たいそう話。

夏休みも中盤。

ときどき子供の声が聞こえるのは、お盆に帰省してきたお孫さんたちだろうか。

この団地も築30年になり、住民の高齢化が進んでいる。

夏休みなのにラジオ体操がないと思ったら、なんと子供会がなくなったという。

もう何年か前のことらしい。

うちが越してきたころには、少ないながらも子供会があって、夏休みにはラジオ体操をやった。

しかし、昔のように夏休みじゅう、毎日ではない。

ほんの10日ほど、しかも6時半からラジオを鳴らすのではなく、1時間遅い7時半からCD音源を流すという、ヘタレなラジオ(じゃない)体操であった。

そのくせ子供が減って予算が余っているから、賞品だけがやけに豪華である。

そこまでやってるにもかかわらず、例年、子供の集まりは非常に悪かった。

今の子供はモノで釣っても早起きなんぞしないんだなあ。

毎日競い合って早起きしてスタンプを集め、ノート1冊程度のシケた賞品で大喜びしていた、自分の子供時代を思うと、なにやらもの悲しい。

もはや虫取り網で追われることもないセミばかりが、安心してジャージャー鳴き続けている。

らぢおたいそうのすべて



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ごきんじょ | コメント(18) | トラックバック(0) | 2017/08/09 11:42

おみまい話。

…暑さが続きますが、絶対にご無理なさらないでくださいね!

メールの結語を読んで、つい笑みが漏れた。

最近お仕事で知り合ったアヤノさんから、私は病弱な人と思われている。

笑ってはいけない。本当のホントの話。

アヤノさんとはじめて会った日、たまたま私の顔が、満月のようにハレていた。(→ あいでぃー話。

げっせかいりょこう
(ロケットは刺さっていないがこんな感じ)

マスクのままで失礼します、と断って、仕事自体はつつがなく終わったものの、ポンポンに腫れた顔面が強烈な印象を残したらしい。

検査を受けても異常はなく、腫れた顔もしぜんにしぼんで事なきを得たのだが、彼女にとって私は、原因不明の奇病にとりつかれた、気の毒な人なのである。

そんなわけで、彼女のメールは必ず、このように私の体調を気遣う言葉で締めくくられる。

…暑さが続きますが、絶対にご無理なさらないでくださいね!

これだけ読むと普通にみえるが、「絶対に」が強い。

…栄養のあるものを召し上がって、夏バテにはくれぐれもご留意ください!

とか

万が一にも熱中症で倒れないように、水分は十分摂りましょう!

とか、どれも一通りのあいさつではなく、ちょっとだけ過剰な言葉が添えられている。

はじめは戸惑ったが、だんだん、なんとなく楽しくなってきた。

食欲旺盛、夏バテとも無縁の日々を送り、周囲からも象が踏んでも壊れない頑丈なオンナと思われている私。

完全な勘違いでも、こうして気遣ってくれる人がいるのは、嬉しいものだ。

当分、彼女の誤解は解かずにおこう、と思う。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/08/03 11:30

じりじり話。

私の寝室の窓の外には、団地の駐車場がある。

夜は外灯が点くので、窓明かりで常夜灯が要らないのはいいのだが、この時期の悩みはセミ

明るいので昼と勘違いしたセミどもが、夜中になってもジャージャーやかましく鳴くのだ。

しかし私は寝つきがいいので、しばらくするとうるせー!と思いつつも寝てしまう。

昨夜もそんな風に眠りに就いて、1時間、2時間、どれくらい眠ったろう。

ジリリリリリ………

警報の響きで飛び起きた。

なんだ?なにごとだ?

とるものもとりあえず火の元を確かめるが、さいわい異状なし。

どうやら音はうちではなく、外で鳴っているようだ。

おそるおそるベランダに出て、ぬるい空気をかいでみたが、焦げ臭くはない。駐車場に人影は無く、隣の棟の窓に明かりがつく様子もない。見た目は平穏そのものの夏の夜である。

ただただ警報だけが異常なやかましさで鳴り続ける。おかしいなと思いつつ身じろぎしたとき

バラバラバラ…

団扇を叩くような乾いた音がして、何かが足元から飛び立った。

ひあっ!

とっさに妙な悲鳴が出る。

警報音と思ったのは、ベランダの柵にとまったセミの鳴き声だった。

金属製の柵にセミの声が反響して、とんでもない音量になったのらしい。

あぶらぜみ

昼間のセミもやかましいが、木材で音を吸収されて、なおかつあの音量である。

それが、内部が空洞の金属パイプの上で鳴いたらどんなことになるか、ご想像願いたい。

静かになった部屋に戻って考えてみれば、お隣では警報音の他に

ひあっ!

なんて正体不明の声まで聞かされたのかと思うと、申し訳なくてドッと汗が出た。



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ごきんじょ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/07/29 11:26

はいたつ話。

今日は自宅に仕事の書類が届く。

先方の都合で、昼の2時から4時までの時間指定になっている。1日のこんな真ん中に自宅待機させられたのでは、終日何もできないではないか。

しかたがないので外出はあきらめ、家事を片付けることにした。

予報ではにわか雨の可能性だが、野生のカンで降らないと判断し、洗濯機を2杯回した。

続いて先月漬けた梅をビンから出し、ザルに並べる。梅の土用干しである。

梅は塩漬けさえすれば食べられるのだから、干す手間がムダな気もするが、干さずに梅干しと称するのもおかしいので、毎年マジメに干している。

晩のオカズをまとめて作ったり、そこらを掃き拭きしたり、そのうち2時が過ぎ、3時が過ぎた。

だいたいこの時間帯指定というやつ、ギリギリに来ることが多い。午前中と指定すれば、だいたい11時58分過ぎになる。

だったら最初っから11時50分から12時の時間帯指定にしとけばいいものを、午前中などと大きなことを言うから、半日ムダになる。

どうせ4時ギリギリになるだろう、とは思っていたが、それにしても遅いので、玄関を出てみると、ポストに赤い紙がはさんである。

不在配達のお知らせ

ごふざいれんらくひょう
(↑このペロンと出てるところがムカつく)

なんだとお!

今の今まで、いっときたりとも不在にした覚えはないぞ!


配達時間は3時55分。例によってギリギリだ。

梅干しを取り込んでいたのか、水をジャージャー出していたのか。

それにしても、広くもない家で、宅配が来た気配すら気づかないなんてことがあるものだろうか。

気づかれないよう、気配を消してきたとしか思えない。

暑い中わざわざバイクに乗って来ておいて、そこらじゅう窓が開いた在宅丸わかりの家のドアベルを、1度鳴らして出ないからといって、尻に帆かけて逃げ帰るとはどういう料簡か。

今日という日は一体何だったのか、ヘタヘタと床にくずおれそうになった。



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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/07/28 11:30

まじめな話。

私は、世界で一番マジメなのは主婦ではないか、と思っている。

週一で通う水泳のクラスでも、そのマジメさは発揮される。

コーチの注意をマジメに聞き、その指示通りに泳ごうと(結果はともかく)マジメに努力する。

ウォームアップの合間に、難しい顔で手を掻いては首をかしげている人に

バタフライのフォームですか?

と聞いてみたら

うーん… 昨日見たんだけど… ナカナカね…

昨日?

そう… テレビ… 世界水泳

テレビで見た選手のフォームを参考に、自らのフォーム改善に挑んでいるらしい。

録画して何度も見たんだけど… 難しいもんね…

念のため申し添えるが、彼女は60代後半の奥様で、週に1度、この女性健康スイミングのクラスで泳ぐだけの人だ。

それが、テレビで見たセトダイヤ選手のように泳ごうと、ガンバッている。

彼女の表情は終始真剣で、照れ笑いもふざけた様子もない。

そんなマジメさが家庭を支え、地域社会を支え、ひいては日本を支えてきたのだと思うと、厳粛な気持ちになった。

せかいすいえい2017



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/07/27 11:30
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