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しょくぱん話。

先日、高級食パンというのをいただいた。

流行りものにはまず反感を持つ、という、ひねくれた性分も手伝って、食べたことがなかったのだが、食べてみた感想も

…ふーん…

こんな程度である。

そもそも褒め言葉として使われるモチモチ!フワフワ!というのが好きでない。

モチモチが良ければモチを食べればいいし、フワフワとはつまり空気である。

空気にお金を払うなんてバカバカしい。

私にとって食パンは、玉子やハム、チーズを食べるためのにすぎない。

したがって、ふだんは売場で最も安く、かつ、最も薄いパンを買うことを常としている。

バターをしみこませるためには、ガチガチ!ザラザラ!が望ましく、その点でも、高級食パンは失格であった。

1枚食べて残りを冷凍してあるので、いいかげん食べねばならぬ。

いささか沈みがちな気分で凍ったパンを取り出し、オーブントースターに入れる。

♪ちーん!♪

陽気なベルに促され、高級トーストを取り出すと

なんじゃこりゃあ!

見る影もなく縮んだ貧弱な姿で現れた。

あのモチモチ、フワフワは、通常の食パンの数倍ともいわれる水分によるらしい。冷凍によってその水分が抜けたのだろう。

聞けば1斤数百円から、千円台ともいう、高級食パン。お口に合わなくてよかった、と思うのは、負け惜しみではない。

今日4月12日はパンの記念日

こうきゅうしょくぱん
(なぜか必ず紙袋に入ってくるのも大げさでイヤ)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2021/04/12 11:30

くつひも話。

バスに乗るのをよして、なるたけ歩くようにしているので、スニーカーを履く機会が増えた。

軽い靴でスイスイ歩けば、気分もめいて。

時間を気にしながら、早足になりかけたら、信号のある交差点で止まった。

足元を見降ろして、あっ、クツヒモが解けかけてる、と、しゃがもうとした瞬間

あおしんごう

信号がに変わったので、つい、そのまま歩きだしてしまった。

なにもない道の真ん中では、立ち止まる気になれないのは、なぜだろう?

次の信号で結び直そう…

しかし次の交差点は、青になったばかりだった。歩調をゆるめることなく、横断歩道を渡る。

次の信号では かならず…

重なる時は重なるもので、次の信号も

歩みにつれてほぐれていくクツヒモが、足の甲をぴたん、ぴたんと打つ。

次の信号では…

あにはからんや、というか、あんのじょうというか、次の交差点もまた、ではないか。

クツヒモはもはや、完全にほどけている。

なんだかおかしくて、クツヒモを踏まぬよう、足を大きく出し、どんどん歩く。

目的地のほんの目の前になって、やっと歩行者信号が赤く光ったときは、思わずマスクの中で、クククと声を出して、笑ってしまった。

やっとしゃがんだ路上は、昨日の雨に濡れて、桜の花びらが小さい人の足跡のように、てんてんと散っている。



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2021/04/05 11:30

はなちる話。

曇天で明けた日曜日、午後からは雨の予報。

これで桜も終わりかな…

ホッとついたタメイキが、落胆ではなく安堵であることに気づいて、ちょっとショックだった。

これまでにも、晴れた週末には人出を案じたりしていたが、花見に繰り出す人々の姿に、危うさを感じたこの1週間、危惧は現実となった。

花が終われば、花見はできない。

花が終われば、花に浮かされて、フワフワ外出する人もなくなる。

そういう考えかたは否めないけれど、早く桜が散ればいい、なんて思うことに、罪悪感にも似た、後味の悪さを覚える。

桜は悪くない。

桜を見たくなる、人の気持も悪くない。

そう思うとなんだかやりきれない。

どうすればいいのか、誰にも分からないんなら、天が決めてくれるといいのに。

知恵のない凡夫の他力本願である。

いっそ大雨になれ

そう念じて窓を開ければ、汚れた脱脂綿のような雲は、今にもしずくが垂れそうに湿って、

…ところにより 雷をともなう 激しい雨になるでしょう…

点けっぱなしのテレビからは天気予報。

ファサッと頭上をよぎる影に驚いて見あげたら、カラスが1羽。雨を避けて山に帰るのだろうか。

それはまるで、私の黒い気持のようだった。

はなにあめ



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2021/04/04 11:30

かいかえ話。

仕事で使うものを買おうと通販サイトを見たら、期末セールをやっていた。

要らないモノまでつい見てしまうから、セールとは恐ろしいものだ。

ズラリと並ぶ商品の、中のひとつに目がとまる。

布団乾燥機だ。

安いなあ… 欲しいか欲しくないかってば 欲しいかなあ…

買物に関してはわりに即決の私が、迷う理由。

それは、もう持っているということだ。

そもそも布団は外干しが好きなので、布団乾燥機を使う機会はそう頻繁ではない。梅雨時や寒い日、黄砂の飛散する日。そんなもんである。

数年前に買って、どこも不具合はないにもかかわらず、新しいのが欲しくなるのは

キライだから

この一言に尽きる。何がキライだって、この

ふとんかんそうき

膨らむマットがキライだ。

使うたびに、ナイロン生地の袋を広げたり畳んだりする手間が、とにかくイヤなのだ。

パソコン画面で今私がにらんでいるのは、マット無しで乾燥ができるという商品。

そういう製品ができるということ自体、マットの扱いを面倒に感じる人が多いことを示している。

買い替え… するかあ?

しかし私は、ケチでビンボー性だ。壊れてもないモノを、買い替えるには抵抗がある。

乾燥の機能は、むしろマットのあるタイプのほうが、すぐれているとも聞く。

でもでもキライなんだよー!

どうする私?!

3月31日、セールの終了は迫る。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2021/03/31 11:30

びくびく話。

…ぶるるる…

歩道を歩いていたら、かすかに低い排気音が聞こえて、ビクッとした。

道沿いの駐車場に停めた車が、エンジンをかけている。

暖機運転というのだろうか、まだ動き出す気配はないが、私の進行方向を横切る位置である。

電車のドアを信用しない(→ぞわぞわ話。)私は、自動車全般もまた、信用していない。

たとえ停車中に見えても、いつなんどきこちらに飛びかかってくるかもしれない猛獣のごとく油断ならぬ存在、と考えている。

そんなものがブルブル唸っている前を歩いて通るなんて、マッピラゴメンだ。

できれば後ろを通りたいが、そこは私有地だし、いつ発車するのやら、わからぬ状態で通過を待つわけにもいかぬ。

しかたなく、該当車両の前を大きく迂回して通過した。

とおまわり

この程度で避けられる危険など、おそらく誤差の範囲であろうが、ほんのわずかな差が生死を分けることもある、と聞く。

ふざけているわけではない。大マジメである。

運転席では、私と同年輩のオバサンが気分を損じたらしく怖い顔をしていたが、こちとらイノチがかかってんだから、ほっといていただきたい。



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もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2021/03/25 11:30
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