こしょの話。

読みたいなと思う本が、新刊では手に入らないことが多い。

昔なら足を棒にして古書店をハシゴしたものだが、今はネット検索できるのでラクになった。

若い頃の古書店巡りも面白かったが、またやりたいか、というと、あんまり気が進まない。

まず、商品の性質上、ホコリっぽく、配置が乱雑で見にくい。

中年すぎて花粉症を発症し、老眼が進んだ今の私には厳しいものがある

さらに、古書店主は偏屈で小難しいオッサンであることが多い。

人生経験のない若い頃は、知的な古書の妖精のように思えて、尊敬したものだ。

しかし自分がオバハンになってみると、あれはただの不愉快なオッサンにすぎなかったのだ、と分かる。

もちろん、見識の高い立派な方もいらっしゃるが、残念ながら常連になるほど通い詰める財力も時間もない一見客には判断いたしかねるのである。

ムスコが新刊書ではなさそうな、見慣れぬ本を持っていたので、聞けば連休中に京都で開かれた古書即売会に行ったのだという。

大きな会場に古書店が集まって行う屋内のイベントだ。

どうだった、と聞くと、

欲しいのがいっぱいあったけど、混んでて、空気が悪かった

そりゃそうだろう。

古い本と、それを売るオッサンと、買うオッサンと。

空気が汚れるものばかりが、日のささぬ半地下の会場に集まっているのだから。

古本市は、いろんな意味で、屋外でやったほうがいい、と思う。

いながきたるほぜんししゅう
(けっこういいセンスしてるじゃん息子)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/05/18 10:59
コメント
No title
こんにちは
古書店巡りやられたんですか~
学生時代はあまり本は読まなかったので、新書も古書も
買ったことがありませんでした。
時々、広場で古本市えお見かけますが買ったことはありません。
最近はもっぱら単行本です。
稲垣足穂
名前は聞いたことがあるかな、ってゆー程度の知識しかありません。
ご子息のチョイス、かっこいいですね。
さすがぢょん でんばあ様のお子様です。

昔から偏屈で小難しい寿司屋とかラーメン屋の親父が大嫌いでした。
そして今も大嫌いです。
これから先も大嫌いだと思います。
No title
足穂とはセンスが良いですね。

うちの息子は知らないだろうなぁ。
No title
たしかに古書店は偏屈な人が多いですね〜。
商売を放棄してるのか、とさえ思ってしまいます。
それに、古本界隈のおじさん率の高さには眼を見張るものがあります。まぁ、私もおじさんなわけですけれど……。
No title
昔、ある雑誌のバッグナンバーを探してて、店内に入ったとたんに奥に陣取ったおっさん店主に『探してるようなもんないよ!』っていきなり言われたことがあります。
何探してるとかまだ言うてないのに・・・頭ごなしに言われてむかついた覚えが・・・
でも、若くて文句も言えませんでした。
古書店=怖いおっさんがおる店と、すりこまれてしまいました。

Re: No title
Carlos様

私が子供のころ住んでいた田舎町は、新刊書店も一つしかないのに、なぜか古書店がぽつんとあったのです。

10円や50円で本が買える!嬉しくって、頻繁に通いました。

そのせいで、若い時から古書店に抵抗がなかったのかもしれません。
Re: 稲垣足穂
rockin'様

難しい本を売ってるからって、売る者まで難しくなることはないですよね~。

飲食店の頑固店主なんて論外です。

ちなみに客に行列を作らせておいて平気な店もキライです。
Re: No title
SuzyHill様

こないだまでラノベしか読まなかったのですが、どうも何かにカブレてるみたいですね。

どこまで理解してるのかわかりませんが、あの年齢は乱読でいいと思います。
Re: No title
pipopan様

古本市に行きますと、ほんとうに見渡す限りおじさんですよね。

若い子がちょろちょろしてるのも微笑ましいですけれども。
Re: No title
Wwanco.様

ああ~、わかる~!おったおった、そういうオッサン!

今なら「さよか、あの本が無いようでは、たいした店やないな」とでも言い返せるのでしょうけど、若い時は無理だよね。

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