きまずい話。

お天気がいいので、起きるなり身支度もそこそこに洗濯機を回した。

すぐに干してしまおうとベランダに出る。

春まだ浅く、濡れた洗濯物は冷たくて、急いでハンガーにかけていると、お隣の気配

まずい!

とりあえずそこらのものを引っ掛けただけで、髪もモシャモシャ、顔もロクに洗っていない。

こんな時、箱みたいな真四角の物件なら隣を気にすることもないのだろうが、うちは敷地が変形で、ベランダもまっすぐじゃなく、部屋によって出たり引っ込んだりしている。

そのため、立つ位置によっては、バッチリお互いの姿が見えるのだ。

むこうに垣間見されるのは仕方ないとして、このヒドい顔を合わせてご挨拶をするのは、いかにも気まずい。

ここは知らん顔の一手と決め、洗濯物の上に目を伏せた、まさにその瞬間。

ばっしょい!

お隣のベランダで、大迫力のクシャミが炸裂した。

こうなっては無視するのも難しい。やむをえず、あたかもたった今気づきました、という風に顔をあげて

あ、オハヨウゴザイマス…

と言うと、お隣の奥様は鼻を押さえながら

おばようございばず

とおっしゃったが、その服装は私以上にいいかげんで、髪は私よりもっとモシャモシャだった。

ホッとしたような、気まずいような、ビミョーな気持ちで空のカゴを抱え、部屋に入った。

どうやら今日は、花粉の飛散が多い模様である。

かふんじょうほう

日本気象協会 花粉情報



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ごきんじょ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/02/28 11:30

コソコソ本。

今でこそ誰はばかることなく、のべつ本を読んでいるが、昔はなかなか気を使うことも多かった。

私は、不活発で外遊びの嫌いな子供だった。

ガキが集まって、走ったり飛んだりして何が面白い、そんな生意気なガキであった。

しかし、母親族とは子供は風の子信仰に憑かれているものである。

寒くても暑くても、晴れていれば読みかけの本を取り上げられ、外で遊びなさい、と玄関を放り出される。

しかたなく外にいるものの、何をするわけでもない。電柱にもたれて、さっきまで読んでいた本の挿絵の一場面から、まだ読んでない先を想像したりして、時間をつぶす。

しばらくして母のガードが緩くなったころを見計らって家に忍び入り、こっそり本を取り戻して、オシイレに入る。今度こそ見つからないように、最後まで読むのだ。

夢中になっていると、背後からアヤシイ気配を感じる。振り向けば鬼の形相の母がいて、

そんな薄暗いところで!目が悪くなるでしょう!

また、こっぴどく叱られたものだ。

風の子信仰や視力低下恐怖の他にも、私を阻むものがあった。

それは、子供らしい本主義である。

学校の図書室で借りてきた本なら、母はちらりと見るだけで、すぐに無関心に目を背けた。

しかし街の古本屋の50円コーナーから、ワクワクするようなミステリーを掘り出してくると、

そんな大人の本、まだ早いわ

と眉をひそめ、いい顔をされない。

もっと子供らしい本を読みなさい!

とも言われた。でも、子供らしい本なんか、全然面白くないのである。

早く大人になって、好きな本を好きな時に好きなだけ読みたい!少女期の私の将来の希望といえば、ただそれだけであった。

今になってしみじみ思うが、大人に隠れてコソコソ読む本ほど、面白いものはない。

見つかったら叱られる、とドキドキしながら隠れて読む、半裸の美女や残虐な密室殺人、衒学的な名探偵の言辞の魅惑的なこと。

この本も、そんな風にコソコソ読んだ中の一冊である。

よるあるく
(「夜歩く」 ハヤカワミステリ文庫)

今日は作者カーの没後、40年らしい。



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ブックガイド | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/02/27 11:36

うめみの話。

うちの近所には、わりとおいしいパン屋がある。

住宅地の中にポツンと1軒、心細そうに建つ小さなパン屋は、経営が心配になる佇まいであるが、ずっとつぶれずにあるということは、あんがい繁盛しているのかもしれない。

ここに越してきたばかりの頃のこと。日曜の朝、遅く起きたら、朝食のパンがない。

コンビニで何か買おう、と靴をはいていたら、朝ごはんを自分で選びたい子供たちも、寝ぼけ眼でついてきた。

広い通りに出て周囲を見渡すと、赤い三角屋根の、住宅とは思えない建物が見える。

ちょっと行ってみようか

提案すると、ムスメもムスコも異論はない。3分ほど歩いたら、そこにその店があった。

私はこういう時、みょうに気前がよくなる癖がある。トングをカチカチ鳴らし、ムスメとムスコが指さすパンを、次々とトレーにのせる。

レジのそばに、あんまり見たことのないジュースのパックがあったので、それも3つ。

思ったより重くなった紙袋をムスメに持たせて店を出ると、ハレバレと青い空

そうだ、どっか外で食べよう

衆議一決、方向転換だ。住宅地の中の小さな緑地には、犬の散歩をする人がちらほら。

石のベンチに腰かけ、パンを手に持ったら、どこからかふわりと爽やかな匂いがした。

見まわせば、梅の花

うめのはな

梅林というほどではないが、手入れの悪い梅の木が数本、それでもたくさんの花をつけている。

子供と3人、梅が香の中で食べるあんパン。

忙しさに固まっていた心が、ゆらゆらとやわらかく溶けて、晴れた空高く昇っていった。

昨日大学受験を終えて、遅く起きてきたムスコに

梅見にでも行こうか パン買って…

と言うと

イイね…

と、ニッと笑った。

今日は日曜。よく晴れた、梅見日和である。



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/02/26 12:00

みおくる話。

ムスコが遠方の大学を受験するので、ターミナル駅まで見送る。

玄関で見送っても構わないようなものだが、実はここんとこあまりツイてないムスコ。

まず、センター試験のあと、気晴らしに出かけた繁華街で、サイフを落とした。

お年玉をほとんど使っていなかったので、中身はけっこうな金額である。

つぎに、家に帰っていた大学生のムスメが、夜中に常にない高熱を出した。

ムスメもかわいそうだが、もしインフルエンザなら、試験日前のムスコに移ったら一大事。

さいわいサイフは奇特な方が警察に届けてくださったし、ムスメの熱もインフルではなく、一晩で下がったのだが、よりによって試験前にこんなことになるとは。

他にもコマゴマつまらないことがあり、行く手に暗雲がたちこめるようで、心穏やかではない。

沈滞ムードのまま行かせるのが心配になり、せめて見送りなりと、と思ったのだ。

とはいえ、18のムスコに母親がくっついていったからといって、何がどうなるわけでもない。

終始ムッとした表情で、ただバスに乗り、電車に乗り、乗換駅に着く。入場券を買っていると

いいよ、ここまでで…

と、うるさそうだが、せっかく来たのだから、と、改札を入り、ホームまでついていく。

やがてムスコの乗る特急が、スルスルとホームに入ってきた。

窓の外から見ていると、ムスコの席はホーム側だ。

見える位置まで移動して、手でも振ろうと思った時、不意に身体が動いた。

その場でピョンピョン飛び跳ね、足を左右に蹴って、グーに握った手を突き上げる。

ポンポンはないけれど、チアガールのダンスである。

ムスコはギョッとして凍りつき、それから噴き出した。

ガラスのむこうでゲラゲラ笑っているムスコを乗せて、特急電車が定刻に発車する。

さあ、私ができることは、もう何もない。

がんばれ、ムスコ!

ちあだん
「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」



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ごかぞく | コメント(20) | トラックバック(0) | 2017/02/25 10:00

はなきん話。

今日はプレミアムフライデー、らしい。

新しいものにはもれなく反感を持つ私としては、やはり気にいらない。

だいたい、月に1回というのがケチ臭い

タレントまで雇って大層に宣伝するなら、毎週金曜早帰りくらいの約束してみろバカ、と、怠け者の私などは思うわけである。

さらに気に入らない最大の点は、なんといってもその名称である。

政府の肝煎り、鳴り物入りで始まる新制度が、何でスーパーの特売日みたいな英語なのか。

休み前の金曜日の、ウキウキした気分を表すなら、いいのが既にあるじゃないか。

花の金曜日、略してハナキン

バブルの残り香がチョイと気になるが、間が抜けてて明るくて、いい言葉だと思う。

少なくとも、プレミアムナントカよりは数倍マシだ。

ところが周りの若い衆に聞いてみたところ、このハナキンも半ドン同様、(→ 「はんどん話。」)もはや死語らしい。

ハナキン?スターウォーズの…?

違う!それはアナキン スカイウォーカー!

あなきんすかいうぉーかー
( "The Chosen one"  Anakin Skywalker )



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むかしむかし | コメント(16) | トラックバック(0) | 2017/02/24 11:12

あまざけ話。

あまり好き嫌いのない私だが、どろどろして薄ら甘いものがちょっと苦手だ。

おかゆはキライだし、バナナジュースやシェイクも好きではない。

スムージーなんてものが流行ったが、固形で食べられる果物や野菜を、わざわざ電気を使って粉砕する意味が分からない。人間には歯というものがあるだろう。

この手の苦手食品の一つ、甘酒が、ちかごろ流行っているらしい。

夕方のローカルニュースで、自家製甘酒の作り方を紹介している。

灘や伏見に酒どころのイメージを奪われ、パッとしないわが県だが、実は清酒発祥の地であって、県内には酒造所がたくさんあるのだ。

甘酒そのものには興味は無いが、地場産品には注目しておこうと、腰を据えて見た。

…米麹210グラムをよくほぐします…

なるほど酒粕ではなく麹を使うのだな。

…炊いたご飯210グラムはさましておき、さきほどの麹とよく混ぜます…

ん?

…次にボウルに80度のお湯580ccを注ぎます…

んんん?

なんで580cc?

どうして210グラム?

キリのいい200グラムと550ccでいいように思うが、それじゃダメなのだろうか。

甘酒苦手な私には、もとより無関係なことではあるが、どうやら甘酒作りは厳密な計量を要する、むずかしいものらしい。

あまざけ
(甘酒が飲める酒蔵カフェには行ってみたい→久保本家酒造 酒蔵カフェ


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てれびじょん | コメント(18) | トラックバック(0) | 2017/02/23 11:02

しゅうかつ話。

テレビを見ていたら、年配の男女が出てきて、ニコニコと自分たちのシュウカツについて話している。就職活動かと思ったら、終活だという。

終活とは、葬儀や墓など、自分の死んだ後の事前準備をすること。

近頃は誰かが何か思いつくと、すぐ「○○活」で、流行り物の嫌いな私は反感を持っているが、残された者に迷惑をかけまいという心がけはアッパレである。

数年前に亡くなった父が、生前そういうことを一切口に出さなかったため、どうするのが父の意にかなうのか、いろいろ迷った。(→ 「おはかの話。」

一言、俺が死んだらこうしてくれよ、と言い残してくれていたら、母もどんなに気が楽だったろう、と何度も思ったものだ。

しかし番組を見ているうちにだんだん違和感が膨れ上がってくる。

出演者はみな、墓は要らない、葬儀も要らない、と、こだわらない風を装っているが、よくよく聞けばそうでもない。

夫の実家の代代の墓には絶対入りたくない、とか、思い出のあの海に遺灰を撒いてほしい、とか、漠然と死んで漫然と墓に入るより、よほど強いこだわりである。

彼らの死後の希望を聞くうちに、つい、やらされる側の気持ちになり、ああメンドクセエ、と思ってしまった。

でっかい墓や盛大な葬式を要求するのも迷惑だけど、ナントカの曲を流せとか、ナニナニの木を植えろとか、コマゴマ指示を残すのも、同じくらいワガママじゃないのだろうか。

死ぬのは怖い。死んだ後のことを考えるのも怖い。

だから自分の思うままになると想像すれば、その時少しは安心していられるのかもしれない。

私ならどうかちょっと考えてみた。

私は自分は死んだら物体になると思っている。

物体になったら、法律に触れない限り、残った者が一番楽な方法で片付けてくれればいい。

逆に、どーしても私の偉業をたたえ、後世に残したい!と思うなら、巨大な墓石を立て、何千人も会葬者を集めて、ど派手な葬式をしてくれてもかまわない。

どんなハズカシイ葬式でも、物体だから平気だ。

テレビを見ながら、ちょうどそこにいたムスメとムスコに言ってみた。

アタシはさ~ 葬式だの墓だの 本当にどーでもいいから! 何をどうしたって化けて出たりしないから!

2人はちょっとギョッとした様子だったが、わりに素直にうなずいた。

子供には、これから時々こういうことも言っておこう。それが私のシュウカツである。

2001ねんうちゅうのたび
(全人類の墓標 「2001年宇宙の旅」より)



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てれびじょん | コメント(16) | トラックバック(0) | 2017/02/22 11:36

おはかの話。

父が亡くなって困ったのは、お墓をどうするかということであった。

父は5人兄弟の三男なので、うちにはお墓も仏壇もなかった。

自分が死んだらどうしろこうしろと、事細かに指図を残す人もあるようだが、物言わずの父の意向は、50年そばにいた母も知らなかった。

うちは女の子しかいないしねえ… 永代供養でいい気もするんだけど…

いいんじゃない だったらタカコおばちゃんと同じとこにしたら?

遠縁のタカコおばちゃんのお参りは、父亡き後、私の仕事になっている。(→ 「やさしい話。」

でも、お墓がなくって、本当にいいのかしら…

さあ… おとーさんって そういうのこだわらない人だったでしょう?

そうねえ…

いっつも「お前らのエエようにしたらエエ」しか言わなかったじゃない

そうねえ…

だから おかーさんのエエようにしたらエエと思うよ

そうねえ…

そうねえ、そうねえと言いながら、話はなかなか決まらずに、春が過ぎ、夏が過ぎた。

秋風が吹き始めたころ、母はを見た。

病院で亡くなったはずの父が、食卓のいつもの位置にいつものように座って、新聞なんか読んでいる、と思ったら、ふと顔をあげ、母に向かって

ちょっと寒いなぁ…

と言ったのだという。

朝起きてすぐ、母は見晴らしの良い丘陵の霊園に、予約の電話を入れた。

やっぱりお墓に入れてあげることにする おとーさん寒いって言ってたから…

母の決めたことに否やはない。丘の上の霊園に、父のお墓ができた。

今年ももうすぐ、父の命日だ。

おぼんのれいえん



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/02/21 11:07

あがらぬ話。

今日も展覧会の受付当番。

初日よりは人出が多くなった。会場内でstaffの名札など下げて、作品の説明をしていると

ぢょん子さん!お客様…

と、声がかかった。

振り返ると、受付の前に小柄な女性。リュックにニット帽で、山歩きにでも出かけるような姿だ。

どなたか心当たりがなくて、首をかしげながら近づくと、相当の年配に見える女性は

マチダです ぢょん子ちゃんお久しぶり!

と、ハリのある声でおっしゃるので驚倒する。

先生?!まさか、マチダ先生ですか?!

ハイ~ マチダですよ ぢょん子ちゃんお久しぶり!

先生に、まるで同じことを2回言わせてしまった。

私がそれほど驚いたには理由がある。

マチダ先生は、私の幼稚園の先生である。

卒園以来50年、年賀状のやりとりが続いているが、お会いする機会はなかった。

確か大学生の時分、駅で偶然お見かけして、立ち話をしたのが最後だから、30年は過ぎている勘定になる。

教わっていた時分、ゆうに30は過ぎて見えたから、今は80代か、もしかしたら90か。

近況報告のつもりで作品展の案内を差し上げたが、ご高齢でもあり、来ていただく気持ちなどさらさらなかった。

まさかこんなにシャンシャン歩いて、電車に乗ってバスに乗って、お一人で来てくださるとは。

先生は、丹念に一つ一つの展示をご覧になり、わからないことはいちいち質問をなさる。その質問の的確さ、知的好奇心の旺盛なこと、若い人に勝るとも劣らない。感嘆して

先生ちっともお変わりにならない!

と申し上げると、ホホホ…なんて笑っていらっしゃる。すっかり先生のファンになったお友だちが

ぢょん子さんは変わりましたか?

と尋ねると

昔はかわいかったですよ

と、ニコニコされた。

頭が上がらない、というのは、まったくこういうことを言うのである。

ようちえんのしゅうごうしゃしん



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/02/20 11:17

にている話。

出品が危ぶまれた趣味のグループ展(→ 「しめきり話。」)であったが、なんとか間に合って、今日は開催初日

作品搬入のあと、受付のお手伝いをする。

ミゾグチさん、という、よく知らない女性と一緒に、芳名帳の前に座ることになった。30代後半くらいだろうか、意志の強そうな眉が印象的な美人だ。

ふと、ハラちゃんに似ているな、と思った。

学生時代の友人のハラちゃんとはしばらく会わないが、似顔絵を描くとしたらまず描きたくなるような、濃くてきれいな眉をしていた。

今日の案内ハガキはいちおう出したけれど、どうしているかしら。

友だちに似ていると思うと親しみが湧いて、初対面のミゾグチさんが好きになった。

シロウトの集まりが見せるタダの展覧会だから、応対に困るほど人が来ることはない。合間合間にお話しながら、ポツポツとやってくる人に応対をするうち、午後も遅くなった。

会場の入り口に新しくやって来た女性の顔に、なんだか見覚えがある。

ハラちゃん?ハラちゃんなの?!

驚いたことに、数年来会わないハラちゃんが、ハガキを見て来てくれたのだ。

嬉しくなって思わず席を立ち、久闊を叙する。しばらくは夢中で会わない間の話をしてから、では作品を見てね、と、いったん受付に戻った。

お友だちですか?

ミゾグチさんはニコニコして尋ねてくれたが、その顔を見て、内心驚いた。

似てない。

ハラちゃんとミゾグチさん、並べて見るとぜんぜん似てない。

フリーダ カーロとヴィヴィアン リーくらい、似てない。

一体全体どこをどう見てこの二人が似てると思えたのだろう。

誰に似てるとか彼にそっくりだとか、うかうか口に出すべきではない、とあらためて自戒した。

ふりーだ かーろ   びびあん りー
( Frida Kahlo 、1907.7.6- 1954.7.13 )( Vivien Leigh、1913.11.5-1967.7.8)




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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/02/19 11:30
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