あまぞん話。

買い物が好きでないので、アマゾンはよく利用する。

おおむね満足しているのだが、あの、おすすめ機能に関してはもうちょっと何とかならんものか。

よしながふみや今市子のマンガを買うと、恐ろしい数のBL本が推薦されてくるし、缶がかわいいなと思ってウォーカーのビスケットを買うと、世の中にこれほどいろんな缶入りビスケットがあったかと驚かされる。

特に不可解なのは同種の商品のおススメである。

マイナスイオンドライヤーを買えば、他社のマイナスイオンドライヤー。抗菌風呂椅子を買えば、防カビ風呂椅子。

一度ドライヤーを買えば、新しいのは当分要らないし、風呂に椅子はいくつも置けないどういう消費者を想定しているのか謎だ。

想定といえば、以前仕事で細かな作業をするため、造形用の金属ヘラを探して買った時。

どうやらそれはフィギュアやプラモを作る人御用達の商品であったらしく、大変な勢い美少女フィギュアガンプラがおススメされてきた。

何かそういう人と思われたか、と、内心忸怩たるものがある。誰に向かって言えばいいのかわからないが、

違う!誤解だ!

と叫びたい気持ちだ。
スポンサーサイト
もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/30 11:28

まいどの話。

困ったことになった。

うちは住宅街で、近所にあまり食べ物屋がない。

味と値段のバランスがマアマアなラーメン屋が一軒だけあり、時々食べに行っている。

ところが最近、その店に行くと

まいど!

と言われるようになってしまった。今まではずっと

っしゃ~やせ~!

(イラッシャイマセの意)だったのに。

この事象は、カウンターのお兄ちゃんが私というものを認識・記憶したことを示している。

あ、スタミナラーメンと豚キムチと生ビールのおばちゃんだ。

という彼の認識が、

まいど!

の三文字に含まれているのである。そう考えるとお尻がカユくなり、身をよじりたい気分になる。

世の中には常連と呼ばれる人たちがいるようだが、そういう人は、この

まいど!

の段階を耐え抜き、そこからもう一歩奥に踏み込んで、ついにその地位を獲得するものと思われる。

なんとツラの皮が厚く、キモの太い人々であろうか。

まいど!の段階で既に、近くて便利なラーメン屋に行くのをやめようか、と悩んでいる私には、到底マネできそうにない。
ごきんじょ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/28 18:46

ひろいん話。

おばーちゃんのお供をして、オードリー ヘプバーンの未公開映画「マイヤーリング」を観てきた。

1889年に起きたオーストリア皇太子ルドルフの情死事件をふまえた甘々のロマンスで、ヘプバーンが17歳の男爵令嬢マリーを演ずる。

ヘプバーンの美しさ以外見るべきところもない(また、それでいい)映画だと思うが、ちょっと別のことを考えた。

手折られた花のように純情可憐で、運命に翻弄されるヒロイン、という設定だけど、けっこうふてぶてしいし、ズーズーしいなーこの子。

どえらいスピードで既婚者のルドルフと恋に落ちるあたりはドラマの進行上の問題としても、反対する周囲に対抗するへこたれなさ加減、舞踏会で皇太子妃と顔を合わせてもカレに愛されてんのはワタシよとばかりにお辞儀もしない高慢さ、なかなかのタマである。

そういえばディズニーの「シンデレラ」にも、おんなじように感じたなー。

絵本を読んでかわいそうなだけのヒロインと思ってたけど、けっこう図太いし元気そうじゃないか、って。

総じて洋モノのヒロインは、日本人の水準より純情可憐不足というかかわいそう度が低いので、なんか大味で物足りない。

日本の古典文学のヒロインなんて、例えば継母に幽閉されてもメソメソして助けを待つだけ、亭主の元カノの生霊に憑かれたらカンタンに死んじゃう。

アンタは植物かと思うほどの消極性、頼りないことこの上なし。なよなよ度マックス。

強いヒロインもカッコいいけど、お姫様はやっぱりそうでなくちゃね。
もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/24 10:39

きっての話。

消費税8パーセントの影響で、郵便料金が上がるという。

封書82円、2円の値上げだ。

家計を預かる者としては、あらゆる値上げには憤慨するべきだろうが、実は私はひそかに喜んでいる。

ひそかに、とは言ったが、人目がなければ

ひゃっほう!いやったー!!!

と飛び上がって喜んでもいいくらいの気持ちだ。

大昔、事務職のお勤めをしていたころ、郵便局に行くのも仕事だった。仕事の合間に見る、キレイな記念切手の一つ一つが、ここじゃないステキな世界に向けて開いた、小さな窓のように見えたものだ。

新しい切手が出るたびに、1シート買うのが習慣になり、いつしかすぐには使いきれないほどの在庫ができた。

62円切手と41円切手の在庫が。

そして時は流れ、郵便料金は封書80円、ハガキ50円となった。

差額を足して使えばいいと思うのはアサハカな考えであって、18円切手や9円切手というものは、今はないのだ(10年位前まであったのに!)。

9円を足したければ、3円切手を3枚か、5円3円1円の3枚。18円を足すには、10円と5円と3円の、やはり3枚。

決して広くはない封筒やハガキに、都合4枚の切手を貼らねばならず、郵便番号欄を避けて縦長に貼ると、差出人を書くスペースがほとんどなくなってしまう。

かといって、

めんどくせえ、20円貼っとけ!釣りはいらねえぜ!

という気前の良さは、ケチの私にはないのである。

しかし料金が引き上げとあれば致し方ない、今後封筒には62円と20円、ハガキには41円と10円を貼ってやろうじゃないか。

この不合理な、しかしすがすがしい気持ち、日本中の貧乏性の人が、きっとわかってくれると思う。





もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/22 10:27

ゆにっと話。

年末に、胃にピロリ菌がいることがわかって、年明けから除菌をした。

大したことじゃなくって、1週間朝晩、決まった薬を飲むだけ。ランサップという薬で、1回分5粒が2回、1日分の薬が1つのシートに入っている。

薬を飲んでる間はお酒が飲めないので、退屈な夕食後、飲んだ薬のシートを見ていて気付いた。

一粒ずつの薬に、名前がついている!

アモリン クラリス タケプロン。 

どうやら、ランサップというのは、抗生物質と胃酸を抑える薬、別々の薬を組み合わせたユニット名らしい。

かしゆかです!あ~ちゃんです!のっちです!三人合わせて Perfumeです!

…的なことか。

アモリンです!タケプロンです!クラリスです!三人合わせて ランサップです!

…とか想像すると、なんかカワイイ。

アモリンは、本名アメモリさんとか?クラリスは、ハーフか。たぶん日系ブラジル人だな。

タケプロンは…ちょっとキャラ強そう~。ピロリ菌にも、強いといいな。

もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/19 08:45

せんぱい話。

50になった私だが、行くと若い若いといわれる場所が一つだけある。

週一回の水泳教室である。

水着姿が若々しいのではなく、他の方に比べて若手なのだ。

平日のお昼のクラス、メンバーはオバサマばかり。数年前に入会した時は、

こんなおばあさんばっかりの教室、ラクチンすぎて退屈じゃないか?

と思ったものだ。

しかしそんな考えは杞憂にして不遜であった。

準備運動から、柔軟バッチリ 屈伸スッキリ 腹筋クッキリ、とにかく皆さんすごいのだ。

習熟度により1~6コースまであり、6コースともなると飛び込みスタートにクイックターン、個人メドレー(プールが25メートルなので100だけど)と本格的。

その6コースにも数人のオバサマがいらして、普通の顔でバタフライも背泳ぎも、スイスイ泳いでいる。

私も今ではずいぶん出世して4コースにまでなったのだが、同じコースでは一番年下。

若い人はやっぱり覚えが早いわね~

とか言われつつ、言ったその人に追い抜かれたりしている。

今年初めてプールに行ったら、6コースのバリバリ組のオバサマが1人いない。お休みは珍しいなと思って聞くと、

ああ、イトウさんはご卒業よ!65歳になられたから…

そう、ここは市民プールなので、65歳以上は無料なのだ。会費を払って水泳教室に来なくても、タダでいくらでも泳げる。

私も、かっこいいセンパイがたに倣って、卒業までがんばろうと思う。それまでにプールが老朽化して、閉鎖にならないことを祈るのみであるが。




ごきんじょ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/17 10:53

へたれな話。

しつこく昔の飼いものの話を続けてみる。

イモートが拾ってきたヒョロヒョロの子猫は、金魚のように巨大にはならず、十姉妹おとっつぁんのように子孫を増やすこともせず、ヒョロヒョロのまま大人の雄猫になった。

おばーちゃんは昔ニンゲンなので、特に甘やかしもせず、ダシガラの煮干しなど投げ与え、家の内外も出入り自由に、野性的に育てたはずなのに、なぜか温室育ちのお坊ちゃまのような、超ヘタレの猫ができてしまった。

今から30年以上前、飼いネコでも外を自由にウロウロし、野良猫も多かった時代。

うちの坊ちゃまも外を出歩くようになったが、出かけると必ずよその猫にやられてくる。まさに連戦連敗

ところが雄猫がケンカに負けるということは、痛い、情けない、彼女ができないというだけじゃなく、ナワバリをなくす、ということなのである。

うちは田舎だから、庭もそこそこの広さがあるが、坊ちゃまがケンカに負け続けたあげく、うちの庭はよその猫のナワバリになってしまった。

家族が坊ちゃまを抱いて庭に出ると、よその猫に怒られる

うちの庭なのに。

坊ちゃまは後半生を引きこもりのニート猫として暮らした。ガラス窓の内側で、庭を横切るよその猫を威嚇して(…るつもりで)いた後姿を思い出すと、今でも情けな~い気持ちになる。
むかしむかし | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/01/15 10:50

ことりの話。

前回に続き、昔飼ってた動物の話。

金魚もそうだけど、うちで飼うとどうも動物が個性的に育つ。

ある時、文鳥と十姉妹を同じ籠に入れたら、でっかい文鳥がちっこい十姉妹のアタマをつついて、毛無しのハゲハゲにしてしまった。

仲が悪いな~とみんな思ったのだが、あにはからんや、ヤツらは飼い主の承諾も得ず、番っていやがったのだ。

ケンカと思ったアタマつんつんは、文鳥の愛情表現だったのである。

二羽のどっちかが産卵し、やがてハーフの小鳥が続々と生まれた。名付けて「ブンシマツ」。

十姉妹のようにかわいくて、文鳥のように色のきれいな小鳥…ならよかったけど、そうならないのが我が家。こいつらは何羽生まれても全員、文鳥のように図体がでかくやかましく十姉妹のように地味~な色の、とりえのない小鳥になる。

私が夏休みの写生でブンシマツの絵を描き、先生に「こんな鳥はいない!」と言われるなど、とかくもんちゃくのタネになり、飼っててロクなことはなかった。

ところで、オスメス不明だったブンシマツの両親だが、後日文鳥が産卵している現場が目撃され、ハゲたチビの十姉妹は、どでかいブンシマツどものおとっつぁんであることが判明した。

おとっつぁんは完全に体格負けの女房につつかれながらも、営々と子作りに励み、ブサイクな子どもをいっぱい作って、けっこう長生きした。

ブンシマツどもには何の愛着もないが、十姉妹おとっつぁんの生涯を思う時、ある種の感慨がなくもない。


むかしむかし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/13 17:43

でめきん話。

おばーちゃんは、ペットショップに行って犬猫を買うような人ではないが、来るものは拒まず、という、受け身の動物好きである。

私が空き地からほじくり出したイシガメも、飛んできて庭の木にとまっていた文鳥も、イモートが拾ったヒョロヒョロの子猫も、

もう~、しょうがないねぇ~

とか言いつつ面倒を見る。

もちろん私もイモートも、毎回「絶対自分で世話する!」と約束するが、しょせん、ガキのカラ手形

動物のほうもわかっていて、拾われたなど早々に忘れ、毎日エサをくれるおばーちゃんになつく。

ある夏、私とイモートは性懲りもなく、金魚すくいで黒い和金黒い出目金を取ってきた。おばーちゃんは例のごとく

もう~、しょうがないねぇ~、世話しないくせに~

と言いながら、二匹の金魚を玄関の水槽に入れた。

ところが、黒い和金は、全然黒い和金ではなかった。とんでもない勢いで巨大化し、次第に色も赤くなりはじめ、やがて立派な緋鯉となった。

今にも水槽から飛び出しそうで困っていたところ、家庭訪問に来た先生が緋鯉を見て、小学校の池に引き取ってくださった。

デカい相方をなくし、一匹となった黒出目金は、寂しそうにも、ホッとしているようにも見えた。

それから数年。緋鯉ほどのスピードではないものの、徐々に出目金は大きくなり、泳ぐのも大儀になったのか、一日の大半動かずじっとしていた。

ある日来客があり、おばーちゃんが玄関で応対した。鳥籠やら水槽やら置いた玄関を見回していたお客さんが、すっとんきょうな大声をあげた。

た、タコ、飼ってるんですか?!

お客さんの視線の先にあったのは、子猫ほどの大きさに成長し、水底に沈んだ、かの黒出目金であった。



むかしむかし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2014/01/11 22:07

はぐきの話。

実家の近所のその家を、うちでは「ハグキハウス」と呼んでいた。

最初に言い出したのは私で、イモートは面白がってすぐ同調、おばーちゃんは最初「そんな、よその家を…」と言っていたが、私たちがそう呼ぶのについつられて、いつの間にか「はぐきの家」なんて呼ぶようになっていた。

呼び名の理由は簡単。外壁が、ちょっと不健康な歯茎みたいなピンク色だからだ。

同じピンクでも、他にいっくらでもいい色があるだろうに、なんであの不気味な色を選んだんだろう?

しかし、カーナビなどなかったころ、ハグキハウスは道案内には便利だった。うちにはじめて来る人がクルマで来るときは、

どこそこを入って、歯茎みたいなピンクの家の角を右に曲がって…

これで間違った人はいない。

ところが去年、ハグキハウスが塗り替えられて、歯茎色でなくなってしまったのである。

無難なアイボリーの「ゾウゲハウス」になってしまった。

いずれにせよ「」がらみであることには何か運命を感じるが、やはりショックではある。
ごきんじょ | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/01/09 13:32
 | HOME | Next »