ゆうざん話。

私もまあまあな年なので、標準よりも少な目とはいえ白髪がある。

生えだすと分かるが、白髪というものは全アタマに均等に分布しない。かたまって生えてくるものみたいだ。

私の場合、おでこの生え際、右の眉の上あたりにそのかたまりがある。

口に出して言ったことはナイけど、私はこの部分を「カイバラ」と名付けており、

あ、カイバラが見えてる。分け目を変えなくちゃ。

とか、

そのうち、カイバラのとこだけ部分染めを使ってみようかなあ…。

とか、鏡を見ながら心の中で思っている。

「カイバラ」の語源は、マンガ「美味しんぼ」の海原雄山、美食倶楽部主宰。

私と彼には白髪の位置以外に何の共通点もないが、モノの例えは大げさ目に景気良く、というのが私の主義である。

とはいえ、食卓で

この料理を作ったのは誰だ!

とどなっても、

女将を呼べ!

と暴れても無駄。

うちで料理を作ってるのは他でもない私だし、「おかみ」がいるとすればそれも私だからだ。

ゆうざん

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もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/29 10:10

らっぷの話。

アイドル歌手が曲中でラップをやらされているのをテレビで見ていて、気づくと眉をひそめている。

眉をひそめたうえに頬に手を当てるという、サスペンスドラマで刑事に事情を聴かれる隣のおばさんスタイルになっていることもある。

ヘタだとかそういうことではない。批判でもない。

なぜだか、とてもお気の毒という気分。

本人はうまくいってご満悦の表情なのが、また何とも言えないカナシミをそそるのだ。
てれびじょん | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/27 20:56

あぶない話。

ちょっと高いけど美味しそうだったポテトチップスの、袋の裏に書いてあった注意書き。

かたいので、口の中を傷めないよう、少しずつ、よく噛んでお召し上がりください。

昔、電球を食べる見世物があったのを思い出す。

奮発して買ったのに、おっかなくて食べられない。
もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/25 11:12

かなしい話。

毎年この時期がめぐってくるたび、思い出すことがある。

私はバブル期のイケイケOL(死語)であった。給料はよかったが、使うほうも派手で、しかも仕事は死ぬほど忙しい。

年末の今頃は残業に次ぐ残業。

そして残業と並ぶ年末の名物は「ノルマ協力」である。

取引先の営業さんの年末の販売ノルマを購入して助けてあげる。お歳暮、年賀はがき、おせち料理、どさくさに紛れて指輪や着物まで売りに来る。

カタログが回ってきて名前を書き、注文するのだが、リアルに目が回るほど忙しくて、頼まれるままに何を注文したかも忘れていたある年。

残業でくたくたに疲れて更衣室に行くと、私のロッカーの前にクリスマスケーキが3箱。ご丁寧に全部違うお店の、ホールのクリスマスケーキ。

瞬間、泣くかと思った。だって独身寮に住んでたんだよ!

フラフラになりながら3つのケーキボックスを女子寮に持ち帰り、隣室のドアをたたいた。

ねえ、ケーキ食べてくれない?

バカだね、あたしらだってノルマ協力あるんだよ!

その部屋には4人が集まっていて、すでにホールのケーキが6個あった。

2個持って帰った子は他にもいたが、3個も買ったバカは私だけ。

見てたって無くならないや、せっかくだからクリスマスっぽくしようと、部屋の電気を消し、ついていたロウソクに火を点けると、ミッションスクール出身の子が賛美歌を歌いだした。

並んだ9個のケーキはやっぱり壮観で豪華。えらいものでバブルOLたちのイケイケの血が騒ぎだし、楽しいような気がしてきた。

ロウソクの火は揺らめき、ミッション女は賛美歌を歌い続ける。

ねえ、お誕生日みたいにロウソクを吹き消さない?

いいねー!じゃあ行くよ!メリークリスマス

当たり前のことだが、部屋は真っ暗になった

イヴの真夜中、真っ暗の部屋、5人のOL、9個のケーキ。

誰が立って電気を点けに行ったのか、ケーキはどうなったのか、もう思い出せない。

後にも先にもあの年だけの、おもろ悲しいクリスマスであった。

クリスマスなので、に統一してみました
むかしむかし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/22 20:23

ふくろう話。

私は普通のおばちゃんなので、例にもれず生協をとっている。

生協では食品の他に、日用品やちょっとした便利雑貨のようなものも売っているのだが、かねがね不思議に思うことに、フクロウの品物がバカに多い気がする。

フクロウゴロスケホーホーと鳴き、音もなく飛んで油断している小動物を捕える、あの丸い顔の鳥である。

加湿機能付き!幸せの黄色いふくろう!

親子のフクロウがお出迎え!ふくろう玄関マット!

豪華な金襴織り!ふくろうガマグチ!

おうちに福が届く!金のふくろう印鑑立て!

夜中も安心!自動点灯・見守りふくろうライト!

これだけの品物が一回のカタログに載っていた。載っているということは売れる当てがあるということであり、安定した需要があると考えていいだろう。

フクロウは多くの場合金色または黄色で、どうやら財運、金運への期待があるようだ。

やつらフクロウは、生活必需品にはほとんどくっついていない。みんな、なけりゃないで済む品物ばかり。

今この瞬間、フクロウの品物を買おうとしているあなた

それは本当に必要ですか?

しかもそのターゲットは、他の何よりも金運を求めてる生協おばちゃんたちだ!

あなたはそれでも、その品物を買いますか?

もろもろ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/20 19:27

だんみつ話。

え?壇蜜って、苗字がダンで、名前がミツじゃないの?

違うよ。ダンさんって呼ばれてるの見たことないでしょ。

よそで恥をかく前に、マチガイを正してもらってありがたかった。

しばらくしてから、思春期のムスコを相手に、ニューボーやら、ソケイブやら、そういうものを公に見せている女性について、しばし話し合ってしまったことに気づき、ひとり赤面する。
ごかぞく | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/18 19:05

なかよし話。

家の電話がジーンと鳴った。

○○バスですが、息子さんの定期券が拾得されたと警察から連絡がありました。取りに行ってください。

昨日しぶしぶ模擬試験を受けに行ったが、行ったと思ったらこれだ。

プンスカ怒りながら昼ごはんの洗い物をしていたら、また電話がジーン。

◎◎大学ですが、お嬢さんの財布が学食のベンチに置いてあったと届け出がありました。取りに来てください。

はあ?!

アンタら何??なんか示し合わせてる?それとも、シンクロニシティとかいうあれ?

仲良しさんか!

ごかぞく | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/16 17:16

こうぶつ話。

デパ地下だ、カフェだ、と、スウィーツ好きでなければオンナにあらず、みたいな世の中であるが、甘いものが苦手だ。

まあ、オンナかどうかも、アラフィフの今はちょっと怪しくなってきたが、もっと若い時、子どもの時から、オヤツはしょっぱいもののほうが好きだった。

例外的に好きなのは九州の「かるかん」。アンコ入りの「かるかん饅頭」じゃなくて、ただの真っ白いかたまりの「かるかん」だ。

スカスカでウスラ甘くて、味のあるようなないようなところがいい。

そういえば子どもの頃よく白いご飯にお湯だけをかけて食べ、家族に

戦国武将の「湯漬けを持てー!」じゃないんだから!

と笑われていたが、あの「湯漬け」に通じるものがあるかもしれない。

他に好きなのは、有馬温泉のお土産の「炭酸煎餅」。軽くてスカスカで、やっぱりうす甘い。

おばーちゃんが同窓会で有馬に行ってきたと、炭酸煎餅の缶をくれたので喜んでいると

そういえばあんた昔から、スカスカしたもんが好きよね。炭酸煎餅とか、蒸しパンとか、タンサンでふくらしたもんばっかり。タンサンが好きなんかね。

タンサン

私の好物、タンサン
むかしむかし | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/12/15 11:59

ひもじい話。

毎日寒い。

ふとつぶやく。

寒い ひもじい もお死にたい 不幸はこの順番で来ますのや…

じゃリン子チエのおばあはんの名台詞、私の座右の銘である。

マンガでもいいんだけど、チエちゃんとおばあはんの声を聞きたくて、久しぶりにアニメのDVDを見た。

ところが、あにはからんや、この短いセリフを覚え違っていたとは。正しくはこうであった。

ひもじい 寒い もお死にたい

確かにこの場面、「もおいやや~」な状況のチエちゃんに、おばあはんが「いややったら食べなはれ」とラーメン屋台で言うところなんで、「ひもじい」が先で当然だったな。

かんじんの順番を間違うとはええかげんなやっちゃ。何が座右の銘か。

ひもじい さむい もおしにたい
(さあ復唱しよう「ひもじい 寒い もお死にたい 不幸はこの順番で来る!」)


てれびじょん | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/13 20:00

ひとりで話。

ムスメが家を出て行った。というと不穏な空気が漂うが、あくまで平和裡に

大学が遠くって通うのが大変なので、下宿することになったのだ。

ムスコとの二人暮らしになった我が家は、なんか変な感じ。

二人暮らしだから、ムスコがいないと一人になる(当たり前だ)。頬杖をついて、ムスコも家を出てったら、ずうっとこんな感じなのかなあ、などと思う。

いや、寂しいってんじゃないですよ。さびしくなんかないもん

さびしくはナイ(強調)んだけど、誰もいない時に腰が痛くなって、シップを貼ろうとしたら、くちゃくちゃになってうまく貼れないではありませんか。うーん、困る。

しかし世の中同志がたくさんいるらしく、ちゃんとこういうものがあった。

hitoride

これで大丈夫、ひとりでできるもん、である。

(ところでこの写真なんで縦になるの?)
ごかぞく | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/12/12 20:19
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