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ごうかな話。

今日は終日、出先で仕事。

けっこうくたびれたが、夕飯が作れないほど遅くはなく、かといってしっかり料理するほどの時間はない。

こういう時に重宝するのが、少し材料を足したり、ちょっと手を加えるだけで出来る半製品だ。

中国4千年の味!とうたった、とっときの冷凍ギョウザを出すことにした。

食糧庫を見たら、ふかひれスープの缶詰がある。

ふかひれすーぷ

確か先月、食料品店に入って、手ぶらで出るのもナンだし、と買っておいたものだ。

エラいぞ、先月の私

皿数がちょっと寂しいので、ハムとキューリとトマトを切り、中華ドレッシングをかけた。

冷凍庫をさらに探ると、チンするだけのハルマキがあったのでこれも出す。

レンジがチーンと鳴り、焼くだけのギョウザと温めるだけのスープも、あっという間に出来上がり、ムスコを食卓に呼んだ。

お、今日何?ゴチソウじゃん…

ギョウザにふかひれスープに中華サラダにハルマキは、ちょっと過剰だったかもしれない。

私はこういう時、在庫をどんどん出してしまうクセがある。たぶん、自分で料理していない、という引け目からだろう。

逆に、時間がたっぷりある時は、しみじみと煮物など作り、じっくりとみそ汁のダシを取り、それに合うお魚やおひたしなど、地味~なオカズになる。

結果、ロクに料理しないときほどゴチソウになってしまうのである。

サボるとゴチソウ、がんばると地味。

ムスコがどっちを喜んでいるのか、聞くとやる気が失せるので、聞かない。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/11/30 10:52

ハナヨメ本。

ハナヨメ専用!ゴム手袋

点けっぱなしのテレビから、シンジラレナイ声が聞こえてきたので、聞き違いかとCMの雑誌を調べた。

ぜくしぃ2017 1
(ゼクシィ関西 2017.1月号)

あった!これだ!

はなよめごむて

《特別付録》
♥レース柄で可憐に♥
♥純真無垢な白が美しさを引き立てる♥
♥ピュアすぎる花嫁ゴム手袋♥
  (内容紹介原文ママ)

付録がゴム手袋というのもびっくりだが、さらに謎なのが、ハナヨメ専用!という点である。

写真を見ると、真っ白なおリボンもついており、たしかにウエディングドレスに似合いそうではある。

しかしなぜに披露宴でゴム手袋をはめる必要があるのだろうか。

真っ先に頭に浮かんだのは最初の共同作業、ケーキカットである。

巨大なケーキを切り分け、せっせとお皿にのせるためには、衛生上、ゴム手袋は必要であろう。

しかし、主役の花嫁が数十人ぶんのケーキの取り分けに忙殺される披露宴というのは、いかがなものか。

次に、ゴムという素材の面から考えてみる。

花嫁がふつう身につけるサテンの手袋ではなく、あえてゴムの手袋をはめる意味とは何か。

ドレスに化繊とウールを使っている場合、摩擦によって静電気の生ずる可能性がある。

冬場、空気の乾燥している季節、静電気の溜まった状態で花婿の手をとると、バチバチ火花が飛んで危険なので、絶縁の意味でゴム手袋をつけるのではないだろうか。

しかし、ゴム手袋をはめていたのでは、指輪の交換ができない。

なにより、晴れの結婚式に絶縁、というのは、ひじょうに縁起が悪い。

考えが行き詰ってしまったが、何事も、行き詰った時は初心に帰ることが肝要である。

ゴム手袋というのは食器を洗う時に使う。ということは、花嫁が食器を洗う場面を想定すればよい。

ここで昔、学生街の中華料理店で、よく目にしたハリガミを思い出した。

食後30分皿洗いすれば 食事代がタダ!

あれと同じことが披露宴会場でも行われているのではないだろうか。

フルコースの食事で使う食器の量は大変なものだ。

披露宴のあとの汚れたお皿やグラスを、花嫁自ら洗うと、披露宴代がタダ!

すごく大変そうだが、長い人生の旅路のはじまりで、あえて艱難辛苦を忍ぶ、というのは、悪くないスタートかもしれない。



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ブックガイド | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/11/29 11:01

きかない話。

以前にも書いたが(→ らじおの話。)、タイマー設定をして朝晩2回、ラジオ英会話を聞いている。

らじおえいかいわ2016.12

朝は目覚ましを兼ねているわけだが、せっかく聞くなら学習効果も期待したい。

とくに高校生のムスコは受験を控えている。

塾にも予備校にも行かず、かといって、家で猛勉強するでもないムスコ。

せめてヒアリング能力くらいは向上させようと、なけなしの親心と、乏しいサイフを振り絞り、テキストまで買ってやっているというのに、ちっとも聞かないのである。

夜9時45分、タイマーでラジオがオンになったので呼ぶと、部屋にこもってなかなか出てこず、やっとリビングに来た時には、最初のスキットは終わっていたりする。

昨日もラジオがついたので、息子の部屋に声をかけたが、返事がない。

代わりに風呂場のほうから、ザーッと水の流れる音がした。

ヤツめ逃げおったな!

いくら親子とはいえ、入浴中にズカズカ入っていくわけにはいかない。歯がみをするうちに15分の放送は終わってしまった。

そういえばその前の日にも、ラジオの時間に風呂に入っていた。あらためて思い返せば、入浴で聞き逃したことは1度や2度ではない。

ふだん、やいのやいの言わないと入らないのに、ラジオの時間に限って、何も言わない前に、いつの間にか風呂に浸かっている。

もしやヤツは、ラジオの時間を狙って入浴しているのではないだろうか。

いま私は、風呂用ラジオの購入を真剣に考えている。

ふろようらじお

(東芝 ワイドFM/防水クロックラジオ TY-BR30F)



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ごかぞく | コメント(4) | トラックバック(0) | 2016/11/28 11:23

いろもの話。

あら!どこのお嬢さんかと思った!

出会い頭にタムラさんに言われた。

私は性格は地味だが、着るものはわりにハデである。

今日着ていたのは、明るいブルーグレーのコートに、青系統の大柄のチェックのズボン。スタンダードな形だが色がキレイなので、確かに遠目には若い子に見えるかもしれない。

わたし、そういう色や柄、着られないワ 勇気がなくて…

キレイな人は着なくていいんですよ~ これは私のネコダマシですから!

そう答えると、いつも黒やベージュでシックな装いのタムラさんは、目を白黒させた。

シンプルシックな服装ができるのは美人だけ。私のような容姿でそれではアラが隠れないのだ。

おまけに私は縦にも横にもデカく、黒でまとめるとロッテンマイヤーさんのようになる。

ろってんまいやーさん
(この方がロッテンマイヤー嬢 ハイジの敵役)

パッと目に飛び込む色や柄で、中身の人体や顔面から注意をそらす。

これぞネコダマシ戦法である。

ネコが嵩じて、全身ヒョウ柄にならないよう、気をつけなければ、とは思っている。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/11/27 12:15

おちばの話。

街路樹のケヤキが黄葉を終え、風にはらはらと落ち始めた。

掃いても掃いても枯葉だらけの歩道を、カサカサと踏み分けながら、ムスメを思い出した。

あれはいつのことだったか、ムスメは高校の制服だった気がする。

たまたま家を出るのが一緒になって、この歩道をムスメと二人、駅に向かって歩いていた。

夜のうちに落ちた枯葉が、足元にフカフカと積もっている。踏むとザクリ、と大きな音がした。

落ち葉踏むのって気持ちいいね

ウン… アタシもわりと好き

たまーに すんごいカリッ!てなることあるじゃない?

あるある… それはさ…

ムスメは、足元をちょっと見まわし、2、3歩戻ると、そこに落ちている1枚を指さした。

こういう… よく乾いて、端が丸まってるやつで… くぼんだ側が下になってるの…

指さしながらゆっくりと踏むと

カリッ!

ビックリするほど大きな音がして、枯葉が砕けた。

へえ~! どれがおっきい音がするか、見て分かるんだ!

分かるよ… あとこれとか…

ムスメが、もう1枚別の落ち葉を踏んでみせると

カリッ!

また同じくらい大きな音がした。

すごーい!じゃあ、これは?

うーん、それはイマイチ

これだけ詳しくなるまでに、何枚の落ち葉を踏んで、観察したのだろう。

ただでさえ友だちの少ないムスメが、1人うつむいて歩く姿を思うと、なんだか心配になった。

そんな高校時代も過ぎて、大学生になったムスメ。

枯葉を蹴とばすように、胸を張って、遠くを見て、まっすぐ歩いてるといいな。

今ごろは、大学の並木道も、きっと落ち葉でいっぱいだろう。

おちば




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ごかぞく | コメント(14) | トラックバック(0) | 2016/11/26 11:31

こうがい話。

朝からぐっと冷え込んだ日。

電車の暖房も、真冬並みに強くなっていた。

暖まった座席に座ると、ホッとして眠気がさしてくる。目をつぶっていると、隣に誰か座った気配がした。

いや、ニオイがした。

華麗なフローラル調の柔軟剤だ。

最近の柔軟剤はニオイが強くて、暖まったり、汗をかいたりするとまたにおう、という機能もあるらしい。

強すぎる柔軟剤のニオイを香害などとも言うそうである。

れのあはぴねす

アヤセハルカ的な誰かを想像して目を開けたところ、そこにいたのは、50年配のオヤジだった。

自分も50なのだからエラそうには言えないが、ずいぶんとくたびれたオヤジである。

思わず二度見したが、オヤジは平然とフローラルなニオイを放ち続けている。

ううむ。もしや加齢臭対策だろうか。

勤め人風の背広から漂うニオイ。一日オヤジと過ごす同僚や取引先は、気づかないはずがない。

それでも加齢臭よりはマシなのだろうか。迷うところである。

世の中には、娘や妻の洗濯物と一緒に洗ってもらえないオトーサンもいる、などとも聞く。

それを思えば、柔軟剤をたっぷり入れてもらえるこのフローラルオヤジは、ずいぶんとシアワセなほうなのかもしれない。



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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/11/25 10:48

しょうらい話。

イモートから電話がかかってきた。

たいした用件じゃないので、あっという間に話は済んで、あとは近況をうだうだ。

イモートのところのメイちゃんは、学校の将来の夢の授業で困ったらしい。

まだ大人になってないのに何になれるかなんてわかんない、って言うのよ…

そりゃそうだ。わが姪ながら、アッパレなリアリストである。

だいたい最近の小学校は、キャリア教育だの、職場体験だの、よけいなお世話なのだ。

フリーターやニートが増えるのに危機感を抱いて、文科省が学校のケツを叩いているのだろうが、そもそも教師の狭い世界しか知らない連中に職業教育なんて、できるわきゃないのである。

そんなことで子供がみんな正業に就いてマジメに働くと信じているのならお目出度い限りだ。

じゃあさ、他の子はなんて言ってるんだろうね

それがさ…

イモートの住む辺りは、かつて公務員の官舎があったため、公務員のご家庭が多い。

そして、親御さんが公務員の子供たちは、例外なく

将来は公務員になりたい

と言うのだそうだ。

へえ~ 親を見ててそう思うんだ~ よっぽどイイ仕事なのかね?

親も言うのかもよォ 公務員になりなさい!って…

ケッコーなご商売だこと!

そういえば、うちの身内には、一人として公務員がいない。

そんで、結局どうしたのよ 将来の夢…

おばーちゃんみたいに優しい人になりたい、って言ったんだってさ おかーさん泣いて喜んでたわよ

そりゃいいわ! いやー賢い、メイちゃんは賢いねえ!

そうかしら… 先生にはウケなかったみたいだけど…

そりゃそうだろう。だって、先生は公務員だもん。

でざいなー
(「将来は世界的なデザイナーになります」と作文に書いたのは私)



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ごかぞく | コメント(12) | トラックバック(0) | 2016/11/24 10:52

てんむす話。

名古屋で仕事があったので、留守番のムスコにお土産を買った。

名物の天むすである。

てんむす
(→ 千寿本店謹製めいふつ天むす

ムスコに買ったつもりだったが、お皿に並べるとつい手が出る。

到来ものやお土産というのは、中に入っているパンフレットや引き札などを、丹念に読みながら食べると、ことのほか味わいを増す。

天むすの竹の皮包みの上には、二つ折りの小さなチラシが一枚だけ乗っていた。

開いてみると

本日は 元祖の味をお買い上げくださいまして 誠にありがとうございました

とある。そうそう、これこれ。

続けて、天むす発祥の由来書き。

昭和三十年代初めに天ぷら定食のお店をしていた初代 水谷ヨネが
忙しくて昼食を作る暇もなかったため せめて夫には栄養のあるものをと
車エビの天ぷらを切っておむすびの中に入れ出したところ「意外とおいしい」と喜び
いろいろと苦労を重ね味付け法を生み出し 天むすの誕生となりました


へえ~、なるほど。

なるほど、なんだけど、何となくおかしい。

まず「意外とおいしい」って、意外とはよけいだろう。

おまけに、この由来、天ぷら屋のおとーさんが、めでたく美味しい天むすを食べられるようになりましたとさ、で終わっている。

それもそのはず、この由来書の冒頭には、どうどうと

夫への愛情が生んだ味

とある。忙しい夫のための天むすのおこぼれを、我々はいただいているわけだ。

終始、お客様不在なのが、いっそ清々しい。

昨日、いい夫婦の日に続き、今日は勤労感謝の日

世の中には、並んで仕事に励んでいるご夫婦が、きっとたくさんいるんだろう。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2016/11/23 13:08

こしだす話。

ムスコの部屋は、ブタ小屋と呼べばブタに失礼なほど、散らかっている。

週末、珍しく片付けていると思っていたら、古紙の置き場に、どっさり紙ごみが積んであった。

見れば、不要な教科書やノートの類がほとんど。

教科書って不思議だ。自分のじゃなくても、なんとなく懐かしい。手にとって、パラパラとめくってみる。

一番上にあったのは、生物の問題集。

いたすぎる

「哺乳類の肉片を、皮のついたまま1キロ切り取ったとき」 

… ヴェニスの商人か!

その下には体育の教科書があった。

えぐざいる

… チューチュートレインか!

それにしても、こんなに山と積んでは崩れそうだ。重い紙の束を持ち上げてカドを揃え、ヒモを十字にかけながら、考えた。

こうやって古紙置き場に出しておくことが、ムスコの片付けのすべて。

決まった場所に出しさえすれば、要らない本も、飲み終わったペットボトルも、いつの間にか消えている。その先のことは考えない。

子供にとって、とはそういうものなのだ。

ムスコもいつか1人で住むようになったら、古紙が積み上がる速さに驚くにちがいない。

ペットボトルも空き缶も、袋に詰めた燃えるゴミも、ひとりでには消えない、と気づくだろう。

つまらないことのようだけど、家を家にするのは、誰かの手の働きなのである。

それを知って、自分の手を動かすようになったとき、初めて人は自分の家を持つのかもしれない。

しばった古紙をうんしょと持ち上げ、勝手口の外に出す。ここが、私の家



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2016/11/22 11:07

どてらの話。

今年の春、愛用のドテラを捨てた。

むかしのろうにん
(昔の浪人生が着ていたようなアレ)

ここ数年、冬じゅう毎日着て、いいかげんボロくなったのである。もともとおばーちゃんがくれたので、一応報告する。

モシモシおかーさん?前にもらったドテラ、ボロくなったから捨てていい?

いいけどさ ドテラって言うのやめてよ あれはワタイレ

そういえば、くれた時も言ってたな。

ドテラなんてだらしない… ワタイレと言って!

おばーちゃんはオシャレで、こういうことにうるさい。

でも私は、ドテラ、という言葉の、いかにも自宅でダラダラしてる感じが好きなのだ。

ワタイレとか、ハンテンとか言うと、店番をしたり、柿をむいたり、風呂のタイルをこすったり、働かなきゃいけない気がしてくつろげない。

ドテラからは、コタツ、ミカン、温泉、朝風呂、昼酒…なんていうステキな連想ばかりが湧く。

ドテラ、それはくつろぎを象徴する称号なのだ。

先代を捨ててしまったので、この冬2代目を新調せねばならぬ。

毎日着用するものだから、暖かさ、着やすさ等々熟慮のうえ、ようやく購入した。

どてら

先代とはだいぶタイプが違い、商品名は、裏フリースニットジャケット、とあるが

命名 ドテラ!

わが家に来たからは、2代目を襲名していただこう。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2016/11/21 10:34
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