ふろしき話。

ついにスマホを買った私。(→ 「すまほの話。」

価格や性能もさることながら、これから毎日持って歩くと思うと、外観や耐久性も気になる。

だいたいがハデ好きだし、カバンの中で行方不明になっては困るので、黄色がいいなあと漠然と思っていた。

お色はホワイトかレッド、シルバーになります

え?そんだけしかないの?こんなに高いのに?  ※心の声

いろいろなカバーがお選びいただけますから…

えっ?このうえカバー買うの?こんなに高いのに?

それから、画面保護のためのフィルムですが……

えーっ?フィルム無いと割れるの?こんなに高いのに?

どこをどう考えてもヘンな話だ。

何万円もする高価な商品なのに、買ってきてそのままでは使えないのである。

この品物は色もデザインもいいのがないし、汚れやすくて壊れやすいですよ、と、最初から開き直っているなんて、企業の姿勢としていかがなものか。

例えば、シャツを買いに行く。店員が

ヘンなデザインなので、気に入らないなら上からもう1枚着てくださいね~

と言ったらどうだ。

あるいはカバンを買いに行って、

持ち歩くと壊れやすいので、別売りのフロシキで包んで使ってくださいね~

と言われたら、どう思うか。

世のスマホユーザーが、誰も怒りだすことなく、おとなしく黙っている理由がわからない。

ふろしきつつみ
(だったら最初からフロシキでよかった)



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/04/03 11:30

すまほの話。

ケータイを持っていなかった私とムスコ(→ 「けーたい話。」)であるが、来たるべき1人暮らしに備え、いよいよ観念した。

親子で人生初のケータイショップの前に立つ。

感慨にふける間もなく自動ドアが開いてしまったので、導かれるまま店内に入った。

電気屋さんのようなものを想像していたが、銀行のように番号札を取り、窓口でご相談する形式なので、緊張が高まる。

やがて番号が呼ばれ、今日の用件を聞かれたので

スマホが欲しいんですけど 私とこの子の…

客室乗務員のような制服のおねえさんが、にこやかに

ケータイからの機種変更ですね ただいま…

言いかけるのを遮って

いえ、ケータイ持ってないんです!

そう言うと、おねえさんは少し戸惑ったが、ムスコの顔を見て、ああ、と納得したように

あ、お子様はおはじめてですか でしたら学割の…

そう言うのをさらに遮って

いえ、私も持ってないんです!

目の前の親子が、ここでも他社でも、スマホはおろかケータイも持ったことのない、まったくの新規客だということを、客室乗務員風の窓口嬢に信じてもらうのに、少し時間がかかった。

プロとしての姿勢を立て直したCA嬢は購入手続きに入ったが、これがはかどらない。

CA嬢はなんとかルーティンのセールスに入ろうとするのだが、なにしろこちらは人いちばい猜疑心の強い性格である。さらっと説明が済みそうになるたびに

ギガってどれくらいの量なんですか?

とか、

それって何のために要るんですか?

とか、つい聞き返してしまう。ケータイにすら不案内な人間のこと、わからないことがモノスゴクいっぱいあるのだ。

おまけにビンボーでケチなので、割引にはしてほしい。

そのうえ、薄くて持ちにくいとか、黄色は無いのかとか、モンクは多いのである。

CA嬢のまとめ髪が次第にパサつき、明らかに疲れが見えてきたが、こっちだってヘトヘトだ。

電子レンジを買うようなものだろう、と、お昼前に気軽にやってきて、じつに5時間

ようやくスマホが我々のものとなった。

小粋に結んだスカーフまで、ぐったり垂れてきたCA嬢に、芯からホッとした様子で見送られ、店の外に出れば、日は傾き始めていた。

…ハラ減ったな… 

どっかで食べる?何にする?

スマホで検索したら…

イヤだよ!今日はもう、見たくもない

私のスマホライフは、どうやら前途多難のようである。

でびゅーふじん



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もろもろ | コメント(18) | トラックバック(0) | 2017/04/02 12:42

てとりす話。

ムスコの部屋の片付けで出たゴミの中から、いいものを見つけた。

携帯ゲーム機のテトリス

てとりす

ゲーム機といっても高価なものではなく、テトリスしかできない数百円のオモチャだ。

電子ゲーム全般苦手な私が、唯一やれるのがテトリス。

スキマなくきちっと積み上げるのが性分に合うみたいで、ときどき無性にやりたくなる。

壊れては買い、使えなくなっては買い直して、確か3代目のこのゲーム機、いつの間にか見当たらなくなって、探していたのだ。

ムスコのやつめ、自分はやらないくせに、隠しておくとはけしからぬ。

さっそく電池を入れ替えると

ぴーりりぴーりりぴーぴりぴーりりぴーぴりぴーぴーぴーぴーぴー…

懐かしい電子音のロシア民謡コロブチカが流れ、画面上部にブロックが現れた。

何十分だか何時間だかが経ったらしい。リビングに入ってきたムスコがパチンと電気を点け

…まだやってんのか…

と声をかけるまで、外が暗くなっているのも気づかないほど熱中していた。

いーじゃん 私がやれるの、テトリスだけなんだから!

…いいけど…また壊すなよ…

ちょっと引っかかる一言を残し、ムスコが去ったので、安心してゲームを続ける。

ところがしばらくして、せっかく点いた画面がヘンな風に点滅しだしたと思うと、やがてウンともスンとも言わなくなった。

見ると、プラスチックのゲーム機の上半分が、横にばっくり割れている。

このゲーム機は下にボタンが2つあり、それを両手の親指で押していると、下にだけ圧がかかって、ちゃちなプラのボディーの上半分が割れてくるのだ。

またやったのか…どんだけ強く押してんだ…

言われて思い出したが、そういえば、前のも、その前のも、同じように割れて壊れたのだった。

また買おうと探したが、どうやら廃番になったようで見つからない。落胆している私に

…テトリスやりたいなら スマホでやれば?

ムスコは言うが、もしもスマホがばっくり割れたら、と思うと、踏み切れない。



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/03/31 11:34

たんてい話。

私はぢょん でんばあ。探偵だ。

というのはもちろんウソだ。

ウソだけど、時々、心の中で言ってみる。

私はぢょん でんばあ。探偵だ。

心の中でそう言うだけで、ハードな1日の予感がする。

知らない場所に出向く時、つらい言葉を言わねばならぬ時、厳しい状況に孤立無援の時。

大人の女なら、そんな時自分を励ます方法の1つや2つ、必ず持っているものだ。

私はぢょん でんばあ。探偵だ。

そうナレーションをつけると、カメラが主観から客観へと切り替わり、風に肩をすくめて1人歩いていく、自分の姿が見える気がする。

第2の私が見ている私が、カッコ悪くないように。

1人でも果敢に戦う自分であるように。

私はぢょん でんばあ。探偵だ。

平和な丸顔のオバサンの心の中が、ハードボイルドであることを、すれ違う人は知らない。

はーどぼいるどたんてい
(「私は、ぢょん でんばあ。探偵だ。」)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/03/26 11:50

てちょうの話。

デジタル化の進行で、手書きの文化が衰退しつつある中でも、手帳を使う人はまだまだ多い。

かく言う私も、バッグの中に手帳は欠かさない。

高価な手帳がいいとは限らない。軽くかさばらないのが気に入って、私は地元の地銀が年末に配る手帳を愛用している。

新しい手帳を手にするとまず、めぼしい予定にシールを貼る。

てちょうのしーる

旅行・買い物・誕生日…などと、予定を示すシールを、私は大量に持っているのだが、実はこれ、子供雑誌の付録

ムスメとムスコが見向きもせず、雑誌ごと捨てようとするのを待て待てと押しとどめ、シールだけを本誌からはがして、とっておいた。

部活・遠足・球技大会…と、大人には縁のない行事も含まれているが、私の世代では、裏が糊になっている、というだけで貴重に思えて、捨てられないのだ。

こうして、タダの手帳にタダのシールを貼って、気持ちも新たに1年がはじまる。

それから3か月。1年の4分の1を過ぎて、今日久しぶりに見たら、シール以外の書き込みはほとんどなく、しおりのヒモは1月の終わりの週に挟まっていた。

唯一の用途はここ。

ぎんこうのてちょう

今年が西暦何年で、平成何年なのかわからなくなると、手帳を取り出し、表紙を見て確認する。

そういうことはけっこう頻繁にあるので、手帳の出番は多いのである。

ただ、ブツが手帳である必要はぜんぜんない。いっそ年号を書いたかまぼこ板でいいのではないか、という気がしてきた。



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/03/25 11:39
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