ポンポン本。

手芸店でものすごーくカワイイものを見たので、調べてみた。

ぽんぽん1
「動物ぽんぽん 毛糸をぐるぐる巻いて作るふかふかマスコット」

動物ぽんぽん、というものが流行っているらしい。

ぽんぽん2

か、かわいい…。

ひさびさに、胸をかきむしられるようなカワイイ発作に襲われる。

昔、毛糸の帽子のてっぺんなどに、丸いぽんぽんをこしらえてくっつけたものだが、あれを動物の顔の形に刈り込んで作るらしい。

すでに相当流行しているようで、検索してみると、皆さんいろんな作品を作っていらっしゃる。

かわいいなあ、かわいいなあと画像を見るうちに、ふと邪念が頭をよぎった。

かわいい時はかわいいとだけ思っていればいいのに、まったく厄介な性分だ。

丸いぽんぽんから作るので、できるのは顔だけであり、それがまたカワイイのだが、

しかのくび

こんなものを想起してしまった以上、おそらく私が動物ぽんぽんを作ることはなさそうだ。



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ブックガイド | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/03/31 10:44

ひっこし話。

進学・就職・人事異動が重なる春は、引越しの季節。

実家を出て以来、数えてみると10回以上引越したが、そのほとんどが今頃の時期だった。

特に思い出深いのは、今の家に来るときの、最後の春の引越しである。

前年に離婚は成立していたのだけど、ムスメが6年通った小学校を卒業させてやりたくて、3月までがんばった。

ただ、3月末は、引越しのピーク。

引越し料金もとんでもなく高い

貧しい我が家にはとても支払えない見積もりに頭をひねった私は、奇策を思いついた。

料金の安い閑散期の2月中に、家具など大型の荷物を全部送ってしまう。

最低限の荷物で過ごし、最後に残ったものは処分して、手荷物だけで移動するのだ。

いくつかの段ボールとカラーボックス以外、何もなくなった家は、ガランとして明るかった。

みにまりすと

テーブルがないので、引き戸を外してカラーボックスに乗せ、粗品のお皿でご飯を食べる。

捨てる予定のブラウン管テレビを床に置き、丸めた布団によっかかって、お笑い番組を見る。

不自由だけど、キャンプみたいに楽しくて、なんだか爽快だった。

ムスメとムスコと私、3人。

むきだしの床に座って、笑い転げながら、何もなくても生きていける、そう思った。



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むかしむかし | コメント(18) | トラックバック(0) | 2016/03/30 10:11

きまえの話。

私は酔うとちょっとキマエがよくなる。

子供たちも小さい頃から知っていて、外食で飲むと、帰りにコンビニに寄らされた。

普段は絶対買わないオマケ付きのお菓子やマンガ雑誌を、うまいこと買わされたものだ。

先日、焼肉屋の帰り。

ひさびさの生ビールでゴキゲンになり、ふらふらコンビニに入って、値段も見ずにチーズケーキか何かをカゴに入れた。

ムスコも高校生だから、もうオマケは欲しがらないが、代わりにパフェみたいな豪華なアイスをとってくる。

619円になります…

無気力そうな店員に合計金額を言われ、一瞬我に返った。

キマエがよくなるといっても、619円で我に返るようではたいしたことはない。

しょせん庶民である。

ともかくコンビニの袋をムスコに持たせて、ブラブラと家に帰った。

アイスとケーキを出してみると、テーブルの上にバラバラと何かが落ちた。

すぷーん4つ

形も大きさもバラバラな4つのスプーン

お菓子2つに4つのスプーン。

あのコンビニ店員も、何かのきっかけでキマエがよくなったのだろうか。

ここはスプーンもキマエよく、2つずつ使うべきだろうか。

長さの違うスプーンを両手に持って食べるのは、あんまり気が進まないが。



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2016/03/29 10:51

こくばん話。

夕方家に帰ると、ムスコがいなくて、玄関には鍵がかかっていた。

ドアわきの小さな黒板にチョークで

タカヤマ

とヘタな字が書いてある。友達の家に遊びに行ったようだ。

ふと、この黒板もずいぶん古ぼけてきたな、と思う。

この家に、離婚して3人家族になった私と子供たちが越してきたのはもう10年以上前。

それぞれに、新しい学校や職場にも少しずつ慣れてきたある日。

仕事が休みだった私が、のんびり買い物して戻ると、何やら騒がしい。

急いで家の前まで行くと、ランドセルをしょったままのムスコがわんわん泣いており、そばに団地の管理人さんが、困り顔で立っていた。

てっきり給食があると思ったその日は、何の行事のためか、お昼までの半ドンだったらしい。

帰るとドアに鍵がかかっており、いると思っていた私がいないので、ムスコは泣きながらご近所を探したようだ。

管理人さんとムスコに平謝りに謝って、家に入った。

小学校中学年ともなると、そうそう泣くものではない。大げさなほどの泣きっぷりに、その時はちょっと驚いた。

あとで考えてみると、やっぱりムスコは不安だったのだろう。

父親が家を出ていき、生まれ育った土地を離れて、母親と子供だけの新しい生活。

その母親までがいなくなったら、自分はどうなるのか、そう思ったのかもしれない。

小さな黒板を買ってきたのはそのすぐ後である。

近所のコンビニでも、ポストに郵便を出しに行くときも、白いチョークで一言書いてから出かけるのが、長いこと私の習慣だった。

しかし、子供が成長し、留守番させるより、自分が残るほうが増えてきたこの頃は、チョークを持つことも少なくなった。

今では、出かけた子供の行き先を、私が黒板で確認して、安心している。

ムスメが独立し、今にムスコも家を出れば、この黒板の仕事も終わりかと思うと、すこしばかり寂しい、かもしれない。

でんごんばん
(駅の伝言板も、最近すっかり見なくなった)



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ごかぞく | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/03/28 10:50

しはらう話。

便利屋のミツヤさんが請求書をよこさない、と、愚痴をこぼしていた、おばーちゃん。

そんでどうしたのよ、支払いは?

奥さんからムリヤリ住所を聞きだして、現金書留で送ったわよ!

請求書は結局、年内には来なかったので、だいたいの金額を勝手に送ったらしい。

ええっ?!それでいいの?

足りなけりゃ集金に来るでしょ!もう知らないわ、あんな人!

そんなやりとりをしたのは年初のこと。3月になって

ミツヤさんが!ミツヤさんがね…

おばーちゃんから、悲鳴のような声で、電話がかかってきた。

驚いて実家に行ってみると、気のせいか、なんだか様子がおかしい。

インターフォンを押すとおばーちゃんが出てきて、玄関ポーチを指差して、言った。

見てよこれ… ミツヤさんの仕業よ…

言われてみれば、黒くすすけていたモルタルが、真っ白になっている。

ある日、おばーちゃんは、昼間お友達に会いに出かけ、薄暗くなってから家に帰った。

なんだか足元が明るいな、とは思ったのだという。

いったんは家に入ったのだが、どうしても気になってもう一度外に出、玄関ポーチが洗われていることに気付いた。

確かに、ミツヤさんが前に来た時、次は高圧洗浄機を持ってきてあげる、と言ったらしい。

相変わらず、いつ来るかの確約は無かった。

それにしても、いくら外構のこととはいえ、留守中に仕事をして去って行くとは。

しかしおばーちゃんの懸念はそこではなかった。

ホントにもう!今度はいくら払えばいいの?

支払いの苦労、と一口に言うが、こういう苦労もあるのだ。

ふべんなべんりや
(ちょっとくらい不便でも、オカダマサキが来たらウレシイ)



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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/03/27 10:25

べんりや話。

ミツヤさんはいわゆる便利屋さんである。

大手の建築会社にお勤めだったが、リタイアして頼まれ仕事をしているという。

一人暮らしのおばーちゃんが、人づてに評判を聞いて、ちょっとした修理や家の手入れをお願いするようになった。

この人、とても親切で腕はいいのだが、いろいろと困った人なのだ。

まず、いつ来るかが分からない。

電話をかけると上品な奥さんが出て、一向に要領を得ない、暖簾に腕押しみたいな応答をする。

要件が伝わったのか、釈然とせずにいると、突然前触れもなく、疾風の如く、軽トラに乗ったミツヤさんが現れる。

軽トラにはある程度の材料が積まれていて、出来ることは一瞬のうちにやってくれる。

しかし、そこに無い材料が必要な時は、ざっと採寸して、その日は帰ってしまう。

そして、次回いつ来るかはぼかされたままなので、またしても不安のまま待つことになる。

そんなミツヤさんだが、わからないのは日程だけではない。

作業のお代金はおいくら?と尋ねても、むにゃむにゃ言って教えてくれないのだ。

商売っ気がないのか、あるいは根っから原価やコストの意識がないのかもしれない。お金の話をするのが本当にイヤそうだ。

おまけに待っても待っても請求書が来ない

去年の秋口に縁側にペンキを塗ってもらったのだが、12月になってもうんともすんとも言ってこなかった。

意外に律義なおばーちゃんは、ソワソワし始めた。

電話をかけて、懸命に

年末までにお支払いしたいんです!振込先を教えてください!

と訴えても、相変わらず要領を得ない奥さんには、金額すら分からないのであった。

なんでもやのかよ
(この方は必殺仕事人・なんでも屋の加代さん)


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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/03/26 10:17

ねんれい話。

うちの体重計はもうせんからデジタルである。

たいそせいけい

ビヨンビヨンと針が動く、昔の体重計なら

これくらいだといいなあ…

という希望的観点から見ることができたが、デジタルはその点容赦がない。

ビタッと止まった、その数値こそが、まぎれもない私の体重なのである。

たとえそれがどれほど信じがたい重さだとしても。

おまけにこいつは、頼みもしないのに、体重以外のいろいろなことも告げ口してくる。

いわく、体脂肪率。またいわく、筋肉量。

極めつけは体内年齢というやつだ。

何を基準に決めているのかはわからないが、実年齢プラス3歳を下ったことがない。

私は別段若くなりたいとは思わない。年相応であればそれでいい。

ほんとうに謙虚で些細な望みにすぎないのだ。

しかし、少々運動しようが、体重が減ろうが、体内年齢はガンとして下がらない。

そうこうしているうちに、実年齢のほうが、体内年齢に刻々と近づいてくるではないか。

それはそれでいいのかもしれないが、何かシャクに障るし、どうも納得がいかないのである。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/03/25 10:34

おどりの話。

フラダンスの発表会なんだけど、来てくれる?

元同僚のミキちゃんからお誘いがあったので、アヤコさんと一緒に行くことにする。

ホールではなくカフェのような会場で、お茶とお菓子をいただきながら見るらしい。

アヤコさんが思い出し笑いをしながら、言った。

まあ、同じフラでも、フラメンコほどじゃないだろうし…

そう言われて、私も思い出した。

私たち3人は、バブル期に同じ会社で、よく働き、よく遊んだ。

残業も多かったがお給料ももらえて、飲み食いもずいぶん派手だったと思う。

あれは何のイベントだったか、仕事の後、本格的なスペイン料理のレストランに行った。

ワインと前菜をつまんでいたら、スポットライトの中に、赤いドレスの女性が出てきた。

奥にはギターを抱えた黒服の男性が椅子の上にうずくまっている。

かかっ!

と、カスタネットの音が響き、激しくかき鳴らされるギターに合わせて、踊りがはじまる。

情熱的なサパテアード。フリルのついたドレスの裾がひらめく。

しばらくはあっけにとられていたが、前菜に続き、メイン料理がテーブルに運ばれてきて、少し我に返った。

見れば薄暗い店内、スポットライトの中に大量のホコリがブラウン運動をしている。

フロアが踏み鳴らされるたび、ドレスの裾が払われるたび、新たなホコリが渦を巻く。

お料理の上にホコリが落ちてきそうで、気が気じゃない。

心なしか、グラスのワインの水面も曇ってきた。

ミキちゃんアヤコさんも、口には出さねど、どうやら料理の表面を凝視しているようだ。

お料理に伸ばす手がぴたりと止まり、会話も弾まない。

何しろギターとステップがうるさくて、何も聞こえないのである。

なんとか地下の店から逃げ出し、喫茶店で一息ついた私たちは、お食事にふさわしい踊りと、そうでない踊りがある、という点で、完全に意見が一致した。

ふらめんこ



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むかしむかし | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/03/24 10:30

せんこう話。

お彼岸なので、お墓参り。

駅前に行くと、先に着いたおばーちゃんが、手提げに首を突っ込んでゴソゴソやっている。

絶望的な顔をして言うことには

お線香、忘れた!

あーあ、もう… その辺で買って行こうか

お線香なんて家に売るほどあるのに…

おばーちゃんは悔しそうだ。

おじーちゃんが亡くなった時は、身内だけの家族葬とし、周囲にはあまり知らせなかった。

すると、後で知った方が、皆さんお線香をくださる。冠婚葬祭の本を見ても、

喪中はがきで知人のご逝去を知った場合は、お線香をお送りしましょう

などと書いてあるので、正しいマナーなのだろう。

そういうわけでうちの実家には、カマドの焚付けにするほどのお線香があるのである。

とはいえお墓参りにお線香無しというわけにもいかないから、手近な百円均一に入った。

お線香のみならず、喪章にロウソク、驚いたことにお数珠まで、百円で売っている。

こんなイイのがあったわ!

おばーちゃんが歓声を上げた。

おはかまいりせっと

それらしいケースに線香とライターをセットしてある。購入して、タクシーで墓苑に向かった。

手桶に水を汲んでいたら

あっ

さっき以上に絶望的な、おばーちゃんの悲鳴が聞こえた。

コレ… 空っぽ… ケースだけ…

よく見ると、お墓参りセットケースと、ちゃんと書いてある。

お墓の前で二人顔を見合わせているうちに、だんだんおかしくなってきて、しまいには涙が出るほど爆笑してしまった。

墓参客が不審な顔でこっちを見ている。

日差しはぽかぽかと暖かい。おじーちゃんが、どこかで笑っている気がした。



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ごかぞく | コメント(16) | トラックバック(0) | 2016/03/23 11:01

ほぼかに話。

バスツアーの帰りに、練り物のお店に立ち寄った。

試食して感心したので、購入したのがコレ↓。

ほぼかに

よりカニに近いカニカマだから、ほぼカニ

カニは好きではないが、こういう冗談は、キライではない。ついでに

ほぼほたて

ホタテ貝柱にそっくりな練り物、ほぼホタテも購入した。

レジに並んでいたら、目についた商品をもう一つ、つい手にとってしまった。

ほぼちくわ1

立派なチクワ。

しかし、これもまたほぼチクワとでもいうべき商品であった。

ほぼちくわ2
(商品名は「リアルふでばこ・ちくわさん」)

ずいぶんと「ほぼ」な商品に熱心な会社である。

人は、練り物のような可塑性の高い素材に向き合っていると、粘土を持たされた子供のように、いろんなものの形を作ってみたくなるのかもしれない。

フツーのペンケースから、「ほぼチクワ」にペンを入れ替えながら、そんなことを考えた。



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/03/22 10:58
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