らいおん話。
うちの団地周辺には、注文建築の戸建て地区もある。
手入れのいい生垣に囲まれ、重そうな瓦を乗せた、堂々たる和風建築に、アーチ形のエントランスとスタッコ壁のスパニッシュ様式の豪邸。童話の主人公がいそうな、赤い三角屋根の家。
さまざまに趣向を凝らした個性的な家々が、隣り合わせに並んでいるのは、きっととても日本的な光景なのだろう。
いつものパン屋に行くのも、そんな住宅地を通る道。
急がない朝は、軽いパンの袋を下げて、あの家、この家と楽しく拝見しながら、家へ帰る。
マンション住まいの身の上で、特に気になって眺めるのは門である。
さりげないの、瀟洒なの、居丈高なの、住人の気質を表しているようで面白い。
中に1つ、ちょっと気になるお宅がある。
ライオンがハンドルをくわえている、ちょっと古いタイプの門。左右一対のライオンの右だけが、いつもサカサマなのである。
くわえた輪型のハンドルが、ライオンのおでこに当たって、苦しそうだ。
気になりだすと目障りで仕方ない。
おそらくグルンと回せば戻るのだろうが、知らないお宅の門に、用もなく触れるというのは、やはり抵抗がある。
ずっとサカサマで平気だなんて、ここんちの住人はどうかしてる!と、軽い憤りを感じたり、
♪ピンポン♪あのーお宅のライオン…
いっそ訪問しちゃおうかしら、とまで思いはじめた時。
何の前触れもなく、ライオンが正しい位置になったのである。
これでいい、これでいいはずなのだが、そうなると今度は物足りない。
ヤキモキ気をもんだ私がバカみたいではないか、などと思うと、楽しいパン屋通いが、ちょっぴり味気なくなった。
そんな中、散歩日和の日曜日。
ライオンの門を通りかかったら、懐かしや、右のライオンがサカサマになっている。
前は苦しそうと思ったサカサマ君が、なんだか笑っているようだった。

(嬉しくなって携帯持って出直し、撮った写真)

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手入れのいい生垣に囲まれ、重そうな瓦を乗せた、堂々たる和風建築に、アーチ形のエントランスとスタッコ壁のスパニッシュ様式の豪邸。童話の主人公がいそうな、赤い三角屋根の家。
さまざまに趣向を凝らした個性的な家々が、隣り合わせに並んでいるのは、きっととても日本的な光景なのだろう。
いつものパン屋に行くのも、そんな住宅地を通る道。
急がない朝は、軽いパンの袋を下げて、あの家、この家と楽しく拝見しながら、家へ帰る。
マンション住まいの身の上で、特に気になって眺めるのは門である。
さりげないの、瀟洒なの、居丈高なの、住人の気質を表しているようで面白い。
中に1つ、ちょっと気になるお宅がある。
ライオンがハンドルをくわえている、ちょっと古いタイプの門。左右一対のライオンの右だけが、いつもサカサマなのである。
くわえた輪型のハンドルが、ライオンのおでこに当たって、苦しそうだ。
気になりだすと目障りで仕方ない。
おそらくグルンと回せば戻るのだろうが、知らないお宅の門に、用もなく触れるというのは、やはり抵抗がある。
ずっとサカサマで平気だなんて、ここんちの住人はどうかしてる!と、軽い憤りを感じたり、
♪ピンポン♪あのーお宅のライオン…
いっそ訪問しちゃおうかしら、とまで思いはじめた時。
何の前触れもなく、ライオンが正しい位置になったのである。
これでいい、これでいいはずなのだが、そうなると今度は物足りない。
ヤキモキ気をもんだ私がバカみたいではないか、などと思うと、楽しいパン屋通いが、ちょっぴり味気なくなった。
そんな中、散歩日和の日曜日。
ライオンの門を通りかかったら、懐かしや、右のライオンがサカサマになっている。
前は苦しそうと思ったサカサマ君が、なんだか笑っているようだった。

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でも普段は見過ごしてしまうところを、きにかけるなんて・・・
やっぱおかしい。
あるべきものがあるべきところにないと、不安になります。
精神の安定を維持できません。
あってはいけないものが存在するときも同じく精神的苦痛を味わいます。
私は他人様の庭先の雑草を抜きたい衝動と日々戦っております。
長く読んでくださってるCarlos様には、もうお見通しですよね。
困ったやつだと笑ってください。
雑草も誘惑ですよね。
絶対ズボッと抜けると分かるやつがあるんですよ。
プロの目から見ると。