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くいーん話。

ロックバンドQUEENの伝記映画がヒットしているという。

50代の私は世代としてはドンピシャなのだが、洋楽にはさっぱり疎いため、見るつもりはない。

ところが、私以上にさっぱりなはずのムスメが、この映画を見に行くという。

なんで?QUEENなんか知らないでしょ

知ってるよ~ 犬のおまわりさんでしょ

一見意味不明なこの会話、我々世代の親子なら、分かる人も多いと思う。

15年以上前「ハッチポッチステーション」という子供番組が、平日の夕方に放映されていた。

中になぜか、子供の知らない昔のヒット曲のパロディーを歌うコーナーがあった。

しかも、どれも必要以上にクオリティーが高い。

プレスリーにディープパープル、ジェームスブラウンにストーンズと、登場するどのアーティストも知らない子供も、このコーナーが大好きだった。

オトナが本気で楽しんでいれば、コドモにもわかるのだ。

その1つが、大ヒット曲「ボヘミアンラプソディー」に乗せて歌う「犬のおまわりさん」だった。



どうですかこれ。

ムスメは本家より先にこれを歌って育ち、母親の私は、ムスメ以上にこの番組に熱中した。

年月は流れ、幼稚園児だったムスメは社会人となったが、

応援上映ってのがあってね~ 拍手したり 声出して歌ってもいいんだよ~ 行かない? 

やめとくわ ♪マ~マのなまえはミヨコ~♪なんて歌っちゃったら恥ずかしいし

いやホント、そうなる恐れは十分にある。



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/12/01 11:30

やまとの話。

ある日学校が引けた後

手伝ってほしいことがあるんだけど

と、カナエちゃんが言うので、ついて行った。

はじまっちゃう!ちょっと急いで!

小走りに稲刈りの済んだ田んぼを抜けて、着いたのはカナエちゃんのお家。

前に来た時は、ナカジマミユキのモノマネをやらされた。( →みゆきの話。

今度は何をさせられるのだろうと警戒していると、テレビのあるリビングルームに通され

ハイこれ

いきなり手渡されたのはカメラだった。

カナエちゃん自身ももう1台カメラを手に、あわただしくテレビを点け、チャンネルを回す。

暗い夜空らしき映像。伴奏無しの静かな画面から、ゆっくりと男性の歌声が流れ出す。

…♪ さらば~ ちきゅうよ~ ♪

なに?何がはじまったの?

ヤマト!いいから撮って!コダイくんが映ったら、撮って!

…♪ うちゅう~せんかん~ や~ ま~ と~ ♪

え?え?

当惑する私をよそに、ブラウン管にカメラを向け、バシャバシャとシャッターを切りはじめる。

夕方の再放送の時間。流れていたのは、宇宙もののマンガだった。

お揃いのジャンプスーツを着た登場人物が、みんなでどこか遠くに行くようだ。

中の1人、コダイくんらしき若者がアップになると、カナエちゃんはキャーキャー騒ぐ。

促されて、初めて触るカメラを壊さないよう、おそるおそる何度も、シャッターを切った。

長かった30分。

24枚撮りのフィルムが終わってしまったカメラを渡すと、

アリガト

と、カナエちゃんはニコニコして受け取った。

彼女はこのマンガの主人公が好きで、ブロマイドが欲しかったのだが手に入らない。

やむなくテレビを写真に撮ってみたが、上手くシャッターチャンスをとらえることは難しかった。

そこで、1人よりは2人、と、私が呼ばれたわけである。

私の写真に満足したのか、それとも壊滅的な出来に匙を投げたのか、以後カナエちゃんに呼ばれることはなかった。

ホームビデオ普及以前、昔むかしの話である。

うちゅうせんかん
(浮かんでいる女が誰なのかいまだに分からない)



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/11/26 11:30

むかむか話。

年をとると怒りっぽくなる人、穏やかになる人、どちらもいるが、どっちかといえば後者らしい。

若い頃は当たると触るとプンスカ怒っていた私も、ちかごろはそうそう腹の立つこともない。

この年になって悟ったが、怒ったって面白いことはない。湯気を立てて怒っている人を見てるほうが、ずっと面白いのである。

そんな私が、久しぶりに、画面に向かって

バカどもが!

と声に出るほど腹立たしいニュースを見た。

ばかものども

…ハロウィン前の週末、渋谷の繁華街は仮装した若者らで混雑し、一時騒然となりました 軽トラが横転させられたほか、痴漢などの疑いで5人が逮捕されました…

もう1度言う。

バカどもが!

そもそもハロウィンには反感を持っていたが、今日はムカムカして殴りつけてやりたいくらいだ。

私は愚行全般にはわりに寛容なほうである。

バカは若者の仕事だ、とさえ思っている。

そんな私がここまで腹を立てるのは、集団心理というやつが原因だ。

騒いでいる誰も、単独で何事かしでかせる者はない。

衆目の前に1人立てば、蚊の鳴くような声しか出ないヤツばかりだろう。

そんな弱虫が数を恃んで平素はできないことをする、その醜い心の在り方がイヤなのだ。

仮装もいい。大声で騒ぐのも、たまにはいい。

しかしお前は、それを1人でもできるのか?

1人じゃできないけど、みんながやるからできる、という、情けない自分を、恥じよ。

シブヤに集まるバカどもを1人ずつ捕まえて、揺さぶってやりたい気持ちに駆られる。



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てれびじょん | コメント(20) | トラックバック(0) | 2018/10/29 11:30

ぐるめの話。

さて、食欲の秋をテーマに展開してきた、グルメウィークも今日で終了である。

と、いっても、どなたも???だろう。

この1週間、食べ物の記事だけが続いたことに、はたしてお気づきだろうか?

気づかないよな。書いてる自分が忘れそうだったんだから。

フードコートの実況に始まり、カラアゲ食べ比べ、ココイチのカレー、高級フレンチからお煎餅、ベーカリーのパンと、バラエティーだけは豊かだが、最後まで食レポにならなかった。

テレビでは、いろんな人がものを食べては、アッサリだ、マッタリだ、コッテリだ、サッパリだ、さまざまに形容する。

仕事とはいえ、よくもあんなにスラスラ言えるものだ。

例えばカラアゲを食べたとして、私の脳内は

あ… カラアゲ… おいしい…

大変おいしいカラアゲに出くわしたとしても

あ… カラアゲ… スッゴイおいしい…

というくらいのものだろう。逆にマズい場合も

あ… カラアゲ… あんまりおいしくない…

で、おしまいだ。

食べ物に執着がないうえ、味覚を言語化する能力が決定的に欠けているのである。

私にグルメリポートさせる人はないし、当面ミシュランガイドの執筆予定もないので、差し支えはないが、悔しくないこともない。

こどくのぐるめしーずん7
(こういう人のことはちょっとうらやましいと思う)



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/10/22 11:30

なげだす話。

テレビ画面に大写しになったその男の顔を見て、思った。

この顔、前にも見たことがある。

この人はやっぱり、こういう人なのだ。

私は相撲は分からない。

彼が敵と見据えた協会の味方でもない。

それでもなんとなくわかる気がするのは、彼が投げ出す人だということである。

20年以上前、点滅するフラッシュの前で

愛情がなくなりました

今と同じ、妙にスッキリした顔でそう言ったのを忘れない。

もちろん、そうなるまでには様々な妨害があり、どうしようもない事情があったのだろう。

しかし、ついこの間、肩を寄せて微笑み合った美しい女性との別れにさいして

愛情がなくなりました

そういう言葉を選んだのは彼自身だ。

何かを思い通りにしようとして、それが思うように進まないと、全部放り出してしまう。

いちばん大事だったはずのものを、真っ先に手放してしまう。

そういう癖のある人だということだ。

どれほど素晴らしく優秀でも、そんなリーダーには、人はついて行かない。

どんな大切なものも、イヤになった瞬間に投げ出される、危うさが分かるからである。

彼がバカにしている分からずや連中も、じっさいバカではないのだ。

たかりえ



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てれびじょん | コメント(16) | トラックバック(0) | 2018/10/02 11:30
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