フェルト本。

昨日、高校生の不出来なフェルトマスコットに熱くなったのには理由がある。

小学生の頃から、フェルト手芸が趣味だった。

母の婦人雑誌の手芸記事から、お人形や小物のレシピを見つけては、ちまちまと作る。

フェルトは市場の毛糸屋に買いに行くが、あの当時20センチ角で50円だったか、100円だったか。

乏しい小遣いから、今月はピンクと白、来月は赤と水色、というように、少しずつ買い溜めた。

お気に入りを探すうちに、特にかわいいお人形を作る作家さんの名前を覚えた。

大高輝美さんがその人である。

今のようにネット検索で一発という時代ではない。田舎の本屋の小さな書棚で、この本を見つけたときは大コーフンした。

おおたかてるみ

コロコロとお手玉ほどの、童話の主人公や、いろんな国の服装をした、色とりどりのお人形。

小さいけれど立体感があり、表情豊かなマスコットたちに、中学生の私は夢中になった。

私はありったけのフェルトを使って、次々とマスコットを量産した。

作ってみると、目鼻の位置によって表情が大きく変わり、かわいく見せる配色も難しい。

日に二つ三つと作ったこともあった。どれも我ながら出来が良く、お友達に見せるとみんなが欲しがるので、嬉しくなって気前よく配ったものだ。

そんなわけで、私の手元には、あの頃のマスコットは一つも残っていない。

学生カバンを持たなくなって、マスコットも作らなくなった。

何度も開いたために、綴じ目の糊が老けてバラバラになったこの本と、いくつも丸い形が切り抜かれた、色とりどりのフェルトの残りだけが、ひっそりとクローゼットの中にある。

「大高輝美のお人形 てるみのおもちゃ箱」は、昭和52年5月初版、残念ながら絶版だが、蔵書している図書館は多い。



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ブックガイド | コメント(16) | トラックバック(0) | 2015/11/18 10:41
コメント
フェルト本
こんにちは、ぢょん・でんばあさん
懐かしい思い出、大切な本との出会い、夢中になって作った人形、青春ですね
今でも夢中になれることは、ありますか
ぢょん・でんばあさんならありそうですね
No title
大高輝美さんの本、私も持ってたはずです・・・・
不器用で、あまり上手には作れなかったけど。
きっと、でんばあさんをイラッとさせる出来だったかな(笑)
米山京子さんのお人形にも憧れました(*^^*)
あれからン十年ですね。

No title
こんにちは
フェルトマスコット作りが得意だったんですか~
なんか想像できない(失礼!)
起用だったんですね。
でも一つも残ってないなんて。
あげた人は♂? 
こんばんわ
今も百均でフェルト買えます(;゚∀゚)=3←マスコットを作ろうと思ったけれど、使いみちが思いつかず躊躇っております(汗)

たしか私も中学生くらいの頃、周囲でマスコット作り流行った気がします(◔ั₀◔ั )でも作家さんの名前までは(笑)

今度、息子さんに何かプレゼントしてみては(・∇・)ン?どうせなら嫌がらせのような大作を☆彡
本屋の小さな書棚で
大高輝美さんの本を見つけたとき大コーフンしたお気持ちはよーく分かります。

この渇望感とゆーか希求感とゆーかこのパッションは若さゆえの高エネルギーが大高輝美さんという一点に集中していたとゆーことですね。

私もその昔、あるマイナーなジャンルのレコードが欲しくて欲しくてたまりませんでした。
でもどこに売っているのかがさっぱり分からない。
そしてそのジャンルのレコードを大量に発見した時はそりゃーもう自分を見失うほど大興奮致しました。

>お友達に見せるとみんなが欲しがるので、嬉しくなって気前よく配ったものだ。
 作る喜び、人が喜ぶのを見る喜び。
 芸術家に通じる精神です。



素晴らしい画家の手元には自作品は残っていません。
No title
懐かしいです♪私もこの本持ってました)^o^(
大高輝美さんの本!
作って友達に配りまくってました。いちよう希望
されて渡してたので、喜んでくれてたと思うのですが・・・

母は普段ケチケチだったのに、フェルトとか刺繍糸とかは何故か、ぽんっと!買ってくれました。
集中して作りすぎて、めばちこになるくらい作ってました。

大人になって解ったんですけど、母は編み物系は得意だけど、お針系は苦手だったようです。
当時、大きなモンチッチに、冬は毛糸で編んだ物と、夏は布で作った物を作って着せていました)^o^(
懐かしいなぁ~フェルトと言えば、今は羊毛のマスコットが多いですよね~。

子供はいないですけど、もし女の子が居たら、好きな男子にプレゼントするお守りは、母が代行で作るかもしれません(~_~;)
No title
またまた忘れていた懐かしい時代を思い出させて頂きました。
学生時代の一時期、フェルトマスコット流行りました。
プレゼントされた男の子達の学生カバンにもぶら下がっていました。
私も不器用なりにチクチク頑張りましたが
でんばぁさんの様に上手に作れる方から
気前よく頂いていたくちです^^;
夢よもう一度!
ひとつふたつ、また作られてはいかがですか?
アノコロが甦って、ぐっと若返られるかも。

私はひたすら、レース編みをしてました。
飾るにはレトロな我が家で、出番なしでしたが(笑)

再開されるのでしたら、お早めに。
細かい縫い目が苦手になります。(涙)
Re: フェルト本
よっしぃー様

その時々で色合いは変わりますが、夢中になれることを追って今日まで来たような気がします。

家族にはあきれられたり、迷惑かけたり。

そのようにしか生きられないので、仕方がないですね。
Re: No title
サ・エ・ラ様

そうそう、米山京子さんもおなじみの名前でした。

着せ替えであったり、お着物を着ていたり、米山さんの作品は少し大きくて手が込んでいて、マスコットというよりはお人形さんでしたね。

米山さんのお人形もお顔が独特で、写真で見るとすぐわかりました。懐かしい!
Re: No title
Carlos様

アラ!私だって乙女の頃はあったんですよ。

そして、お裁縫や手芸はとっても得意でした。

学校から帰ると、制服を脱ぐのもそこそこに、お針箱を広げていたこともあるのです。

最近はゾウキンくらいしか縫いませんけど。
Re: こんばんわ
PHiRo♪ 様

百均では日用品は買いますが、手芸の材料は使ったことないです~。使いやすいかなあ?

PHiRo♪様は最近編み物なさるんですよね。ニットのレシピでも、いいなあと思うと同じ作者さんだったりしません?

私は林ことみさんのニットが好きでしばらく凝りましたが、自分で身に着ける分にはそんなに数要らないので今はお休み中です。
Re: 本屋の小さな書棚で
rockin'様

今はネット検索で遠くの店の在庫まで調べられるようになりましたが、昔は足を棒にして古本屋を巡ったり、大変でしたね。

でもそれが娯楽であり、その道々でまた新しい別の発見があったりして、ネットで一発で見つけてしまうより、得るものは多かった気がします。

こないだ阪急かっぱ横丁を通ったら、古書店街が規模を縮小しつつも健在で、ちょっと嬉しくなりました。
Re: No title
wanco.様

うちの母は洋裁と刺繍でした!

でも材料に関しては「うちにいくらでもあるじゃない」と言って買ってくれなかったので、お小遣いで買ってましたね。

確かに家には布がいっぱいあったんですが、服地なので手芸には使いにくかったんですよね。

今うちにはフェルトも服地もいっぱいありますが、娘は何にも作りません。ちぇっ。
Re: No title
なつみ様

思い出を共有させていただけて私もうれしいです♪

私もあげる一方ではなくて、お友だちにもらって交換することもありました。

同じ本を見て作っても、他の子が作るとまた感じが違って、面白かったです。

なつかしいなあ。
Re: 夢よもう一度!
山姥様

レース編みとは優雅ですねえ。

何か、高貴な香りが…。

マスコット作りは楽しそうですが、顔のついたものをうっかり作るとあとで困るので、二の足踏んでいます。いっそレース編みにトライしようかなあ…。

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