こうはく話。

今日は大晦日。

こうはくうたがっせん

大晦日といえば紅白であるが、テレビに張り付いてはいられない。

年越ソバのだしを取ったり、味見と称しておせちをつまみ食いしたり、私だって色々と忙しい。

知らない歌手の知らない歌を拝聴している暇などないのである。

しかし子供の頃はそうではなかった。

流行歌は、だいたいみんな歌えたから、歌手が歌いだすと、テレビに合わせて歌ったものだ。

みんな、というのは父以外の全員。私と、イモートと、母である。

競うように、テレビの前も歌合戦になる。調子よく声を張り上げると、父は時々

ちょっと静かにして聞かせてくれよ…

と文句を言った。きっと好きな歌だったのだろう。

でも、今みたいにカラオケなんかない時代。ただ黙って見ているなんて、もったいなかった。

テレビの伴奏で歌手のように歌いたくて、叱られるギリギリまで歌った。

今年もなんだかんだ言いながら、チャンネルは紅白に合わせるのだろう。

たぶん子供たちは2階のテレビで裏番組のお笑いを見るから、テレビの前には私と母だけ。

しんみりするのはイヤだから、知ってる歌だけでも、せいぜい大声で歌おう。

静かにしろと叱る父はすでに亡く、50代と70代、二人の歌合戦である。



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てれびじょん | トラックバック(0) | 2015/12/31 10:35

えっとう話。

今年も残すところあと2日、気持ちのいい晴天。

子供たちはそれぞれに出かけ、特に年越し支度もしない私はダラダラしている。

ここでも書いたが( → そうじの話。 )私は数年来

年末の大掃除なんて不合理なことはやめよう!

というキャンペーンを地味に続けており、したがってバタバタ掃除をするつもりもない。

しかし、リビングから明るく晴れた外を見ていると、窓の汚れが気になった。

ちょこっと拭くくらいなら、通常の掃除の範囲だろうと考え、ゾーキンを手にベランダに出た。

網戸を動かそうとしたところ

キャッ!

われながら、年に似合わぬ乙女な悲鳴。

こんなやつがいた。

えっとうかまきり

デカいカマキリが、網戸に止まっている。

この窓には、結露防止のためヒーターを置いているので、暖かさに惹かれたらしい。

冬眠状態なのか、近寄っても微動だにしない。ここで冬を越すつもりなのだろうか。

越冬ツバメならぬ、越冬カマキリ。

カマキリは見た目も生態もおっかなくて好きではないが、窮鳥入懐の例えもある。

彼女 がここで年を越したいというならば、よろしい、受け入れようではないか。

というわけで、窓拭きはめでたく中断である。

世間の繁忙をよそに、のんきな年末を過ごすこととしよう。

※ デカいカマキリってもれなくメスのような気がするが、間違い?



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2015/12/30 10:42

しきしの話。

陋屋にも新年は来る。

ワイドショーを点けたまま、シブシブ不用品の片付けに取り掛かった。

私は、テレビはよく見るが、芸能人そのものにはあまり興味がない。

ファンクラブに入ったり、サインをもらったり、本人に生で会ってみたい、とは思わない。

当然我が家にはサイン色紙というようなものは無い…と思っていたが、芸能ニュースを見ていて、ふいに思い出した。

あるぞ1枚。この家のどこかに。

はかどらない片付けを嬉々として中止し、色紙を探すことにした。

そして、見事発見!

わだいのあのひと
(コンビ名のすぐ下が問題の彼のサイン)

話題の芸人キングオブコメディのサイン色紙である。

たしか、何かのイベントを見に行ったムスメがもらってきたものだ。 

よりによって、うちに一枚だけある色紙がコレとは。

なんだかレアな気もするが、やらかしたことを考えると、ちょっと気味が悪くなる。

見つけたはいいが、コレをどうするか、迷い中である。



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/12/29 10:46

まえがみ話。

年末なので美容院に行った。

若い人にはピンと来ないだろうが、オバサンは正月には美容院行きたてでないといけない、と固く信じているのである。

いつもの美容院は、同じ考えのオバサンやオバアサンで混雑していた。

後ろは伸びた分だけカットして、前髪を短くしてください

現状の私の髪型は往年のミナミダヨウコのような、前下がりのボブ。

みなみだようこ
(ナガトヒロユキの奥さんである)

前髪は切らずに分けているのだが、久しぶりに前髪のある髪型にしようと思ったのである。

ところが、美容師さんははかばかしい返事をしない。

今の髪型すごくお似合いですよ~ この感じでいいんじゃないですか?

パッツンにしてたこともあるんですよ 皆に似合うって言われてたけど?

そう言うと、明らかにそれは疑問だ、という表情のまま、美容師さんはケープを巻き付けた。

まずは上の髪はピンで上げて、後ろの裾のほうからカットが始まる。伸びた分がサッパリと短くなって、いよいよ前髪。

しかし、つまんで切り取られる前髪が、明らかに少ない

あの~ 前髪…

おそるおそる言ってみると、美容師さんは

うーん、やっぱ長いほうがいいと思うんですけどねえ…

続けて、かき上げる感じでどうですか、とか、片側をピンでとめて、とか、提案しはじめた。

そこまで言われるとそうかなあという気もするし、なんだかもうめんどくさくなって、お任せしますと言ってしまった。

結局、いつもと同じミナミダヨウコ風が出来上がった。確かにわれながら似合ってはいるのだが、どうも釈然としない。

みなみのようこ
(ミナミノヨウコ、ではない、念のため)



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2015/12/28 10:52

りびえら話。

年末なので、実家の窓拭きを手伝いに行った。

いいお天気、背中に暖かな陽を受けながら窓を拭くのは楽しい。

座敷の窓を家の中から拭いているおばーちゃんも、ハナウタ交じりだ。

 ♪ ~ ふ~ゆの~ りび~えら~ ♪ 

気持ちよさそうに歌っている。

が、違う

おばーちゃんはママさんコーラスをやっていたこともあるし、歌そのものはうまいのだが、好きなようにしか歌わない。

間違ってるよ、と指摘しても

このほうがずっといいわよ

と、譲らない。

森進一のこの歌は、本来

♪ ~ゆの~ ♪

と、高い「ふ」の音から始まるのだけれど、おばーちゃんは

♪ ふ~の~ ♪

と、「ゆ」のほうを高く歌ってしまう。

こっちのほうが自然で歌いやすいわよ

と、わが道を行くおばーちゃんなのだ。

ムスコのマジンガーZのテーマは、情熱的に訂正した私( → ていせい話。 )であるが、おばーちゃんに関してはもうあきらめている。

♪ ふ~の~ りび~えら~ おとこ~ってやつ~は~ ♪

最近では、こっちのほうがいいかもしれない、と、ちょっと思い始めたところだ。

ふゆのりヴぃえら
(「りびえら」じゃなくて「リヴィエラ」だった)



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/12/27 11:59

ざつねん話。

年内最終の、スイミングのレッスン日。

長くタラタラと泳いでいると、いつものことながら様々な雑念が湧く。

1時間泳いで更衣室で身体を拭きながら、周囲に何となく聞いてみた。

みなさん泳いでいる時って、何考えてます? 

わやわやといろんな意見が出たので、ランキング形式でご紹介しよう。

5位 フォームについて

キックや手の搔き、水中姿勢など、正しいフォームで泳ごうと考えているマジメな人も、少数ながら存在する。

4位 直前までの会話の内容

準備体操中も、オバサンのおしゃべりは止まらない。安い店、ペット自慢、健康法、身内のグチなど、年代は様々でも、共通の話題は尽きないのである。

プールに飛び込んでから、それまでの話題が頭に引っかかっていることは確かに多い。私も今日は300メートル分くらい、黒ニンニクの効能について考えてしまった。

3位 不平不満、弱音

つらい、しんどい、バタフライ早く終わらないかな、など。

2位 今日何を食べるか

終わったらアイスを食べよう、冷蔵庫に牛乳はあったか、夕飯のおかずは何にしよう、など。

そして断トツの第1位

何も考えていない

特に、うまい人ほど、無念無想だそうである。

私も雑念がモヤモヤと湧き上がっているうちはまだまだということであろう。

それにしても、無念無想と不平不満に挟まれた、「何を食べるか」の不思議な位置が少し気になる。

もうそうもやもや
(本当にこういうのが浮かんだら面白いと思う)


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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/12/26 10:13

さんたの話。

私はケチなので、宅配ピザはあまり利用しない。

どう計算しても、あんな平らなものが一枚3千円もするなんておかしいと思う。

お寿司だってなら3人前取れる値段である。

しかし今日、ピザ屋のバイクに乗る店員が、サンタの衣装を着ているのを見たのだ。

やせっぽちの若い男で、だぶだぶの衣装が余って、冷たい風にパタパタと揺れている。

信号が変わり、かっとんでいくサンタの後姿を見ていて、ヘルメットの下はサンタ帽かな、とか考えていたら、ピザが食べたくなった。

正確に言えば、ピザを持ってくるサンタが見たくなったのである。

さっそく注文して、楽しみに待っていると、電話のベル。

しばらく会わない高校時代の友達が、年末に帰省してくるというので、喜んで日程を打ち合わせしていると、折悪しく玄関のチャイムが鳴った。

ピザが来たのだ。

サンタを見られないのは残念だが、仕方なくムスコに代金を渡し、玄関に出させる。

ちょうど電話が終わった時、ムスコがピザの箱を持ってリビングに戻ってきた。

どうだった?サンタだった?

なぜかちょっと浮かない顔で

小学校… クラス一緒だったやつ…

へ?何が?

今配達来たやつ… オレ同級生だった…

へえ~ 仲良かった子?

ううん… 「覚えてる?」って言われたけど… 名前わかんなかった…

そっか… 寒いのに、なんか悪かったね…

冬の夜にバイクに乗って働く同い年の子に会って、何を思ったのか、ムスコの口数が少ない。

コーラとピザの夕飯が、何となくしんみりしてしまった。

サンタの帽子がどうだったのかは、聞き忘れてそのままである。

ぴざやのさんた




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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2015/12/25 10:14

キラキラ本。

私はいたって平和な人間のつもりであるが、失言が多い。幼い頃から母には

思ってることを全部口に出しちゃだめよ

と、こんこんと戒められたものだが、直らない。

先日、同年配の女性ばかりで話していたときのこと。

他の二人が、近頃よく見る住宅のイルミネーションについて話し出した。

イルミネーションってったって、いろいろ、ねえ…

あれも大変よねえ…

眉をひそめて、困ったわねという雰囲気である。

大昔に読んだミステリを思い出した。

にぎやかなねむり

「にぎやかな眠り」 シャーロット マクラウド

なるほどこの人たちはああいうのに否定的な立場なんだ、と思ったので

あんまりキラキラさせるのも近所迷惑ですしね~ 歴史的建造物ならともかく、建売住宅をライトアップしたって…

そう言った瞬間、今のはまずかったと悟った。

失言し続けて50年、失言の後のビミョーな空気には敏感である。

あとで聞けば二人の一方が、他でもない、建売住宅をライトアップしている人なのだ。

困ったわ的雰囲気は、維持管理や電気代が大変、という苦労話の導入だったのである。

思ってることを全部口に出しちゃだめよ

はるか昔の母のイマシメが脳裏をよぎったが、後の祭りである。

今日は、後の祭りならぬ、クリスマスの前夜。

華やかにライトアップされたお家では、どんなにぎやかな眠りを眠るのだろうか。

いえなりえ
(こういうすごいやつを「イエナリエ」というらしい)



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ブックガイド | コメント(16) | トラックバック(0) | 2015/12/24 10:09

つあーの話。

半信半疑で、応募した覚えのないバスツアーに参加することにした私。

留守宅の安全を考え、念のため貴重品は秘密の場所に隠す。

ムスコはまだ寝ていたので、簡単に置手紙をして家を出た。

集合場所に行くと、名簿のボードを持った女性の添乗員が、30人ほどの男女に囲まれている。

この招待自体が何かのワナだとすれば、この30人も客を装った悪者かもしれない。

儀礼的な微笑を浮かべつつも決して気を許すことなく、人垣に加わった。

説明された行程はこのようなもの。

宝飾品メーカー → センベイ工場 → 漁港の海産物店 → 酒蔵 → 城下町散策

もちろん、全てのポイントでお買い物タイムがある。

どうやら、問答無用で立ち寄った店で、客が落とすお金を目当てに組まれているようだ。

夢のような旅でなく、マージン目当てのセコいツアーであるとわかって、逆にホッとした。

とはいえ、安心するのはまだ早い。

とんでもない高額商品をつかまされ、借金の証文を書かされたあげく、タコ部屋に押し込まれる可能性だってある。

警戒を緩めることなく宝石を眺め、センベイや干物を試食し、利き酒を体験したが、財布は常にカバンの奥底に秘め、決して取り出さなかった。

他の客(あるいは客を装った悪者)は、バスの止まるたびに、買い物袋を手に戻ってくる。

幸い私自身はセールスの魔の手をことごとく逃れることができた。

ふだんのエレガントでゴージャスな装いを封印して、所持金3千円程度に見える、ビンボー人ファッションに身を包んで来たおかげかもしれない。

最後に付け足し的に訪れたお城の天守閣から、遅い紅葉に彩られたご城下の展望を楽しみつつ、ひとり達成感を味わった。

それにしても何で当たったんだろう… ミステリーだわ~

無事に手ぶらで帰宅して感想を述べると、ムスコが言った。

あんたの置手紙もたいがいミステリーだわ…

朝、ムスコ宛に書いたメモの文面はこう。

旅に出ます 行先は分かりません 母

仕方ないじゃないか。だって本当にわからなかったんだもん。

おきてがみきょうこ
(こちらは名探偵オキテガミさん)


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もろもろ | コメント(21) | トラックバック(0) | 2015/12/23 10:13

みすてり話。

ことは10月にさかのぼる。

ある日、見慣れない封筒が我が家のポストに投函された。

開けてみると

ご当選おめでとうございます!

バス旅行の当選通知である。詳細を記したパンフと、参加希望日の申込ハガキが入っている。

懸賞なんて応募したっけ?と一瞬思ったが、5回のツアー催行日から、予定のない1日にマルを付けて返送した。

そんなこともすっかり忘れて、12月。

集合場所と日時を示した、参加証が私の手元に届いた。

旅行の日が目前に迫り、改めて思い起こしてみたが、どう頭を絞っても、そんな懸賞に応募した記憶がないのだ。

もしやして、これは詐欺や悪企みの類じゃないだろうか。

私を自宅から遠ざけておきたい何者かが、旅行をエサにおびき寄せようとする、赤毛連盟的な陰謀ではないのか。

あかげれんめい
(この表紙「まだらの紐」じゃないか?)

さらに不安をそそることに、確か食器棚の引き出しにしまったはずのパンフが見当たらない。

どこに行くのか、全くわからなくなってしまった。文字通りのミステリーツアーである。

手元には、いつどこに来いという指令を示すハガキのみ。

不安なら行かなきゃいいのだが、タダのものをみすみす逃す、というのも悔しい気がする。

さあ、どうする私!

続報を待て!



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もろもろ | コメント(24) | トラックバック(0) | 2015/12/22 10:05
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