ぎょかいの話。

高校の同級生のミンミンから、敵情視察の電話がかかってきた。

どお~ ムスコ君、勉強してるゥ?

ミンミンのお嬢さんも、ムスコと同じく今年受験生だが、高校も志望大学も、ムスコとは段違いのハイレベル。ミンミンは教育ママなのだ。

国語がイマイチなのよねェ… だいたい漢字を知らないわよ今のコは…

まあ、今はなんでもスマホやパソコンだから…

そう答えかけて、

でもミンミン、昔の女子高生だって漢字は苦手だったよ

あらそお?

ほら、魚介類

へ?魚介類?…ああ!ギョカイルイ!

その昔、女子高生のミンミンは、塾でいい感じに親しくなった他校の男の子に尋ねた。

タナカ君って、下の名前なんて言うの?

ダイスケ… 大小の大に、魚介のカイで、ダイスケ

ふーん、変わってるね…

また別の日。ミンミンは、かわいいビンセンにちょっとしたメモを書き、タナカ君に手渡した。

たたんだビンセンを開くタナカ君の肩が、なぜかおこりのようにふるえだしたかと思うと、ブッと吹き出してしまった。

笑われて、乙女心を痛めたミンミンに、タナカ君が示したのは、彼女の書いた宛名。

田中大貝さま

ギョカイのカイを、魚貝の貝、と間違えたのである。

顔から火の出る思いをしたミンミンと、タナカ君の仲は、その後進展しなかった。

娘にエラそうに言えないわねェ ギョカイルイじゃ…

そーそ、気楽に行こうヨ なにせ親もギョカイルイなんだしサ…

ムスコたちの受験が済んだら、ゴハン食べに行こうね、と約束して、電話を切った。

しんせんなぎょかいるい
(新鮮な、魚貝ではなく魚介)



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/02/05 11:49
コメント
No title
こんにちは

大貝君びっくりしたでしょうね。
最近は、手書きの手紙を書くことがほとんどなくなり、
とっさには感じが出てこなくなりました。
PCとかモバイルのメール住んでしまうのですが、
誤変換で恥をかくことしょっちゅうあります。
No title
ミンミンさんに同情申し上げます、私も介じゃなくて、貝だと思ってしまいます、恥かしい。

私の名前は簡単で昭和生まれに多い、〇〇美ですが、電話などで説明する時、『〇〇く、美しい』と説明するので、相手に『宝塚かよ!』って心の中でつっこまれてるんではないか?と恥ずかしいんです。
魚も貝も
よく使う言葉ですし、その漢字にも接する機会が多いと思います。

でも、「魚貝」の組み合わせは目にしたことがありません。
で、問題はこの場合の貝の読み方です。

魚を「ギョ」と読むならこの場合「貝」は「バイ」と読むのが筋だと思います。

人間、筋目を正すことはとても大切なことです。
なので「魚貝」は「ギョバイ」と読むことに相当の妥当性が見出せます。

ドヤっ!


高校の同級生。
高三の時、西郷隆盛を西郷高盛と書いていたヤツがいました。
驚きましたね。
Re: No title
Carlos様

手書きのお手紙は味があって本当にいいものですが、いざ自分が書くとなるとなかなかに気が重いものですよね。

折々にハガキなどいただくことがあると感心してしまいます。
Re: No title
wanco様

お友だちにヒサコさんという人がいるのですが、「美しくない久美子です」と説明していて、面白いなあと思いました。

「道路のろです」と説明したのに、道路の道と書かれちゃった、と言っていたミチコさんには気の毒でしたが笑いました。
Re: 魚も貝も
rockin'様

ギョバイ。中東の某国みたいですね。

ギョバイのキョダイリゾート。

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