しろいろ話。

連日の猛暑。

高校生の日焼けした肌に、制服の白いシャツが目に鮮やかだ。

昔は私もよく着ていた。

夏物売り場には白い衣類が多いし、じっさい白を着るだけで少し涼しい気がする。

夏は白。

そういう思い込みというか、信条のようなものがあった。

ところがある朝、いつものように白を着た自分を鏡の中に見て、うーん…と思った。

どうもシックリしない。

けっきょく、その日は青いシャツに着替えて出かけた。

もしかして、私って白が似合わないのでは?

そういう疑念が、この時はじめて浮かんだのである。

赤が似合う、青が似合わない、というなら分かる。

白なんて標準であって、似合うとか似合わないとか、判断が必要な色だとは思ってもみないから、意外だし、何だかショックだった。

日を改めて、持っている衣類を、鏡の前で1つ1つ、あてがってみた。

黄みや青みを帯びた色はまだましだが、真っ白なシャツを当てた時、どうもパッとしない。

やはり私には白、とくに純白は似合わないとわかって、積極的に着ることはなくなった。

自分を美しく見せる、という観点では、よい発見だった。

しかし、夏空の下、真っ白なシャツの若者を見て、私はもうあの景色の中にいないのだ、と思うと、少しく寂しさを感じないでもない。

なつのひのそら



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もろもろ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/07/22 11:30

ぷりぷり話。

駅前のバスターミナルに、帰省らしい母子連れを見た。

4、5歳の女の子2人、神妙に自分の荷物を持って、バス待ちの列に並んでいる。

かわいいな。かわいいだけじゃなく、何だかメルヘンチックな気分になる。

私にしては珍しいことだ。

なぜだろう、と考えて、ハッと思い当たった。洋服の色だ。

おねえちゃんは、袖の透けた、空色のワンピース

でぃずにーぷりんせす3

妹が、フリルのついたピンクのワンピース

でぃずにーぷりんせす4

そして、若いお母さんは、紺のブラウスに、黄色いフレアスカートをはいている。

でぃずにーぷりんせす2

まるでプリンセスが集まってるみたいなのだ。

でぃずにーぷりんせす

ご丁寧に、3人の後ろにトルコブルーのチュニックを着た茶髪のオバサンが並んでいるのを見つけて、思わず笑ってしまった。

でぃずにーぷりんせす5

ホンモノのプリンセスがいる、お城のある場所は、今日もさぞかし暑いことだろう。

街のプリンセスたちの横を早足で通り抜け、私は私の目的地へ急ぐ。



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もろもろ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/07/21 11:30

はちわり話。

熱中症が話題に上ることが多い昨今。情報番組でも特集が組まれていた。

それによると、高齢者は若い人よりも注意が必要らしい。

体内の水分量が原因だ。

すいぶんりょう

子供は体重の8割が水だが、成人では6割から、さらに5割にまで減少する。

水分量が少ない高齢者ほど、重篤な脱水症状になりやすいのだという。

私も50代、6割から5割へ、水っけが減る途上にあるわけだ。

よりいっそう水分摂取に努めねば、と認識を新たにし、カバンに麦茶の水筒を入れて、家を出た。

駅のホームの人ごみをやり過ごし、車内の冷房で一息ついたのもつかの間、

ヒー!

聞くだに暑苦しい悲鳴が響いた。見れば2歳くらいの子供が、なにごとかゴネている。

あれは痛い苦しいという泣き声ではなく、親を困らせ、要求を通すため、挙げる声である。

私は人の子の親でありながら、子供、とくに理屈の通じない小さい子供がキライだ。

うるさいガキに出くわすと、表面は穏やかに装いつつ、内心は、ギューギューとっちめてやりたい気持ちと、つねに戦っている。

子供をあやす両親を、見守る風に視線を送りつつ、ふと思う。

コイツら8割が水だしなあ… しょーがねえなあ…

水じゃニンゲンの理屈も分かるまいし、聞き分けがなくてもしかたない。

むしろ、水のわりには頑張ってる、と言えなくもない。

そんなことを考えて、6割の水が煮え立ちそうな思いを、なんとか押さえた。



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/07/20 11:30

ぎもんの話。

特に何かした覚えはないのだが、最近ジャンクメールが増えた。

どこからかメルアドが漏れたらしい。

手を変え品を変え、しつっこく来るやつを、イライラしながら削除していたら、中にこんなのが。

たれながし

疑問に思いませんか?あなたの個人情報があちこちに垂れ流しになっている理由

思うよ、思うけどな。

お前が言うな!



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/07/19 11:30

どてにの話。

所用で名古屋に行った。

夜はお楽しみのビール。

酷暑の中、汗をダラダラ垂らして右往左往したのも、この1杯のためなのだ。

ご当地のグルメと言えば、手羽先に味噌カツエビフライと、ビールに合うものが多い。

よく注文するのがどて煮である。

どてに

牛スジと大根などを、豆味噌で長時間煮込んだものだ。

私は味噌煮込み上等!八丁味噌ラブ♥の、関西人の風上にも置けぬ人間で、このドロリ黒々とした煮込み具合を見ると、ワクワクする。

長時間煮込んだ牛スジはとろとろ、ダイコンは煮しまって、コク深い味噌の風味。色こそ濃いが、決してしょっぱいことは無い。

なじみの居酒屋のどて煮はおいしいのだが、1つだけ難がある。

それはひと皿の

あー、おいしかった、満足した!

と、感じるのには、ちょっと足りないのだ。

あー、おいしかった、もっと食べたい!

いつもそう思ってしまう。

かといって、おかわりしていいものかどうか。

煮込み料理は時間がかかる。なくなっても急いで作るというわけにはいかない。バカスカおかわりされたら、お店の人も心穏やかではないだろう。

そもそもの盛りが少なめなのも、限りある煮込みを、なるたけ多くの客に供したい、という心理が働いているのではないか。

それに、おいしいからといって何度も頼むなんて、ハシタナイじゃないか。

大好きなどて煮をめぐって、毎回躊躇し、心ならずも煩悶する。

できればあとひとサジ、最初の盛り付けを多くしてもらえれば、と思うが、言えない。



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もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2018/07/18 11:30
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