しましょう話。

私のパソコンは話題のウインドウズ10ではない、その前のナニカである。

こういうこと全般に疎いので、日々暗闇を手探りで進むように、最小限必要な箇所だけを、おっかなびっくり使っている。

スタート画面というところに、ストアという小窓があることに最近気づいた。

アプリケーションを購入するところらしく、この小窓に、いろいろな惹句が表示される。

あぷりその1
(計算能力は高めたいが2900円は高い)

極限のスピードに挑みましょう

とあるのは、自動車レースのゲームだし

最強の部隊を作ろう

は、戦争ゲームだろうか。

なぜかこれらに共通するのはやろう・しましょう口調である。

ゾンビから世界を救いましょう

気楽に誘ってくれるねえ。そういうことは、そっちでやってよ。ゾンビなんて…

ヤダよ!無理だから!

パソコンに向かいながら、つい口に出ていたようである。ムスコが

何が…?

と尋ねてきた。

気恥ずかしくて、アワワと言い訳をしていたら、小窓の表示がまた変わった。

あぷりその2
(私にいったい何をしろというのだ)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/05/21 11:21

うずまき話。

ツブツブが集まったものを見ると、ゾゾーッとする、集合体恐怖症というのがあるらしい。

この恐怖症の皆さんに特に忌み嫌われているのがハスの実 である。 

※ お嫌いな方の目に触れるとお気の毒ですので、画像は掲載いたしません

中華で食べるハスの実は好物だし、私自身はハスの画像はイヤではないが、ピパピパとも呼ばれるコモリガエル の写真など見ると、ゾゾーッとする方のお気持ちは分かる気がする。

※ お嫌いな方の目に触れるとお気の毒ですので、こちらも画像は掲載いたしません

しかし、カエルに関して言えば、個人的にはもっと苦手な部分がある。

それはありふれたフツーのオタマジャクシの腹側にある、ウズマキ模様である。

田舎の子供であった私は、初夏になると当然のごとく、オタマジャクシをすくって遊んだ。

カエルになるまで飼ったり、飽きて池に戻したり、毎年毎年オタマとは親しんできたし、触るのも平気だった。

ある年のこと。

そろそろ足が生える頃だ、と思った私は、オタマを手のひらにのせ、ひっくり返してみた。

ウズマキがあるのは知っていたが、その日はなぜかマジマジと見てしまったのだ。

オタマのお腹に透ける精密なウズマキを見た時、不意に戦慄を覚えた。

声にならない悲鳴を上げて、手にのせていたオタマを放り出し、猛烈な勢いで手を洗った。

そのまま靴を履き、オタマたちを見ないように水槽を持って、ため池まで急ぐ。

目をそらしたまま、水槽の中身をどぼどぼどぼ、と戻した。

以来40年、私はいまだに、オタマジャクシを正視することはできない。

おたまぽけもん
(これくらいが限度)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/05/20 10:19

けんちく話。

夕方のニュースの画面に、倉庫のようなグレーのコンクリの建物が映る。

…フランスの建築家 ル コルビジュエが設計した東京上野の国立西洋美術館が 今年7月にも 正式に世界遺産に登録される見通しとなりました

東京に住んでた時、時々行ったところだ。

いつも常設展がガラ空きで、ムスコのベビーカーを押して回ると、あっという間に寝てくれるので、好きな美術館だった。

せっかく懐かしい昔を思い出したが、何かが耳に引っかかって、うまく思い出に浸れない。

音量を上げてニュースに集中することしばし、「何か」が何かに気付いた。

女性アナウンサーは、建築家の名をル コルビジュと読んでいる。

しかし画面の表記はル コルビュジ

ビミョーな違いだが、私の耳をごまかすことはできないのである。

ビジュエ、ビジュエと言うアナウンサーのおちょぼ口を、つい、じーっと見る。

最後に

建築家のお名前は ル コルビュジエでした お詫びして訂正申し上げます

とか、あるいは

画面表記に誤りがございました 正しくは ル コルビジュエでした

とか、言うのではないかと待ったが、何もないままニュースは終わった。

どっちが正解なのか、なにしろフランス語の素養がゼロなので、判断は致しかねる。

る こるびゅじえ
(綴りから見たとこ、「ビュジエ」かな)



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/05/19 10:31

こしょの話。

読みたいなと思う本が、新刊では手に入らないことが多い。

昔なら足を棒にして古書店をハシゴしたものだが、今はネット検索できるのでラクになった。

若い頃の古書店巡りも面白かったが、またやりたいか、というと、あんまり気が進まない。

まず、商品の性質上、ホコリっぽく、配置が乱雑で見にくい。

中年すぎて花粉症を発症し、老眼が進んだ今の私には厳しいものがある

さらに、古書店主は偏屈で小難しいオッサンであることが多い。

人生経験のない若い頃は、知的な古書の妖精のように思えて、尊敬したものだ。

しかし自分がオバハンになってみると、あれはただの不愉快なオッサンにすぎなかったのだ、と分かる。

もちろん、見識の高い立派な方もいらっしゃるが、残念ながら常連になるほど通い詰める財力も時間もない一見客には判断いたしかねるのである。

ムスコが新刊書ではなさそうな、見慣れぬ本を持っていたので、聞けば連休中に京都で開かれた古書即売会に行ったのだという。

大きな会場に古書店が集まって行う屋内のイベントだ。

どうだった、と聞くと、

欲しいのがいっぱいあったけど、混んでて、空気が悪かった

そりゃそうだろう。

古い本と、それを売るオッサンと、買うオッサンと。

空気が汚れるものばかりが、日のささぬ半地下の会場に集まっているのだから。

古本市は、いろんな意味で、屋外でやったほうがいい、と思う。

いながきたるほぜんししゅう
(けっこういいセンスしてるじゃん息子)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/05/18 10:59

せっかく話。

旅といえば電車に乗れれば満足、という私のような人間がいる反面、そうでない人もいる。

後輩のマッちゃんとケイちゃんなどはその代表であろう。

二人は仲良しで、休暇旅行はいつも一緒だったが、その日程が猛烈なのである。

例えば彼女らが大阪に行ったとして、どうだった?と聞くと、

USJ超~楽しかった!海遊館でジンベイザメ見て、あべのハルカスに上がって、通天閣の下で串カツ食べて、道頓堀で動くカニの写真撮ってタコ焼き食べて、吉本新喜劇と大阪城と太陽の塔も見て、てっちり食べた

…なんていうから、五日くらい行ってたのかと思いきや、一泊だという。

私なら、たぶんUSJだけでヘトヘトだ。

二人がいったいどんなスピードで動いているのか、想像もつかない。

マッちゃんもケイちゃんも、ふだんは落ち着いた人である。ただ、二人して旅先にいると、

せっかく来たんだから、あれも見ておこう 

せっかくの旅行だから、これも食べておこう


という気持ちに突き動かされるのだという。

旅先限定で、加速装置がついているようだ。

ケイちゃんは旅のお土産をくれながら

休みなのに、ちっとも休めないっていうか、かえってくたびれちゃうんですよね…

と、タメイキまじりである。

そんな二人が今度は一泊で温泉に行ったらしい。

本当に温泉だけ!温泉しかないんですから、お風呂入ってゆっくりしてきますよ!

そう言っていたマッちゃんに電話してみたら

いやー…それが…

と、言葉を濁す。

聞けば、お互い声を掛け合い、旅館ではゆっくりを心がけた。

しかし、二人のせっかく精神は、それじゃおさまらなかった。

せっかくこんな風光明媚なところに来たんだから…

ついつい帰りのルートを遠回りに変更し、途中下車して、山歩きをしたというのだ。

疲れましたけど、駅に足湯がありましたから…

マッちゃんはめでたしめでたし、という口調だが、まったく聞くだけでくたびれる話である。

さいぼーぐ009
「加速装置!」



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ごきんじょ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/05/17 10:45

タビノヒ本。

朝のテレビを見ていたら、今日は旅の日です、という。

そういえば、旅といえる旅って、しばらくしていない。

せわしない日帰りバスツアーには参加したが、あれは旅というより、目的地への移動だ。

辞書的な意味は、自宅を離れてよその土地を訪ねること、だが、タビという言葉にはそれ以上の何かがある気がする。

私の場合、旅は徒歩や自転車じゃなく、乗り物、できれば電車に乗りたい

それも5分や10分では物足りない。少なくとも2時間は乗りたいものだ。

なぜ2時間か、というと、飲み食いがしたいためである。

電車の狭い座席で、不自由を感じつつ飲み食いをする楽しみといったら、こたえられない。

動き出すのを待ち、こぼさないように用心して、プシッと飲み物を開ける。

一口飲んだら、安全な場所に置いて、今度はお弁当を開ける。

斜めにかけた掛け紙の上を、ダンダラの紐で十字に結わえた幕ノ内なんかがいい。

紐は丁寧にテイネイに結び目を解く。「御弁当」と書かれた掛け紙は丸めたりせず、お弁当の折の下に敷いておく。

魚の形の醤油さしの赤いフタを、チマチマと指先で開け、醤油が必要と思われるおかず全てに、まんべんなく順番にかける。

次は箸だが、お弁当の割り箸は往々にして安物で、きれいに割れないので、要注意だ。

なんとか食事に差し支えない程度にうまく箸が割れたら、額の汗を拭き、飲み物をもう一口。

改めて割り箸を持ち、準備万端整ったお弁当に向かう。

大げさだけれど、この瞬間が、私の旅の最高潮であると言ってもいい。

行先でどんな絶景があろうとも、どんな美味に出会おうとも、このひと時ほどの感動は無い。

何ならどこにも行かなくたって、乗った電車を下りずに折り返してきたっていいくらいだ。

ただしその場合は、終着駅で飲み物とお弁当の補給は必要である。

また扉が閉まり、動き出すのを待って、飲み物をプシッと…

ああ、旅がしたい!

だいいちあほうれっしゃ

(「第一阿房列車」内田百閒 新潮文庫)



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ブックガイド | コメント(20) | トラックバック(0) | 2016/05/16 11:16

こそこそ話。

今日は休日出勤

日曜の空いた電車でゆっくり出勤するのは、のんびりしたいい気分で、わりと好きだ。

ところがマズいことに、年に2回の自治会の清掃日とぶつかった。

仕方がないので、役員さんにお詫びを言って、欠席の届けをした。

清掃日のお知らせを丸めて捨てようとしたとき、集合場所と時間に目が止まった。

ちょうど出勤時刻と同じころ、団地の出入り口付近。

自治会の皆さんがわらわら集まり始めた場所を通過することになる。

いかにも仕事です!という風体ならまだいいが、私の仕事着はちょっとそこらにお買い物、という程度のカジュアル。

これは気まずい。

もちろん、予め欠席を届け出て了承を得ているのだから、後ろ指をさされる筋合いはない。

しかし、軍手をはめ、タオルを田吾作に巻いたジャージ姿の皆さんの前を、すまして通るのは、いかにも感じが悪いではないか。

もし自分がジャージ側だったとしたら、何も感じずにおれるか、心の狭い私は自信がない。

どうしたものか。気の小さい私は、しばし懊悩した。

うまい解決方法はそういくつもない。結局、コソコソ30分早く家を出ることにした。

せっかくの休日出勤が、平日とほとんど変わらない。

なんだかなあ、なんだけど、じゃあどうすればいいかと言うと、どうしたらいいかわからない。

くまもんぐんて
(ちょっとカワイイ、くまモン軍手)


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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/05/15 10:27

ほけきょの話。

ほ~~~ ほけキケきょ

ここのところ毎朝、この声で目が覚める。

うちの裏の、森ともいえないシケた藪に、ウグイスがいるのだ。

うぐすけ

風流なようだが、ウグイスはカレンダーを見ないから、ゆっくり寝ていたい日も

ほ~~~ ほけキケきょ

と、けっこうデカい声で鳴かれ、ちょっと迷惑。

小鳥の声くらい、聞き流せばいいようなものだが、このウグイスの鳴き声、妙に引っかかる。

一般的なウグイスが「ほー ほけきょなのに、こいつのは

ほ~~~ ほけキケきょ

と、いつも2音多いので、つい気になって起きてしまう。

それにしても、このウグスケ(いつの間にか名前がついている)が鳴きだして、もう半月にはなる。

あれはメスを呼ぶ鳴き声だと思うが、ずっと鳴いてるということは、メスが来ないのか。

モテないのか、ウグスケ。

もしかしたら、モテないのは、

ほけキケきょ

という、ヘンな鳴き声のせいじゃないのだろうか。

やーね、アイツ… ♬ほけキケきょ♪ だって~

ダッサいわよね~

なんて、ウグ美やウグ子にバカにされているんだろうか。

ほ~ ほけキケきょ

ほ ほ ほ けキキケきょ

ウグスケの鳴き声は、余裕を失って雑になり、音量ばかりがデカくなっていく。

アンタね、そんなにガツガツしてちゃ、おヨメさん来ない

ウグスケにはそう言ってやりたいが、どうやって伝えたらいいのか、わからない。

ほ~~~ ほけキケきょ

えーい、うるさい!



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2016/05/14 11:40

にきびの話。

忙しくて不摂生したので、数日前に鼻のわきにニキビが出た。

久しぶりのニキビだが、今朝鏡を見たら、すっかりしぼんで平らになっていた。

ホッとすると同時に残念なのは、私はニキビを押し出すのがことのほか好きだからである。

ニキビはつぶしてはいけません、と、どんな本にも書いてある。

しかし、つぶし頃のニキビを押し出す楽しみに代わるものが他にあるだろうか。

赤く腫れたり、痛んだり、という時期を過ぎ、てっぺんが乾き始めたニキビ。

周囲を避け、少し離れた位置を、痛まないのを確認しながら、爪を切った指先でぐっと押す。

ナニカが白くて黄色い頭を見せたと思うと、プリン!と全貌を現す。

慌てて落とさぬよう注意して、そのナニカを人差し指にのせ、仔細に観察する。

きれいな涙型だったり、意外に大きかったりすると、えも言われぬ満足感に満たされる。

納得が行くまで観察したら手を洗い、今度は毛穴の観察である。

先ほどまでふくれていた部分が、小さく、しかし明確にぽっかりと、アナボコになっているのを認めると、なんともいえないイイ気持ちである。

若い頃からあんまりニキビの出ない体質で、こんな爽快体験は、ほんの数回しかない。

50を過ぎると出物腫物のたぐいはぐっと減るから、あんなニキビはもうできないのだろう。

ひるがえって高校生のムスコの顔面を見ると、ニキビができており、しかも、しばしばつぶし頃の様相を呈している。

つぶさせろと言ってみたところ、当然ながらイヤだよ、と言う。

思い直して、1粒100円でどうか、と申し出たが、にべもなく断られた。

100円は安すぎたかもしれない。1粒500円くらいは、払ってもいい気がしてきた。

にきび



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/05/13 10:13

いいわけ話。

言い訳は、百害あって一利なし。

ウッカリ者の私は失敗も多いが、そんな時はとにかくペコペコ謝るようにしている。

他人様に迷惑をかけた時、なぜ失敗したか、なんてことはこっちの事情にすぎない。

クドクド言い訳しても、相手の同情を得るどころか、逆鱗に触れることのほうが多いのだ。

子供の頃からウッカリし続けて50年、私が身をもって学んだことである。

賢明な皆様は、同じ学ぶならウッカリしない方法を学べばいいのに、とお思いだろうが、そこはご容赦願いたい。

さて先日、ちょっとした集会に出席した。

15人ほどのグループだが、立ち上げからまだ間がなく、お互いさほど親しいわけではない。

開始時間までに1人を除く全員が集まったが、残りの1人がなかなか来ない。

定刻を過ぎたので、しかたなく全員が揃わないままに、会は始まった。

型通りの挨拶が済み、用件に入ろうとした時、ドアがバタンと開いて、遅れた人が入ってきた。

おとなしそうな中年の女性で、走ってきたのか、顔に汗を浮かべている。

遅くなりまして…

あ、これは言い訳がはじまるパターンだ、と、自身が遅刻の常習犯である私は思った。

実は出がけに…

ほら、やっぱり。

門の取っ手のところに、バッタが止まってまして…

へ?

家を出るのに手間取って、バスに乗り遅れて…

みんな一瞬きょとんとして、それから一斉にクスクス笑い出した。

緊張した雰囲気がゆるみ、お隣どうし見合わせた顔が、少し親しみを増した。

言い訳がプラスに作用した、珍しい例だと思う。

ちきちきばった
(でっかいチキチキバッタだったそうです)



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ごきんじょ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/05/12 10:46
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