ポンポン本。
手芸店でものすごーくカワイイものを見たので、調べてみた。

(「動物ぽんぽん 毛糸をぐるぐる巻いて作るふかふかマスコット」)
動物ぽんぽん、というものが流行っているらしい。

か、かわいい…。
ひさびさに、胸をかきむしられるようなカワイイ発作に襲われる。
昔、毛糸の帽子のてっぺんなどに、丸いぽんぽんをこしらえてくっつけたものだが、あれを動物の顔の形に刈り込んで作るらしい。
すでに相当流行しているようで、検索してみると、皆さんいろんな作品を作っていらっしゃる。
かわいいなあ、かわいいなあと画像を見るうちに、ふと邪念が頭をよぎった。
かわいい時はかわいいとだけ思っていればいいのに、まったく厄介な性分だ。
丸いぽんぽんから作るので、できるのは顔だけであり、それがまたカワイイのだが、

こんなものを想起してしまった以上、おそらく私が動物ぽんぽんを作ることはなさそうだ。

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(「動物ぽんぽん 毛糸をぐるぐる巻いて作るふかふかマスコット」)
動物ぽんぽん、というものが流行っているらしい。

か、かわいい…。
ひさびさに、胸をかきむしられるようなカワイイ発作に襲われる。
昔、毛糸の帽子のてっぺんなどに、丸いぽんぽんをこしらえてくっつけたものだが、あれを動物の顔の形に刈り込んで作るらしい。
すでに相当流行しているようで、検索してみると、皆さんいろんな作品を作っていらっしゃる。
かわいいなあ、かわいいなあと画像を見るうちに、ふと邪念が頭をよぎった。
かわいい時はかわいいとだけ思っていればいいのに、まったく厄介な性分だ。
丸いぽんぽんから作るので、できるのは顔だけであり、それがまたカワイイのだが、

こんなものを想起してしまった以上、おそらく私が動物ぽんぽんを作ることはなさそうだ。

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ひっこし話。
進学・就職・人事異動が重なる春は、引越しの季節。
実家を出て以来、数えてみると10回以上引越したが、そのほとんどが今頃の時期だった。
特に思い出深いのは、今の家に来るときの、最後の春の引越しである。
前年に離婚は成立していたのだけど、ムスメが6年通った小学校を卒業させてやりたくて、3月までがんばった。
ただ、3月末は、引越しのピーク。
引越し料金もとんでもなく高い。
貧しい我が家にはとても支払えない見積もりに頭をひねった私は、奇策を思いついた。
料金の安い閑散期の2月中に、家具など大型の荷物を全部送ってしまう。
最低限の荷物で過ごし、最後に残ったものは処分して、手荷物だけで移動するのだ。
いくつかの段ボールとカラーボックス以外、何もなくなった家は、ガランとして明るかった。

テーブルがないので、引き戸を外してカラーボックスに乗せ、粗品のお皿でご飯を食べる。
捨てる予定のブラウン管テレビを床に置き、丸めた布団によっかかって、お笑い番組を見る。
不自由だけど、キャンプみたいに楽しくて、なんだか爽快だった。
ムスメとムスコと私、3人。
むきだしの床に座って、笑い転げながら、何もなくても生きていける、そう思った。

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実家を出て以来、数えてみると10回以上引越したが、そのほとんどが今頃の時期だった。
特に思い出深いのは、今の家に来るときの、最後の春の引越しである。
前年に離婚は成立していたのだけど、ムスメが6年通った小学校を卒業させてやりたくて、3月までがんばった。
ただ、3月末は、引越しのピーク。
引越し料金もとんでもなく高い。
貧しい我が家にはとても支払えない見積もりに頭をひねった私は、奇策を思いついた。
料金の安い閑散期の2月中に、家具など大型の荷物を全部送ってしまう。
最低限の荷物で過ごし、最後に残ったものは処分して、手荷物だけで移動するのだ。
いくつかの段ボールとカラーボックス以外、何もなくなった家は、ガランとして明るかった。

テーブルがないので、引き戸を外してカラーボックスに乗せ、粗品のお皿でご飯を食べる。
捨てる予定のブラウン管テレビを床に置き、丸めた布団によっかかって、お笑い番組を見る。
不自由だけど、キャンプみたいに楽しくて、なんだか爽快だった。
ムスメとムスコと私、3人。
むきだしの床に座って、笑い転げながら、何もなくても生きていける、そう思った。

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きまえの話。
私は酔うとちょっとキマエがよくなる。
子供たちも小さい頃から知っていて、外食で飲むと、帰りにコンビニに寄らされた。
普段は絶対買わないオマケ付きのお菓子やマンガ雑誌を、うまいこと買わされたものだ。
先日、焼肉屋の帰り。
ひさびさの生ビールでゴキゲンになり、ふらふらコンビニに入って、値段も見ずにチーズケーキか何かをカゴに入れた。
ムスコも高校生だから、もうオマケは欲しがらないが、代わりにパフェみたいな豪華なアイスをとってくる。
619円になります…
無気力そうな店員に合計金額を言われ、一瞬我に返った。
キマエがよくなるといっても、619円で我に返るようではたいしたことはない。
しょせん庶民である。
ともかくコンビニの袋をムスコに持たせて、ブラブラと家に帰った。
アイスとケーキを出してみると、テーブルの上にバラバラと何かが落ちた。

形も大きさもバラバラな4つのスプーン。
お菓子2つに4つのスプーン。
あのコンビニ店員も、何かのきっかけでキマエがよくなったのだろうか。
ここはスプーンもキマエよく、2つずつ使うべきだろうか。
長さの違うスプーンを両手に持って食べるのは、あんまり気が進まないが。

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子供たちも小さい頃から知っていて、外食で飲むと、帰りにコンビニに寄らされた。
普段は絶対買わないオマケ付きのお菓子やマンガ雑誌を、うまいこと買わされたものだ。
先日、焼肉屋の帰り。
ひさびさの生ビールでゴキゲンになり、ふらふらコンビニに入って、値段も見ずにチーズケーキか何かをカゴに入れた。
ムスコも高校生だから、もうオマケは欲しがらないが、代わりにパフェみたいな豪華なアイスをとってくる。
619円になります…
無気力そうな店員に合計金額を言われ、一瞬我に返った。
キマエがよくなるといっても、619円で我に返るようではたいしたことはない。
しょせん庶民である。
ともかくコンビニの袋をムスコに持たせて、ブラブラと家に帰った。
アイスとケーキを出してみると、テーブルの上にバラバラと何かが落ちた。

形も大きさもバラバラな4つのスプーン。
お菓子2つに4つのスプーン。
あのコンビニ店員も、何かのきっかけでキマエがよくなったのだろうか。
ここはスプーンもキマエよく、2つずつ使うべきだろうか。
長さの違うスプーンを両手に持って食べるのは、あんまり気が進まないが。

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こくばん話。
夕方家に帰ると、ムスコがいなくて、玄関には鍵がかかっていた。
ドアわきの小さな黒板にチョークで
タカヤマ
とヘタな字が書いてある。友達の家に遊びに行ったようだ。
ふと、この黒板もずいぶん古ぼけてきたな、と思う。
この家に、離婚して3人家族になった私と子供たちが越してきたのはもう10年以上前。
それぞれに、新しい学校や職場にも少しずつ慣れてきたある日。
仕事が休みだった私が、のんびり買い物して戻ると、何やら騒がしい。
急いで家の前まで行くと、ランドセルをしょったままのムスコがわんわん泣いており、そばに団地の管理人さんが、困り顔で立っていた。
てっきり給食があると思ったその日は、何の行事のためか、お昼までの半ドンだったらしい。
帰るとドアに鍵がかかっており、いると思っていた私がいないので、ムスコは泣きながらご近所を探したようだ。
管理人さんとムスコに平謝りに謝って、家に入った。
小学校中学年ともなると、そうそう泣くものではない。大げさなほどの泣きっぷりに、その時はちょっと驚いた。
あとで考えてみると、やっぱりムスコは不安だったのだろう。
父親が家を出ていき、生まれ育った土地を離れて、母親と子供だけの新しい生活。
その母親までがいなくなったら、自分はどうなるのか、そう思ったのかもしれない。
小さな黒板を買ってきたのはそのすぐ後である。
近所のコンビニでも、ポストに郵便を出しに行くときも、白いチョークで一言書いてから出かけるのが、長いこと私の習慣だった。
しかし、子供が成長し、留守番させるより、自分が残るほうが増えてきたこの頃は、チョークを持つことも少なくなった。
今では、出かけた子供の行き先を、私が黒板で確認して、安心している。
ムスメが独立し、今にムスコも家を出れば、この黒板の仕事も終わりかと思うと、すこしばかり寂しい、かもしれない。

(駅の伝言板も、最近すっかり見なくなった)

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ドアわきの小さな黒板にチョークで
タカヤマ
とヘタな字が書いてある。友達の家に遊びに行ったようだ。
ふと、この黒板もずいぶん古ぼけてきたな、と思う。
この家に、離婚して3人家族になった私と子供たちが越してきたのはもう10年以上前。
それぞれに、新しい学校や職場にも少しずつ慣れてきたある日。
仕事が休みだった私が、のんびり買い物して戻ると、何やら騒がしい。
急いで家の前まで行くと、ランドセルをしょったままのムスコがわんわん泣いており、そばに団地の管理人さんが、困り顔で立っていた。
てっきり給食があると思ったその日は、何の行事のためか、お昼までの半ドンだったらしい。
帰るとドアに鍵がかかっており、いると思っていた私がいないので、ムスコは泣きながらご近所を探したようだ。
管理人さんとムスコに平謝りに謝って、家に入った。
小学校中学年ともなると、そうそう泣くものではない。大げさなほどの泣きっぷりに、その時はちょっと驚いた。
あとで考えてみると、やっぱりムスコは不安だったのだろう。
父親が家を出ていき、生まれ育った土地を離れて、母親と子供だけの新しい生活。
その母親までがいなくなったら、自分はどうなるのか、そう思ったのかもしれない。
小さな黒板を買ってきたのはそのすぐ後である。
近所のコンビニでも、ポストに郵便を出しに行くときも、白いチョークで一言書いてから出かけるのが、長いこと私の習慣だった。
しかし、子供が成長し、留守番させるより、自分が残るほうが増えてきたこの頃は、チョークを持つことも少なくなった。
今では、出かけた子供の行き先を、私が黒板で確認して、安心している。
ムスメが独立し、今にムスコも家を出れば、この黒板の仕事も終わりかと思うと、すこしばかり寂しい、かもしれない。

(駅の伝言板も、最近すっかり見なくなった)

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しはらう話。
便利屋のミツヤさんが請求書をよこさない、と、愚痴をこぼしていた、おばーちゃん。
そんでどうしたのよ、支払いは?
奥さんからムリヤリ住所を聞きだして、現金書留で送ったわよ!
請求書は結局、年内には来なかったので、だいたいの金額を勝手に送ったらしい。
ええっ?!それでいいの?
足りなけりゃ集金に来るでしょ!もう知らないわ、あんな人!
そんなやりとりをしたのは年初のこと。3月になって
ミツヤさんが!ミツヤさんがね…
おばーちゃんから、悲鳴のような声で、電話がかかってきた。
驚いて実家に行ってみると、気のせいか、なんだか様子がおかしい。
インターフォンを押すとおばーちゃんが出てきて、玄関ポーチを指差して、言った。
見てよこれ… ミツヤさんの仕業よ…
言われてみれば、黒くすすけていたモルタルが、真っ白になっている。
ある日、おばーちゃんは、昼間お友達に会いに出かけ、薄暗くなってから家に帰った。
なんだか足元が明るいな、とは思ったのだという。
いったんは家に入ったのだが、どうしても気になってもう一度外に出、玄関ポーチが洗われていることに気付いた。
確かに、ミツヤさんが前に来た時、次は高圧洗浄機を持ってきてあげる、と言ったらしい。
相変わらず、いつ来るかの確約は無かった。
それにしても、いくら外構のこととはいえ、留守中に仕事をして去って行くとは。
しかしおばーちゃんの懸念はそこではなかった。
ホントにもう!今度はいくら払えばいいの?
支払いの苦労、と一口に言うが、こういう苦労もあるのだ。

(ちょっとくらい不便でも、オカダマサキが来たらウレシイ)

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そんでどうしたのよ、支払いは?
奥さんからムリヤリ住所を聞きだして、現金書留で送ったわよ!
請求書は結局、年内には来なかったので、だいたいの金額を勝手に送ったらしい。
ええっ?!それでいいの?
足りなけりゃ集金に来るでしょ!もう知らないわ、あんな人!
そんなやりとりをしたのは年初のこと。3月になって
ミツヤさんが!ミツヤさんがね…
おばーちゃんから、悲鳴のような声で、電話がかかってきた。
驚いて実家に行ってみると、気のせいか、なんだか様子がおかしい。
インターフォンを押すとおばーちゃんが出てきて、玄関ポーチを指差して、言った。
見てよこれ… ミツヤさんの仕業よ…
言われてみれば、黒くすすけていたモルタルが、真っ白になっている。
ある日、おばーちゃんは、昼間お友達に会いに出かけ、薄暗くなってから家に帰った。
なんだか足元が明るいな、とは思ったのだという。
いったんは家に入ったのだが、どうしても気になってもう一度外に出、玄関ポーチが洗われていることに気付いた。
確かに、ミツヤさんが前に来た時、次は高圧洗浄機を持ってきてあげる、と言ったらしい。
相変わらず、いつ来るかの確約は無かった。
それにしても、いくら外構のこととはいえ、留守中に仕事をして去って行くとは。
しかしおばーちゃんの懸念はそこではなかった。
ホントにもう!今度はいくら払えばいいの?
支払いの苦労、と一口に言うが、こういう苦労もあるのだ。

(ちょっとくらい不便でも、オカダマサキが来たらウレシイ)

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べんりや話。
ミツヤさんはいわゆる便利屋さんである。
大手の建築会社にお勤めだったが、リタイアして頼まれ仕事をしているという。
一人暮らしのおばーちゃんが、人づてに評判を聞いて、ちょっとした修理や家の手入れをお願いするようになった。
この人、とても親切で腕はいいのだが、いろいろと困った人なのだ。
まず、いつ来るかが分からない。
電話をかけると上品な奥さんが出て、一向に要領を得ない、暖簾に腕押しみたいな応答をする。
要件が伝わったのか、釈然とせずにいると、突然前触れもなく、疾風の如く、軽トラに乗ったミツヤさんが現れる。
軽トラにはある程度の材料が積まれていて、出来ることは一瞬のうちにやってくれる。
しかし、そこに無い材料が必要な時は、ざっと採寸して、その日は帰ってしまう。
そして、次回いつ来るかはぼかされたままなので、またしても不安のまま待つことになる。
そんなミツヤさんだが、わからないのは日程だけではない。
作業のお代金はおいくら?と尋ねても、むにゃむにゃ言って教えてくれないのだ。
商売っ気がないのか、あるいは根っから原価やコストの意識がないのかもしれない。お金の話をするのが本当にイヤそうだ。
おまけに待っても待っても請求書が来ない。
去年の秋口に縁側にペンキを塗ってもらったのだが、12月になってもうんともすんとも言ってこなかった。
意外に律義なおばーちゃんは、ソワソワし始めた。
電話をかけて、懸命に
年末までにお支払いしたいんです!振込先を教えてください!
と訴えても、相変わらず要領を得ない奥さんには、金額すら分からないのであった。

(この方は必殺仕事人・なんでも屋の加代さん)

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大手の建築会社にお勤めだったが、リタイアして頼まれ仕事をしているという。
一人暮らしのおばーちゃんが、人づてに評判を聞いて、ちょっとした修理や家の手入れをお願いするようになった。
この人、とても親切で腕はいいのだが、いろいろと困った人なのだ。
まず、いつ来るかが分からない。
電話をかけると上品な奥さんが出て、一向に要領を得ない、暖簾に腕押しみたいな応答をする。
要件が伝わったのか、釈然とせずにいると、突然前触れもなく、疾風の如く、軽トラに乗ったミツヤさんが現れる。
軽トラにはある程度の材料が積まれていて、出来ることは一瞬のうちにやってくれる。
しかし、そこに無い材料が必要な時は、ざっと採寸して、その日は帰ってしまう。
そして、次回いつ来るかはぼかされたままなので、またしても不安のまま待つことになる。
そんなミツヤさんだが、わからないのは日程だけではない。
作業のお代金はおいくら?と尋ねても、むにゃむにゃ言って教えてくれないのだ。
商売っ気がないのか、あるいは根っから原価やコストの意識がないのかもしれない。お金の話をするのが本当にイヤそうだ。
おまけに待っても待っても請求書が来ない。
去年の秋口に縁側にペンキを塗ってもらったのだが、12月になってもうんともすんとも言ってこなかった。
意外に律義なおばーちゃんは、ソワソワし始めた。
電話をかけて、懸命に
年末までにお支払いしたいんです!振込先を教えてください!
と訴えても、相変わらず要領を得ない奥さんには、金額すら分からないのであった。

(この方は必殺仕事人・なんでも屋の加代さん)

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ねんれい話。
うちの体重計はもうせんからデジタルである。

ビヨンビヨンと針が動く、昔の体重計なら
これくらいだといいなあ…
という希望的観点から見ることができたが、デジタルはその点容赦がない。
ビタッと止まった、その数値こそが、まぎれもない私の体重なのである。
たとえそれがどれほど信じがたい重さだとしても。
おまけにこいつは、頼みもしないのに、体重以外のいろいろなことも告げ口してくる。
いわく、体脂肪率。またいわく、筋肉量。
極めつけは体内年齢というやつだ。
何を基準に決めているのかはわからないが、実年齢プラス3歳を下ったことがない。
私は別段若くなりたいとは思わない。年相応であればそれでいい。
ほんとうに謙虚で些細な望みにすぎないのだ。
しかし、少々運動しようが、体重が減ろうが、体内年齢はガンとして下がらない。
そうこうしているうちに、実年齢のほうが、体内年齢に刻々と近づいてくるではないか。
それはそれでいいのかもしれないが、何かシャクに障るし、どうも納得がいかないのである。

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ビヨンビヨンと針が動く、昔の体重計なら
これくらいだといいなあ…
という希望的観点から見ることができたが、デジタルはその点容赦がない。
ビタッと止まった、その数値こそが、まぎれもない私の体重なのである。
たとえそれがどれほど信じがたい重さだとしても。
おまけにこいつは、頼みもしないのに、体重以外のいろいろなことも告げ口してくる。
いわく、体脂肪率。またいわく、筋肉量。
極めつけは体内年齢というやつだ。
何を基準に決めているのかはわからないが、実年齢プラス3歳を下ったことがない。
私は別段若くなりたいとは思わない。年相応であればそれでいい。
ほんとうに謙虚で些細な望みにすぎないのだ。
しかし、少々運動しようが、体重が減ろうが、体内年齢はガンとして下がらない。
そうこうしているうちに、実年齢のほうが、体内年齢に刻々と近づいてくるではないか。
それはそれでいいのかもしれないが、何かシャクに障るし、どうも納得がいかないのである。

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おどりの話。
フラダンスの発表会なんだけど、来てくれる?
元同僚のミキちゃんからお誘いがあったので、アヤコさんと一緒に行くことにする。
ホールではなくカフェのような会場で、お茶とお菓子をいただきながら見るらしい。
アヤコさんが思い出し笑いをしながら、言った。
まあ、同じフラでも、フラメンコほどじゃないだろうし…
そう言われて、私も思い出した。
私たち3人は、バブル期に同じ会社で、よく働き、よく遊んだ。
残業も多かったがお給料ももらえて、飲み食いもずいぶん派手だったと思う。
あれは何のイベントだったか、仕事の後、本格的なスペイン料理のレストランに行った。
ワインと前菜をつまんでいたら、スポットライトの中に、赤いドレスの女性が出てきた。
奥にはギターを抱えた黒服の男性が椅子の上にうずくまっている。
かかっ!
と、カスタネットの音が響き、激しくかき鳴らされるギターに合わせて、踊りがはじまる。
情熱的なサパテアード。フリルのついたドレスの裾がひらめく。
しばらくはあっけにとられていたが、前菜に続き、メイン料理がテーブルに運ばれてきて、少し我に返った。
見れば薄暗い店内、スポットライトの中に大量のホコリがブラウン運動をしている。
フロアが踏み鳴らされるたび、ドレスの裾が払われるたび、新たなホコリが渦を巻く。
お料理の上にホコリが落ちてきそうで、気が気じゃない。
心なしか、グラスのワインの水面も曇ってきた。
ミキちゃんアヤコさんも、口には出さねど、どうやら料理の表面を凝視しているようだ。
お料理に伸ばす手がぴたりと止まり、会話も弾まない。
何しろギターとステップがうるさくて、何も聞こえないのである。
なんとか地下の店から逃げ出し、喫茶店で一息ついた私たちは、お食事にふさわしい踊りと、そうでない踊りがある、という点で、完全に意見が一致した。


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元同僚のミキちゃんからお誘いがあったので、アヤコさんと一緒に行くことにする。
ホールではなくカフェのような会場で、お茶とお菓子をいただきながら見るらしい。
アヤコさんが思い出し笑いをしながら、言った。
まあ、同じフラでも、フラメンコほどじゃないだろうし…
そう言われて、私も思い出した。
私たち3人は、バブル期に同じ会社で、よく働き、よく遊んだ。
残業も多かったがお給料ももらえて、飲み食いもずいぶん派手だったと思う。
あれは何のイベントだったか、仕事の後、本格的なスペイン料理のレストランに行った。
ワインと前菜をつまんでいたら、スポットライトの中に、赤いドレスの女性が出てきた。
奥にはギターを抱えた黒服の男性が椅子の上にうずくまっている。
かかっ!
と、カスタネットの音が響き、激しくかき鳴らされるギターに合わせて、踊りがはじまる。
情熱的なサパテアード。フリルのついたドレスの裾がひらめく。
しばらくはあっけにとられていたが、前菜に続き、メイン料理がテーブルに運ばれてきて、少し我に返った。
見れば薄暗い店内、スポットライトの中に大量のホコリがブラウン運動をしている。
フロアが踏み鳴らされるたび、ドレスの裾が払われるたび、新たなホコリが渦を巻く。
お料理の上にホコリが落ちてきそうで、気が気じゃない。
心なしか、グラスのワインの水面も曇ってきた。
ミキちゃんアヤコさんも、口には出さねど、どうやら料理の表面を凝視しているようだ。
お料理に伸ばす手がぴたりと止まり、会話も弾まない。
何しろギターとステップがうるさくて、何も聞こえないのである。
なんとか地下の店から逃げ出し、喫茶店で一息ついた私たちは、お食事にふさわしい踊りと、そうでない踊りがある、という点で、完全に意見が一致した。


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せんこう話。
お彼岸なので、お墓参り。
駅前に行くと、先に着いたおばーちゃんが、手提げに首を突っ込んでゴソゴソやっている。
絶望的な顔をして言うことには
お線香、忘れた!
あーあ、もう… その辺で買って行こうか
お線香なんて家に売るほどあるのに…
おばーちゃんは悔しそうだ。
おじーちゃんが亡くなった時は、身内だけの家族葬とし、周囲にはあまり知らせなかった。
すると、後で知った方が、皆さんお線香をくださる。冠婚葬祭の本を見ても、
喪中はがきで知人のご逝去を知った場合は、お線香をお送りしましょう
などと書いてあるので、正しいマナーなのだろう。
そういうわけでうちの実家には、カマドの焚付けにするほどのお線香があるのである。
とはいえお墓参りにお線香無しというわけにもいかないから、手近な百円均一に入った。
お線香のみならず、喪章にロウソク、驚いたことにお数珠まで、百円で売っている。
こんなイイのがあったわ!
おばーちゃんが歓声を上げた。

それらしいケースに線香とライターをセットしてある。購入して、タクシーで墓苑に向かった。
手桶に水を汲んでいたら
あっ!
さっき以上に絶望的な、おばーちゃんの悲鳴が聞こえた。
コレ… 空っぽ… ケースだけ…
よく見ると、お墓参りセットケースと、ちゃんと書いてある。
お墓の前で二人顔を見合わせているうちに、だんだんおかしくなってきて、しまいには涙が出るほど爆笑してしまった。
墓参客が不審な顔でこっちを見ている。
日差しはぽかぽかと暖かい。おじーちゃんが、どこかで笑っている気がした。

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駅前に行くと、先に着いたおばーちゃんが、手提げに首を突っ込んでゴソゴソやっている。
絶望的な顔をして言うことには
お線香、忘れた!
あーあ、もう… その辺で買って行こうか
お線香なんて家に売るほどあるのに…
おばーちゃんは悔しそうだ。
おじーちゃんが亡くなった時は、身内だけの家族葬とし、周囲にはあまり知らせなかった。
すると、後で知った方が、皆さんお線香をくださる。冠婚葬祭の本を見ても、
喪中はがきで知人のご逝去を知った場合は、お線香をお送りしましょう
などと書いてあるので、正しいマナーなのだろう。
そういうわけでうちの実家には、カマドの焚付けにするほどのお線香があるのである。
とはいえお墓参りにお線香無しというわけにもいかないから、手近な百円均一に入った。
お線香のみならず、喪章にロウソク、驚いたことにお数珠まで、百円で売っている。
こんなイイのがあったわ!
おばーちゃんが歓声を上げた。

それらしいケースに線香とライターをセットしてある。購入して、タクシーで墓苑に向かった。
手桶に水を汲んでいたら
あっ!
さっき以上に絶望的な、おばーちゃんの悲鳴が聞こえた。
コレ… 空っぽ… ケースだけ…
よく見ると、お墓参りセットケースと、ちゃんと書いてある。
お墓の前で二人顔を見合わせているうちに、だんだんおかしくなってきて、しまいには涙が出るほど爆笑してしまった。
墓参客が不審な顔でこっちを見ている。
日差しはぽかぽかと暖かい。おじーちゃんが、どこかで笑っている気がした。

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ほぼかに話。
バスツアーの帰りに、練り物のお店に立ち寄った。
試食して感心したので、購入したのがコレ↓。

よりカニに近いカニカマだから、ほぼカニ。
カニは好きではないが、こういう冗談は、キライではない。ついでに

ホタテ貝柱にそっくりな練り物、ほぼホタテも購入した。
レジに並んでいたら、目についた商品をもう一つ、つい手にとってしまった。

立派なチクワ。
しかし、これもまたほぼチクワとでもいうべき商品であった。

(商品名は「リアルふでばこ・ちくわさん」)
ずいぶんと「ほぼ」な商品に熱心な会社である。
人は、練り物のような可塑性の高い素材に向き合っていると、粘土を持たされた子供のように、いろんなものの形を作ってみたくなるのかもしれない。
フツーのペンケースから、「ほぼチクワ」にペンを入れ替えながら、そんなことを考えた。

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試食して感心したので、購入したのがコレ↓。

よりカニに近いカニカマだから、ほぼカニ。
カニは好きではないが、こういう冗談は、キライではない。ついでに

ホタテ貝柱にそっくりな練り物、ほぼホタテも購入した。
レジに並んでいたら、目についた商品をもう一つ、つい手にとってしまった。

立派なチクワ。
しかし、これもまたほぼチクワとでもいうべき商品であった。

(商品名は「リアルふでばこ・ちくわさん」)
ずいぶんと「ほぼ」な商品に熱心な会社である。
人は、練り物のような可塑性の高い素材に向き合っていると、粘土を持たされた子供のように、いろんなものの形を作ってみたくなるのかもしれない。
フツーのペンケースから、「ほぼチクワ」にペンを入れ替えながら、そんなことを考えた。

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