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まじょの話。

あの頃私は、魔女と呼ばれていた…

えらく不穏な書き出しになってしまったが、たんなる事実である。

その昔、学校帰りにパフェやクレープを食べるのは、女子学生の楽しみであった。

甘いもの好きな友だちいわく

あそこのクレープはクリームがたっぷりよ!

ここのパフェは山盛りだから 椅子から立たなきゃ


おいしさ=物量であるあたり、若さだなアと思う。

私は今も昔も、甘いものが得意ではないうえ、小遣いがあまり潤沢ではなかった。

たまに懐の暖かいときに、気が向くとケーキを食べるほかは、飲物だけで、パフェでキャーキャー盛り上がる友だちに付き合っていた。

よく行く喫茶店はコーヒーは黒い魔女なる看板が出ていて、コーヒーばかり飲む私に

ぢょん子は…黒い魔女?

ふざけて聞く子がいたり

じゃあアタシは…黒い魔女で!

自分でも言ったりした。

言いようによっちゃイジメになりかねないが、一緒に描かれた赤い頭巾のカワイイ魔女のイラストのせいもあって、楽しい思い出である。

先日、たまたまその店の前を通りかかったら

とろいかあんどりびえら

懐かしい看板が、まだ出ていた。

魔女のキャラクターは、なんと手塚治虫のデザインだそうである。



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むかしむかし | コメント(4) | トラックバック(0) | 2024/04/18 11:30

ぎざぎざ話。

郵便局に行ったら、窓口にチラシが貼ってあった。

硬貨取扱料金改定のお知らせ

50枚を超すとかかった手数料が、100枚まで無料になるなど、引下げになるという。諸式高騰の折柄、値下げとは珍しいことだ。

一部の銀行で硬貨の入金に手数料が要るようになった、というニュースを最初に聞いたときは

あー これで小銭貯金もなくなるな…

思ったものだが、そうでもなかったのかもしれない。

不評だった手数料の値下げは、小銭を貯めたい人の気持に、銀行が押し負けたかたちである。

私もかつて50円玉貯金をしていた(→¥500話)けれど、なんとなくやめてしまった。

買物のおつりが50円玉になるよう、レジで出す金額を考えたりしていたことを思うとウソみたいだけど、やめた理由は特にない。

憑き物が落ちた、としか言いようがない。

子供のころは、キャラクターの貯金箱にギザギザの10円玉(略称ギザ10)を貯めた。

ぎざじゅう

友だちの間で流行ったのがきっかけだったと思う。

会社から帰った父や、市場帰りの母を待ち構え、小銭入れを見せてもらって、ギザ10があったら交換してもらった。

貯金箱のおしりのゴムのフタを開けて、机の上にザラザラ…と中身をあけ、小山をなすギザ10を眺めると、えもいわれぬ豊かな気持になる。

私はやり始めるとしつこい性格なので、同級生の大半が飽きたあとも、チマチマ集めていた。

しかしあるときフッと、本当に突然、フッと

何やってんだ私…

我に返る瞬間が訪れたのである。

ただの10円玉に戻ったギザ10を何に使ったのか、もう覚えていないけれど、あの時の不思議な解放感は、今も鮮やかに残っている。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2024/04/14 11:30

かしぱん話。

以前、テレビで見た人気ピアニストは、母親からスパルタ的音楽教育を受け、朝から晩までピアノ漬けの幼少期を過ごしたそうだ。

ところが、その同じ母親が、息子に子供が生まれて、おばあちゃんになると

子供はのびのびと育てるのがいちばん!

ぬけぬけと言うので、彼もあきれてしまったという。

鬼の形相で子供を叱り飛ばしていたことはすっかり忘れ、都合のいいことばかり覚えていて、母親としての自画像を描いているのである。

私も母親の1人として、こういうババアにならぬよう自戒せねば、と思っている。

それはさておき、今日のオヤツは

サンミー

関西人のこころのパン、3つの味のサンミーだ。写真ついでに、家族LINEに流す。

おやつにサンミー買ったよ!

小さいころから食べ慣れたパンなので、早速イモートから返信。

サンミー懐かしいわ!こっちでは売ってない~

しばらくやりとりしていると、遅れておばーちゃんが登場したが

サンミーって何?

ヌケヌケととぼけているので

菓子パンよ!昔よくオヤツで食べたでしょ

確認のつもりで返すと

私はおやつに出来合いの菓子パンを出したことはありません!

語気強く断言するではないか。

ウッソー!

あるよ絶対!しかも、イモートと半分こで。

菓子パンを袋ごと、バーンと包丁で切っていた、後ろ姿だって覚えている。(→きりわけ話。

料理好きだった母は、たしかにマドレーヌなど焼くこともあったが、いつもじゃなかった。

手作りオヤツで子供の帰りを待つ姿は、おばーちゃんが描いた自画像なのだ。

ほろ苦い思いで、反論はせずにおいた。



本日はパンの記念日につき、2020年3月16日の記事に加筆のうえ再掲いたします。



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2024/04/12 11:30

あまんど話。

昨夜は疲れていて郵便受を見なかったので、朝食を済ませてから、郵便物をとってきた。

パッと色鮮やかなハガキが1枚。

お花見のお誘いだが、珍しいのは桜ではなくて、アーモンドのお花見であること。

あーもんどふぇすてぃばる2024
(→東洋ナッツアーモンドフェスティバル2024

ピーナツなど、ナッツの加工をする工場の庭に、日本ではあまり見られないアーモンドがたくさん植わっており、春になると見事に花を咲かせる。

花の時期に限り、工場の敷地を開放すると知って問合せして以来、こうして毎年案内をいただくようになった。

そのくせ雑事に取り紛れて、まだ見に行ったことがない。

アーモンドの花には憧れがある。

もう30年以上前、忙しい会社勤めのころ、同僚から海外勤務の経験談をよく聞いた。

仕事、生活、とりとめもないそんな話の中に、ポルトガルのアーモンド畑の話があったのだ。

ピンクの雲みたいな 花の波がね どこまでも どこまでも…

ファイルが山になった残業のデスクにヒジをつき、遠くを見る目をしていた人は、どうしているのだろう。もう連絡も取っていない。

今年こそ見に行ってみようかな、アーモンドの花。



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むかしむかし | コメント(12) | トラックバック(0) | 2024/02/17 11:30

あじつけ話。

さあお昼休み。今日はコンビニおにぎりだ。

パリパリとフィルムを剥いで、中身を手に取ると、おや?このベタベタの手触り…

ハッ!

あじつけのり

不覚とったり!味付海苔ではないか。

ケンミンがどうとかいう番組では、関西は味付海苔、と決めつけられたが、もちろん全ての家庭がそうではない。

うちの母のおにぎりはずっと焼海苔だった。

のみならず、わが家で海苔といえば焼海苔で、ご飯に巻くのも焼海苔に醤油。

贈答品の詰合せで味付海苔がくることもあったろうに、食膳には上らなかった。おそらくご近所で召し上がるお宅に差し上げていたのではないか。

そのため私は、味付海苔を知らなかった。

初めて食べたのは、夏休みの旅行で民宿に泊まったときだったと思う。

朝食のお膳に、生玉子や鮭の切身と並んで、小舟の形のお皿にのった海苔があったので、いつもの通りお醤油をつけ、ご飯に巻いて口に入れたら

!!

ピリピリと辛く、なじみのない濃い味に驚いて、ろくすっぽ噛まずに飲み込んだ。目を白黒させている娘に、何事かとお膳を覗き込んだ母が

ああ…それ 味付海苔だわ

ちょっと顔をしかめたのを覚えている。

以来五十有余年。今はさすがに味付海苔に驚いたりはしないが、好んで食べることはない。

スマートフォンによれば、今日は海苔の日



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2024/02/06 11:30
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