おそわる話。

私は決して素直に他人の言うままになる人間ではないが、教わって、なるほどと思ったことは意外に身についてるものだ。

学生の時の彼氏が教えてくれたのはゴミの捨て方。

卵パックや、惣菜が入ってるパック、あれをそのままほかしたら、あっという間にゴミ箱いっぱいになるやろ。連結部分を切り離してフタとミを重ねたらカサは半分や。重ねても一回真っ二つに切って重ね直したら、もう半分になる。

その彼氏とはとっくのとうにお別れしたが、それから30年ずうっとそうしてる。パックにはさみを入れるとき、毎回じゃないけど時々、多分今頃すっかり禿げているであろう彼のことを思い出す。

友だちの元カレはエンジニアで、何事も理詰めで考える人だった。一緒に飲みに行くことになり、私が赤信号で左右を見て小走りに渡ろうとしたら、スチャッとカッコよく制止してこう言った。

普段からそういう習慣になってると、お酒を飲んだりして判断力が鈍った時もやってしまいます。赤信号を見たら渡らない、と身体に刷り込んどいたほうが、長生きできますよ。

確かに急いで渡ったって、到着が何分早まるわけでもない。それ聞いて以後、小学一年生のように信号を守るようになった。

離婚した元亭主のおかーさん、つまり元シュートメには、もっといろんなことを教わった。

大根やら人参やら、要するに根でしょ。ちょっとしなびても、シンクで水に浸けとくと案外シャッキリして食べられるのよ。

掃除機のコードには、延長コードを差しっぱなしでしまっとくの。使う時差し込むだけで、途中止めないで家じゅうかけられて便利でしょ。

掃除のブラシやスポンジはお風呂場に置かないで、バケツに立ててベランダに出しとくと、カラッと乾くし風呂場にもカビが生えないよ。


どれも細かいことだけど自分では絶対思いつかないし、教えてもらえて本当に良かったと思う。

それにしても、良いこと教えてくれた人とはみんな、ご縁が切れてるなあ。皆さん、本当にありがとう(ってったって誰も読んでないだろうけど)。

とはいえ、ご縁が切れてる人の全員が、タメになることを教えてくれたわけではない。

その筆頭は元亭主

てめーの言動で役に立ったことなんかひとっつもねーよ!
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むかしむかし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/11/22 16:12
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