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ぶんぽう話。

今では大きな顔をして私に説教でもしかねないムスメであるが、昔は小さくてかわいかった。

たどたどしい言葉の一つ一つがかわいくて、発言をメモしていたこともある。

メモの中から2歳のムスメの長い長い言葉を抜き出してみる。

もっとコップににゅーにゅ、ちょーだい、ブユーのキッキちゃん、ママに~

はあ~???

まず幼児語の単語を日本語に変えるとこうなる↓

もっとコップに牛乳、ちょうだい、ブルーのキティーちゃん、ママに

そして、日本語文法にのっとって語順を変えるとこうだ。

お母さん、キティーの絵柄の青いコップに、もっと牛乳を入れてください

ムスメが日本語を習得していく過程を見ていて、語学は文法から入っちゃダメなんだなあ~と思った。

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ごかぞく | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/28 12:00

めだまの話。

お友だちに驚かれたのだが、私は黒目をかたっぽだけ真ん中に寄せることができる。

例えば右目をヨリメにして、左目は普通に前を見ている状態。逆もまた可。

(  ●  ) (●   )

図解するとこんな感じなんだけど、意外にわかりにくいな…。

やって見せたらお友だちは

わ~!スゴ~い!海老蔵みたい!

えびぞう

と喜んでくれた。

生まれつきできたのじゃなくて、ずいぶん練習したのだ。思えば昔はいろんなことを練習した。

指を第一関節だけ曲げる練習。足指じゃんけんの練習。耳を動かす練習。

DSもなきゃー、アニメのDVDもない。昔の子どもは雨の日はひたすらヒマだった。そういう時にこういう無駄な『特訓』をしたのである。

この海老蔵目玉ができるようになった日のことはわりに覚えてる。

私はヨリメが得意であった。

ところが、ヨリメで鏡を見ると、自分の顔がちゃんと見えない。

自分のヨリメを見てみたい!という強い思いに動かされ、私は飽きもせず熱心に工夫した。

目玉の表面が乾いて、痛くなってきたとき。

フイに片目のピントが合って、鏡の中に大マジメな、だけど笑える、ヘンな顔が見えた。

私は子どもだったから、ふざけることが面白い、と思っていたけど、あの時初めて、マジメで真摯だからこそ面白いこともある、とわかった気がする。 



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むかしむかし | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/19 13:47

すぱみー話。

最近手に入れてイチバン嬉しかったもの。

134_convert_20131015204022.jpg




これでひとつよろしく。

もろもろ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/15 20:45

ささいな話。

おばーちゃんは、普段おとなしいのに、夢がハデな人である。

昔から有名人や架空のキャラクターがじゃんじゃん出てくる夢を見ては、起きると私たち家族に話してくれた。一番羨ましかったのはウルトラマンが裏の山をまたいでこっちに来るのを見た!というやつで、夢のなかで「やっぱり本当にいたんだねえ」と感動したという。

いいなあ。

ところが娘の私はなっさけない夢しか見ない。

最近ので覚えているのはバスマットの夢。

お風呂あがるとバスマットをフックにかけておくようにしてるんだけど、そのフックがなぜかお風呂場の中にあり、「これじゃ全然乾かないな~。マットの陰になってるとこに、カビが生えそうだし」と思っている…という夢。

地味!

また別の日に見たのは、イヤホンの夢。

イヤホンジャックにプラグを挿しこんだら、プラグのほうが7ミリくらい長くて、キッチリ刺さらない…という夢。

地味!しかも小さい!



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ごかぞく | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/10/15 11:00

たたかう話。

うちのマンションの自転車置き場は、停める場所は原則自由だが、いつも何となくこのあたり、って暗黙の了解はある。なのにそういうの一切無視する人っているんだよね。

彼女はミセス無神経と呼ばれている(私の心の中で)。

毎回違う場所に、しかも斜めに停める。他のと平行に停めれば3台は停められるスペースを、どかんと1台で占領するのだ。

自転車の、前輪の角度にも無神経。

前輪は、安定を保つ意味で、左右のどっちかにちょっと振って停めたほうがいいわけだけど、やっぱり両隣には気を使うのが大人ってもの。曲げる角度も向きも、様子を見て隣に合わせる。

《》《》《《》》…みたいに停めるより、《《《《《《《《…って停めたほうが同じ場所にいっぱい停められるしね。みんなが何となくそうやってウツクシク気を使ってる中でミセス無(以下略)ってったら



↑完全に振り返ってます。

ミ・無(以下さらに略)の自転車はよくあるママチャリのような両立スタンドじゃなく、ちょっと傾くキックスタンドタイプの、こじゃれたヤツ。それが逆にニクイ。ニクラシイ。

帰宅時間の加減か、私はミ・無が思う存分フリーにふるまった直後になることが多くて、何度もニエユを飲まされてきた。

しかし、ついに戦う決意を決めたのだ!

ドキドキしながらミ・無の自転車をしかるべく移動。翌日見るとまた



…だけど、くじけないぞーと決めてまた置き直す!を繰り返して1か月。ついに昨日



に停めてあったのだ!やればできるじゃん、ミ・無!無かった神経が、ついに生えてきたのね、ミ・無!感動と達成感で、ほとんど泣きそうだ。

そして心穏やかに帰宅したら



…唖然呆然。ああ~!じゃあ昨日のは何!ただの偶然?

オカンの戦いは続く…。



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ごきんじょ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/14 19:23

きずなの話。

自治会のタダさんがやってきた。

これ、全戸に配布してますので、各戸掲示よろしく~。

と手渡されたのは手旗くらいの大きさのビニールのシートで、黒ゴチで「防犯声かけ運動実施中」と印刷されている。広げてみると真ん中に「チャレンジ“絆”!」のキャッチフレーズ。

や~め~て~!!!

私はまじめだから、地元警察のゆるキャラつき「あんぜん校区パトロール」のだっさいカード、小学校の役員してた時からずっと、自転車の前かごに縛りつけて走ってるんですよ、イヤだけど。イヤでたまらんけど。

そこにまた「チャレンジ”絆”!

私に対する挑戦か?

だいたいここら辺こういうの多くて、中学校の通学路の途中、ちょっと薄暗くなるところには

ストップ ザ ちかん!

という看板がずっと出ている。

以前この「ちかん」看板の話をしたら、外大卒のナカモトさんが

ザは要らないんじゃないですかねえ。誰か、特定のちかんに気をつけろってことになりますよ。その看板の近所に、みんなが知ってる有名なちかんが住んでるみたいです。

近所で評判のちかん!中学のそばに?それはイヤだなあ。

…あれ、ちょっと待って、チャレンジのほうは「ザ」が無いから…、不特定多数の人と“絆”?うわあ、それもイヤだなあ。そっちの方が、イヤだなあ。

…なんて夕飯の時に言っていたら、我が家の優秀なる学生曰く

「チャレンジ」でしょ?目的語“絆”じゃん。「“絆”に挑む」んだから、固く結ばれた“絆”を、断ち切ろうということじゃないの?

おお、それはすごいな。だったらやってみっか。

でも、あの旗を掲示すんのは絶対ヤダーーー!!!


ごきんじょ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/05 11:53

のんびり話。

午後の私鉄の急行電車に乗った。

ホントは「昼下がりの」って書きかけたんだけど、この「昼下がり」ってのがよく分からないんだ。個人的には、お昼ご飯を食べておなかいっぱい、ちょっと眠くなったような感じの時、よく「あ~昼下がり~」って思うんだけど、だとすると「昼下がりの情事」ってのが分からない。

満腹で、あ~気持ちいい、眠くなっちゃった、って時に情事なんてイケますか?あたしは無理だな。今はまあ既にお褥すべりのお年頃であるにせよ、もっとずーっと若い時から性欲より眠気

…エライ横道にそれちゃった。

その急行電車は、いわゆる対面シート、正式名はロングシート。(ちなみに新幹線の座席みたいなのは回転式クロスシート。よく横道にそれる日だな)だいたい6人、詰めれば7人座れるけど、今日は空いてるから、前の席には4人がゆったり座ってる。他にもう1人、座んなくてもいいんですよ的にドアの横に立ってる人も。

電車では他のことはしないで、だいたい前の人をぼーっと、またはじーっと見てる。

それだけのことで何の感想も湧くはずがないのに、なんだか今日はミョーにノンビリするなと思ったら、私の前にいる5人の誰も、スマホを触ってない!

60過ぎくらいのおじさんは丸めた日経を膝の上に持って、ちょっと口を開けて車内吊りを読んでいる。

トウの立ったOL風、ジョーゼットのブラウスのお姉さんは、左右にぐらぐら揺れながら寝ている。

小柄なおばあさんは、キンチャクの中を長ーいことゴソゴソ探って、やっとこさ見つけたガマグチからアメを出し、のんびりなめている。

サラリーマンはハウツー本を読んでいて、ドア横に立ってるおばさん(といっても私と似たような年配)は窓の外を見ながら時々独り言みたいに唇を動かしている。

ちょっと前まで普通だった光景なのに、なんでこんなに懐かしい感じがするんだろう。きっとこの5人だって、カバンの中にはそれぞれスマホや携帯が入ってるんだろうけど、今はいいよね、このままで…。

なんてひとり勝手にホノボノしてたら、立ってるおばさんが姿勢を変えて、隠れていた耳元が見えた。

なんだあ~、イヤホン入ってるんじゃん。なぜかひとり勝手に小さくガッカリしてたら、おばさんはイヤホンのコードをズルズルと引っ張った。ショルダーバッグから出てきたのはウォークマン。

あの、瓦せんべい位しかない、メモリー式のじゃないよ。

女子高生の弁当箱くらいの大きさの、カセットウォークマン

おばさんはEJECTボタンを押して、カセットテープをばこっと出して次のと取り換えるとバッグにしまい、また車外の風景に目を移した。

まるで昼寝の夢みたいな20分間だった。


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ごきんじょ | コメント(0) | トラックバック(0) | 2013/10/01 22:01
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