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けんさの話。

今日は検査

特にどこがどうというのではないが、かかりつけのヒカワ先生の指示なのである。

私はマジメなので、お医者様の言いつけは守る。前夜から絶食し、緊張して臨んだ。

とはいえ切ったり刺したりする怖い検査ではない。超音波を用いた、腹部エコー検査だ。

ふくぶえこー

検査衣に着替えてブースに入ると、女性の検査技師さんに

横になってお腹を出してくださーい

言われたとおりにベッドに寝たが、こういう時の通例として、目をつむるべきか否か、迷う。

天井の有孔ボードを凝視していると

大きく息吸ってー お腹ふくらませてー…

さっそくプローブが強めに押し当てられる感触。

…ハイ吐いてー

ほっと息をつく間もなく

ハイ吸ってー…

慌てて吸うと

…吐いてー

でもアタシ、腹式呼吸は得意なんだー、と余裕が出たところで

大きく吸ってー お腹じゃなくて 胸のほう膨らましてー…

ええっ!えっとえっと…こう?

…ハイ吐いてー

はたして今のでよかったか、不安になっていると

ハイじゃー寝返りうって 壁のほう向いてー

すぐに新たな指示が飛んで、マゴマゴした。

その後も矢継ぎ早に、ちょっとだけ膨らませろ、だの、逆に力を抜いて腹筋を緩めろ、だの、検査されるのも、なかなか大変である。

あのテンポに反応するには、ソコソコな反射神経が必要で、もう少し年を取ってとぼけてきたら、こりゃ無理だとなるのではなかろうか。

それにしても、複雑な検査をアチコチしながら、

吐いてー

のヒトコトを忘れないのは立派である。

ソコツな私だったら、患者さんに大きく息を吸わせたまま、吐く指示を忘れ、苦しい思いをさせてしまうのでは、と、余計な心配をした。



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もろもろ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2021/01/18 11:30

ねがいの話。

朝から降ったり止んだりの天気。カサを持たずに出たので、空模様が気になる。

曇り空を見上げて

お願い!うちに着くまで降らないで!

無理な希望と知りつつ、つい願った。

人間の暮らしは、日々こんな虫のいい願いに支えられている。

昨日大丈夫だったから、今日も平気だろう

今日が同じなら、明日も変わらないだろう


何の根拠もないことを、信じなければ人は生きていけないのだ。

今日はなんとか雨に遭わず、家までたどり着いたけど、いつもそう、うまくいくとは限らない。

天地の理は、人の思いと没交渉に、なすべきことをなすのみである。

それでもなお、私は願わずにはいられない。

お願い!地震が来ませんように!

この国に、いつか必ず来るという大地震が、今の状況で起こったら、恐ろしいことになる。

あの時の復興の力は、私たちに残っているか。

阪神大震災から、26年。

がんばろう117



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もろもろ | コメント(3) | トラックバック(0) | 2021/01/17 11:30

ぽろりの話。

冬の朝は、窓の結露拭きに始まる。

けつろ

ワイパーだの、吸湿テープだの、いろいろ試しても、無くなるまでにはならない。

使った道具の後始末を考えたら、サッサと拭いてしまうのが、けっきょくいちばん早いのだ。

濡れたガラスを拭いていると、サッシの溝や、窓枠も気になって、取れる汚れは結露のついでに、チョチョイと拭き取る。

大掃除もせず、窓がソコソコきれいなのは、結露のおかげといえるかもしれない。

アルミに点々と飛んだ黒サビも目につくが

サビはね~ 拭いても取れないからね~

中古で入ったこの部屋は、まもなく築30年だから、あちこちがボロく、バッチくなってくるのもやむを得ない。

しかたなく、ずっと放置しているのだが、今朝になってふと雑巾で触ってみたら

ポロ…

ちっちゃなちっちゃな、しかし確かな手ごたえがあったかと思うと、サビと思っていたものが

取れた…

コレ、サビじゃないの?

もしかして、、じゃなくて、

キャー!



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/01/15 11:30

のっぺら話。

心なしか人の少ない、ターミナル駅の地下通路。

向こうから、のっぺらぼうが歩いてくる。

ドキドキする胸を押さえて、かろうじて平静を保ち、なにごともなくすれ違った。

身なりはオシャレな若い女だが、顔がないオバケの正体は

はだいろますく

肌の色に近い、ペールピンクのマスクである。

初めてのときは、ギョッとして二度見した。

何なのかが分かった後も、しばらく動悸がおさまらなかったのを覚えている。

若い男の黒いマスクもカラス天狗のようで怖いが、のっぺらぼうの恐ろしさとは質が違う。

のっぺらぼう嬢は、きれいな女の子が多い。

美容の意識が高い人が、白より違和感がないから選んでいるのだろう。

それに、あれは透けるような色白の、若い子だけが使える色だ。私のようなオバサンが付けたら、顔色が濁って見られたものじゃない。

そう理解してようやく、少なくとも表面上は平静に、通過できるようになった。

人はなんにでも慣れるものだ。

のっぺらぼう嬢にも、次は普通にすれ違うことができる、と思う。

何が起こるか分からない昨今。ろくろっ首に遭っても驚かなくなる日が、来なければいいがと危ぶんでいる。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/01/14 11:30

だんぼう話。

大雪による停電のニュースを見た。

降り積む雪に覆われ、火の気のない部屋で過ごす寒さを想像しただけで、つらい気持ちになる。

さてとわが家を振り返って、うーむ、となった。

暖房はガスだが、ファンヒーターは電気が無いと点かない。つまり、いったん事があれば、明日は我が身ということなのだ。

温暖な当地といえども、真冬に暖房ナシは厳しすぎる。

電気の要らない暖房を備えれば、とはいえ、それがなかなか、簡単でない。

すぐに思いつくのは石油ストーブだが、燃料の石油をどこに置くか。

子供の頃住んでいた、田舎のだだっ広い家では、物置に石油のポリタンクがあった。しかし、狭いマンションで、保管場所を確保するのは難しい。

くわえて火事の心配もある。

怖がりの私は、石油みたいな燃えやすいものを蓄える、と想像するだけで、胸がドキドキ、居ても立ってもいられない。

じつは、同じ理由でカセットガスもおっかなくて使えないのである。

諸事勘考したあげく、でっかい湯たんぽを購入することとした。

気休めに過ぎないと思うけれど、やむを得ない。

ゆたんぽ



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/01/10 11:30
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