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げっしょく話。

今日1月31日は皆既月食

スーパーブルーブラッドムーンと呼ばれる、特別な月が見られるらしい。

何十年に一度とか、またにわか天文ファンが騒いでいるようだ。

この書き方で見当がつくと思うが、私はこの手の天体ショーには、いたって冷淡である。

行列ギライのへそ曲がり、みんなと同じことをするのがイヤな性分。

それだけではない。

もっと根深いところにあるのは恐怖だ。

日食、月食、流星群、天体ショーと人が珍しがるのは、みんな天体の異状である。

お昼に太陽が暗くなるなんて怖い。

星が落っこちてくるのだっておっかない。

大丈夫だと科学は示すが、頭で分かっていたって怖いものは怖いのだ。

月、日、星には、いつも同じでいてもらわないと、おちおち寝てもいられないじゃないか。

古代人は天体の異状を凶兆とみなして恐れた。迷信と笑うのはたやすいが、そんな素朴な感情を、失くしていていいのだろうか。

かいきげっしょく

月食の月はこんな風らしい。

孵りかけの玉子の中身のような、こんなキモチワルイもの、私は見なくていい。

昨日みた月はきれいだった。

ニュースにならない、青く静かなふだんの月が、私の月である。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/01/31 11:30

やすみの話。

夕方のニュースショーがはじまった。

あら、いつも出ている女性がいない、と思ったら、アナウンサーが

ナニガシさんは今週1週間 夏休みです

と言う。

ちょっと待って!今、何月?

ゼッタイ聞き違いじゃないし、冗談でもない。

南半球に瞬間移動したわけでもない。

しかし、テレビの中の人はハッキリ

夏休みです

と発言した。

7月8月という通常の夏休み時期ではなく、少し外して9月になってから

ナントカさんは少し遅い夏休みをいただきます

と言うのは聞いたことがあるが、1月も末になって夏休みとは尋常ではない。

単にお休み、では、病気や不祥事を疑われてしまうからか。

それともこのテレビ局では、長期休みのことを、季節を問わず夏休み、と称するのだろうか。

もしかしたら、テレビ業界では常識なのかもしれないが、一般の視聴者に向けて堂々と告げるのはいかがなものか。

…と、眉をひそめるのが正論だろうが、真冬の夏休み、ちょっといいじゃないか、と思ってしまった。

タレント嬢はきっと、寒い日本を脱出し、常夏の島でバケーションを楽しんでいるのだろう。

日々のストレスを忘れ、ビーチでおヘソを出して冷たい飲み物を飲んでいるんだろう。

それはもう夏休み、で、いいような気もする。

なつやすみのいめーじ



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てれびじょん | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/01/30 11:30

だいこん話。

野菜高騰の折から、立派な大根をもらった。

こういうことがあるから、家庭菜園持ちの友は、日頃から大事にせねばならぬ。

まずは新しいところをおろしていただき、残りはふろふき大根にしよう。

ふろふきだいこん

うきうきと、厚く切って皮を剥いた大根を下茹でする。

足元を見て、小さく、あ、と独り言。

昔むかし、大根の下茹では米のとぎ汁で、と習ったが、うちはもうせんから無洗米だ。(→こめとぐ話。

無洗米は研がないから、とぎ汁もできない。

そのくせ大根を茹でるとなると、なぜか米びつに目が行くから、人の習慣って不思議だ。

意味があるかどうかわからないが、下茹でのお湯の中に、無洗米をひとつまみ、パラリと入れた。

美味しく煮えますように、と、まあ、気休めのマジナイである。

下茹でだって、とぎ汁だって、料理の手順なんて、考えてみればみんな、マジナイみたいなものかもしれない。

湯気の立ち始めた鍋に触れると、米のとろみを含んだ茹で汁が、とよとよ、と揺れた。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/01/29 11:30

とんかつ話。

日曜の朝、寝ぼけ眼でテレビを点けたら、知った顔が映っていた。

80年代に活躍したクリエーターで、今は雑貨屋の社長になっている人だ。

すっかりジジイになったとはいえ、さすがにオシャレなジジイである。

何の番組かと思ったら、トンカツを食べに行くと歩き出した。

社長なのに電車に乗っているというので、取材者が大げさに驚き、それに返事をするしたり顔。

大した理由もなく持ち上げられることに慣れた人間の顔である。

庶民的なトンカツ屋で一般の人に交じってトンカツを待つ顔が映り、ついでトンカツがクローズアップになった。

ろーすかつらんち1100えん

たいへんおいしそうなトンカツだ。

トンカツを食べる手元をカメラが追う。

ひと切れは辛子醤油で。

2切れめはソースをかけて。

チマチマ食べる様子を見ていて、この人は本当にジジイになったのだなあと思った。

トンカツを食べるのはかまわない。トンカツはおいしい。

ひと皿を、ショーユだ、ソースだと、工夫して食べたって、別に誰にとがめられる筋合いはない。

でもそれは、少しばかり恥ずかしいことだ。

もしも、そんなことをしている手元をじーっと見られたら、気が引けて、たじろぐ。それが精神の若さじゃないだろうか。

テレビの中の人にその気配は微塵もなかった。

気力、体力、老化で失われるものは、たくさんある。

なかでも努力でけっして補えないもの、それは初々しい羞恥心だ。

この人がカッコいいと思った時もあった。私も、年をとった。



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てれびじょん | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/01/28 11:30

ゆきふる話。

おばーちゃんがLINEに慣れてきたので、朝起きると生存確認をする。

おかーさんおはよう

らいんすたんぷ はろー

 今日も寒いね 元気? 

ぺこり

スタンプの使い方がビミョーなのもいつも通りで、安心する。

おはよー ムスメちゃんムスコ君元気かな 

家族LINEなのでイモートも入ってくる。

2人とも既読になってたから生きてると思うよ 

こっちでこんなに寒いのに、あっちは大丈夫かな

ムスコの大学のある街は、ここよりずっと寒い。

若いから大丈夫 地元の人はずーっと元気に暮らしてるんだし

いいね~

おばーちゃんのスタンプ使いも絶好調だ。

雪はスゴイらしい

わーいいなあ 雪景色見たーい!


心配してるのかヤジウマなのか、どっちなんだ。

そう、ムスコの住む街は今、に覆われている。

送られてきた写真では、窓の外、見渡す限り、目にしみるほど真っ白な景色が広がっていた。

想像の中、雪景色の中に置いてみた、やせっぽちで猫背のムスコの姿。

寒いだろうなあ。

雪の写真をイモートにも見せようか、と思って、やっぱりよす。心配は母親の特権だ。

イモートの発言は既読スルーして、お湯を沸かしに台所に立った。



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/01/27 11:30

ふーどの話。

朝まだき。

昨夜の早寝のせいで目が覚めて、いつもより早くゴミ出しに出た。

空気が冷たいので、コートのフードをかぶってみる。

このゴミ出し用のコートにはフードがついているが、実際かぶったのは初めてだ。見た目も暖かそうなファーの肌触りが柔らかい。

あんのじょう、角を曲がると切りつけるような風。

フードのおかげで寒くない…はずが、ゾゾッと寒気に襲われた。

正面からの風がフードに吹き込み、後頭部を回って衿元に吹き込んだのだ。

なんのことはない、帆をかけて寒風を集めたようなものだ。

これでは何のためのフードかわからない。

このコートに限らず、私はフードのある上着がわりと好きである。

好きな気持ちの中には、本当に寒くなったらフードがある、という安心感も含んでいると思う。

しかし、ふだんフードはペロンと背中にぶら下げているだけである。大人の女が街中でフードなんかかぶっていたら、人は奇異の眼で見るだろう。

私だって、今日はたまたま早朝で人がいないから、かぶってみっか、なんて気になったのだ。

それでも、フードが暖かいとは限らないと思うと、コートを選ぶ目も変わりそうである。

なばろんのようさい
(私の理想のコート → こーとの話。



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/01/26 11:30

しゃんぷー話。

お正月休みに旅行に行ったムスメが、お土産と一緒にシャンプーを置いていった。

みらくるもいすと1

旅先で使うために買ったものの

イチゴジャムみたいなニオイだし、すすいでもヌルヌルするし、サイテー

なのだそうだ。

私はもはや美しい髪やらサラサラヘアーやらに幻想が無いので、洗えれば何でも構わない。

さっそく使ってみた。

なるほど、駄菓子みたいな香料だ。なんだかお腹が減ってくるが、イヤなニオイではない。

やたらとアワがたち、流しても流してもヌルヌルするのが、MIRACLE MOIST(びっくりのしっとり)の威力らしい。

改めてボトルを見たら、

乾いた髪 傷んだ髪

とあるのに続けて

みらくるもいすと2

ちょっぴり不幸せな髪に

なるほどなあ。

中学から英語を勉強したけど、髪を形容するのに、unhappyという言葉は、逆さに振っても出てこない。

外国語って難しくて面白いものだなあ、と思うのはこんな時だ。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/01/25 11:30

ゆめみた話。

明け方に、サイフをなくした夢を見て、ムッとしたまま起きる。

夢とはいえ、けっして気分のいいものではない。

字数を稼ぐため、どういう夢だったか詳細に記したいところであるが、やめておこう。

ごく少数の例外を除き、他人の夢の話ほどつまらないものはない(→ ささいな話。)。

夢診断とか夢占いとか、夢で深層心理を探ろうとする人もいる。

うかつに語れば、自分自身も気づかない隠れた欲望を知られてしまうかもしれない。

マジメそうな顔して、あんがいおゲレツ

とか、

ええっ!そんな危険な願望が、あの人に…

とか、邪推されるおそれもある。

占いや診断が、当たっているかどうかじゃない。無防備に語ったことで、痛くもない腹を探られるのはイヤじゃないか。

同じような話題に血液型がある。ぶしつけに人に血液型を聞いておいて、

ほーほー ナルホド…

わかったようなニヤニヤ顔をされるとものすごくムカつくのだ。

銀行に連絡して、カードを止めなきゃ、と、電話に手を伸ばしかけてやめる。

そうだ、夢だった。すごくリアルな、夢だった。

ふろいと
(Sigmund Freud、1856.5.6 – 1939.9.23)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/01/24 11:30

けつろの話。

こう寒いと、ビンボーな私もダンボーせざるをえない(ちょっとダジャレ)

ダンボーにつきものなのが、窓ガラスの結露

カビるので拭き取ったり、ワイパーで取ったり、メンドクサイにもほどがある。

世界中のエンジニアは、スマホとか4Kとか、シャレたことばかり考えてないで、結露問題を早く解決してほしい。

先日、カタログギフトをいただいて、何にしようかと迷っていたら、こんなものがあった。

けつろくりーなー

結露を吸い取る電動のクリーナーである。

やるじゃんか、エンジニア!

さっそく申し込んで、ワクワクしながら届いた包みを開けた。

結露した窓に当ててみると、ぶおーと頼もしい音。おお、みるみる水滴が吸い込まれていく。

うれしくて家中の窓を吸い取った。

以来、朝毎にクリーナーを使って結露を吸い取ること1か月余り。

最初の感激は既に去り、不満な点が出てくる。

まず、吸い取った水がすぐ溜まって、ちまちま排水するのが面倒なこと。

次に、傾けると溜まった水がこぼれること。結露をとったつもりが、窓際にだばーとこぼれる、そのナサケナサといったらない。

それに、傾けられないということは、つまり窓の下のほうは吸い取れない。

便利な道具にも欠点はあるということだ。

さて今朝のこと。

いつも通り使おうとしたら、充電を忘れていた。昨夜は寒かったから、ふだんより結露も多い。

仕方なく、クリーナーが来て、お役御免になった結露ワイパーを、久しぶりに取り出した。

けつろわいぱー

ワイパーの手元に水が溜まるだけの、安価で単純な製品だ。

窓の下からスーッと拭き上げると、なんということでしょう

軽く動かしただけで、クリーナーでは取れなかった窓の下の結露までラクラクととれるし、排水も逆さにするだけで簡単だ。

なにより、とにかくものすごく軽い

こんなに便利なものだったのか。

電気も要らないし、すごく得をした気分だが、おそらくこれでクリーナーはお蔵入りかと思うと、なにか複雑である。



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もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2018/01/23 11:39

いけない話。

地元にもかかわらず、なぜか行かない場所がいくつかある。

元興寺というお寺がその1つ。

昨日の記事に書いた東寺の弘法さん(→ こうぼう話。)は、行けば行けるのに行かないのだが、元興寺はそれとはちょっと違う。

行きたくて、行こうとするのだが、行けないのである。

元興寺の歴史は古く、平城宮遷都に遡る。

その旧境内に発展したならまちは、風情ある街並みが観光客に人気で、地元民の私もぶらぶら歩いたり、お茶を飲んだりしに行く。

ところが、ならまちの起源である、元興寺に行ったことがなかった。

ここまで立ち寄ったついでにお参りしておきましょう、などと殊勝な思い付きをしたのは数年前。

気楽に歩きだしたものの、一向に見つからず、ぐるぐる歩き回ったあげく、くたびれて帰った。

なにしろ私が方向音痴なのが悪いのだが、なんとか自力で見つけたいと思ってしまったのがいけなかった。

観光客ならともかく、私はここで税金を払う身だ。人に聞くなんて癪に障るではないか。

その後数回チャレンジしたがたどり着けず、元興寺の存在は伝説ではないかとも思われた。

そんな私が、またしても懲りずに出かけたのは、正月気分が残る、晴れて明るい日。

子供の遠足のような、のんきな気分で歩いていたら、ふいに意地を張るのがバカバカしくなった。

目についた酒屋さんに飛び込み

元興寺さんはどちらですか?

尋ねると、前掛けのおじさんが店の前まで出て、丁寧に指をさして教えてくれた。

言われた通りに進むと、そこには元興寺がちゃんとあった(当たり前だ)

うらうらと初春の日に照らされた本堂の屋根瓦。境内には早いが咲いている。

今年はいいことがありそう、などと思いつつ、ゲンキンな自分がおかしくて、笑ってしまった。

がんごうじのさくら



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/01/22 11:50
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