井を見ると、オヤブンがまずフワフワと動き出し、コブンが慌ててそれについてくる。

おはよう、オヤブン おはよう、コブン

最近はそんな風に挨拶したりするが、つい声に出ないように、気をつけている。
かのばか
(「ブン」と読むのは当然のようでけっこうハードルが高い)

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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/04/13 11:17
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