どうする話。

月に2度のカルチャーセンターの教室。

時間帯のせいかシニア層が中心で、生徒の中では50代の私は若手である。

なごやかに進んだお稽古は、先生がホワイトボードに書く、次回の日程を確認すれば、終了だ。

次回10/13

それを見て、仲間の1人がヒャー!と声を上げた。

若くてかわいい先生は、ナニゴトカと驚いて目を見張っている。

もう10月!早いわねェ~!

ホントねえ もう、どうするぅ?

こないだお正月したばっかりなのに あと3か月なんて、どうしよう!

ホントだわァ どうしよう!

1年が過ぎるのが早すぎる、という焦りと、そう感じるのは自分だけではない、という安堵。

オバサンたちを包んだ、ゆるやかな共感の輪から1人離れ、30代の講師の先生は

どうしようって言われても どうしようも…

とでも言いたげな、困ったような曖昧な微笑みを浮かべている。

そうだよね、わかんないよね。

私も昔は、母がカレンダーをめくりながら、なぜタメイキをついたり、悲鳴を上げたりするのか、分からなかった。

そして、分かるようになった今も、その理由をうまく説明することはできないのだ。

今日から10月。今年も残すところ、3か月となった。

かれんだーのよてい



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ごきんじょ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/10/01 11:30

くつした話。

当地の地場産品のひとつに靴下がある。

靴下が特産だからといって、住民にたいしたメリットはない。

野菜や果物なら、旬の特産品が安く沢山手に入る楽しみもあるのだろうが、靴下を日に何度も履き替えたって仕方がないからだ。

それでも、駅前の一等地に靴下だけの専門店があったり、知り合ったママ友が靴下を包装する内職をしていたり、靴下を意識する機会もなくはない。

今日もポストに入ったミニコミ誌を見ていたら、地域情報コーナーにこうあった。

~靴下リサイクル作品募集~

皆様に靴下を身近に感じていただくため、製造工程の切りくずや、はき古した靴下を使ったリサイクル作品を募集します!

(→ 広陵町靴下振興特別委員会リサイクル作品展 )

いやー、それはナイ、それはダメでしょう!

私もたいがいな貧乏性なので、気持ちはすごく分かる。

カカトに大穴があいても、足首周りはゴムも新品同様だったり、捨てるに惜しいこともある。どうにかならないか、とは思うが、グッとこらえて、せいぜいそこらを拭くくらいで捨てる。

はき古した靴下は、やっぱりリサイクルしちゃいけないんじゃないだろうか。

そう思う反面、どんな作品が集まるのか、とても気になる。

応募要項の中には

大きさは 縦・横・高さ各1㍍以内

とある。制限がないと、とんでもなく立体的で、デカいものを作る人がいるのだろうか。

はき古した靴下で構成した1立方メートルはかなりな見ものだろう。

とはいえ、実際に見に行ったら、ビンボくさい作品に悲しい気持ちになるかもしれない。

11月の作品展を見に行くべきか否か、迷っている。

くつしたのまち
(片っぽだけの靴下って何かうら寂しい)



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2017/09/29 11:30

つんつん話。

いつもの通勤コース。

道脇に目をやれば、歩道と車道を区切る植え込みから雑草が飛び出している。

この低い植え込みはだいたい手入れが悪くて、足元に生えた雑草も伸び放題である。

つい最近剪定があり、雑草もいっしょに平たく切りそろえられたのだが、木よりも伸びるのが早いため、つんつん飛び出してきたようだ。

肝心の植え込みの木は、雑草に日光も栄養も奪われたように、刈られた枝の断面ばかりが目立ち、元気がない。

こんなことを繰り返すうちに、せっかくの植え込みが、痩せて消えて行くのだ。

当初はずうっと一直線につながっていたはずの緑が、今はあちこち点点と途切れて、見苦しい。

この状態を、誰もなんとも思わないのか。

なんかもうちょっと、うまいやりようはないのか。

こんなの、もう根元から刈っちゃえ

つい口から出たヒトリゴトの荒々しさに、自分でビックリした。

ホントにそんなこと、思ってたのかな。

何に怒ってるのかな。

私、疲れてるのかな。

あせびのうえこみ
(鹿が食べない馬酔木の植え込み)



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ごきんじょ | コメント(9) | トラックバック(0) | 2017/09/07 11:30

まぐろの話。

確かこの辺なのよ おっかしいなあ…

当地は夜の早い土地柄で、盛り場といっても大した規模ではない。心当たりの店もすぐ見つかるはず、と高をくくって、よく確かめもせずに来てしまった。

仕事で地元にやって来た友人と、急遽夕飯を一緒にすることになり

近大マグロはどう?並ばずに食べられる店を知ってるけど

近大マグロ!アタシ、食べたことない!

友人は一も二もなく賛成して、ついてきた。

近大マグロといえば、少し前に評判になり、今でもそのお店は行列ができるブランド魚である。(→ 近畿大学水産研究所

それが、どういうわけかこの海なし県のフツーの居酒屋で、年がら年中フツーに食べられるのだ。

特に大きく宣伝していたわけでもない。

ある時たまたま、通りすがりにその店に入ったら、メニューに近大マグロがあったのである。

シンジラレナイ思いで、注文を取りに来た女の子に

コレ…この近大マグロって…あの近大マグロ

意味不明な質問をしたところ、ニコニコと

ハイ~、あの近大マグロですよぉ~!

と、軽く返された。

ホンマかいなと思いつつ、注文してみた近大マグロは、やっぱり美味しかった。

以来このあたりで飲む機会のあるたび、私は近大マグロを食べてきたのである。

それなのに、今日はどういうわけか、その店が無い。

しかたなく別の店に入り、とりあえず生ビールを注文した。

ホントにあったの?そんな店… なんかの勘違いじゃない?

あったよぉ!何度も食べたもん!

だいたい奈良でマグロなんて 変だと思ったのよネ きっとよ アンタの夢!

そうかなあ…

きっとそうよ!近大マグロ食べたさに 夢に見たんだワ!

強くそう言われると、だんだん自信がなくなってくる。

美味しかったけどなあ近大マグロ。何度も食べたけどなあ近大マグロ。

味のついた夢を何度も見るなんてこと、あるのだろうか。

まるで迷路に入り込んだような、夏の夜であった。

まぐろだいがく
(「マグ大」とか言って、すみませんでした)



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/08/22 11:30

ぼっちの話。

お盆明けの出勤。旅行や帰省、それぞれに休み中の情報交換になる。

ムスメちゃんやムスコ君も帰ってきたんでしょ?

ムスコは法事にちょっとだけね バイトがあるからすぐ帰ったけど

お坊様には会えなかったしな。(→ ブッダノ本。 )

えー、じゃあムスメちゃんは?

休みは旅行に行ってて、うちのほうには…

そうなんだ~ じゃあお休み中はひとりぼっち?

うなずきつつも何かに引っかかる。

ひとりぼっち

ここだな。

いや、事実ですよ。昨日も今日も、なんなら明日も、ひとりです。

でもさ、「ぼっち」は要らなくない?

お休み中ひとりだったのね

これで通じるじゃん!

この人は、悪い人ではないのだが、常日頃から言葉を選ばない無神経さがあり、以て他山の石とするところである。

そういえば、学生言葉で、友だちのいないことを「ぼっち」と言う。

「ぼっち」の対義語が「リア充」ということになるのだろうか。

「ひとりぼっち」という言葉の寂しさが、「ひとり」にではなく、「ぼっち」の部分にある、と捉えているあたり、なかなか鋭い。

群れることで自分を保つ若き有象無象にとって、ぼっちは致命的な欠点かもしれない。

しかし50過ぎたオバサンは、いないほうがいいツレもいると身に染みて知っている。

ヒトリだろうがボッチだろうが、今さら痛くもかゆくもない。いや、強がりではなく。

ただ、傍目にはそう見えるかもしれない、ということは頭に置いておくべきかな、と思った。

ひとりぼっち
(予告を見て、見ようと思ったが忘れて見逃した映画)



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/08/19 11:34
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