しまった話。

ぱん!ぱん!

威勢のいいスタートピストルの音がする。近所の小学校は今日、運動会だ。

運動会に出る子はもういないから、晴れたを幸い扇風機を片付けることにした。

うちはエアコンは無いが、扇風機はなんと4台もある。

せんぷうき4だい

夏じゅうお世話になった、ほこりだらけの扇風機を、お掃除してから仕舞うのだ。

網目状のカバーを外し、羽根をとる。簡単だが4台にもなるとけっこうな手間である。

かたく絞った雑巾で羽根を拭きながら、昔の扇風機の羽根って青かったよなあ、それに5枚じゃなくて、4枚だったなあ、などと考える。

むかしむかし、イモートと1台の扇風機の前を争って

あ゛ーー…

声を出したことなど思い出しつつ雑巾を使っていたら

シマッタ!

4台の扇風機の、どれがどの羽根で、どれがどのカバーか、ごちゃごちゃになってしまった。

羽根、カバー、それぞれを止めるネジ、4つずつのパーツを見比べてみるが、どれも似たり寄ったりで、決め手になる手掛かりが全くない。

試しに1台、いちばんそれらしいのを組み立ててみたら、はまった。

続いて、あてずっぽにもう1台やってみたら、きちんと形になった。

その調子で4台、全部ちゃんと扇風機になったので、ホッとする。念のため電源を入れたら、どれも異音も引っかかりもなく、スムースに回った。

しかし、どうも違う。夏じゅう見慣れたと、印象が違うのだ。

扇風機たちは、こちらを見上げて

ボクのカバーはこれじゃないヨ

ワタシの羽根はもっと新しかったワ


口々に不平を言っているようだが、またバラして組み替えるのは、いかにもめんどくさい。

まだブツブツ言っている(気がする)かれらを、黙らせるようにエイッとカバーをかけ、押入れに仕舞った。

おやすみなさい。また来年、会おうね。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/09/30 11:30

くつした話。

当地の地場産品のひとつに靴下がある。

靴下が特産だからといって、住民にたいしたメリットはない。

野菜や果物なら、旬の特産品が安く沢山手に入る楽しみもあるのだろうが、靴下を日に何度も履き替えたって仕方がないからだ。

それでも、駅前の一等地に靴下だけの専門店があったり、知り合ったママ友が靴下を包装する内職をしていたり、靴下を意識する機会もなくはない。

今日もポストに入ったミニコミ誌を見ていたら、地域情報コーナーにこうあった。

~靴下リサイクル作品募集~

皆様に靴下を身近に感じていただくため、製造工程の切りくずや、はき古した靴下を使ったリサイクル作品を募集します!

(→ 広陵町靴下振興特別委員会リサイクル作品展 )

いやー、それはナイ、それはダメでしょう!

私もたいがいな貧乏性なので、気持ちはすごく分かる。

カカトに大穴があいても、足首周りはゴムも新品同様だったり、捨てるに惜しいこともある。どうにかならないか、とは思うが、グッとこらえて、せいぜいそこらを拭くくらいで捨てる。

はき古した靴下は、やっぱりリサイクルしちゃいけないんじゃないだろうか。

そう思う反面、どんな作品が集まるのか、とても気になる。

応募要項の中には

大きさは 縦・横・高さ各1㍍以内

とある。制限がないと、とんでもなく立体的で、デカいものを作る人がいるのだろうか。

はき古した靴下で構成した1立方メートルはかなりな見ものだろう。

とはいえ、実際に見に行ったら、ビンボくさい作品に悲しい気持ちになるかもしれない。

11月の作品展を見に行くべきか否か、迷っている。

くつしたのまち
(片っぽだけの靴下って何かうら寂しい)



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2017/09/29 11:30

りすとの話。

久しぶりにムスコからLINE。

リスト入れたから、注文しといて

了解

返事してから、Amazonの欲しいものリストをチェックする。

欲しいものリストというのは、すぐには要らないがそのうち買いたいものをチェックし、保存しておけるリスト。

実は、ムスコには、私のAmazonのパスワードを教えている。

下宿を始めたころ、ムスコが自分で品物を探し、チェックして注文してやる、というやり方で家具などを揃えた、その名残である。

アパートの什器は揃ったが、古書や音楽CDなど、Amazonでしか見つからないものがあると、こうしてたまに頼んでくるのだ。

支払いは私になるが、そのぶん仕送りから差っ引くので、問題はない。

注文を済ませたので、たまには声でも聞いてやろうと電話した。

来週の到着予定だってさ

…さんきゅ… ところで 何か企んでるね…

へ?

つい見た… 欲しいものリスト…

あ… 

私はふだん、ちょっと高いものとか、定価だと高いので古書で出ないかな、と思っている本などを、リストに挙げている。

なかなか手が出ないし、いつになるのかわからないけど、手に入るといいなあ…と思う品々。

そういう満たされぬ欲望が、ひそかに欲しいものリストに溜まっているのである。

ちょっとお~! 

…ゴメンゴメン…

ヤメテよ もう~

もう見ないって… でもさ… 

電話口でムスコはヌフフ…と笑い

マアいいんじゃない 楽しそうで…

そう言って電話を切った。何を見てそう思ったのかはだいたい見当つく。

超軽量スーツケース TSAロック ¥12,096~ と、それからこれ

おひとりはわいのあそびかた

ひゃー、ハズカシイ!



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/09/28 11:29

としがす話。

春にらくらくスマホを買ったおばーちゃん。(→ でびゅー話。

ちっともラクラクではない、と文句を言いながらも、必要に迫られて徐々に使いこなし始めた。

写真を撮ったつもりが全部動画だったり、小さな失敗は数々あれど、確実に進歩している。

よく使うのはLINEで、時々くっだらないことでメッセージを送ってくる。

相棒 ぢょん子さんだって!

何のことかわからないのでとりあえず



と返信したが、なにしろ入力に時間がかかるのだ。すぐ既読になってから、だいぶ待って

ミズタニユタカの相棒

と返事が来たが、まだ何だかわからない。再度

???

と送って、待っていたら

ドラマの登場人物 あーあ殺されちゃった

要するに、ドラマに私と同じ名前の人が出てきたので知らせてくれたのに、入力に手間取るうちに殺されてしまった、というわけだ。

私と2人ならいいが、グループLINEで取り残されてかわいそうなので、予測変換の使いかたを教えた。

おかげで入力スピードはかなり改善したが、今度は不思議な間違いが増えた。

よろしくお姉さん

は、「お願いします」の間違いとすぐわかったが、風邪気味だというから体調を尋ねたら

もう大至急!

とあった時は、驚いて電話したら、

もう大丈夫!

のつもりだった。そのたびに大笑いだが、

止める間もなく、あっという間に行っちゃうのよ!

というのが本人の弁である。

先日は、お友だちの趣味の展覧会を見に行き、作品の写真とともに

見事都市ガス言いようがありません

という謎のキャプションが届いた。もちろん

見事としか言いようがない

の間違いである。せっかくなので

私も見てきました。見事都市ガスだったよ。

と返信したら、

いいね~

と、スタンプが返ってきた。多分これも、何かの間違いだろう。



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/09/27 11:41

いわしの話。

今年はサンマが獲れない代わりイワシが豊漁らしい。私はイワシが好きなので、大歓迎だ。

いわしほうりょう

イワシはおいしい。

それだけでなく、イワシについては特別な好意を感ずる。

イギリスに引っ越した時、魚料理のバリエーションのなさに驚いた。

日本と同じ海に囲まれた島国なのに、町の店屋に出回る魚の、品数の少ないこと、質の悪いこと。

セレブやグルメは知らないが、一般庶民は、タラみたいな白身の底魚の、ヘタに冷凍・解凍してスッカスカになったのだけが、魚だと思っている。

さいわい燻製はマシなので、スモークサーモンをワサビ醤油で食べたり、サバの燻製をグリルで焼いて塩サバもどきにし、かろうじて魚欲を満たしていた。

ある時、急にスペインへ旅行することになった。

バタバタと荷造りして、ロクに下調べもせず、到着した海辺のリゾート。ご予算がご予算なので、しょぼくれたホテルだが、とりあえずご飯を、とレストランに入る。

お任せで出された前菜に、思わず歓声を上げた。

ひとかかえはある楕円の皿に、揚げたて山盛りの小イワシのフライが、湯気を立てている。

粉と塩をふって揚げただけの、シンプルな料理なのに、息をする間も惜しいほどおいしい。

気づかずにいた足りない成分が、のどから、胸から、しみわたっていくようだった。

こういうものが食べたかった!

心の底からそう思ったのを覚えている。

窓の外は。薄暗いイギリスの明け暮れに慣れた目に、波に躍る日差しがまぶしい。

あの日からイワシは、私にとって至高の美味である。



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てれびじょん | コメント(14) | トラックバック(0) | 2017/09/26 11:30

おひがん話。

お彼岸なので、おばーちゃんともども墓参に行く。

霊園は丘の上で見晴らしはいいが、最寄りのバス停からの上り坂はちょっとキツい。

おばーちゃんがヒザを痛くしてからはタクシーをお願いするようになった。

今日の運転手さんは、70年配の愛想のいいオジサンだ。短く刈った頭は白髪だが、つやつやした顔色が元気そうである。

雨の後ですけど 今日はまた いいお天気になって良かったですなあ

ホントに… ウチのお父さん 晴れ男で…

そういえば お墓参りで雨だったこと ないかもね

あたりさわりのない、車内のおしゃべり。

ここで終わればまあ普通だろうが、そうならないのがおばーちゃんの恐ろしいところである。

いつの間にか話題は、天気から運転手さんのプライベートにグイグイ入り込んでいる。

…アラ!まあ!奥さんが?

ハア… 50になるやならずで倒れましてなア… それからずっと家で看てます

そんな長いこと… 偉いねえ!

まあ それまで苦労させましたからなア 

いやいや 誰にでもできることじゃないわ!ご立派よ!ヘルパーさんは頼んでおられるの?

今日会った人にどこまで踏み込むのか、ヒヤヒヤするうちに霊園に到着した。

おぼんのれいえん

待っていただくようにお願いしてクルマを降り、タクシーが見えなくなったところで

もー!おかーさん!まーた はじめて会った人にズケズケと…

大丈夫よ イヤなら返事しないだろうし 怒ってなかったでしょ、運転手さんも

だからってあんな根掘り葉掘り…

いいのよ ああいう苦労話は したほうがいいの!

ええ~?そうなの?

そうよ!知り人やら身内には かえって話しにくいの もう会わない相手なら気楽でしょ? 

おばーちゃんは自信満々だが、そういうもんなんだろうか。

おじーちゃんが病気して、動けなくなって入院して、その間に、そんな気持ちになったことがあるのだろうか。

知らない人に、つらい気持ちを聞いてもらったことがあるのだろうか。

お参りを終えて駐車場に戻ると、クルマの向きを変えてタクシーが待っていてくれた。

おかげさまで 良いお参りができました

報告すると運転手のオジサンは

来るまでは億劫でも 済ますとスッキリしますな お彼岸は…

ハンドルを切りながら、横顔でほほえみを見せた。

オジサンも、ちょっとはスッキリしたのだろうか。おばーちゃんは窓の外を見ながら、われ関せずとハナウタなんか歌っている。



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2017/09/25 11:30

かんぱん話。

うちの町会では、数年前から防災記念日に、各家庭に防災用品を配る。

従来は行事や会食に使っていた町内会費が、地区の高齢化により使い切れなくなったためらしい。

主に非常食なので、ありがたくもらって避難用リュックに入れているが、本来の用途で使うことはなく、賞味期限を迎えたのは、まずは目出度いというべきであろう。

しかしこの、カンパンというやつ、どう食べればいいのだろうか。

どうしたもんかと思いつつ、賞味期限の過ぎたカンパンが、実は2缶もある。

何の気なしに職場でその話をしたら、期限切れのカンパンを持っている人が、いるわいるわ。

だいたいが長持ちするもんでしょ 1か月くらい期限切れてても…

そう!食べりゃ食べれると思うと 捨てにくいわよね!

捨てた瞬間地震が来る気もするしサ…

ハハハ…それはナイわ!てか新しいの買ってから捨てればいいじゃない!

あ、そっかあ!

それはともかく、カンパンをいかに食べるか。

パン粉にしようと砕いてみた人がいた。フライに使えなくはないが、揚げると混ぜてあるゴマが、パチパチはぜて焦げるという。

かたいから、と牛乳に浸けた人もいた。ひと晩浸けてもちっとも柔らかくならない。フォークで砕くと、ようやくグジュグジュになったので、バターを敷いたフライパンで焼くと、家族は

これ何…?

と気味悪そうに遠巻きにし、誰も手を出さなかったそうだ。

結局そのまま食べるのが一番ってことかあ!

パサパサするから、牛乳がいっぱいいるわよ

牛乳のパックをドンと横において…

カンパンをバリバリ食べるオバサン…

怖いわね!

コワい!

人には見られたくない姿よね

じゃあ、家族が寝静まってから…

一心不乱にカンパンをバリバリ…

キャー!コワい!もっと怖い!

確かに鬼気迫る状況だが、もっと怖いこと。

カンパンひと缶は400キロカロリー。成人の一食分として十分な高カロリーである。

そんなものを家族が寝た後、牛乳飲み飲み夜中に食べたら…

キャー!



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2017/09/24 11:34

ギンイロ本。

その朝、洗面所で目にしたものを、私は信じられなかった。

亜里沙が来た…。

彼女の名は本条亜里沙、またの名を飛鷹アリサ。

脱出不可能の洞窟に投げ込まれた、いたいけな13歳の少女は、一筋の日光も差さぬ地底で、知性と気力、体力を磨き、ついに4年後、再び地上の土を踏む。

自らを陥れ、愛する両親を死なせた3人のクラスメイトに、死の制裁を与えるために。

蘇った美貌の亜里沙の、復讐がはじまる…。

この少女巌窟王の冒険に、小学生の私がどれほどドキドキしたことか。

ぎんいろのかみのありさ
(「銀色の髪の亜里沙」 和田慎二)

17歳の少女が、相手が死ぬほど復讐するのもスゴイが、それ以前に13歳の少女たちが同級生を陥れる、というのもキョーレツだ。

昭和の少女漫画にリアリティーは必要ないのである。

ひときわ私の心を惹きつけたのは、4年間の過酷な地底生活で、亜里沙の髪が銀色に変わる、というエピソードだった。

復讐を終え、豪華客船で日本を離れたはずの、その亜里沙が、なぜ今になって…。

…というくらいのショック。

ヘアブラシに銀色の髪がいっぽん、くっついている。

生えている時はそう気にならないのに、抜け毛が白髪だとどうしてこう、ガックリ来るのだろう。

いや、きっと亜里沙が来て、うちのブラシで髪を梳いていったのだ。さすが神出鬼没のヒロインである。

そう思うことにしよう。



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ブックガイド | コメント(10) | トラックバック(0) | 2017/09/23 11:30

ぎょうれつ話。

新しいスマートフォンを手に入れるため、並んでいる人のニュースを見た。

しんがたあいふぉん

発売の何日も前から並ぶ人もいるという。

並んで買えば安いのか、と思っていたが、そういうわけではないらしい。

寒い目暑い目、ひもじい目に遭って、並んで並んで、定価を支払ってありがたく買うなんて、私の頭にはおよそ浮かばない考えである。

だいたい見当がつくと思うが、私は行列がキライだ。評判のラーメン屋も、浦安のネズミの国も、そのため敬遠している。

最新のスマートフォンという技術の粋を、行列というローテクの極致みたいな方法で手に入れるというのが、なんだか不調和で、面白い。

それにしても、ネットがあり、通販があり、対面販売以外の方法が数々あるこの時代に、なぜ人は並ぶのか。

長蛇の列に並ぶということは、同じものを欲しいと思う多くの人に加わるということである。

こんなものが欲しいのは私だけじゃない、と感じられるのが行列。

こんなものを食べたがる人が、他にもたくさんいる、と確認できるのが行列。

楽しく並んでいる人には、行列ギライの偏屈オバサンのたわごとと笑われそうだが、そう考えると、にぎやかな行列の景色が、ちょっと寂しくも見える。



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てれびじょん | コメント(13) | トラックバック(0) | 2017/09/22 11:30

めざめた話。

まだ、薄暗い中で目が覚めた。時計を見ると6時前

寝る前に1ページでも読もうと手にした本が、読み進まないままフトンの横にあった。

身体を起こすと、よく眠れたようでスッキリしている。

お手洗いと洗顔を済ませ、フトンを上げようと寝室に戻ると、いつもと同じ朝のはずが、違和感がある。

ハッと気づいた。枕元のスタンドが消えている

読書灯をつけてフトンに入っても、寝つきの良い私はだいたい、切らずに寝入ってしまうから、起きた時は点けっぱなしになっているのが常だ。

今日に限って消してから寝た?ありえない。

誰かが消したのか?と一瞬ヒヤリとしたが、玄関を確かめるとカギはかかっていた。

分かった、電球だ!電球が切れたに違いない、疑問氷解!ところが念のためスイッチを触ると、パチリと明るく点いてしまった。

ヘンだなあ、電球でもない。首をひねりつつ、コーヒーを淹れる。珍しく、グーとお腹が鳴った。

なんだか調子が狂うなあ。

マグカップを持ってリビングに行くと、ここも何となくヘンである。ソファに腰を下ろしかけて、窓の外に目をやった時、アッと声が出た。

慌ててテレビを点けると、見慣れたニュースキャスターが、夕方のニュースを伝えている。

ヒルネだったのだ。

今朝はいつもよりかなり早く、あわただしく出かけて、寝不足だった。帰宅して敷きっぱなしのフトンに、ちょっとだけ、ともぐり込んだのだ。

スタンドが点いてなかったのは、フトンに入った時、まだ部屋が明るかったせいだ。

今日という日はまだ残っていた。

始まると思っていた1日は、これから終わる1日だった。

ソンしたような、トクしたような、妙な気分で、とりあえずコーヒーを飲んだ。

めざましどけい
(「朝じゃないよ!朝じゃないよ!」)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2017/09/21 11:30
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