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うちそと話。

節分の恵方巻を祝わなかった我が家である。

ええ~っ 子供何にも言わない?

言わないよ 昔っからだし そんなもんだと思ってるみたい

そうなんだ~ じゃあアレだね、よく言うアレ

なに?

うちはうち よそはよそ ってやつ

あ、そーそー、それそれ アレ?なんか節分ぽくない?

ハハハ…ホントだ おには~そと ふくは~うちじゃなくて…

よそは~よそ うちは~うち!

いいじゃん 来年は豆まく時そう言えば?

そうしよう …よそは~よそ うちは~うち!

……よそは~よそ うちは~うち!…いいね、なんだか

うちはうち
(自今我が家の家訓とする)

連日多忙のため、2015年2月4日の記事を再掲いたします。本年度も、恵方巻を祝わなかったことに関しては変更ありません。



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/02/04 11:30

ふれでぃ話。

おばーちゃんに電話をかけたら

とるるる… とるるる…これから映画見るから!ぶつっ 

切られた。

映画を見るんじゃあ仕方ない。

おばーちゃんは、1人で映画に行く人である。見たい映画が近くでやってなければ、近県まで遠征も辞さない。

おじーちゃんが亡くなってからは、帰りを急ぐ必要もなくなり、いっそう腰軽くなった。

一声かけてくれればいいのに、と思うが

アンタまだシニア割引じゃないでしょ 高くつくし、ワルイから…

と、誘ってくれない。

2時間ほどして、折り返し電話がかかってきた。

何見たの?メリーポピンズ?あれは2月からか…

おばーちゃんは、貧乏や乱暴がキライで、華麗なミュージカルや、キレイな映像が好きである。

…あん らぷそでぃー…

へ?

ボヘミアン ラプソディー!

はあ?マジで?!

「ボヘミアン ラプソディ」は、言わずと知れた伝説のロックシンガー、フレディ マーキュリーの生涯を描いた映画。(→ くいーん話。

リアルタイムで聴いた50代60代のほか、クイーンを知らない若い世代にも迫力のライブシーンが受け、大ヒットしている。

しかし、間もなく80のおばーちゃん。クイーンも、フレディも、知らないはずだ。

なんでまた、そんなもん…

感動したあ!久しぶりに泣いちゃった!

ええええ?!

移民の出自をコンプレックスに持ちつつ、カリスマ的歌唱力で70~80年代の音楽界を席巻したフレディ。

名声の中で孤独に苦しみ、45歳でエイズに倒れたミュージシャンのどこが、専業主婦歴50年の老母を共感させたのか。

良かったわよお!オススメよ!

母にそう言われては、見ないわけにいかないから、仕事帰り、最終回の上映に滑り込んだ。

しかし、おばーちゃんが一体全体、どのあたりで泣いちゃったのか、気になって気になって、感動どころではないのだった。

ぼへみあんらぷそでぃ
(私のカラオケの十八番は「大阪ラプソディ」である。)



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ごかぞく | コメント(18) | トラックバック(0) | 2019/01/20 11:30

かーてん話。

うちはマンションなので雨戸が無い。

起きたらまずカーテンを開けるのが、朝の習慣である。

寝室、リビング、順々に、部屋がに満たされていく。

冷たい廊下を歩いて、ムスコの部屋に入ると、主なき部屋の冷え冷えした空気に少しひるむ。

ムスコが家にいた頃、この部屋にはほとんど入らなかった。

閉じた扉の中で何をしているのやら、時たま覗き見る混沌からは、推し量るべくもない。

しかしある日、あふれていたガラクタがさばさばと処分され、ムスコは家を出て行った。

今、毎日ここに足を踏み入れ、カーテンを開けているのは、なんだか不思議な感じだ。

たまに帰れば、当たり前のように荷物を置き、ベッドで眠るけれど、クローゼットも抽斗も空っぽのこの部屋は、もはや仮の宿りなのだろう。

昨日となにも変わらない部屋を、それでもひとわたり見回すと、次はムスメの部屋だ。

かすかに私が使わない化粧品の匂いがする。

ムスコよりは頻繁に帰るムスメは、部屋にもしぜん多くのものを残している。

前にぶん投げていったジーンズを、踏まぬようにまたいで窓に近づき、カーテンを開けた。

無秩序に散らかった、若い女らしい彩りが、花のように明るく照らされる。

さあ、だ。

かーてんをあける



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/01/18 11:30

はたちの話。

せいじんしき

こんなハガキが来たから、お正月に帰省したムスコに、いちおう聞いてはみたのだ。

セージンシキどうする?写真だけでも撮る?

…フン いらねえ…

聞いておいてなんだが、ちょっとホッとした。

若い男の紋付袴なんか、カッコ悪くてキライだからだ。

わが家の伝統(→ しきてん話。)にのっとり、ムスコもまた、成人式だからといって、帰省してくる気はないらしい。

新成人の母でありながら、ただの祝日同様、惰眠をむさぼりつつ、フトンの中で思う。

あの子がハタチかあ

ムスコは、思春期といわれる年頃になっても、暴れるでもなく、クソババアとも言わなかった。

年齢なりに口重に、不機嫌な表情を見せることが増えたくらいだ。

親の抑圧の強いあまり、反抗期のなかった子が、長じて暴発するなどと聞いて、心配になった。

ひとり親として気を張ってきた私は、子供に言いたいことも言わせない親だったかもしれない。

そんな不安に駆られていた、中学校の面談。

担任の先生は眉をひそめ、打ち明け話の調子でおっしゃった。

課題や提出物がとどこおり、成績評価に大きく響くこと。先生に対する態度が悪いこと。

散髪を嫌がるムスコは、前が見えないうっとうしい髪型だったが、その髪の隙間から

にらみつけるんです…

ホトホト参った様子で、渡された成績表もひどいものだったが、私は少しばかり、ホッとした。

なんだ、ここで反抗してくれているのか

学校にしてみれば迷惑な話である。

当然の報いとして、ムスコの学校の成績はずっと振るわなかったが、私はかまわなかった。

学業なんかとは別の何かと、この子は戦っているのかもしれない。

なんとなくそんな気がしたからだ。

そして今日。

主のいない部屋に入ってみると、机にのせておいたハガキは、いつの間にか無くなっていた。

成人式おめでとう、ムスコ。



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ごかぞく | コメント(18) | トラックバック(0) | 2019/01/14 11:30

あほでも話。

布団を干し洗濯物を干し、スッキリしたおばーちゃん。

ツッカケサンダルを脱ぎ、掃き出し窓から茶の間に入って来ながら、

あー、冬至十日アホでもわかる!

と、大声で言った。

なによ、いきなり…

日が長いと 家事がはかどるなーってこと

ことわざ、なのだろうか。あんまりヨソでは聞かないが、亡くなった祖母、おばーちゃんの母親が言い習わしていたという。

お正月が明けて今ごろになったら いつもね… 「冬至十日…」 なんか言ってたね

そんで おかーさんも言うことにしたわけか

そう

しかし、耳にとまるようになったのは、最近だ。

私が子供の頃は、言ってなかったと思う。

子供に言っても仕方ないし 今はホラ、アンタもおばさんになって…

ハハハ…ひどいね

私くらいになったら分かるわよ そんでムスメちゃん相手に…

冬至十日…って?

そうそう

そんなもんかなー、と思いつつ、80になる母の淹れた、濃いお茶をすすった。

※冬至十日アホでもわかる … 冬至を十日も過ぎれば日が長くなるので、どんな鈍い人でも気がつく、ということ。



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ごかぞく | コメント(11) | トラックバック(0) | 2019/01/09 11:30
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