やきめし話。

子どもの頃、日曜のお昼がヤキメシだとユウウツだった。

炒飯じゃなくて、わが母・おばーちゃんのは「ヤキメシ」だ。

ハムとタマネギとミックスベジタブルなどの具とごはんを、少量のサラダオイルでジワジワ炒めて、醤油などで味付けしてある。

ベタベタしていて、うすら寝ぼけた味。グニョッとした冷凍ミックスベジタブルの人参とグリンピース。

ちゃぶ台を返すほどまずくはないが、ちっともおいしくない。お昼がヤキメシだと、日曜日のけだるさが百倍になる気がした。

自分で作るようになると、おばーちゃんのヤキメシはことごとく間違っていたと分かる。

炒飯は、まず大量の油。それも、できればラード。

具は卵と、せいぜいヤキブタくらい。ジャコと高菜もいいけれど、最後に混ぜる刻みネギ以外、水気のある野菜は入れない。

そしてごはんがパラパラになるまで、ヘラで押しつけながら相当しつこく炒める。おばーちゃんは

押さえたらごはん粒がつぶれるから

などと言って、ふわふわかき混ぜ、全体が均質になったら炒めるのをやめていたが、断じてそんなことはない

ごはん粒はそれくらいでつぶれるようなヤワな代物じゃない。

餅つきを思い浮かべよう。

ごはん粒を餅にするには、あれほどの労力が必要なのである。

餅になる心配などせず、ごはん粒の強度を信じて、心ゆくまで押さえつけ、炒める。そうすれば、油がごはん粒一つ一つをくるみ、ちゃんとパラパラの炒飯になるのだ。

刻みネギと大量の塩とコショウで、しっかり味をつける。

こうして作る私の炒飯はとてもおいしい。お店の味だ、とみんな言う。

たしかに身体にはあんまりよくないと思う。何しろ油と塩分が多いし、野菜が全然入ってない。

でも、炒飯なんてそもそも、そんなに身体に良いもんじゃない。おばーちゃんを含む世のお母さんたちは、そこらを勘違いしてる。

炒飯は健康食じゃない、ジャンクフードなの!

家族の健康を考えるなら、ヤキメシなんか作らず、親子丼でも食べさせとけばいいのだ。

スポンサーサイト
むかしむかし | コメント(2) | トラックバック(0) | 2014/04/20 11:32
コメント
No title
そうなのか・・・(婆ちゃんチャーハンだよ)
私がいつも食べるラーメン屋のチャーハンは美味い!
・・・ご~くショッパイ!!

自分で食べた事が有るのか?!と聞きたい程ショッパイ。
だけど、美味くて。。。止められない。
Re: No title
アイハートブレイン様

ウフフ、しょっぱくて、油っこくて、身体に悪いものって、おいしいですよねえ~。

お塩控えめにして、野菜なんか入れちゃう、おかーさんの気持ちもわかるんですけどねえ。

毎日じゃないんだし、たまにはいいと思うんですよ。

管理者のみに表示