はりがみ話。

ハリガミを見るのが好きだ。

既製のポスターや、看板屋さんの作ったものではなく、手書きのハリガミ。

少々間違ってても、書いた人がすぐそこにいる感じがいい。

春の北陸旅行記の締めくくりとして、ステキなハリガミを紹介しよう。

海辺の売店の、海苔のワゴンである。

のりのり

この作者の非凡さは、「のり」というたった二字を、あえて「の」「り」と分けて書いたところにある。

まず一気に「の」8枚、「り」8枚を作成したあと、ワゴンの側面に貼り付けていくうちに、作者はゲシュタルト崩壊的な何かに襲われたものと思われる。

のりのりのりの…りのりの…?のりって何

「の」の次が「り」でなければならないという意味さえ見失った混乱が、全体に漂う不安感になって表れている。

単に商品名を示すだけにとどまらない、問題作といえよう。

次は、観光地の食堂店内に掲げられた全長2メートル近い大作。

いかやき

正確に言えばハリガミではなく、これは掛け軸だ。

しかし、

当店はイカ焼きの味と品質に自信を持っており、強くお勧めします!

という意思が、力強い毛筆の筆致を通してひしひしと伝わってくる点で、これは非常に有効なハリガミであるといってよいのではなかろうか。

年に一度の書初めの題材に、お父さんお母さんの経営する食堂のイチ押し商品を選んだ、けなげなリサちゃんの親孝行精神にも胸を打たれる名作である。




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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/04/11 09:13
コメント
No title
海苔やイカだと言うとどこだ?
東尋坊にでも行ったかな?

でもあそこは有名な観光地だから、手書きの貼り紙がありそうには思えんし・・・
No title
こんにちは
いいですね~「りの」。
手書きが又味がありますね。
力作の「いかやき」書初めでしょうかね。
No title
海苔のワゴン、なかなかの奥深なワゴンですね。
よく見てみると、「り」は7枚。
15枚目の「の」のあり方によっては
さらに奥深になりますね。。。

ではでは。。。。。。や
Re: No title
rockin'様

ままま、そこらへんの詮索はよしにして…。

まあ前回「グラスリップ」が出てますし、分かる人にはまるわかりですけどね。
Re: No title
Carlos様

やっぱり手書きが味がありますよね。

定食屋さんでも、印刷のメニューじゃなくて、手書きの短冊が貼ってあると、おいしいような気がします。
Re: No title
旅姿様

ホントだ!「り」が少ない!数え間違いです。

もしかして、最初からこの正方形の紙が15枚しかなかったのかも。

だからこんなランダムな貼り付け方になったのかな…。
張り紙を見た瞬間
すごく共感を覚えました。
この張り紙の作者の方の感性に激しく同調しました。

私の会社のPC。
デスクトップに貼り付けてあるアイコンがまさにこの張り紙状態です。
綺麗に並べるのではなく、わざとバラバラに散らしております。
ただアイコン自体をバラバラには出来ませんでしたが。
美は乱調にあり!

ゲシュタルト崩壊。
初めて知りました。
一つ知識が増えました。
ありがとうございました!
Re: 張り紙を見た瞬間
rockin'様

粗ブログが、教養あふれるrockin'様の知識にさらに上積みができて幸いです。

それ以前に、アイコンって動かせるんですか?!と思った、メカ音痴の私。

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