きせのん話。

きせのさとゆたか

朝のワイドショーで、新横綱稀勢の里の出身地が話題になっていた。

呼び出しは茨城県牛久市だが、中学生時代までを過ごしたのはお隣の龍ヶ崎市だという。

牛久には現在ご実家があるが、ご本人は中学を卒業してすぐ上京し、部屋に入ってそれっきりなんだから、龍ヶ崎市出身と言っていいような気がする。

後援会もあるだろうし、パレードまでやってもらって言いにくいだろうが、正直なとこ、ご本人は牛久出身と言われても、あんまりピンと来ないんじゃないか。

だいたい、出身地というのはどこを言えばいいのだろう。ちょっと考えて思いつくのは

1・生まれた土地
2・育った土地
3・実家のある土地


私などは、生まれて独立するまで同じ所に住んでいたのでカンタンだが、子供時代に転々としている場合はややこしい。うちの子供たちなんかがそうだ。

元亭主は転勤族だった。

知り合いもいない場所で妊娠して、生まれたらすぐ引っ越して、幼稚園も小学校も、入ったところを出られたことがない。

ちょっと落ち着いたと思ったら離婚である。

食べ物が違い、気候が違い、言葉が、文化が違う土地を移りながら大きくなったムスメとムスコ。

親の都合で連れまわされた2人は、自分はどこ出身だと思っているのだろう。

改めて聞いたことはないけれど、知りたいような、知りたくないような、気持ちである。



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/02/01 11:35

ふこーか話。

今朝もうちではテレビが点けっぱなしである。

…23日午前4時前、110番の通報を受けて静岡県警浜松東署員が駆け付けたところ、この家に住む会社員ナンノナニガシさんが、頭から血を流して倒れており、その場で死亡が確認されました…

朝っぱらから物騒なニュース。

ナンノナニガシ氏のご冥福を祈りつつ、私の耳は変なところに引っかかっていた。

「静岡県警」の「しずおか」を、アナウンサーはハッキリ「しぞーか」と発音したのだ。

以前にも聞いた気がするが、その時は他のことをしながらだったので、聞き違いかと思っていた。

しかし今日は間違いない。

しぞーか。確かにそう言った。

実はもう一つ、前々から引っかかっている地名があるのだ。

「福岡」=「ふこーか」である。

不思議なことに、タレントや俳優が、しぞーか、ふこーか、と言うのは聞かない。

食レポばっかりやっている二流のタレントでも

ハイ!今日はしずおか県浜松市に来ております!

などと、ちゃんと言っている。

ところが、訓練を受けた言葉のプロであるはずのアナウンサーにだけ、

…大寒の今日、しぞーか県立大学では…

とか

…まもなくふこーか市で行われる ふこーか国際マラソン…

のように発音する人がいるのだ。

このように発音せよ、と業界における指針が存在するのか、あるいは電車の車掌のアナウンスが、日々繰り返すうちに変形して、どんどん極端な発音になっていくような、職業的なナマリなのか。

しぞーか、ふこーかの他にもないだろうか、と、ただいま考え中である。

ならけんないのにゅーす
(「以上、ふこーかからお伝えいたしました」)



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てれびじょん | コメント(20) | トラックバック(0) | 2017/01/23 11:54

まんねり話。

テレビを点けていたら、料理コーナーがはじまった。

有名シェフが鍋料理を紹介している。

いつものしゃぶしゃぶを イタリアン風味に 目先を変えていただきます…

ちょっと待てよ。

いつものしゃぶしゃぶ?

しゃぶしゃぶって、そんなにいつも食べるもんか?

最後にしゃぶしゃぶを食べたのはもう何年前だろう?ひょっとしたら10年どころじゃないかもしれない。

私なら、目先を変えてくれなくても、スタンダードタイプのしゃぶしゃぶで十分だ。

続いてのシェフは、鮭の味噌鍋を北欧風にアレンジしてみせる。

マンネリになりがちな鍋料理を新鮮に…

いやいや、鍋物でマンネリになったことないですけど?

私の感覚では、鍋物はゴチソウだ。

今日は鍋よ!

と家族に声をかければ

やったー! ママ、明日はホームランだね!

というくらい、盛り上がるメニューだ、と思っていた。

それに飽きたりマンネリになったりする、とはどういうことなのだろう。

それとも私以外の人は、そんなにひんぱんに、スキヤキや水炊きや寄せ鍋を食べているのだろうか?

世の中、いつの間にそんなにゼータクになったのか。

鍋物は、鍋物であるというだけで、非日常のゴチソウなんじゃないのだろうか。

まえまえから、うちはビンボーだという自覚はあったのだが、地味にショックである。

ねこなべ

(こういう目先の変え方はいい→「写真集『ねこ鍋』」



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てれびじょん | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/01/21 10:58

へいせい話。

その日は第1土曜日だった。

当時、私の職場は完全週休2日ではなく、金融機関にならって、第2・第3土曜日だけが休み。

バタバタと慌てて起きて、いつものように出勤したら、いつもは昼休みしか点かないテレビが点いていた。

私は見なかったが、早朝にそのニュースがあったのだという。

平常通りの仕事をし、来客に応対しつつ、皆が時々点けっぱなしのテレビに目をやっている。

土曜日だからふだんなら半ドンなのだが、今日は帰宅する者はいない。

やがて、待っていたニュースが画面に流れた。

へいせい

新元号「平成」が発表されるなり、社内は上を下への大騒動になった。

午前中から打ち合わせの通り、社内いっせいに作業開始だ。

各種伝票・用紙の日付欄にある「昭和」を「平成」に訂正する作業である。

本社からは、取り急ぎゴム印を、追って新しい書式を支給するとの通達があったが、週明けから使う書類には間に合わない。その分を手書きで訂正するのである。

「昭和」とある所のすべてに「平成」を書き加え、「昭和」のほうは2重線で消す。

へいせいにていせい

あらゆる手続きが、ことごとく書面で行われる時代だったから、その枚数は尋常ではない。

役職者もヒラも関係なく、全員がボールペンを持ち、紙の束に立ち向かった。

平成、平成、平成…

いったい何回書いただろうか。

平成という字が視界の中でばらけ始め、別のものに見えかけた時、隣席の同僚がけたたましく笑いだした。

どうしたの、と彼女の手元を見たら、平成・昭和と併記した、平成のほうが2重線で消されている。

次長がもうそろそろいいでしょう、と声をかけて、その日の残業は終わった。

明けて1月8日は日曜日。

28年前の今日、平成という新しい時代がはじまったのだ。



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/01/08 10:56

すぺしゃる話。

テレビを点けたら、正月特番でつぶされて、いつも見ている番組がやってないので、ムッとする。

特番といったって出てる人間が多いだけで、とくに面白くはないのだ。

だいたい、2時間、3時間と長いばかりのスペシャル番組を、喜んで見ている人なんているんだろうか。

テレビ番組の価値は、密度で測るべきだ、と常々私は考えている。

いつも1時間の番組を単純に2時間に引き延ばせば、密度は半分に減る。

かりに出演者の数がだとしても、放映時間が3倍ならば、計算上、密度は3分の2に薄まる。

いつもより密度濃くなればこそ、特別番組といえるのであって、薄めておいてスペシャルとは片腹痛い。

そもそも、目先を変えれば誰でも喜ぶ、と思うのが大きな間違いである。

テレビ番組というのは、同じことを同じ時間にやってるのが値打ちなのだ。

いつもの時間に、いつものチャンネルを点けたら、いつもの番組をやっている。

それがテレビのいいところなのに。

テレビの人が年末年始サボりたいなら、スペシャルなどとありがたそうに、薄めた番組で時間を埋めるのはやめて、過去の番組を再放送してくれればそれでいい。

そう思う人は、案外多いんじゃないかと思う。

すたばべありすた
(スタバベアリスタ酉年スペシャルは鳥に見えない)



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てれびじょん | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/01/03 11:10
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