くらぶの話。

今もあるのかもしれないが、私が子供の頃には婦人会というのがあった。

地域の家庭婦人はほぼ強制加入で、イベントを主催したり、習い事をしたりする。家事や育児の傍ら、否応なしに駆り出され、母は大変だったろう。

夜の会合や、休日の行事など、拘束時間も大変長かったが、ずっと年配の奥様がたに指図されれば、若妻連中は不平も言えなかった。

母が早朝、見たことのないほどでっかいヤカンでお湯を沸かしていたことがあった。

それ何?

と目を丸くしていると、たすき掛けの母はナントモイエナイ表情で

婦人会のアレよ!

と言い、渋面のままえっちらおっちら、ヤカンを提げて出かけていき、終日帰らなかった。

「アレ」が何かは今となっては分からないが、おそらく炊き出しとか、そういうことだったのだと思う。

あのシブーい表情こそ、母の、婦人会に対する偽らざる心情だったろう。

最近ふとしたことでそれを思い出して(→ ふじんの話。)、

昔、婦人会ってあったよね~

と、言ってみた。てっきり昔のようなシブーい表情が出ると思いきや、

あったあった!

フフフと笑って、なんだかとっても懐かしそうなのである。

あんな人がいた、こんなことがあった、苦労ばかりの思い出を話すおばーちゃんは、なんだか楽しげに、若やいで見える。

母にとって婦人会は、キッツい先輩がいっぱいいる部活みたいなものだったのかな。

若かった母の姿を思い浮かべながら、そう思った。

ふじんくらぶ
(♪オンナ~のヨロコビ~ ツマ~のシアワセ~♬)



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むかしむかし | コメント(11) | トラックバック(0) | 2016/12/08 10:25
コメント
No title
こんにちは
お母さんにとっては、婦人会は青春の一ページなんでしょうね。
今となっては懐かしく思い出されるのっでしょう。
それが思い出せなくなったら・・・・

いつまでもお元気で。
No title
こんにちは。
うちのほうでは今もあります。
でも私は、早々に脱退してやりましたよ~
方針が、めちゃくちゃ時代錯誤だったから。
だって、小学校に雑巾を縫って贈ったり(倉庫に未使用で山積みされてるのを見た!)、
老人会の世話係・・・・・。
↑特にこれ、オンナだけにやらせるっていうのが腹が立ちました。
でも、地域によっては良き思い出も作れるのかな。
お母さん、もしや、、その後上に立ってから、楽しかったのでは?( *´艸`)
失礼しました。


昔はく9516
職業婦人(❗️)が少なかったので、家庭に篭りがちな女性の息抜きの場か、あるいは女性がイニシアチブを取れる機会だったのかな。
でもきっと婦人会には、年功序列制度とヒエラルキーや階級闘争があったんだろうな。


今となっては性別で分ける「会」は存在が難しくなっているのかもしれませんね。
こんにちは
婦人会とは言いませんが似たような集まりは今でもあります。 そうそう! 部活のようなものです(^^♪
婦人倶楽部
戦時中の婦人倶楽部に連載された山本周五郎の「日本婦道記」というのを読みましたら、昔の良妻賢母の話が満載で感涙を禁じえませんでした。しかし、うちの婦人は家事をするでもなくアルバイトに出るでもなく、カラオケとかエアロビクスに行って歌って踊って暮らしています。これでよいのでしょうか?
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Re: No title
Carlos様

母は結婚も早かったですし、子供を持ってもまだまだ若かったですから、確かにあの頃はまだ青春だったかもしれませんね。

Re: No title
サ・エ・ラ様

まだあるというお噂は聞いていましたが、なかなかの存在感ですね、婦人会。

農村に住んでいるお友だちのところでは、ご主人は青年団、奥さんは婦人会だそうです。
Re: 昔はく9516
rockin'様

婦人会という名目でないと家から出られないという人も多かったことでしょう。

今は奥様もソト様ですから、必要なくなったんでしょうね。
Re: こんにちは
花ちゃん様

わあ!お元気でいらして安心しました!

更新がないので心配してたんですよ。またお邪魔しますね!
Re: 婦人倶楽部
ハヌマーン&さとる様

「日本婦道記」読んだことあります。っていうか記事書いてるので読んでください。ひひひ…。

http://okkanabikkuring.blog.fc2.com/blog-entry-444.html

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