とろとろ話。
今日は家で仕事。
暖房をケチって、スリッパとひざ掛けでやり過ごそうとしたものの、やっぱり寒い。
ふと空腹を感じて時計を見れば、おやつ時だったから、台所に立った。
熱い飲みもの、それからなにか甘いもの…
まずはヤカンに水を入れ、食糧庫を探る。
クッキー…は 食べちゃったし…ん?これは?
白い紙箱は、秋口にお寺に参ったときのお下がりの落雁(→らくがん話。)だった。
甘いといえば甘いんだけど、なにしろこの落雁、ホッケーのパックくらいの直径と厚みのある大物で、うっかりかじると後悔することになる。
さりとて他に目ぼしいものもなくて、出してきた落雁をにらんでいたら
💡!
窮すれば通ずと言う通り、天啓が私を訪れた。
いちばん大きなマグカップに押し込み
じょぼじょぼぼ…
ヤカンの水を注ぐと、さしもの落雁もなすすべもなく崩れる。ぐるぐる混ぜたら、でろでろの混合物を電子レンジへ。
……ちーん!
ホカホカ湯気の上がったマグカップの中は、なんということでしょう、トロンと半透明の葛湯になったではありませんか。
思いついて、冷蔵庫からチューブのショウガを出し、お匙にとってクルクルと混ぜ込む。
薄甘くってトロトロで、ショウガの香りの葛湯を、ふうふう吹いて飲みながら
落雁の食べ方、これが決定版!
いたくご満悦の私であった。


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暖房をケチって、スリッパとひざ掛けでやり過ごそうとしたものの、やっぱり寒い。
ふと空腹を感じて時計を見れば、おやつ時だったから、台所に立った。
熱い飲みもの、それからなにか甘いもの…
まずはヤカンに水を入れ、食糧庫を探る。
クッキー…は 食べちゃったし…ん?これは?
白い紙箱は、秋口にお寺に参ったときのお下がりの落雁(→らくがん話。)だった。
甘いといえば甘いんだけど、なにしろこの落雁、ホッケーのパックくらいの直径と厚みのある大物で、うっかりかじると後悔することになる。
さりとて他に目ぼしいものもなくて、出してきた落雁をにらんでいたら
💡!
窮すれば通ずと言う通り、天啓が私を訪れた。
いちばん大きなマグカップに押し込み
じょぼじょぼぼ…
ヤカンの水を注ぐと、さしもの落雁もなすすべもなく崩れる。ぐるぐる混ぜたら、でろでろの混合物を電子レンジへ。
……ちーん!
ホカホカ湯気の上がったマグカップの中は、なんということでしょう、トロンと半透明の葛湯になったではありませんか。
思いついて、冷蔵庫からチューブのショウガを出し、お匙にとってクルクルと混ぜ込む。
薄甘くってトロトロで、ショウガの香りの葛湯を、ふうふう吹いて飲みながら
落雁の食べ方、これが決定版!
いたくご満悦の私であった。


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がんぼの話。
料理がキライで食物にもあまり執着がないので、十年一日のごとく同じような料理を作って、食べて、それで満足している。
テレビや雑誌の新奇なレシピにナルホドと感心しても、それはそれとして、私は私のふだん作る料理しか作らない。(→れしぴの話。)
新しいレシピに挑戦する、数少ない機会、それはもらい物を食べるときである。
ある日、事務所の机で帰宅の準備をしていると、同僚のひとりから
ウチでできすぎちゃって…助けてくれる?
渡された紙袋の中は、立派なオクラ。
以前は実家で、おばーちゃんが植えていたから知っているが、あれは確かにいちどきに、ドッと出来てくる作物である。
タスケテ…と言いたくなる気持もわかるので、喜んでいただいて帰った。
さて、これをどうするか。
いつもはサッと茹でて刻んでかつぶしとお醤油で食べるけれど、それで終わる量ではないことは、袋の重さで分かった。
洗ってザルにあげてみると、収穫時期を逸した育ちすぎも混じっている。
硬いかもしれない野菜を、たくさん食べる方法として、思いつくのは
…煮るか…
「オクラ 煮物」で検索して、いちばん多くヒットしたのがガンボという料理だった。アメリカ南部の郷土料理らしい。
…鶏肉 トマト タマネギ…あるある…
横着者のクッキングでは、主要な材料を買わずに済むことが重要である。
…パプリカ…セロリ…ピーマンでいっか…
無いものはあるもので、ためらいもなく代用し
チョリソー…ケイジャンスパイス…なんじゃそりゃ…
買ってもあとが困るものは無視したうえ、
要はちょっと辛い煮込みなわけでしょ…
レシピに無い調味料を適当に入れて、ガンボ的なものが出来上がった。
食べてみたら、ちゃんとおいしい。
ひさびさのチャレンジクッキング、今回は成功のようだ。

(しかしガンボの味の正解は不明である)

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テレビや雑誌の新奇なレシピにナルホドと感心しても、それはそれとして、私は私のふだん作る料理しか作らない。(→れしぴの話。)
新しいレシピに挑戦する、数少ない機会、それはもらい物を食べるときである。
ある日、事務所の机で帰宅の準備をしていると、同僚のひとりから
ウチでできすぎちゃって…助けてくれる?
渡された紙袋の中は、立派なオクラ。
以前は実家で、おばーちゃんが植えていたから知っているが、あれは確かにいちどきに、ドッと出来てくる作物である。
タスケテ…と言いたくなる気持もわかるので、喜んでいただいて帰った。
さて、これをどうするか。
いつもはサッと茹でて刻んでかつぶしとお醤油で食べるけれど、それで終わる量ではないことは、袋の重さで分かった。
洗ってザルにあげてみると、収穫時期を逸した育ちすぎも混じっている。
硬いかもしれない野菜を、たくさん食べる方法として、思いつくのは
…煮るか…
「オクラ 煮物」で検索して、いちばん多くヒットしたのがガンボという料理だった。アメリカ南部の郷土料理らしい。
…鶏肉 トマト タマネギ…あるある…
横着者のクッキングでは、主要な材料を買わずに済むことが重要である。
…パプリカ…セロリ…ピーマンでいっか…
無いものはあるもので、ためらいもなく代用し
チョリソー…ケイジャンスパイス…なんじゃそりゃ…
買ってもあとが困るものは無視したうえ、
要はちょっと辛い煮込みなわけでしょ…
レシピに無い調味料を適当に入れて、ガンボ的なものが出来上がった。
食べてみたら、ちゃんとおいしい。
ひさびさのチャレンジクッキング、今回は成功のようだ。

(しかしガンボの味の正解は不明である)

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とんじる話。
先日、口コミの悪評につられて購入した食品(→くちこみ話。)。
外出が多くてなかなか料理できなかったのだが、やっと使う日が来たのである。
ワクワクしながら封を切り、ザルにあける。
注意書きにあるとおり、ザッと洗って水を切り、鍋にゴマ油を入れて、豚小間と一緒に炒めた。
ちょっと具が少ない気がしたので、油揚と戻した干しシイタケを、細切りにして追加。
油が回ったらシイタケの戻し汁と水を入れ、フタをして煮る。暑くて居られなくなったので、ガスを弱、換気扇を強にして、別の部屋に逃げた。
何分くらい経っただろう、マンガを読みながらアイスを食べて、すっかりゴキゲンになったところで台所に戻り、恐る恐る鍋のフタを開けた。
煮ても柔らかくならない!
野菜の味がせず、まずいのひと言!
口コミでは、さんざんに言われ放題のひとかけを菜箸でつまみ、口に入れると
…へ?別に普通…
とろけるような美味とまでは言わないが、ふだんのオカズなんてこんなもんだろう。
意を強くして高いほうの味噌を冷蔵庫から出し、鍋の出汁に溶いたら、豚汁の出来上がり。
みなさん普段、よっぽどおいしいものを召し上がっているのね…
アタシ 全然これでいいや…
うちじゃ十分なレベルの豚汁をぞぞぞと啜りつつ
味オンチで良かった…
しみじみと思う、夏の宵である。

(悪評のおかげで値下げになった)

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外出が多くてなかなか料理できなかったのだが、やっと使う日が来たのである。
ワクワクしながら封を切り、ザルにあける。
注意書きにあるとおり、ザッと洗って水を切り、鍋にゴマ油を入れて、豚小間と一緒に炒めた。
ちょっと具が少ない気がしたので、油揚と戻した干しシイタケを、細切りにして追加。
油が回ったらシイタケの戻し汁と水を入れ、フタをして煮る。暑くて居られなくなったので、ガスを弱、換気扇を強にして、別の部屋に逃げた。
何分くらい経っただろう、マンガを読みながらアイスを食べて、すっかりゴキゲンになったところで台所に戻り、恐る恐る鍋のフタを開けた。
煮ても柔らかくならない!
野菜の味がせず、まずいのひと言!
口コミでは、さんざんに言われ放題のひとかけを菜箸でつまみ、口に入れると
…へ?別に普通…
とろけるような美味とまでは言わないが、ふだんのオカズなんてこんなもんだろう。
意を強くして高いほうの味噌を冷蔵庫から出し、鍋の出汁に溶いたら、豚汁の出来上がり。
みなさん普段、よっぽどおいしいものを召し上がっているのね…
アタシ 全然これでいいや…
うちじゃ十分なレベルの豚汁をぞぞぞと啜りつつ
味オンチで良かった…
しみじみと思う、夏の宵である。

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くちこみ話。
生協の注文の締切日に気づいて、慌ててパソコンを開く。
昔は注文用紙に鉛筆でマークをしながら、共通一次試験(これもだんだん通じなくなる)を思い出したりしたものだが、今はネット注文だ。
食べるものには冒険心がないから、注文も毎回変わり映えしない。
牛乳、玉子、ヨーグルト…次々とクリックしていると、ふと、ふだん見ない項目に目がとまった。

購入者の口コミ欄だ。
私はだいたい、口コミというのを当てにしない。
食べ物の好みなんてとくに人それぞれだし、他の誰もがマズいと言ったって、自分がおいしけりゃそれでいいのだ。
それにしても、48件もある口コミで1つ星は穏やかではない。
好奇心から内容を見てみれば
煮ても柔らかくならないし美味しくない!
野菜の味もせず、まずいのひと言です。
まだ商品カタログに載っているのが不思議なほどの不評である。
ますます興味が湧き、読み進めると
残念な商品でした。 二度と買いたくない。
次は買いません!
生協には良い物もありますが、この商品はもう購入したくないです。
皆さん購入を後悔されているのみならず
買おうと思った人はやめた方がいいです。
他の人が買うのを阻止しようとする人までいる。
ここまでくると、がぜん面白くなり
どんな味なんだろう…
なけなしの冒険心が、まさかのこのタイミングで発揮された。
迷うことなく注文ボタンを押したあと、ワクワクしながら商品の到着を待っている。

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昔は注文用紙に鉛筆でマークをしながら、共通一次試験(これもだんだん通じなくなる)を思い出したりしたものだが、今はネット注文だ。
食べるものには冒険心がないから、注文も毎回変わり映えしない。
牛乳、玉子、ヨーグルト…次々とクリックしていると、ふと、ふだん見ない項目に目がとまった。

購入者の口コミ欄だ。
私はだいたい、口コミというのを当てにしない。
食べ物の好みなんてとくに人それぞれだし、他の誰もがマズいと言ったって、自分がおいしけりゃそれでいいのだ。
それにしても、48件もある口コミで1つ星は穏やかではない。
好奇心から内容を見てみれば
煮ても柔らかくならないし美味しくない!
野菜の味もせず、まずいのひと言です。
まだ商品カタログに載っているのが不思議なほどの不評である。
ますます興味が湧き、読み進めると
残念な商品でした。 二度と買いたくない。
次は買いません!
生協には良い物もありますが、この商品はもう購入したくないです。
皆さん購入を後悔されているのみならず
買おうと思った人はやめた方がいいです。
他の人が買うのを阻止しようとする人までいる。
ここまでくると、がぜん面白くなり
どんな味なんだろう…
なけなしの冒険心が、まさかのこのタイミングで発揮された。
迷うことなく注文ボタンを押したあと、ワクワクしながら商品の到着を待っている。

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らっきょの話。
体調が戻ったことを、朝のコーヒーで実感した(→めーたー話。)ら、今度はカレーが食べたくなった。
よし、おひるはレトルトカレーにしよう。
カレーのお供はラッキョ。甘い福神漬よりも、ピリッとする小粒をパリパリ噛むのが好きだ。
久しぶりのカレーライスは、再放送のドラマに目をやるのを忘れるほどおいしい。
…ふう…
残り少なかったラッキョの、最後のひと粒をぱりんと噛んで飲み込んだら、食事は終わり。
満足してお腹を撫でながら、漬け汁だけが残った空瓶を眺める。
このラッキョは鳥取砂丘の高級品だが、タプタプのお酢が、いつももったいないんだなあ。
このお酢 なんかに使えないかしら…
思いついたらチャレンジクッキングだ。
冷蔵庫を覗いて、干からびたベーコンと、食べあぐねたキャベツを半玉見つけた。
鍋を火にかけて、オリーブオイルと、ニンニクと刻んだベーコンを入れたら、キャベツを千切り…いや、その10倍ほどの百切りに。
ベーコンの脂が出たら、大量のキャベツを放り込んでフタをする。
山盛りで、フタが閉まらないほどのキャベツが、熱でちょっとシンナリしたら
フフフ…
不気味にほほ笑む私の手には、ラッキョのビン。
な、何を…あああああああ!
じゃー!
とんでもなく酸っぱいにおいに負けず、粒コショウとローレルの葉を投げ込んだら再びフタをし、火加減は弱火に。
換気扇を強にして、台所を逃げ出そう。
おそるおそる台所に戻り、クタクタに煮えていたら、ざっと混ぜて出来上がり。
つまりはキャベツの酢煮ですが、茹でたソーセージと粒マスタードで食べるとおいしいです。

(ラッキョのお酢はポテトサラダの味付けにも使えます)

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よし、おひるはレトルトカレーにしよう。
カレーのお供はラッキョ。甘い福神漬よりも、ピリッとする小粒をパリパリ噛むのが好きだ。
久しぶりのカレーライスは、再放送のドラマに目をやるのを忘れるほどおいしい。
…ふう…
残り少なかったラッキョの、最後のひと粒をぱりんと噛んで飲み込んだら、食事は終わり。
満足してお腹を撫でながら、漬け汁だけが残った空瓶を眺める。
このラッキョは鳥取砂丘の高級品だが、タプタプのお酢が、いつももったいないんだなあ。
このお酢 なんかに使えないかしら…
思いついたらチャレンジクッキングだ。
冷蔵庫を覗いて、干からびたベーコンと、食べあぐねたキャベツを半玉見つけた。
鍋を火にかけて、オリーブオイルと、ニンニクと刻んだベーコンを入れたら、キャベツを千切り…いや、その10倍ほどの百切りに。
ベーコンの脂が出たら、大量のキャベツを放り込んでフタをする。
山盛りで、フタが閉まらないほどのキャベツが、熱でちょっとシンナリしたら
フフフ…
不気味にほほ笑む私の手には、ラッキョのビン。
な、何を…あああああああ!
じゃー!
とんでもなく酸っぱいにおいに負けず、粒コショウとローレルの葉を投げ込んだら再びフタをし、火加減は弱火に。
換気扇を強にして、台所を逃げ出そう。
おそるおそる台所に戻り、クタクタに煮えていたら、ざっと混ぜて出来上がり。
つまりはキャベツの酢煮ですが、茹でたソーセージと粒マスタードで食べるとおいしいです。

(ラッキョのお酢はポテトサラダの味付けにも使えます)

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