たなばた話。

年中行事は、年月の経過とともに、とかく本来の趣旨が忘れられ、徒に華美になりがちだ。

しかし、昔のほうがハデだった行事もある。

七夕の話である。

今の七夕で十分ハデだとお思いの方には、この図をご覧いただこう。

めいしょえどひゃっけい
名所江戸百景 市中繁栄七夕祭 歌川広重 

安政年間の江戸の七夕である。

ササに下げた飾りは、今も見られる、紙の輪っかの鎖や、切込みを入れた網など、昔からあったのだなあとわかるが、注目すべきはそこではない。

めいしょえどひゃっけい2

ササの足元、波うつ海面のようなここは、なんと家の屋根なのである。

ここが家の屋根であることを意識しながら、最初の図をもう1度見る。

めいしょえどひゃっけい

高い!

考えてみれば、星のお祭なのだから、天に近く立てたい気持ちは、あってしかるべきである。

1メートル足らずのササを、家の中に飾って良しとしている、現代の七夕を見たら

なんだい、シケたササぁぶら下げやがって!これじゃお星さまに見えねえだろーが!

などと、江戸っ子にバカにされるかもしれない。



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2017/07/07 11:30
コメント
No title
なるほど!江戸時代の七夕飾りは高かったんですね。
吹き流しも長すぎ。
最近はあまり家で七夕飾りを飾っている家を見ないですね。
いやー
驚きました。
江戸時代の七夕は立派だった。
商家はきっとその高さとオーナメントの派手さを競い合ったことでしょう。

ぢょん様、ベランダから高い竹を立てましょう!
カッコイイですよ、きっと。

七夕ネタ、私の被りました。
偶然ですが、随分無断参考したことは否定しません。

催涙雨はなかったですね。
Re: No title
Carlos様

集合住宅が増えましたから、鯉のぼりを出しているおうちも減りましたものね。

こんなに高く飾りを上げるなんて無理でしょうね。
Re: いやー
rockin'様

去年うちの息子が受験勉強をおろそかにして京都貴船の七夕を見物に出かけました。写真だけ見ましたがキレイで豪華でした。

だからって行こうとしないのが私のダメなところだなー。

そろそろ山鉾が立ちますね。

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