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はたびの話。

休みのあくる日。

けっきょく 昨日は何の日だったの?

えーっと… 体育の日?

ちかごろはマッタク… 体育の日は10月10日!それでいいじゃない! 

むかっ腹を立てるほどではないが、私もおばーちゃんに同感だ。

そういえば 昔は祝日に国旗出してたね

祝日じゃなくて旗日って言ってたしね

こっき

暗くなる前にはキチーッと取り込んで…

おとーさんはマジメだからねえ 

祝日の夜、座敷に国旗を広げて畳んでいた、父の姿は今も記憶にある。

今どき、あんなことをしている家庭はあるのだろうか。

私も貧しいながら一家を構える身であるが、国旗を備えようと思ったことはない。

そもそも国旗ってどこで買うの?

商店街のアヅマヤ覚えてる?

アヅマヤ?呉服屋じゃん

そうそうアヅマヤ あそこで売ってるの

へえー!

国旗は呉服屋。50歳にして初めて知る事実だ。

だからって買いに行こうとは思わないけど。



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むかしむかし | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/10/11 11:30

ぶんつう話。

従姉のコーコちゃんは、中学生のころ、小学生の私に時々手紙をくれた。

同じ私鉄沿線に住む伯母一家とは、割合親しく付き合っていた。

年上のコーコちゃんの部屋に遊びに行くと、参考書の並ぶ机の前に、映画俳優のピンナップが貼ってあり、小さな赤いプレーヤーで、ドーナツ盤のレコードをかけてくれる。

英語の歌詞は聞き取れなかったが、背伸びした気分で聞き入って見せた。

そんなコーコちゃんが時々よこす分厚い手紙には、映画の感想や、学校行事の様子が、筆圧の強いエンピツの文字で、長々と綴られていた。

時には少女の横顔を描いたイラストがあったり、思春期の悩み、ポエムのような数行があったりもした。

私もせいいっぱいの返事をしたが、なにしろまだ小学生なので、コーコちゃんの気持ちにそぐうお返事が書けていたとは思えない。

コーコちゃんが、そんな手紙をくれたのは何故だったのだろう。

きっと返事が欲しかったわけじゃなく、ただ手紙が書きたかったんじゃないかと思う。

友だちに見せるのは気恥ずかしい、書いてしまった手紙。

かといって、引き出しに眠らせるのは惜しくて、わかるようなわからないような、年下の従妹に送ってやろう、と思ったのかもしれない。

コーコちゃんが志望の高校に入り、部活のバレーボールに熱中するようになると、手紙はパタリと来なくなった。

今日から、国際文通週間。

こくさいぶんつうしゅうかん



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/10/06 11:30

じゅうごや話。

図鑑でしか星を知らない都会の子供が、星座は絵のように空に描かれていると思っていたとか。

あきのせいざ
(こういうものが見えると思っていたらしい)

夜空いっぱいに浮かぶ大熊やら乙女やらの図はあまりにも幻想的で、現実を知った時の落胆を想像すると、その子がちょっとかわいそうになる。

私は田舎育ちなので、星座を知る前から夜空を見ていたが、逆に星座がわからない

無造作にばらまかれた星々を、線でつなぐまではまだしも、白鳥や勇者に見えるなんて、まったくどうかしている。

夢のない子供である。

そんな私はお月様のウサギも見えなかった。

月のきれいな晩、夜道を帰りながら、母はいつも

ほら あれが耳… 足はそこで 身体を曲げて…

指さして見せたが、うす黒い斑点は一向に意味をなさない。

不得要領にぼんやり目を泳がせている娘たちに、母はだんだんイライラして

なんでわかんないの!

大人げないみたいだけど、今思えば母も30そこそこだったのだ。

早足に先を行く背中を追いかけて、イモートと私は口々に、わかった、わかったと言ったけど、母のご機嫌は、なかなか直らなかった。

月夜の思い出は静かで、少し悲しい。

今日は中秋の名月。月はきれいだろうか。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/09/24 11:30

でんわの話。

珍しく、イエ電に問い合わせ。

リビングではわからないので、子機を持ったまま仕事部屋に移動した。

ケイタイもある世の中だけど、この、子機を持って移動しながらしゃべる、というのには、何だか特別な感じがある。

それは私が黒電話世代だからか。

コードレスの電話をはじめて見たのはこの映画である。

てんごくとじごく

三船敏郎演じる社長に、犯人から脅迫電話がかかる。その邸宅に備え付けられた電話が、当時まだ珍しいコードレスだった。

部屋を移動しながら用件を話し続ける社長の姿は、強い印象を残した。

この丘の上の邸宅は、邦画によくある金ピカの豪邸ではなく、シンプルで、スペイシャスで、なおかつゴージャスだった。

部屋から部屋へ、歩きながらも話し続けることができる、最新の電話機

本当のお金持ちの家ってこんな風なんだ、ということが、コードレス電話という小道具ひとつで、伝わってきた…と、今の今まで思っていたのだが、

てんごくとじごく2

コード付いてるな…。

私の思い違いなのか。

それとも、写真の電話は逆探知用に警察が持ち込んだものなのか?

観ればわかることだが、それだけのために名作を観るというのも、巨匠に申し訳ない気がする。

今日で黒澤明の没後、20年だ。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/09/06 11:30

ちきらー話。

東西の学生が交流する夏のワークショップに参加したことがある。

バブル前夜の景気の良い頃で、主催は大手の広告代理店。

クリエイティブでとんがった学生が集まり、企業に新しい視点を提案するという、顔から火が出るほど恥ずかしいイベントである。

ファッションから発言まで、とにかくカッコつけた自意識過剰のヤツが全国から集まる中、東京の学生は一段と洗練されている気がした。

グループ討論でインスタントラーメンの話題が出た。

なんでそんな話になったのか、経緯は覚えていないが、私がチキンラーメンの話をすると、

ああ 昔のラーメンね 今は売ってないでしょ

木で鼻をくくったような応対。

そんなことはない、今でも売ってるし、最近も食べた、と言っても、信じない。その場でさっさとスマホ検索ができる時代ではなかった。

こんなとき、モッタリした関西弁は不利である。

そんなの、東京じゃ見ないよ!

標準語でズバリ、切って捨てられた。

議論の内容は忘れてしまったが、自分が井の中の蛙に思えて、恥ずかしかったことは覚えている。

後で知ったことだが、当時チキンラーメンは売上不振のため、関西圏の限定販売だったらしい。

あの学生だって、東京という井の中の蛙だったのだ。

♪すぐおいし~ すごくおいし~♪

のCMソングで全国的に販売強化をはじめる、少し前のことだった。

チキンラーメンは、今日で発売60周年

ちきんらーめん60しゅうねん



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むかしむかし | コメント(18) | トラックバック(0) | 2018/08/25 11:30
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