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えりんぎ話。

先日、エリンギって何語なんだと記事に書いた(→まるじゅう話。)ら、コメント欄でイタリア語ですよとお教えいただいた。

さっそく一緒に天ぷらを食べた友だちに電話だ。

エリンギってイタリア語らしいよ!

へえ~ そうなの

勢い込んで報告したのに、反応はイマイチ。

こういうことって、なんでだろうね、分かんないねと言い合うのが楽しいので、本当に知りたいというのとはちょっと違うのかもしれない。

まあ、それはそれとして話は続き

オイスターソースで炒めるとおいしいよ

え、味付けそれだけ?

あとお酒と…ちょっと甘くしてもいいし

へえ~ やってみよ

今度は私がへえ~という番だ。じゃあ買ってこないと、と、エリンギのパックを思い浮かべたら

えりんぎ1ぱっく

スーパーで売ってる パックのエリンギってさ かわいいよね

またくだらないことを思いつく。

いつもふたりで 肩寄せ合って 仲良しだし

ハハハ… エリンギに肩は無いでしょ

ハハハ…たしかに…

話がどんどん無益なほうに進みだしたので、そろそろ切るつもりでいると

アタシもあれ、何かに似てるって ずっと思ってたのよね~

言い出した友だちが、何かに似てるけど、何だか思い出せない、と早口で言ってから

あーゴメンゴメン 気にしないで!

強引に、話をそこで終わらせた。

じゃあね、と電話を切ってから、何に似てるんだろう、とつい考えてしまう。

今のところ有力な候補は、年末の漫才コンテストの優勝トロフィーだ。

えむわんのとろふぃー



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/10/03 11:30

ぼんやり話。


ボーッと生きてんじゃねーよ!

画面でどなっているチコちゃんをよそに、思う存分ボーッとする土曜の朝。

ふと、昨日の記事(→めんせつ話。)のことなど考える。

地区で人気の幼稚園に、事情通でやる気満々の親子を差し置いて、何も知らないで受けたムスコが入園できた理由はずっと謎であった。

入ってみると、その小規模園は、家庭的で親切で、人気のあるのもよく分かる。

おっとりした校風で、ムスコも委縮することなく、のびのびと3年間を過ごした。

私がボンヤリして気づかなかっただけかもしれないが、マスコミで取り上げられるような、ママ友トラブルなどとも無縁だったと思う。

いったいどうやったの?!

うちが合格だと聞いて詰め寄ってきた、あのママさんの鬼の形相を思い出しても

あんな怖い人はいなかったなア…

目から鼻へ抜けるような人は少なくて、ポヤンとした雰囲気の人が多かった。

そういえば園児たちも、高倍率をくぐり抜けてきたわりに、とくべつデキるお子さんという感じではなかった。

だからこそ、みんなノンビリ、のびのびと園生活を過ごせたのかもしれない。

面接で何見てたんだろう…

ボーッと生きてんじゃねーよ!

画面では、またチコちゃんが赤く膨らんでいるが

もしやあの園、ボンヤリを集めてた?

20年越しに疑問が氷解したような気がする。

ちこちゃんにしかられる
(ボンヤリしている時はデフォルトモードネットワークという、ひらめきを得やすい状態らしい)



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/09/30 11:30

あめにも話。

子供が小さいころ「にほんごであそぼ」という番組をよく見ていた。

同じ局の、「おかあさんとなんちゃら」のようにお子様ランチ的な内容ではなく、古典文学や伝統芸能もためらわず紹介するのが面白い。

この番組の特徴のひとつが、暗唱を勧奨するという点であった。

脳ミソの新しいうちに丸覚えしたことは、以後の言語感覚の礎となる、という考えに違いない。

楽しく番組を見るうち、じゅげむじゅげむごこうのすりきれ、などと自然に覚えていった。

覚えたひとつが宮澤賢治「雨ニモマケズ」。(盛岡弁ではこちら→雨ニモ負ケズ

寿限無よりはだいぶ長く、難しい言葉もある。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ…


行ったり来たりしながらも、ひらがなもアヤシイ年の子が、30行もある詩をそらで言えるようになるのだから、子供の記憶力はすばらしい。

声を揃えて唱えるふたりの声を聴いていると

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ…


身体は丈夫なほうがいいなあ、とか

ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ…


かしこい人になったら嬉しいなあ、と思い

ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ…


将来の苦難を思い浮かべ、胸を痛めた。親にしてみれば、わが子だから

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ…


そんな風になるのは悲しいが

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ


本人がなりたいなら仕方がない、応援しよう、と考えたりした。

ムスメとムスコの心の底に、あの言葉は今もあるのだろうか。

今日は賢治没後90年である。

あめにもまけず



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2023/09/21 11:30

ゆうしょう話。

私はかつて、父の薫陶よろしく阪神ファンであった。

遡ること40年の昔、掛布・ブリーデン・ラインバックの時代である。

しかし、可憐な少女の私がどんなに懸命に応援しても、阪神は優勝しなかった。

あまりに勝てないチームに嫌気がさして応援を放棄したとたん、85年のアレだ。

はんしん

ことここに至って、私は自分の応援する選手・チームは決して勝てない、というジンクスに気づいた(→じんくす話。)。

声を枯らして応援したチームが勝つ、という嬉しい体験のないまま、以来スポーツ観戦全般に興味を失くして、大人になった。

とはいえ私とて人の子であるから、地元チーム、日本代表に勝ってほしくないわけではない。

しかしジンクスは強力で、ニュースに興味を持ったり、試合のあることを小耳にはさんで

勝てばいいなァ…

うっすら思っただけで、どんなスポーツも残念な結果になってしまう。

今回の優勝は、私が阪神に完全に興味を失ったことの証左に他ならない。

そう考えると、球団から薄い金一封くらい貰ってもよさそうな気がするが、うっかり好感を持つとまたジンクスが発動してしまうので、難しいところである。



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てれびじょん | コメント(4) | トラックバック(0) | 2023/09/15 11:30

じぇらーと話。

混雑のターミナルで乗換え、到着した駅もまた、観光客で混み合っていた。

さいわいに用件は早々に済んで、長居は無用と帰路を急いでいると

…-ト食べて帰ろっか…

…!

前を行くカップルの、女性の声が耳にとまった。

ちょっと待って、今

ジェラート食べて…

って言わなかった?

わが市は、どういうわけかかき氷が名物で、いつの間にやら氷の聖地などと言われるようになった(→こおりの話。)。

遠くからわざわざやって来た人が、1杯1000円を超すかき氷に行列を作っているのを横目に

ただの氷の何がいいんだかね…

冷ややかに通り過ぎたり、している。

そんな私も、アイスクリームなら大好きだ。

なかでも、色とりどりのバケットから削るようにすくって、ワッフルに盛り上げたジェラートは、本当に楽しいし、美味しいと思う。

ところが市内にはめぼしい店が無い。

この数年、雨後の筍のようにできたかき氷屋のうち、ひとつでもジェラート屋になればいいのに、と思っていたから

ジェラートってどこ?

あやうく彼女を呼び止めそうになった。

オードリー ヘプバーン扮する王女が、ローマのスペイン階段でジェラートを食べるシーンが印象に残る映画「ローマの休日」。

公開されたのが1953年8月27日だから、今日8月27日はジェラートの日だそうだ。

市内にすてきなジェラート屋を見つけたら、興福寺の五十二段階段に座り、猿沢の池を見ながら、食べてみたいものである。

すぺいんかいだん



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2023/08/27 11:30
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