かくどの話。

夕方の帰り道、まだ陽射しが強くて日傘をさす。

日傘をさすの「さす」って「差す」でいいのかな、「指す」じゃないし、「射す」もおかしいし、まさか「刺す」じゃないよな、などと考えながら歩いていたら、前を行く女性に気付いた。

私と同じく日傘だが、そのさし方が問題だ。

カサの軸を地面に垂直に、頭の真上にポカンと浮かべるようにさしている。

真昼ならばそれでいい。しかし既に日は傾く時刻である。

現に前の彼女のむき出しの腕は、西日にジリジリ照らされているではないか。

日傘というものは、日光の入射角を意識し、影の面積が最大になるようにささねば意味がない。

早朝や午後遅い時刻には、カサの軸を陽射しと平行に傾けるべきなのだ。

そのあたり、分かっていない人が非常に多いと思う。

しかし、客観的に見比べた場合、ヘンな方角に45度もカサを傾けた私と、頭上に掲げている彼女と、どっちがマトモかといえば圧倒的に後者であり、そこらへんが残念な点なのであった。

ひがさをさす
(この人は太陽に背を向けているのでOK)



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ



もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/08/02 11:30

ぱらぱら話。

自転車のカギを持って玄関を出たら、頬にポツリ、と雨粒。

あらら、どうしようかな。見上げれば、空にはほんのひとかたまり雲があるだけで、あとは明るい薄青がひろがっている。

これなら大丈夫だろう、と自転車置き場に向かう。

ところが、わが愛機白鹿号に近寄るやいなや、パラパラパラ…と強い雨音が耳をついた。

ありゃ、けっこう降ってきたじゃん。

自転車はあきらめ、カサをさしてバスで行くことにした。

家に引き返してカギを置き、カサを持って玄関を出ると、さっきより空が明るくなっている。

なんだこれなら大丈夫じゃん、と、慌ててまた引き返し、カサとカギを持ち替えて小走りで自転車置き場に入ると、またパラパラパラ…と雨音が強まる。

ぬぬぬ…やはり雨か。

やむなくまた家に戻り、またしてもカギとカサを持ち替えた。

玄関を出るのも3度目だ。

カサをさして10歩歩いたところで、はやくも日が射してきたが、なんぼ気の長い私でも、1度に3回も引き返すのはイヤである。

あんのじょう、バスに乗っているうちにカンカン照りになった。

そのあと、一滴の雨も降らないのに、持ち歩くカサの邪魔なことといったら。

こういうことは、誰に文句を言えばいいのだろう。

あめがぱらぱら
(♪ぱらぱら落ちる 雨よ 雨よ ぱらぱらぱらと…♬)



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ



もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2017/07/31 11:42

どれすの話。

流行のファッションを見て、ステキだな、の前に、ナンダコリャ、と反応するのはババアの証拠だ。

最近のナンダコリャ、は、シャツの襟を着物の衣紋みたいに抜いて、首の後ろのグリグリを見せるヘンな着かたである。

そんな風に着ている子はだいたい、シャツの裾のほうもヘンな具合で、前だけウエストにはさんで、後ろの裾はゾロリと長くはみ出している。

サイズの合わないシャツが前方から大風に吹かれたような、あの着こなしは一体全体どこがどうステキなのか、誰か説明してほしい。

今日はまた、違うナンダコリャを発見した。

やけにばっさばっさスカートを翻していると思ったら、裾がおかしい。

いれぎゅらーへむすかーと

イレギュラーヘムというのか、後ろだけ長くなっているのだ。

しずしずと移動すればローブデコルテの裳裾に見えるかもしれないが、合わないハイヒールでガツガツ歩くものだから、全体の印象としては、しっぽをひきずったゴジラに似ている。

以前にも、こういう怪獣のような女を見たことがある。

それはムスメが通っていた高校でのこと。

入学したばかりのムスメの、参観だか懇談だかに出かけたところ、昇降口に尾を引きずった怪獣に似たフォルムの上級生が数頭、いや数人、屯していた。

ムスメの真新しい制服と比べて、同じ制服が3年経つとこうもダラシナクなるものか。

とりわけおかしいのはスカートで、後ろ裾がドロリと長く垂れている。

たまたま揚げが下りているのかしらと思ったが、それにしては群の全員が同じようになっているのが不審であった。

家に戻って、今日見たものを話題にすると

あー、アレ… ドレスっていうんだって

スカート自体を加工しているわけではなく、前をまくって後ろが長くなるように穿くのだという。

生徒指導でも言われるよ 「ドレス禁止」って… 

プププ…なんだそりゃ。

念のため、みっともないからマネをしないように、とムスメにクギを刺すと

若い子はやんないよう、あんなの!アレは3年の流行り…

流行の命は短い。わずか2年の差で、ドレスはもうダサいファッションになっているのだった。



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ



もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/07/25 11:30

ながさの話。

スパゲティーの麺って何センチあるかご存知だろうか。

だいたい25センチというのが普通で、メーカーにより多少の長短がある。

その「多少」が大問題なのだ。

うちでは、スパゲティーの袋を開けた残りを、パスタポットというか、スパゲティージャーというか、なにしろ専用の容器に入れる。

すぱげてぃぽっと

友だちのプレゼントだし、台所に置いて見栄えがするので気に入っている。

ところが、このパスタポットあるいはスパゲティジャー、寸法にあまり余裕がない。

ちょっと長いものだとフタが閉まらないのである。

短い銘柄に決めて買ってくればよさそうなものだが、ケチなうえ買い物嫌いの私は、通りすがりの店で、最も安い商品を買う、というやり方なので、銘柄が定まらない。

新しいスパゲティーを開封するたび、入った、入らないと一喜一憂している。

ほんの2ミリかそこら長いために入らないこともあり、そんな時はスパゲティーの束を握り締めながら、プルプルと震えてしまう。真っ二つに折りそうになるのを、こらえるのが大変なのだ。

さらに困ったことには、ウドンやソバの乾麺というのは、スパゲティーより短い。

20センチ内外のウドンやソバは、このスパゲティージャーにピッタリなのである。

茹でた残りのウドンの袋を輪ゴムで止めながら、横目で見るスパゲティージャー。前回買ったのがまたぞろ長かったので、今は空っぽのはずである。

いっそここに入れてしまいたい!という気持ちが激しくこみ上げるが

SPAGHETTI

その文字がウドンを拒んでいるようで、いつも危うく思いとどまる。



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ



もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/07/20 11:30

ぴったり話。

百円均一に買い物に行った。

ウロウロすると無駄に買うので、ふだんは立ち入らない。たまに行っても、周囲は見ないように、気をつけている。

今日も必要なものの売り場を目指してまっしぐら…のつもり…だったのだが…。

雑貨コーナーでふと目にとまったものがある。

ひゃっきんけーす

仕切りのある木製のケース。お好きな方は、アクセサリーなどを入れ、部屋を飾るのだろう。

百均の雑貨、すなわち家を散らかすものと信じて疑わない私がこれを手にとったのは

ここに入れたらピッタリなものを、私は持っている!

そう思ったからだ。タテヨコ9つに仕切られたこの寸法に、たしかに見覚えがあるんである。

ところが、肝心の、そのピッタリなものが何なんだか、思い出せない。

本来、迷ったら買わないというのが私のモットーだが、今日はなぜだか買わずに帰ると後悔する、と思えてならない。しばらく逡巡したが、エイッと購入した。

わずか108円の品物、時給を考えたら、10分迷うよりは買ったほうが安い。

それでも、無駄な買い物ではなかったか、と、クヨクヨするのが人間の小さいところである。

クヨクヨしながら食品売り場を抜けた時、ある食品を目にして

💡!思い出した!

そうとわかったらグズグズしてはいられない。残りの買い物もそこそこに、小走りに家に帰る。

震える手でケースを開け、その品物を入れる。直感は正しかった。

ひょうちゃん

横浜土産のシウマイに添えられた陶器の醤油さしが、あつらえたようにピッタリだ。

このケースは「ひょうちゃんケース」と名付けて売った方が絶対いい。アレを捨てずにいる人は、私以外にもけっこういるはずだ。



にほんブログ村 その他生活ブログ ちょっといい話へ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ



もろもろ | コメント(18) | トラックバック(0) | 2017/07/19 11:30
« Prev | HOME | Next »