くみたい話。

天高く、運動会の季節。

大阪市教育委員会が、子供の組体操に段数の上限規制を採択したらしい。

くみたいそう

今回の規制の眼目は、おそらく高層化した最上部からの落下事故の防止であろう。

しかし私は、自分の子供の落下を心配したことがない。

うちは皆、運動能力はさておき、背だけは大きくて、ピラミッドでは必ず下の段を命ぜられる。

下の段でも、前列の子は頑張ってる姿を見せられるが、ムスメは最下段の中央だった。

顔はおろか手足も見えず、声援すら届かない。

ピラミッドのてっぺんで、誇らしげに手を広げるよその子など見ちゃいない。早く終われ、早く終われ、思うのはそればかり。

永遠に思えた数十秒が過ぎ、ようやく巨大な三角が崩れると、膝をすりむき、真っ赤に火照った顔でムスメが現れる。

隣ではお母さんたちが感動の涙を拭っているが、私はムスメがかわいそうでかわいそうで、感動どころではない。

私にとって組体操は、わが子が踏み台にされるのを、なすすべもなく見守るものなのである。

平日なので見には行かないが、間もなくムスコの高校でも体育祭がある。

オレさあ… クラスで一番背が低いやつより、体重が軽いんだよね…

夕飯を食べながら、ムスコが言う。

組体操で、できるパートがなくて、補助になっちゃった…

万一ピラミッドが崩れてきたら、支える係だそうだ。

感動はないが、少なくとも落下の心配はなさそうである。



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2015/09/25 10:04
コメント
No title
こんにちは
組体操の上限規制ですか~
ちょっと過保護すぎませんかね~
娘さん、一番下だったんですか~、親としてははらはらしたでしょうね。
息子さん、補助?親としてはどうですか?
でんばあ様の親心
そうなんですね! 我が家の息子娘は組体操の
経験がありませんでした。支える側の親御さんの気持ちはそうですよね。
今日は笑いよりでんばあ様の優しい母の部分に触れ
ほっこりしました( ^_^)
Re: No title
Carlos様

近年、組体操がテレビ的に大型化して、昔なら考えられないような重篤な障害の残る負傷をする子供が増えているのだそうです。

子供の身体能力自体は落ちているのに、パフォーマンス性だけが重視されるのは確かに問題ですよね。

ただそれを規制という形で何とかしようとすることがいいのかどうかは、わかりませんね。
Re: でんばあ様の親心
Ray様

フフフ…、親バカで、お恥ずかしい。

うちはみんな走るのも遅いので、運動会にはホントにいい思い出がないんですよね。

子供が大きくなり、家族総出の運動会から卒業できて、やれやれと思っています。
くみたい
ってゆーから「汲みたい」が頭に浮かんでその次に「肥え汲み」を思い浮かべました。

陳腐な発想だ。

組体操のリスクは二つです。

上部組織の落下。
下部組織の圧迫。

この二つを巧みにかわすのがリスクヘッジです。
この技を身につけることは決して損ではありません。
Re: くみたい
rockin'様

実は私も子供の頃は背ばかり高くてヒョロヒョロで、騎馬戦では馬だし、ピラミッドじゃ下だし、いいこと何もなかったんですよね。

逃れたかったけど逃れられませんでした。

その点息子はエライ!ということにいたしましょう。

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