ずるずる話。

イモートがメイちゃんを連れて帰省してきた。

小さい子と思っていた姪も、もう10歳。すっきりと背が伸びて、少女らしくなっている。

話すことも大人びて、会話相手として不足はない。楽しくガールズトークっぽく盛り上がっていたら、イモートにクギを刺された。

おねーちゃん、メイにまたヘンなこと教えないでよ!

ヘンなこととは心外な。

私は、母親が教えないことを教えてやるのが、おばちゃんの役割だと思っている。

親とは違う立場から、異論のありそうな意見や、くだらないトリビア、世の中のいろんな雑音を聞かせてやりたい。

と、立派なことを言ってみたが、最初っからそんな教育的観点があったわけではない。

あれはメイちゃんがようやっとしゃべり始めた2歳ころ。

実家に遊びに行った私は、おばーちゃんと、おやつを食べながら、人の噂話をしていた。

…そんなんで結局ずるずるべったりになって、全然…

と言った時、輪に入っておとなしく麦茶を飲んでいたメイちゃんの目が光った、気がした。

ずるずる べったり

と繰り返してやると、嬉しそうな顔をして、マネをする。

…じゅーじゅー べったい?

ずるずる べったり

じゅずゆ ずゆ べったい!

聞き慣れない、難しい言葉を、一人で言えるようになったメイちゃんは大喜び。

ずゆずゆ べったい! ずゆずゆ べったい!

マイブーム到来である。

その夏メイちゃんは、いったい何百回連発しただろうか。家に帰る日、イモートは

ずゆずゆ べったい! ずゆずゆ べったい!

と、ゴキゲンで叫ぶメイちゃんをベビーカーに押し込み、シカメ面で新幹線のホームに上がって行った。

以来私は、メイちゃんに何かひとつ教える、というのを、夏の目標としている。

ためになることも教えたし、全くのムダ知識、バカ話もあった。

さあ、今年は何を教えてやろうかな。

ずるずるべったり
 (広辞苑第二版補訂版)

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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2015/08/05 10:04
コメント
こんにちは。
身近な出来事をシュールに刻むぢょんさんに
大人の知識を教えられているメイちゃんは、
切れ味鋭い女性になりそうです(^_^)

以前、小学校低学年の書道展で異質な作品を見ました。
「夏休み」とか「明るい社会」とかある中で、
「くうきをよむ」と書いてあったのです。
もしかして、でんばあさん・・・??(笑)
No title
こんにちは
子供はなんでも吸収しちゃうんですね。
さ~て今年は何を教えたんですか?
10歳ともなればいろんなことに興味を持つ年頃ですよね。
恋愛論でも・・・・
ずるずるべったり
実にハートウォーミングな言葉です。

ちなみに女性社員に聞いたところ、「ずるずるべったりなんて聞いたことないです。何ですかそれ?」と言われてショックを受けました。

今年の夏のゴルーデンフレーズはこれです。
是非、姪っ子様に教えてあげて下さい。

やらずぼったくり!
No title
> 親とは違う立場から、異論のありそうな意見や、くだらないトリビア、
> 世の中のいろんな雑音を聞かせてやりたい。
おおいに賛成!
私もピヨ子が大きくなったら、たまに訪ねてくる度に
雑音を聞かせてやりたいと今から楽しみにしています。
・・・がぁ〜、まだピヨ子6ヶ月。
実現するのはまだまだ先だわ〜★
Re: こんにちは。
理事長の妻様

ハハハ…「くうきをよむ」!

そういえば姪っ子も、硬筆で「出る杭は打たれる」って書いてたことありました。

確かここでも書いたような…。
Re: No title
Carlos様

さて何にしましょうかねえ。

恋愛論は…私に材料がないので、無理そうです(笑)。
Re: ずるずるべったり
rockin'様

女子社員!ダメじゃないですか。しっかり教育してください。

「どう君、僕とずるずるべったりしてみない?」なんてセクハラかしら。

やらずぼったくりなシチュエーションは難しいなあ。
Re: No title
さとちん様

6か月じゃ、まだ世の何たるかを語るのは早いですね~。

でも、あっという間だと思いますよ。姪っ子の10年もあっという間でしたもの。

楽しみですね!

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