ななおく話。

最近よく、ドリームジャンボ宝くじのCMが流れている。

収益の一部は熊本地震の被災地支援に充てられるということだ。( → 宝くじ公式サイト

じゃんぼりおん
(ジョージ博士が開発した対地球外生命体用の大型ロボット・ジャンボリオン)

SF映画仕立てのCMは、トコロジョージ博士が、完成した戦闘用ロボットを示し

ナナオクエンになりまーす…

と、ニヤリと笑うところで終わっている。

地球防衛団のアヤノゴウ団員は、7億という金額にショックを受けているようだ。

しかし、見ていた私は、ふと思った。

これが7億なら、安くねーか?

ロボットのことなど何も知らないくせに、バブル世代のオバサンは、金銭感覚がおかしい、とお思いだろうか。

聞くところでは、自衛隊の哨戒ヘリは、一機60億だという。

新型戦闘機ともなればウン百億だろう。

それに比べて、地球外生物を倒す機能を搭載した大型ロボット・ジャンボリオンが7億。

どえりゃあお買い得じゃあるまいか。

まあ、7億だろうが700億だろうが、宝くじを買う予定もない私が、ぜったい買えないことに変わりはないのだが。



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てれびじょん | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/05/31 10:16

きばせん話。

昨日は、お天気を気にしてヤキモキするお母さんが多かったのではと思う。

私のイモートもその一人。

娘のメイちゃんの、小学校最後の運動会なのだ。

うんどうかい

イモート家地方では、幸い決定的な天気の崩れもなく、予定通り運動会が挙行された。

わが一族は、そろいもそろって運動が苦手である。( → 「うんどう話。」

したがって誰も、一位になりたい!勝ちたい!などと、欲張ったりしない。

ただ、ケガなく安全に行事が終わればよい、と、それだけを念じている。

そんなイモート一家の前に立ちふさがる難関が、今年は一つあった。

騎馬戦である。

メイちゃんはかなり小柄で、クラスで3番目より後ろになったことはない。おまけに痩せ気味で体力がない。

だから、騎馬戦でも、とうぜん上に乗ると思っていたところ、違った。

大きい子は大きい子同士、大きい馬を、小さい子は小さい子で、小さい馬を作るのである。

メイちゃんは小さい子の中では背丈があるほうで、馬の脚になった。

しかし、お友達を持ち上げるような腕力はない。

あと二人の体力も似たり寄ったりで、どうしても、騎手を乗せて立ち上がれない。

練習の期間中、メイちゃんたちの馬は、ついに一度も立てなかった

そして運動会当日

参観の父兄が息をのんで見つめる中、メイちゃんたち小柄組は頑張った。

小さな手が組み合わされ、騎手がそうっと乗りかかる。

生まれたての仔馬のようなヒザがぐらぐらすると、アーッ!という悲鳴が飛んだ。

がんばれ!がんばれ!

6本の細い脚が、ブルブル震えながら、ゆっくり伸びていく。

立てた!立った!

イモートは、隣にいたママ友と思わず指を組み合わせ、ピョンピョン飛んだという。

小さな小さな馬がやっと立った時、ピリピリピリ~!と笛。

とっくのとうに駆けだした他の馬たちの勝負は、はるか離れた、運動場中央で終わっていた。

赤が勝ったか、白が勝ったか、イモートは知らないらしい。

ただ、誇らしげに紅潮したメイちゃんの顔が、彼女の今年の運動会の思い出になる。



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ごかぞく | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/05/30 10:11

けいばの話。

毎度つけっぱなしのテレビから、イキモノガカリの軽快な曲が流れる。

日本ダービーというのが、今日行われるらしい。

あなたのけいばがはしりだす

私は50過ぎる今日まで、競馬場に行ったことも、馬券を買ったこともない。

多分、ないままで死ぬと思う。

馬はカッコいいし、騎手がストイックに勝ちを目指す姿も素晴らしいが、どうもおっかなくて近づきにくい。

だからこそ親しみやすいタレントや、人気歌手をCMに採用し、イメージアップを図っているのだろうが、なかなか難しいことだろうと思う。

その日、私は香港にいた。

路地裏の、決してキレイとは言えない喫茶店。

面白がって頼んだ熱檸檬可楽hot lemon colaは、文字通り、アッツアツに加熱したコーラに、スライスしたレモンをこれでもかと突っ込んであった。

漢方薬のような黒い液体をおそるおそるすすりながら、隣のテーブルに目をやると、小太りのおっちゃんが、耳にイヤホンを突っこみ、びっしり漢字で埋まった赤新聞を見ている。

今にも笑いだしそうな丸顔に、せいぜい真剣な表情を浮かべ、息を詰めている。

長いような短いようなひと時が過ぎ、おっちゃんの表情が緩んだ。

視線を感じてこちらを見やったおっちゃんに、👍のように親指を立て、目でという表情をしてみせる。

広東語は話せないけど、勝った?と聞いたつもりが、うまく伝わったのだろう。

おっちゃんは破顔一笑し、一度立てた親指を地面に向け、勢いよく下を指して見せた。

負けた!

3月好日、その日は香港ダービーの開催日であった。

あすこっと
(日本にも香港にも、このよーな競馬場はない)



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/05/29 10:50

けらいの話。

週末、ゴハン作りに嫌気がさし、ムスコと外食。

フードコートで安直に夕飯を済まし、腹ごなしに夜道を歩いて帰る。

人けのないのをいいことに、声高にバカ話をしながら歩いていると、横道から不意に人影

濃色のジャージを着た若い男が、こちらを見ている。

こちらが男の顔を見るか見ないか、という瞬間に、男はいきなり身をかがめた。

ドキン!として、思わず半身に構える。

うずくまる男を仔細に見れば、何のことはない、靴ヒモを締め直しているのだった。

カカトをトントンして履き具合を確かめた男は、ランニングに出発していった。

あービックリした!

暗い中いきなりしゃがむから ビックリしたな… 

飛びかかってくるかと思ったよ

オレ、家来かと…

家来?

「お呼びですか、殿!」みたいなの…

誰が殿よ!

オレじゃないから、かーちゃんの家来かな、って…

地域社会の人間関係がいかに複雑であろうとて、さすがに主従関係は存在しない。

それに、ただでさえ腰の低い私が、家来など持てるわけがあるまい。

家では威張ってんじゃん…

私の家なんだから当たり前だ。ここで威張らずして、どこで威張るか。

A man's house is his castle.

オバハンの家は彼女の城なのである。

たとえ一歩家を出れば、米つきバッタのようにペコペコしていようとも。

けらい
(こんなに家来がいたらゴハンも大変だ)



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ごきんじょ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/05/28 10:24

ごみだし話。

今日はゴミの日

ムスコと二人だから、たいした量ではない。

天気のいい日に収集場所まで歩くのは、苦にならない、というより、もう少しプラスの感じ。

ゴミ出しが楽しみ、とまで言うと、ものすごく娯楽の少ない人みたいだから、やや楽しみ、くらいに言っておこう。

収集所の前では、他の住人と顔を合わせることもあるが、意外に男性率が高い。

ご主人のおこなう唯一の家事がゴミ出し、というおうちもあると聞く。

奥さんに、ゴミ箱から回収して、分別して、あとは出すだけ、の状態にしてもらったゴミ袋を持たされてる様子は、子供のお使いみたいでかわいらしい。

そんなおじさんの一人と協力してカラス除けネットをかけ直し、今日のゴミ出しは完了。

帰り道は、もう目的がない分、いろんなことを考える。

ブログに書く記事を思いつくことも多い。

こないだのあれと、昔のあれを書いて、最後こうしよう、などと考えていると、すぐ家だ。

注意して、ゴミを触らなかった方の手でドアを開け、つっかけサンダルを脱いであがる。

洗面所で手を洗って、リビングに落ち着くと、あら不思議。

ついさっき、書き出しからオチまでついていたアイデアが、ひとっことも思い出せない。

手を洗ったら水で流れちゃったとしか思えない。

しばし頭をひねったあと、もう一度表に出てみたが、沈んでしまった記憶は浮かばない。

つっかけサンダルのつま先のあたり、どこに行くのか、アリが急いでいる。

まあいっか。今日もゴミは出せたし、空は青い

からすねっと
(カラスが黄色が嫌いというのはウソらしい)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/05/27 10:43

そおねえ話。

ハイ、モシモシ…

かわいい声で電話に出たのは、小学生の姪のメイちゃんだった。

あれ?ママ留守?

うん クチベニつけて、出かけてったよ

女の子はやっぱり観察が細かいなあ。

帰ったら電話するように言ってくれる?

ワカッタ…

あんまり自信なさそう。

メイちゃん忘れるといけないから、やっぱメールしよっか

そおねえ~

アラ?

この「そおねえ~」というアイヅチは、イモートの口癖だ。

普通に「そうね」と言うのとは違い、歌うような独特のイントネーションで、すぐわかる。

イモートとは夕方になって連絡がついた。

そうそう、そういえばメイちゃん、そおねえ~、って言うね!

アラそう?うつったかな?でもアレ、もともとおかーさんの口癖だったんだよね

そーそー おかーさんは言わなくなっちゃったけどね

そういえばコージさんもたまに言うワ、そおねえ~、って… うつってるね確実に

コージさんというのはイモートのダンナである。

おばーちゃんの口癖の「そおねえ~」が、イモート経由で、そのダンナと娘に伝わったのか。

なんだか楽しくなって、おばーちゃんにも電話した。

昔さ、そおねえ~、ってあったじゃない?おかーさんの口癖の…

そおねえ~? ああ、フクオカさんの口癖ね

フクオカさんというのはおばーちゃんのママ友である。

え?おかーさんのオリジナルじゃないの?

違う違う! 一緒にPTAやったら うつっちゃって…

イモートはともかくとして、コージさんとメイちゃんに、そおねえ~、が、赤の他人の口癖であると伝えるべきか、悩む。

のびたのおかあさん
(フクオカさんはこんな感じの人)


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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/05/26 10:46

いやいや話。

今日は水泳の日。

いつものことだが、行くのがイヤだ。

ホントーに、心の底から、イヤである。

はるばる出かけて行き、靴を脱いで服を脱いで、水着に着替えるのがイヤだ。

水に浸かって、頭のてっぺんまでビショビショに濡れるのがイヤだ。

手をぐるぐる回したり、足をばたつかせたり、むやみにプールを行き来するのがイヤだ。

あげくヘトヘトになるのがイヤだ。

そういうわけで、プールの日は朝からタメイキばかりついている。

あー、ヤダなあ…

思わず独り言。

5分おきに時計を見ては、あと20分で行かなきゃ、あと10分で行かなきゃ、あと5分で…、と、追い詰められていく。

いよいよ出発、プールバッグを引きずって、とぼとぼと玄関を出る、その足取りの重さよ。

テーマソングは♬ドナドナ♪である。

さて、それから2時間弱が経過したころ、帰宅途中の私の姿が見られる。

電動自転車の電動アシストを切り、いいトシしてなんと立ち漕ぎである。

湿った髪をなぶっていく風が爽快だ。

身体のスミズミまで血液が循環し、関節が滑らかに動くのが分かる。

~ ♪ だ い や も ん ど だ ~~  ~

ハナウタがだんだん大きくなり、すれ違う人が驚いて振り返った。

泳いでヨカッタ、心の底から思うのに、なぜかその気持ちはあっという間に蒸発してしまう。

次回のプールの前には、またタメイキをつき、イヤだイヤだを連発するのだ。

毎週そんなことを繰り返して、数えてみれば、もう10年。

たぶんこの先も、私は泳ぎ続けるのだろう。

いやいやえん
(私の子供時代の愛読書)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/05/25 10:25

ちゃうねん話。

いつものようにテレビを点けっぱなしにしていたら、よく見る顔が映った。

ふくやまさんごなん

人気者は何でもニュースになるからね、と思ったが、聞けば不審者が自宅へ侵入したとかで、けっこう深刻な事件だ。

ファンが思い余っての犯行かなー、などと、ありがちな邪推をしていると、続いて

…容疑者は 妻で女優のフキイシカヅエさんと鉢合わせし 「すみません、違います」と言いながら 逃走しました

と言ったので、思わずニヤッとしてしまった。

「すみません」は、家に入ったことへの謝罪として妥当だが、違いますって何なんだ。

これはアレだな、ちゃうねんだな。

大阪弁で「違うんです」は「ちゃうねん」。

だがこの言葉は、単に違いがあると言う以上の意味で使われることがある。

たとえば、割れた花瓶の、一番近くに立っている人が、非難のマナザシで見られて、一言、

いや、ちゃうねん 今、机がな…

これが正しい「ちゃうねん」の使い方である。

あなたは私が悪いとお考えでしょうが、決してそうではないのです 今のこの状況については、よんどころない諸事情があるのであって、その辺をご理解いただきたい

それが「ちゃうねん」なのだ。

先ほど花瓶を割った人のように、「ちゃうねん」の後に言い訳をする人も多い。

だいたいは言い訳にもならない言い逃れで、要はワザとじゃないんです、とか、デキゴコロでした、ということだ。

だから、何かやらかした風の人の第一声が「ちゃうねん」である場合、ほぼ有罪、というのが、私の考えである。



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/05/24 10:22

くろふね話。

先日も書いたが、私のパソコンは話題のウインドウズ10ではない、その前のナニカである。

最近、リアルでも、ネットでも、あちこちで

ウインドウズ10に勝手に更新された!

という声を聞く。

パソコン全般に疎い私のモットーは、わからないことには触らないということ。

そんな人間が徒手空拳で、強大なるウインドウズ帝国の来襲に備えられるとはとても思えない。

きっとある日、ウインドウズ10が黒船のごとく我が家のパソコンに襲来し、なすすべもなく降伏するのだろう。

くろふねらいこう

無知蒙昧な私は、高度なテクノロジーにもみくちゃにされ、ひどい目に遭わされるのだ。

もはやまな板の鯉である。

しかし、ここまでの覚悟をして待っているというのに、黒船はいっこうに来航しない。

たくさんの人を不意打ちにしつつ、待っているところには来ないとは不思議だ。

もしや、ウインドウズ10は、油断している人だけを狙って来襲するのであろうか。

毎朝、来るか来るかと、予防注射の列に並ぶ小学生のようにドキドキしながら、パソコンを開くのにも、いいかげん疲れてきた。

いっそのこと、この件に関してはいったん忘れてしまいたい。

しかし忘れた瞬間に黒船が来航するのではないか、と、やっぱり忘れられないのである。



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もろもろ | コメント(28) | トラックバック(0) | 2016/05/23 10:29

はっ!の話。

休日の、女性客で混み合ったデパート。

化粧品の匂いの人ごみをかき分け、用件だけを済ませてご不浄に寄れば、そこも大行列だ。

これだけたくさんの女の人が、いったい全体どこから集まってくるのだろう。

ようやく個室を確保してヤレヤレと腰を下ろすと、隣りから

ハッ…

という、小さい、けれどもはっきりとした、悲鳴が聞こえた。

個室で一人になった瞬間に、何かを思い出したのだろうか。

そう、悲鳴、と、私には思えた。

人は短い声に、実に様々な感情をこめられるものだ。

ハッ…

には、テヘヘ、やっちゃった~、というような笑いの感情は皆無だった。

しまった!という驚きを上回るほどの、悲しみがあった。

それは、取り返しのつかない何かに対する悔恨のようなものに思える。

ついついそんなことを考えて、やがて我に返り、あわてて身じまいを整えて、個室を出た。

鏡の前には、都心のデパートにふさわしく、お化粧をし、流行の服装の、年齢さまざまな女性が並んでいる。

どの人かはわからないが、この中に先ほどの

ハッ…

の人も混じっているのだ。

内心の思いはおくびにも出さず、化粧を直し、襟元を正し、鏡の中の自分を何度も確かめた後、なにもなかった顔で出て行く。

それぞれの女が、それぞれのいるべきところに向かって。

といれのかがみ
(洗面台のお湯が適温なデパートはデキる、と思う)


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ごきんじょ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2016/05/22 10:44
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