くるまの話。
マンションの駐車場が工事中で、敷地内が臨時の駐車スペースになっている(→おしいの話。)。
私は運転しないので、クルマにも関心がないが、エレベーターを降りてホールを出ると、いっぱいクルマが停まっている景色はちょっと面白い。
白いの、黒いの、ラメっぽく光ってるの。
セダンとかワゴンとか聞いても、なにしろ疎いので色の違いくらいしか分からない。
それでも毎日そばを通っていると、分からないなりに親しみをおぼえるようになった。
最近のクルマは、何が不満なのか、目が吊り上がり、歯を食いしばって、悔しそうな顔をしているやつが多くて
もっとカワイイ顔にすればいいのに…
買う予定も無いくせに、思ったりする。
お気に入りは隣の棟の角に停まっている1台。
色は白、目立つ特徴も無い中型車なのだが、なんとなく性格の良さを感じるのだ。
その理由はたぶん、友だちが乗っていたクルマに、似ているせいだと思う。
高齢のご家族のため実家に帰った彼女と、会わなくなって何年になるだろう。
今住む町まで会いに行ったなら、クルマで駅に迎えに来てくれるかしら?
もしも、よく似たあのクルマの話をしたら
やあねエ うちのはミニバンよ アナタったら ホントにクルマ音痴なんだから!
アハハと笑ってくれるだろうか。


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私は運転しないので、クルマにも関心がないが、エレベーターを降りてホールを出ると、いっぱいクルマが停まっている景色はちょっと面白い。
白いの、黒いの、ラメっぽく光ってるの。
セダンとかワゴンとか聞いても、なにしろ疎いので色の違いくらいしか分からない。
それでも毎日そばを通っていると、分からないなりに親しみをおぼえるようになった。
最近のクルマは、何が不満なのか、目が吊り上がり、歯を食いしばって、悔しそうな顔をしているやつが多くて
もっとカワイイ顔にすればいいのに…
買う予定も無いくせに、思ったりする。
お気に入りは隣の棟の角に停まっている1台。
色は白、目立つ特徴も無い中型車なのだが、なんとなく性格の良さを感じるのだ。
その理由はたぶん、友だちが乗っていたクルマに、似ているせいだと思う。
高齢のご家族のため実家に帰った彼女と、会わなくなって何年になるだろう。
今住む町まで会いに行ったなら、クルマで駅に迎えに来てくれるかしら?
もしも、よく似たあのクルマの話をしたら
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ききみみ話。
昔の同僚のクミちゃんから、待望の電話。
正倉院展 ご一緒しません?
しばらくご無沙汰していた正倉院展に、オホホと誘ってくれた(→おほほの話。)ので、ウキウキ出かける。
日時指定の予約制にもかかわらず、博物館の周りは、けっこうな人出で
10時半の切符お持ちのかた~ こちらで~す
プラカードを掲げた人に促され、最後尾についた私たちのあとにも、すぐに長い列ができた。
平日ということもあって若者は少なく、われわれの前後はともに年配のご夫婦連れである。
入館まではまだしばらくかかりそうだが、話し相手があれば待ち時間に困ることはない。
クミちゃんとお互いの近況を交換し合う。
…でさ アタシは思ったわけよ…
彼女のお義母さんはひとり暮らしなのだが、例の新型ウィルス騒動で、蟄居閉門を続けるうち
…絶対おかしい!って…
電話の応答が変わってきたというのだ。
彼女自身、認知症のお父さんをしばらく在宅で看て、昨年やっと施設に落ち着けたところなので、けっして根拠のない話ではない。
ダンナに言ったらさ 気のせいだろうって…
ああ みんな言うね 認めたくない…
似たことを聞いたことがある。近しい人の異変を知ったときに、よくある反応らしい。
クミちゃんは、とりあえずダンナさんを様子見に派遣したが
80過ぎたらあんなもんだろって…ロクに見もせずに帰ってきちゃってさ…
やっぱり お母さんの衰えが怖いんだろね
早いほうがお義母さんのためなのに まったく ヘタレなんだから!
前のご夫婦の、ご主人の肩がピクリと動いた気がした。
同時に背後のご夫婦からも、不穏な気配を感じ、ちらりと振り向くと、奥様が憤懣やるかたない、という表情で鼻の先を上に向けている。
こちらのご主人は、うつむいて所在なげである。
クミちゃんは大柄で、声も大きい。どちらのご夫婦も、あきらかに彼女の話に反応しているものと思われた。
行列は進み、まもなく入館できそうだ。
なおヒートアップしそうなクミちゃんの背中をポンと叩いてなだめつつ、亭主持ちは大変だなア、などと、のんきな独り者は考えている。


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正倉院展 ご一緒しません?
しばらくご無沙汰していた正倉院展に、オホホと誘ってくれた(→おほほの話。)ので、ウキウキ出かける。
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10時半の切符お持ちのかた~ こちらで~す
プラカードを掲げた人に促され、最後尾についた私たちのあとにも、すぐに長い列ができた。
平日ということもあって若者は少なく、われわれの前後はともに年配のご夫婦連れである。
入館まではまだしばらくかかりそうだが、話し相手があれば待ち時間に困ることはない。
クミちゃんとお互いの近況を交換し合う。
…でさ アタシは思ったわけよ…
彼女のお義母さんはひとり暮らしなのだが、例の新型ウィルス騒動で、蟄居閉門を続けるうち
…絶対おかしい!って…
電話の応答が変わってきたというのだ。
彼女自身、認知症のお父さんをしばらく在宅で看て、昨年やっと施設に落ち着けたところなので、けっして根拠のない話ではない。
ダンナに言ったらさ 気のせいだろうって…
ああ みんな言うね 認めたくない…
似たことを聞いたことがある。近しい人の異変を知ったときに、よくある反応らしい。
クミちゃんは、とりあえずダンナさんを様子見に派遣したが
80過ぎたらあんなもんだろって…ロクに見もせずに帰ってきちゃってさ…
やっぱり お母さんの衰えが怖いんだろね
早いほうがお義母さんのためなのに まったく ヘタレなんだから!
前のご夫婦の、ご主人の肩がピクリと動いた気がした。
同時に背後のご夫婦からも、不穏な気配を感じ、ちらりと振り向くと、奥様が憤懣やるかたない、という表情で鼻の先を上に向けている。
こちらのご主人は、うつむいて所在なげである。
クミちゃんは大柄で、声も大きい。どちらのご夫婦も、あきらかに彼女の話に反応しているものと思われた。
行列は進み、まもなく入館できそうだ。
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かかった話。
窓を開ければ、さわやかに秋の晴天。
しかし、今朝の私の気分はイマイチすぐれない。
…ケン…ケホン…
咳払いをしてもノドにひっかかるのは、ウィルスでもホコリでもなく、昨夜の魚の骨だ。
セッカチで早食いの私は、晩ごはんのアジの干物の、身に混じっていた小骨を、ロクに噛みもせず飲みこんでしまったのである。
子供のころは、ご飯を噛まずに丸呑みしなさいと言われたものだが、今の知識によれば、かえって深く刺さることもあって、よろしくないらしい。
ならば朝食のパンも飲み込めないじゃないか。
よけいなことを知るせいで、人生は複雑になる。
空きっ腹をかかえ、眉間にはシワを寄せて、お茶ばかり飲んでいたら
💡‼
かかりつけの歯科の看板に標榜された、もう1つの診療科が頭に浮かんだ。
口腔外科って、こういうのも診てくれるんじゃないか?
直に行って断られたら恥ずかしいので、予め電話をかけて確認してから、いつもの歯科医院へ。
笑われるかと思いきや、受付のお嬢さんも、診察室の先生も、大マジメに対応してくださる。
さすがプロと感心したが、治療行為そのものは、いたって原始的であった。
どでかいライトで、口の中がカラカラに乾きそうなほど照らして、ノドにかかった骨を探しても、見つからない。
舌の根が邪魔になって、しまいにベロをつかんで引っ張るなど、たいへんな騒ぎになった。
唸りながら覗き込む先生の額には汗。
舌をつかまれ、げえげえ苦しむ私の眼には涙。
うーん…手の届くところにはないね…
診る方にも診られる方にも、永遠に思えた時間も、時計を見れば15分ほど。
しばらく様子見て まだ痛かったらまた来てね
結論はこんなものだったが、会計を済ませると
あれだけしてもらって 540円は安い!
不思議なお得感があった。
今日11月8日は、いい歯の日。


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しかし、今朝の私の気分はイマイチすぐれない。
…ケン…ケホン…
咳払いをしてもノドにひっかかるのは、ウィルスでもホコリでもなく、昨夜の魚の骨だ。
セッカチで早食いの私は、晩ごはんのアジの干物の、身に混じっていた小骨を、ロクに噛みもせず飲みこんでしまったのである。
子供のころは、ご飯を噛まずに丸呑みしなさいと言われたものだが、今の知識によれば、かえって深く刺さることもあって、よろしくないらしい。
ならば朝食のパンも飲み込めないじゃないか。
よけいなことを知るせいで、人生は複雑になる。
空きっ腹をかかえ、眉間にはシワを寄せて、お茶ばかり飲んでいたら
💡‼
かかりつけの歯科の看板に標榜された、もう1つの診療科が頭に浮かんだ。
口腔外科って、こういうのも診てくれるんじゃないか?
直に行って断られたら恥ずかしいので、予め電話をかけて確認してから、いつもの歯科医院へ。
笑われるかと思いきや、受付のお嬢さんも、診察室の先生も、大マジメに対応してくださる。
さすがプロと感心したが、治療行為そのものは、いたって原始的であった。
どでかいライトで、口の中がカラカラに乾きそうなほど照らして、ノドにかかった骨を探しても、見つからない。
舌の根が邪魔になって、しまいにベロをつかんで引っ張るなど、たいへんな騒ぎになった。
唸りながら覗き込む先生の額には汗。
舌をつかまれ、げえげえ苦しむ私の眼には涙。
うーん…手の届くところにはないね…
診る方にも診られる方にも、永遠に思えた時間も、時計を見れば15分ほど。
しばらく様子見て まだ痛かったらまた来てね
結論はこんなものだったが、会計を済ませると
あれだけしてもらって 540円は安い!
不思議なお得感があった。
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ほーすの話。
空ビンの話は続く。
うちの市では月に1度、再生資源の回収がある。
缶やペットボトルはショッピングセンターにも回収ボックスがあるが、ビンはこの時しか出せないので、うっかり逃さないように気をつけている。
さてその当日。
資源回収専用のコンテナに、透明のビン、茶色、その他と、3つに分けて入れて行く。
元気なときには食品の透明のビンが多く、イベントがあると緑や青のワインのビンが増え、体調に不安があるとドリンク剤の茶色のビンが混ざる。
ビンの色にも生活が反映されるなア…ん?
こころなしかシミジミと、コンテナを眺めると、同じビンがいくつも入っている。

蒸留酒は詳しくはないけれど、肩に馬のレリーフがある、有名な銘柄のウイスキーだ。
…1、2、3…6本…
飲みも飲んだりというところか。
ところが、何気なくもうひとつのコンテナに目をやると
アレ?…1、2…5本?
同じ銘柄の空きビンが、こっちにもある。
まさか…ハッ!
隣も、そのまた隣にも、同じ形、同じ容量のウイスキーのビンが数本ずつ入っているではないか。
総計、およそ20本。
ここまでになると、複数の人物が、同時多発的に数本ずつ出したとは、逆に考えにくい。
おそらくは、この銘柄を好んで飲む人が、空きビンの処分を怠り、溜めてしまった、と考えるべきではなかろうかと思う。
まさに、飲みも飲んだり。
コンテナひとついっぱいにするのが気が引けたのか、わざわざバラしてあるのも涙ぐましい。
これだけのビン、かなりの重さで、持ってくるだけでも大変だったろう。
飲んだ本人がここに出したとすれば、飲み過ぎかなアと思うだろうし、家族が代わりに持ってきたなら、アイツ飲み過ぎと思ったにちがいない。
健康面も心配だが、ビンの処分も大変そうだ。
3本の値段で4倍の容量のペットボトルがあるよと教えてあげたいが、そういうことではないのかもしれない。


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うちの市では月に1度、再生資源の回収がある。
缶やペットボトルはショッピングセンターにも回収ボックスがあるが、ビンはこの時しか出せないので、うっかり逃さないように気をつけている。
さてその当日。
資源回収専用のコンテナに、透明のビン、茶色、その他と、3つに分けて入れて行く。
元気なときには食品の透明のビンが多く、イベントがあると緑や青のワインのビンが増え、体調に不安があるとドリンク剤の茶色のビンが混ざる。
ビンの色にも生活が反映されるなア…ん?
こころなしかシミジミと、コンテナを眺めると、同じビンがいくつも入っている。

蒸留酒は詳しくはないけれど、肩に馬のレリーフがある、有名な銘柄のウイスキーだ。
…1、2、3…6本…
飲みも飲んだりというところか。
ところが、何気なくもうひとつのコンテナに目をやると
アレ?…1、2…5本?
同じ銘柄の空きビンが、こっちにもある。
まさか…ハッ!
隣も、そのまた隣にも、同じ形、同じ容量のウイスキーのビンが数本ずつ入っているではないか。
総計、およそ20本。
ここまでになると、複数の人物が、同時多発的に数本ずつ出したとは、逆に考えにくい。
おそらくは、この銘柄を好んで飲む人が、空きビンの処分を怠り、溜めてしまった、と考えるべきではなかろうかと思う。
まさに、飲みも飲んだり。
コンテナひとついっぱいにするのが気が引けたのか、わざわざバラしてあるのも涙ぐましい。
これだけのビン、かなりの重さで、持ってくるだけでも大変だったろう。
飲んだ本人がここに出したとすれば、飲み過ぎかなアと思うだろうし、家族が代わりに持ってきたなら、アイツ飲み過ぎと思ったにちがいない。
健康面も心配だが、ビンの処分も大変そうだ。
3本の値段で4倍の容量のペットボトルがあるよと教えてあげたいが、そういうことではないのかもしれない。


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しつじの話。
今日は金曜、ゴミ収集のある日。
けっして住民サービスが良いとはいえないわが市であるが、祝日も休まないのはありがたい。
澄んだ秋空の下、ゴミ袋を手にプラプラ歩いていると、見慣れない背中が前を行くのが見えた。
ゴミステーションに来る人の顔ぶれは、時間帯でだいたい決まってるけれど、祝日だから、ふだんゴミ捨てに出ない人が出てきたとみえる。
ジャージやスウェットなど気楽な恰好ではなく、妙にきちんとした服装はゴルフウェア。
私がゴミステーションに到着すると、ゴルフ氏はちょうどフェンスの扉を開けるところだった。
背後の私に気づくと開けた扉を押さえてくれる。
見れば自分のゴミ袋は後ろに下げ、腰をかがめてお先にどうぞという身振りだ。
執事か!
戸惑いながらゴミ袋を置いて一礼すると、ゴルフ改め執事氏は、つづいて自分のゴミ袋をうやうやしく捨てた。
扉を閉めたのも、とうぜん執事氏である。
隣の棟の角で右と左に別れながら
アナタにふさわしいレディーは ゴミの日の ゴミステーションには来ないと思うよ
おかしくてたまらなかった。


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けっして住民サービスが良いとはいえないわが市であるが、祝日も休まないのはありがたい。
澄んだ秋空の下、ゴミ袋を手にプラプラ歩いていると、見慣れない背中が前を行くのが見えた。
ゴミステーションに来る人の顔ぶれは、時間帯でだいたい決まってるけれど、祝日だから、ふだんゴミ捨てに出ない人が出てきたとみえる。
ジャージやスウェットなど気楽な恰好ではなく、妙にきちんとした服装はゴルフウェア。
私がゴミステーションに到着すると、ゴルフ氏はちょうどフェンスの扉を開けるところだった。
背後の私に気づくと開けた扉を押さえてくれる。
見れば自分のゴミ袋は後ろに下げ、腰をかがめてお先にどうぞという身振りだ。
執事か!
戸惑いながらゴミ袋を置いて一礼すると、ゴルフ改め執事氏は、つづいて自分のゴミ袋をうやうやしく捨てた。
扉を閉めたのも、とうぜん執事氏である。
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