あとりえ話。

引っ越してきたとき、今度はぜったい自分の部屋が欲しいと思っていた。

世の家庭には、子供の部屋はあっても、母親の部屋はないことが多い。

テーブルで何かしていても、子供が帰ればオヤツだ、ご飯だ、と中途で片付けねばならない。

読みかけの本や、裁断途中の布、難しいところにさしかかった編み物を、広げたままにしておけたら、どんなにいいだろう。

この家では私が家長なんだから、思い通りにしていいんだと思うと、本当に嬉しかった。

窓が大きく収納がたっぷりある、家で一番いい部屋をアトリエと呼んで、最初に確保した。

自分の本だけが並ぶ本棚と、大きな作業台。クローゼットには整理された材料や道具。

新生活への希望とともに、が広がる。

壁際に本棚を入れ、趣味のものをざっとしまったまでは良かった。

しかし実際生活が始まってみると、仕事や家事に追われ、なかなか趣味には没頭できない。

あるとき来客があり、リビングルームを片付けて、どかしたものをアトリエに置いた。

年末には、お取り寄せの発泡スチロールの空箱を、ちょっとアトリエに置いた。

ふだん見えないところに、仮置き場所があるのはとても便利で、慣れるとやめられない。

先日は、箱でまとめ買いした飲み物が、玄関に届いたので、ムスコを呼んだ。

これ、アトリエに運んでくれる?

と頼んだら、ムスコは面食らった様子で

アトリエ?…

としばらく考えたあと、

ああ、納戸のことか!

と言いやがった。

カール・ラーション 「アトリエの中」
(私の理想 画家カール ラーションのアトリエ)



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もろもろ | コメント(11) | トラックバック(0) | 2016/08/18 10:33
コメント
No title
こんにちは
自分の部屋ですか~いいですよね。
私も、食事を済ませると、すぐに逃げ込みます。
でもアトリエがいつの間にか納戸?
いつか片づけましょうね。
No title
こんにちは
野バラの村の物語?の絵に似ているなと思ったのですがカールラーソンってスエーデンの画家なんですね
素敵な画風ですね
機会があったら見てみたいです 
No title
あっはっは~
納戸ね、あっはっは~

と、笑って今日は御終い(笑)
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自宅に
一時保管所を設けることは大変危険です。
一時保管所の第一定義は視界から遠ざけることです。

そして視界からモノを消すことは整理整頓対象から除外することを意味します。

こんなハイリスクの納戸もしくはアトリエは即刻排除しましょう。

もしアトリエを維持したいならば、もしくはアトリエとしての理想の機能を発揮したいならば大好きな人💖 がいきなり入室しても全く動じないくらいの整理整頓レベルの維持が必要です。
Re: No title
Carlos様

女性に比べると、ご自分の部屋をお持ちの男性は多いですね。

その代わり女性は夫の部屋にも子供の部屋にもずんずん入っていくようですが…。

ある意味家じゅうが妻の部屋なのかもしれません(怖い)
Re: No title
おきなそう様

ステキでしょう。

お子さんがたくさんいらして、その子供たちの絵がとてもかわいいのです。

ワンピースの上にフリルのエプロンを着た女の子の服装を、スウェーデンではカールラーションスタイル、というそうですよ。
Re: No title
孝ちゃんのパパ様

わっはっはーと笑って終わる一日、良い一日でしたでしょうか。

少しでも私の記事が役に立てたのでしたら、嬉しいです。
Re: 提案です
鍵コメk様

いつもご訪問&応援ありがとうございます。

ご提案の件ですが、ブログの訪問数を増やしたりランキングを上げるためにはきっと必要なことなのだろうなあ…と思いつつ、今一つ気が進みません。

その時の気持ちで、ぽちっとしたり、しなかったり、したくてもできなかったり、何も制約のない気ままさがブログの良さだと思います。

そこが義務になってしまうと、私は記事が書けなくなってしまうと思うのです。

私はランキングやバナーよりも、記事を読んで面白がっていただく方がうれしいので、考え方の違いですね。

趣旨にご賛同できませんで本当に申し訳ございません。
Re: 自宅に
rockin'様

散らかってはないんですよ。

アトリエではないだけで、非常によく片づいた納戸だと思います。

大好きなrockin'様にお入りいただいても大丈夫です。ちょっとホコリくさいですが。

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