にっきの話。
おばーちゃんは、脳トレと称し、10年日記をつけている。
ご存じと思うが、見開きが10に区切られて、10月21日なら10月21日、同じ日が10年分並ぶようになっている日記帳だ。
例年いつごろ梅の実をもぐか、とか、役立つことも多いのだが、おじーちゃんが亡くなってからは、過去の記事を読んでは
この時はおじーちゃんが居たのにねえ…
あの頃から具合悪かったのねえ…
と、ふだん明るい人が、とかく湿っぽく後ろ向きになりがちだ。
自分が日記をつけたことがないせいか、ずっしり10年分の記録がそこにあると思うと、エライな~と思う反面、重苦しい気もしていた。
昨晩は、珍しく遅い時間におばーちゃんから電話があった。笑いを含んだ声で
今日さ、クリームシチュー作ったの
あ、いいね~ もう寒いもんね 具は何入れた?
カブと鶏肉と… それがさ、去年の今日もクリームシチュー作ってたのよ!
へ?なんで?
日記帳見てたらさ、去年の今日の欄に「夜クリームシチュー」って書いてあるんだもん
ハハハ…そりゃ間違いないわ
でしょ、フフフ…
テレビばっかり見てるおばーちゃんのことだから、きっとCMを見て食べたくなったのだろう。
CMが放映されだすのは毎年同じ時期だから、シーズン初のシチューが同じ日でも、そんなに驚くことではない。
それでも、日記の記事で一緒に笑えたことは、シチューのようにぽかぽかと、私を暖かくした。

(ハウスのCMはますむらひろしのが好きだった)

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
ご存じと思うが、見開きが10に区切られて、10月21日なら10月21日、同じ日が10年分並ぶようになっている日記帳だ。
例年いつごろ梅の実をもぐか、とか、役立つことも多いのだが、おじーちゃんが亡くなってからは、過去の記事を読んでは
この時はおじーちゃんが居たのにねえ…
あの頃から具合悪かったのねえ…
と、ふだん明るい人が、とかく湿っぽく後ろ向きになりがちだ。
自分が日記をつけたことがないせいか、ずっしり10年分の記録がそこにあると思うと、エライな~と思う反面、重苦しい気もしていた。
昨晩は、珍しく遅い時間におばーちゃんから電話があった。笑いを含んだ声で
今日さ、クリームシチュー作ったの
あ、いいね~ もう寒いもんね 具は何入れた?
カブと鶏肉と… それがさ、去年の今日もクリームシチュー作ってたのよ!
へ?なんで?
日記帳見てたらさ、去年の今日の欄に「夜クリームシチュー」って書いてあるんだもん
ハハハ…そりゃ間違いないわ
でしょ、フフフ…
テレビばっかり見てるおばーちゃんのことだから、きっとCMを見て食べたくなったのだろう。
CMが放映されだすのは毎年同じ時期だから、シーズン初のシチューが同じ日でも、そんなに驚くことではない。
それでも、日記の記事で一緒に笑えたことは、シチューのようにぽかぽかと、私を暖かくした。

(ハウスのCMはますむらひろしのが好きだった)

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
ゆきずり話。
いつもの遊歩道で、同年輩の女性とすれ違った。
マジメな表情を浮かべた頬に街路樹の紅葉が照り映え、ヒールの音が響く。
目立つ美人というわけでも(失礼)、オシャレでもないのだが、古い映画の一場面を見た気がして、思わず振り返る。
後ろ姿を見て理由がわかった。
彼女は、犬を連れて、スーツケースを引いていたのだ。

(写真はイメージです…こりゃ美化しすぎだ)
旅行に出かける人は、服装や持ち物でわかる。
犬の散歩の人だって、一目瞭然だ。
だけど、キッチリした服装でスーツケースを持ち、小型犬を連れた彼女は、いったい何をしに、どこに行くのだろう。
知らない人には知らない事情があり、知らないストーリーがある。
後ろ姿を見送りながら、一人と一匹の行先が、楽しいといいな、と思った。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
マジメな表情を浮かべた頬に街路樹の紅葉が照り映え、ヒールの音が響く。
目立つ美人というわけでも(失礼)、オシャレでもないのだが、古い映画の一場面を見た気がして、思わず振り返る。
後ろ姿を見て理由がわかった。
彼女は、犬を連れて、スーツケースを引いていたのだ。

(写真はイメージです…こりゃ美化しすぎだ)
旅行に出かける人は、服装や持ち物でわかる。
犬の散歩の人だって、一目瞭然だ。
だけど、キッチリした服装でスーツケースを持ち、小型犬を連れた彼女は、いったい何をしに、どこに行くのだろう。
知らない人には知らない事情があり、知らないストーリーがある。
後ろ姿を見送りながら、一人と一匹の行先が、楽しいといいな、と思った。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
たくしー話。
高校生になって背ばかり伸びたが、ムスコは丸顔の童顔である。
そばで見ていると、幼稚園の頃から変わらぬ顔が、どんどん上にせりあがって行くので、ちょっと面白いのだが、本人は気にしている。
身長が伸び始めた中学生の頃も、ぼんやりしていると子供料金でバスに乗れてしまったり、知らない人に「ボク!」と呼ばれたり。
特に、ボク呼ばわりされるのはとてもイヤがり、露骨に不機嫌になっていた。
この土日、ムスメが帰ってきてたので、皆でおばーちゃんの家に行った。
晩ゴハンを一緒にして、夜が遅くなったので、タクシーを呼ぶ。

私は助手席、ムスコとムスメは後部座席に乗り込み、行先を言うとすぐに走り出した。
オクサン、前にも何べんか、お乗せしたことありますなァ
話好きなオッチャンらしい。
アラそうですか ウチ車がないから、けっこうお世話になってますもんね
私が受け答えしていると、ルームミラーを見ていたオッチャンの目が、ムスコの顔に止まった。
うわ!ボク!大きなったなあ!今、いくつや!
高校生です…
ムスコは面白くなさそうに答えるが、意に介さず、話を続けた。
前に乗ってくれた時は、フーセンかなんか持って… あのボクが、高校生なあ…
人のよさそうなオッチャンは、いかにも感に堪えぬ様子である。
あっという間やなあ… オッチャンも、年いくはずや…
その後も何度かボク、ボクと連発されるうち、家の前に着いた。
車から降りて、ムスコの顔を見たら、案外すっきりと機嫌のいい表情である。
あれ?怒ってないの?
なんで?
背丈だけじゃなく、いつの間にか、中身も大人になっているムスコ。
私も年をとるはずだ。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

そばで見ていると、幼稚園の頃から変わらぬ顔が、どんどん上にせりあがって行くので、ちょっと面白いのだが、本人は気にしている。
身長が伸び始めた中学生の頃も、ぼんやりしていると子供料金でバスに乗れてしまったり、知らない人に「ボク!」と呼ばれたり。
特に、ボク呼ばわりされるのはとてもイヤがり、露骨に不機嫌になっていた。
この土日、ムスメが帰ってきてたので、皆でおばーちゃんの家に行った。
晩ゴハンを一緒にして、夜が遅くなったので、タクシーを呼ぶ。

私は助手席、ムスコとムスメは後部座席に乗り込み、行先を言うとすぐに走り出した。
オクサン、前にも何べんか、お乗せしたことありますなァ
話好きなオッチャンらしい。
アラそうですか ウチ車がないから、けっこうお世話になってますもんね
私が受け答えしていると、ルームミラーを見ていたオッチャンの目が、ムスコの顔に止まった。
うわ!ボク!大きなったなあ!今、いくつや!
高校生です…
ムスコは面白くなさそうに答えるが、意に介さず、話を続けた。
前に乗ってくれた時は、フーセンかなんか持って… あのボクが、高校生なあ…
人のよさそうなオッチャンは、いかにも感に堪えぬ様子である。
あっという間やなあ… オッチャンも、年いくはずや…
その後も何度かボク、ボクと連発されるうち、家の前に着いた。
車から降りて、ムスコの顔を見たら、案外すっきりと機嫌のいい表情である。
あれ?怒ってないの?
なんで?
背丈だけじゃなく、いつの間にか、中身も大人になっているムスコ。
私も年をとるはずだ。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

すかーと話。
私はふだんほとんどスカートをはかない。
足を出すのは喪服くらい。
子供が小さかった時、ジーパンやチノパンばかりはいていた習慣がそのままになっている。
しかしその子供も高校生・大学生となると、母親の私もいいかげん落ち着いてもいい頃だ。
この際だから、きちんとしたスカートを購入したい。
ポケットの3つある、本格的なスカートにした。
……というところで、また目が覚めた。
なんだコレ?夢だけど、文章だったぞ?
それにしても、ポケットの3つある本格的なスカートって何だろう。
詳細は不明だが、3つのポケットは腿の辺に縦に並んでいた気がする。
邪魔だよ!
ポケットの数が本格的かどうかの決め手になるとは、どんだけポケット重視なんだ私。
確かにスカートは欲しくなったが、あまり本格的なのはやめたほうがいいように思う。

(本格的なベスト)

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

足を出すのは喪服くらい。
子供が小さかった時、ジーパンやチノパンばかりはいていた習慣がそのままになっている。
しかしその子供も高校生・大学生となると、母親の私もいいかげん落ち着いてもいい頃だ。
この際だから、きちんとしたスカートを購入したい。
ポケットの3つある、本格的なスカートにした。
……というところで、また目が覚めた。
なんだコレ?夢だけど、文章だったぞ?
それにしても、ポケットの3つある本格的なスカートって何だろう。
詳細は不明だが、3つのポケットは腿の辺に縦に並んでいた気がする。
邪魔だよ!
ポケットの数が本格的かどうかの決め手になるとは、どんだけポケット重視なんだ私。
確かにスカートは欲しくなったが、あまり本格的なのはやめたほうがいいように思う。

(本格的なベスト)

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

けんたの話。
天気もいいので朝から洗濯。
洗濯は家事の中で一番好きだ。なんといっても洗濯機というものがある。
全自動洗濯機が軽減してくれた労力は計り知れないと思う。
桃太郎のおばあさんのご出馬を待つまでもなく、ついこの間、私の祖母の時代には、皆がタライで洗濯していたのだから、考えてみるとすごいことだ。
今の主婦に、洗濯機を使わず手で洗え、と命じたら、全国で反乱がおこるだろう。
洗濯機は偉いなあ、と思いながら、洗った衣類をカゴに入れ、なんとなく歌った。
♪~洗濯機~♪
シャウトを利かして、一節だけである。
ベランダに干して、戻ってきたら、ムスコがニヤニヤしていた。
分かりにくい替え歌だなあ…
え?何が?
さっきの♪~センタッキ~♪ってやつ… CMのアレでしょ… ケンタッキー…

( →ケンタッキーフライドチキン CM)
オリジナルメロディーのつもりだったが、違ったらしい。
私はちょっとテレビを見過ぎなのかもしれない。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

洗濯は家事の中で一番好きだ。なんといっても洗濯機というものがある。
全自動洗濯機が軽減してくれた労力は計り知れないと思う。
桃太郎のおばあさんのご出馬を待つまでもなく、ついこの間、私の祖母の時代には、皆がタライで洗濯していたのだから、考えてみるとすごいことだ。
今の主婦に、洗濯機を使わず手で洗え、と命じたら、全国で反乱がおこるだろう。
洗濯機は偉いなあ、と思いながら、洗った衣類をカゴに入れ、なんとなく歌った。
♪~洗濯機~♪
シャウトを利かして、一節だけである。
ベランダに干して、戻ってきたら、ムスコがニヤニヤしていた。
分かりにくい替え歌だなあ…
え?何が?
さっきの♪~センタッキ~♪ってやつ… CMのアレでしょ… ケンタッキー…

( →ケンタッキーフライドチキン CM)
オリジナルメロディーのつもりだったが、違ったらしい。
私はちょっとテレビを見過ぎなのかもしれない。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

うすぎの話。
衣更えがまだなので、私のワードローブは未だにコットン100%である。
朝方はさすがに肌寒かったので、Tシャツにネルシャツを羽織って出かけた。
集まった会議室にあまり空調が効いておらず、人数が増えるに従ってムッと暑くなってきたので、ネルシャツを脱いでTシャツ1枚になった。
向かいの席のお嬢さんがニット帽をかぶっている。

こういうかぶり方にもだいぶ慣れてきたが、それでもやっぱり、できれば一人一人捕まえて、グーッと深くかぶり直させてやりたい、という気持ちは消えない。( →ざっかの話。)
だいたい、まだ半袖着てる時分からニット帽って何なの?
と、小姑的な視線で見直すと、残念ながら彼女は半袖ではなかった。
長袖シャツの上に、驚いたことにダウンベストを着ている。下半身に目をやると、タータンチェックのロングスカート。
完全に冬の装いである。
かたや私は半袖にチノパン。
二人を並べてみて、同じ時に同じ場所にいた人だと誰が思うだろう。
私自身は一向に必要を感じないのだが、やっぱりいいかげん衣替えしなきゃダメだろうか。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
朝方はさすがに肌寒かったので、Tシャツにネルシャツを羽織って出かけた。
集まった会議室にあまり空調が効いておらず、人数が増えるに従ってムッと暑くなってきたので、ネルシャツを脱いでTシャツ1枚になった。
向かいの席のお嬢さんがニット帽をかぶっている。

こういうかぶり方にもだいぶ慣れてきたが、それでもやっぱり、できれば一人一人捕まえて、グーッと深くかぶり直させてやりたい、という気持ちは消えない。( →ざっかの話。)
だいたい、まだ半袖着てる時分からニット帽って何なの?
と、小姑的な視線で見直すと、残念ながら彼女は半袖ではなかった。
長袖シャツの上に、驚いたことにダウンベストを着ている。下半身に目をやると、タータンチェックのロングスカート。
完全に冬の装いである。
かたや私は半袖にチノパン。
二人を並べてみて、同じ時に同じ場所にいた人だと誰が思うだろう。
私自身は一向に必要を感じないのだが、やっぱりいいかげん衣替えしなきゃダメだろうか。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング
しんまい話。
新米あげるから取りにいらっしゃい!
オカモトさんにそう言われたので、ノコノコ取りに行った。
兼好法師は「良き友」の第一に「物くるる友」を挙げたが、オカモトさんは季節季節の美味しいものを、タダでくれる素晴らしいお友達である。
私があまり喜ぶので、普段ロクなものを食べていないと思われている気もする。
5キロの新米は重たくって、途中腕が抜けそうになったが、欲と二人連れで頑張った。
炊きかたの心得も教わったが、フーフー言いながら家に着いたら、すっかり失念していた。
まあ水加減さえ守れば大事あるまい、と、普通に炊くこととして。

むはっと芳しい湯気が上がり、米粒はつやつや。茶碗によそい、さあ夕飯だ。
むむ… これはマズい!
いや美味しいのだ。旨みがあって、甘みがあって、大変美味しい。美味しいから、マズい。
貧しい我が家では、普段は特売のお米を食べている。食パンも売り場で一番安いやつだ。
食パンも、ゴハンも、オカズを邪魔しない味でさえあればいい。
いわばオカズの台なのである。
しかし、ゴハンが単独でこんなに美味しくては、オカズが進まない。困るのである。
案の定、5キロの新米は、我が家としては記録的な勢いで無くなった。
今日からまた、特売のお米に逆戻り。5キロをさげて帰った肩の痛みだけが、まだ残っている。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

オカモトさんにそう言われたので、ノコノコ取りに行った。
兼好法師は「良き友」の第一に「物くるる友」を挙げたが、オカモトさんは季節季節の美味しいものを、タダでくれる素晴らしいお友達である。
私があまり喜ぶので、普段ロクなものを食べていないと思われている気もする。
5キロの新米は重たくって、途中腕が抜けそうになったが、欲と二人連れで頑張った。
炊きかたの心得も教わったが、フーフー言いながら家に着いたら、すっかり失念していた。
まあ水加減さえ守れば大事あるまい、と、普通に炊くこととして。

むはっと芳しい湯気が上がり、米粒はつやつや。茶碗によそい、さあ夕飯だ。
むむ… これはマズい!
いや美味しいのだ。旨みがあって、甘みがあって、大変美味しい。美味しいから、マズい。
貧しい我が家では、普段は特売のお米を食べている。食パンも売り場で一番安いやつだ。
食パンも、ゴハンも、オカズを邪魔しない味でさえあればいい。
いわばオカズの台なのである。
しかし、ゴハンが単独でこんなに美味しくては、オカズが進まない。困るのである。
案の定、5キロの新米は、我が家としては記録的な勢いで無くなった。
今日からまた、特売のお米に逆戻り。5キロをさげて帰った肩の痛みだけが、まだ残っている。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

きゃりー話。
時計代わりのテレビから、芸能ニュースが流れている。
…きゃりーぱみゅぱみゅさんが 3度目となるロンドン公演を行いました
おお、きゃりーさん。若いのにたいしたもんだ。
アルバムもグッズも持ってはいないが、彼女のことは何となく尊敬している。
娘ほどの若い子になぜ敬意を感じるのか、考えてみたら、さん付けのせいじゃないかと思う。
私は基本、芸能人は呼び捨てでいいと考えているので、マツダセイコであり、マツダイラケンであり、マツモトジュンである。
しかし、きゃりーぱみゅぱみゅという名前は、ご承知の通り発音が難しい。かといって、きゃりー、と呼ぶほど親しくもない。
そこでまず、きゃりーさん、という呼び方が定着した。
やむなくさん付けで呼ぶうちに、無意識に序列が生じ、きゃりーさんに対する尊敬が芽生えたものと思われる。
尊敬しているかのように振舞ううちに、実際に敬意が生じたわけである。
してみると、目上の人と接するに際し、内心はともあれ、とりあえず外形を整える、というのは案外大事かもしれない。
…きゃりーさんは 会場を埋め尽くすファンの歓声の中 全19曲を熱唱しました
熱唱?
きゃりーさんが「熱唱」?
それはないと思うなあ。

(「熱唱」が似合わないタイプ)

(「熱唱」が似合うタイプ)

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

…きゃりーぱみゅぱみゅさんが 3度目となるロンドン公演を行いました
おお、きゃりーさん。若いのにたいしたもんだ。
アルバムもグッズも持ってはいないが、彼女のことは何となく尊敬している。
娘ほどの若い子になぜ敬意を感じるのか、考えてみたら、さん付けのせいじゃないかと思う。
私は基本、芸能人は呼び捨てでいいと考えているので、マツダセイコであり、マツダイラケンであり、マツモトジュンである。
しかし、きゃりーぱみゅぱみゅという名前は、ご承知の通り発音が難しい。かといって、きゃりー、と呼ぶほど親しくもない。
そこでまず、きゃりーさん、という呼び方が定着した。
やむなくさん付けで呼ぶうちに、無意識に序列が生じ、きゃりーさんに対する尊敬が芽生えたものと思われる。
尊敬しているかのように振舞ううちに、実際に敬意が生じたわけである。
してみると、目上の人と接するに際し、内心はともあれ、とりあえず外形を整える、というのは案外大事かもしれない。
…きゃりーさんは 会場を埋め尽くすファンの歓声の中 全19曲を熱唱しました
熱唱?
きゃりーさんが「熱唱」?
それはないと思うなあ。

(「熱唱」が似合わないタイプ)

(「熱唱」が似合うタイプ)

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

うるしの話。
連休を利用して、金継教室に行ってみた。
陶磁器の割れや欠けを直して、また使えるようにするという、貧乏性の私にピッタリの技術だ。
しかし、申し込んでしまってから、うちには欠け茶碗がなかったことに、ハタと気づく。
こういう時こそ、おばーちゃんの出番。
ねーねー、欠けたお茶碗ある?
あるよ

さすがの即答である。
十分すぎるほどの教材を抱えて教室に行くと、ぶっきらぼうなような親切なような、シブいおじさんの先生がいらした。
工程をものすごく簡単に言うと、割れ目や欠けの部分にウルシを何度か塗っては乾かし、最後の1層が乾く前に金粉を振りかけ、乾いたら滑らかに砥ぎ上げて出来上がりである。
かぶれることはよく知られているが、ウルシには他にも不思議な性質がある。
特に不可解なのは、湿っぽくないと乾かないということである。
乾かす時には、濡れ雑巾で拭いた、湿った木のムロに入れなければならない。
乾いた場所では、いっつまでもブヨブヨ乾かないままなのだという。
周囲がカラッとしてるとジメジメする、そんなひねくれた人、どっかにいたな…などと雑念を持ったせいか、うっかり乾かないウルシを触ってしまった。
慌てて拭き取り、洗い流した。赤く腫れるか、痒くなるのか、ドキドキしていたが、しばらく待っても何ともない。シブい先生は
かぶれに強い人もいるから…個人差だね
と安心させつつ、続けて
三日たって全身が痒くなったって人もいたなあ…
とおどかす。
薬局に寄り、念のためにかゆみ止めの軟膏を買って帰ったが、ひと晩明けても何ともない。いつ痒くなるのか、爆弾を抱えたような気持ちで、今日も過ごしている。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

陶磁器の割れや欠けを直して、また使えるようにするという、貧乏性の私にピッタリの技術だ。
しかし、申し込んでしまってから、うちには欠け茶碗がなかったことに、ハタと気づく。
こういう時こそ、おばーちゃんの出番。
ねーねー、欠けたお茶碗ある?
あるよ

さすがの即答である。
十分すぎるほどの教材を抱えて教室に行くと、ぶっきらぼうなような親切なような、シブいおじさんの先生がいらした。
工程をものすごく簡単に言うと、割れ目や欠けの部分にウルシを何度か塗っては乾かし、最後の1層が乾く前に金粉を振りかけ、乾いたら滑らかに砥ぎ上げて出来上がりである。
かぶれることはよく知られているが、ウルシには他にも不思議な性質がある。
特に不可解なのは、湿っぽくないと乾かないということである。
乾かす時には、濡れ雑巾で拭いた、湿った木のムロに入れなければならない。
乾いた場所では、いっつまでもブヨブヨ乾かないままなのだという。
周囲がカラッとしてるとジメジメする、そんなひねくれた人、どっかにいたな…などと雑念を持ったせいか、うっかり乾かないウルシを触ってしまった。
慌てて拭き取り、洗い流した。赤く腫れるか、痒くなるのか、ドキドキしていたが、しばらく待っても何ともない。シブい先生は
かぶれに強い人もいるから…個人差だね
と安心させつつ、続けて
三日たって全身が痒くなったって人もいたなあ…
とおどかす。
薬局に寄り、念のためにかゆみ止めの軟膏を買って帰ったが、ひと晩明けても何ともない。いつ痒くなるのか、爆弾を抱えたような気持ちで、今日も過ごしている。

にほんブログ村

日記・雑談 ブログランキングへ

びりびり話。
車内で中吊り広告に目が止まった。水族館でサメの特別展をやっているらしい。

( 世界最大級の水族館 海遊館 )
サメの顔も怖いけれど、それよりもドキッとするのは紙が破れている※ことだ。
私は雑なくせに妙にマジメ律義なところがあり、封筒なども手で破かず、いちいちハサミを出して切って開ける。子供の頃から紙を破く、紙が破けるというのが苦手なのだ。
あれは、小学校5年生の時。通常の授業ではなく、新任の若い先生による研究授業だった。
クラスの全員に一枚ずつ、いろんな形や大きさの、三角形の紙が配られた。
このように、 3つの角を破いてください
先生は自分も一枚の三角を手に持ち、やにわにビリビリと破き始めた。
ちぎった3つの角をそろえて並べると一直線になり、三角形の内角の和は180度です、というアレである。

どうしても、ビリビリちぎるのに抵抗があったので、私は勝手にハサミで切ることにした。
ちぎるより切るほうが丁寧なのだから、そうして悪いはずはないと思ったのだ。
やってみると、ハサミの切り口が新しい辺をなし、どの角を集めればいいのかわからない。
先生がちぎれと命じたのは、ハサミを省略したのではなく、理由があったのだと初めて分かったが、後の祭りである。
そんな私でも50年も生きてくれば、ビリビリ破いてやりたいと思う紙が、何枚かはあった。
それもまた、昔の話である。
※ サメが食い破ったようにカットしてあるもので、本当に破けてるのではありません。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング

( 世界最大級の水族館 海遊館 )
サメの顔も怖いけれど、それよりもドキッとするのは紙が破れている※ことだ。
私は雑なくせに妙にマジメ律義なところがあり、封筒なども手で破かず、いちいちハサミを出して切って開ける。子供の頃から紙を破く、紙が破けるというのが苦手なのだ。
あれは、小学校5年生の時。通常の授業ではなく、新任の若い先生による研究授業だった。
クラスの全員に一枚ずつ、いろんな形や大きさの、三角形の紙が配られた。
このように、 3つの角を破いてください
先生は自分も一枚の三角を手に持ち、やにわにビリビリと破き始めた。
ちぎった3つの角をそろえて並べると一直線になり、三角形の内角の和は180度です、というアレである。

どうしても、ビリビリちぎるのに抵抗があったので、私は勝手にハサミで切ることにした。
ちぎるより切るほうが丁寧なのだから、そうして悪いはずはないと思ったのだ。
やってみると、ハサミの切り口が新しい辺をなし、どの角を集めればいいのかわからない。
先生がちぎれと命じたのは、ハサミを省略したのではなく、理由があったのだと初めて分かったが、後の祭りである。
そんな私でも50年も生きてくれば、ビリビリ破いてやりたいと思う紙が、何枚かはあった。
それもまた、昔の話である。
※ サメが食い破ったようにカットしてあるもので、本当に破けてるのではありません。

にほんブログ村

日記・雑談ランキング