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ふたたび話。

繰り返す過ちというのはあるものだ。

何度も同じ失敗をするので、自戒を込めて記事にもした、まるっきり同じことを、またやってしまったので、かなり凹んでいる。

というわけで、以下は2014年4月6日の再掲だが、昨日の行動と寸分違わないため、ご容赦ねがいたい。

今日のお昼はこれ↓

スガキヤ

暖かくなってきたので、おいしく食べられる時期もそろそろ終わりだ。

シーズンラスト味噌煮込みうどん、ちゃんと鶏肉と油揚げ、かまぼこやネギ、玉子の全部入りで作りたい。

お湯を沸かして具を煮たら、スープを取り出して袋を逆さにし、麺をかけらも余さず鍋の中に…

…ああ~~~っ!!!

またやっちゃった。

この味噌煮込みうどん、七味の小袋がついている。
                 
スガキヤ2

それを毎回毎回、麺と一緒に鍋で煮ちゃうのだ私は。

袋からスープを取り出す時に、七味も出さなきゃいけない。わかってるんだけど、毎回忘れる。

何かの呪いがかかっているとしか思えない。

味噌味のスープでびっちょびちょに濡れてくたくたになった七味の袋を、ハシで引っ張り出す時の悲しさはたとえようもない。

同じことは出前一丁ごまラー油でも起こる。

これはもう宿命と思ったほうがいいのだろうか。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/05/11 11:30

おかいま話。

1人で家についた時って、黙ってる?

昨日の話(→ あいさつ話。)の続きで、同僚と話す。

アラサーのミヨシさんは1人暮らしなので、どうしているのか聞いてみたかったのだ。

えー、今ですかあ?実家じゃタダイマ言ってたけど…

ほら、誰もいないでしょ でもなんか言いたいじゃん

私… そうだなあ… ハァ~…みたいな… タメイキついてるかも…

あ、よくない!それは良くないと思うよ!

たしかに暗くなりますね… 良くないかあ…

ホント、どうしたもんかねえ…

良い案も出ないまま、話はそこで終わり、ミヨシさんはうつむいてスマホを触りはじめた。

私も仕事に戻ろうと、腰を上げかけた時とつぜん

あっ!これ!これどうですか?オカイマ!

ミヨシさんが大声を出したので、驚いてトン!と座り直す。

丘今?

家族全員で出かけた日とか、家に誰もいないとき、オカエリ、タダイマを合わせてオカイマ!って言いながら入る、って人がいます!

現代っ子のミヨシさんは、スマホで「誰もいないときの挨拶」を検索したらしい。

なるほどオカイマねえ。

ちょっとバカみたいだけど、短いし、明るい語感でいいかもしれない。とりあえず今日帰ったら

オカイマ!

言ってみよう、と、ミヨシさんと約束した。

おかやま
(これは岡山)



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ごかぞく | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/05/10 11:30

あいさつ話。

連休明け、人出も落ち着いた街で、久しぶりの友だちと会う。

ランチタイム、ティータイム、場所を変えてのんびり話す。

珍しい話があるわけじゃないが、いつ会っても嬉しい友がいることの幸せ。

別れてそれぞれの家に帰ったあと、ひとこと言いたくて、LINEの画面を開ける。

いつも思うのだが、こういう時に言える、ちょうどいい挨拶がない。

お疲れ様でした

では、アナタと会って私も疲れたわ、みたいな感じになるし、

会ってくれてありがとう

では、へりくだりすぎる。けっきょく

今日は楽しかったね! また会いましょう!

長いわりに含むところの少ない、薄い言葉になってしまう。

強調したくてつけたビックリマークが、逆に軽薄だ。

こんにちは

とか

さようなら

みたいに、短くてもみっちりした、いい挨拶がないものだろうか。

もう1つ、あればいいなと思うのは、1人で誰もいない家に入る時の挨拶だ。

タダイマやオカエリは、迎える人の存在が前提だから、1人暮らしでは、ただ黙ーって玄関を入ることになってしまう。

しかし、1人で住んでいたって、家に帰りついた感慨を表現したいことはあるのだ。

ヤレヤレ帰って来たぜ、という自分への慰労と、わが家が、無事にまだある、という安心と。

玄関の灯を見た時のそんな気持ちを、口に出して言えたら、どんなにいいだろう。

そう思いながら言葉が見つからなくて、今日もモゴモゴ、ヒトリゴトとともに、カギを開ける。

げんかんとう



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/05/09 11:30

こうしの話。

…スーツが要るんだよ

帰省中のムスコがポソッと言う。

なんでよ

バイト…

ユニフォームを着るアルバイトは様々ある。

ムスメは大学のとき、居酒屋でバイトをしていた(→ たくみの話。)が、そこでは藍染めの前掛けに下駄履きが決まりだった。

私はといえば、チャイナドレス支給のバイトに行ったのに、なぜか着せてもらえなかった。(→ ばいとの話。

スーツが要るバイトって何、と聞けば、塾の講師に採用されたというではないか。

塾う~?

すっとんきょうな大声が出たのには、わけがある。

ムスコはずっと勉強ギライで、高校受験の前に、ちょっと塾くらい行ってみたら、と提案したら

塾に行くくらいなら 死ぬ

と、涙目で言ったので、断念した。

そんな男が塾の講師ねえ。

たしかに、唯々諾々と塾に通い、おとなしく授業を聞くような子供は、成績はよくても、いざ他人を指導する段になれば困ってしまいそうだ。

ムスコのように自己流で、要領は悪くとも、勉強法を試行錯誤した人間のほうが、教えるべきことは多いかもしれない。

量販店で買ってやったスーツを提げて、ムスコは帰っていった。

どんな顔で何を教えてるのか、見てみたくなるが、学習塾では潜入するわけにもいかない。



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/05/08 11:30

すいっち話。

連休中はムスコがいた。

いた、といっても地元のツレと遊びまわって、家になんか居やしないのだが、それでも生活のペースは変わる。

若いヤツは宵っ張りの朝寝坊である。

私は50を過ぎてめっきり夜が弱くなり、それに従ってどんどん早起きになっているのに、

ツレとメシ食ってくる…

言って出たきり帰らないムスコを待つうち、いつもの寝る時間を過ぎるのだ。

帰りゃ帰ったでサッサと寝ればいいのに、いつまでも起きている。

私が力尽きて寝てしまったあと、遅く風呂に入れば種火は点けっぱなし、換気扇も回さないものだから、浴室にむわっと熱気がこもっている。

朝は朝で、ふだんなら洗濯を回し、掃除機をかける時間になってもグーグー寝ているので、家事は後回しである。

家のあちこちに散らばる、読みかけの本、脱いだクツシタ、コンビニのレシート。

拾え、消せ、スイッチを入れろ、ことあるごとに発令せねばならない。

ムスコがいるってこんなんだっけ?

ほんの1年前はこれが普通だったのかと思うと、なんだか不思議な気分だ。

今朝起きて、なんとなく浴室の換気扇のスイッチを確かめた。

かんきせんのすいっち

ちゃんとONになっている。昨晩、自分で点けたのだから、当たり前だ。

そうだ、ムスコはもう帰ったんだった。

1人の生活が、また始まる。



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/05/07 11:30

てがみの話。

連休も最終日。

帰省してきたムスコも大学のある街に帰り、静かになった部屋でふと

片付けでもすっか…

ヒトリゴトが出た。

さいわい天気はよし。

いつまでも着ていた冬物を洗ったり、あちこちの収納を開けて風を通したり、忙しくなった。

しばらく見ない書類抽斗を抜こうとしたら、何か引っかかっている。

友だちの手紙、それも何年も前のものだ。

ざっと読んだ後、差出人や宛名が見えないように封筒を裏返してから、ゴミ箱に捨てた。

住所もメルアドも分かるので、差し支えはない。

手紙が捨てられない、という人がいる。

私も昔は、もらった手紙をリボンで結び、キレイな箱に入れていた。

罪悪感なく捨てられるようになったのは、わりに最近である。

キッカケは、たまに会う高校時代の友だちだ。

ランチの席上、1人が妙におごそかに、バッグから紙片を出した。

ねーコレ~ 覚えてるぅ?

え?なによ?

テーブル越しに手渡された、細かくたたんだノートの切れ端。広げれば、見覚えのある筆跡。

ギャー!アタシの手紙!

学生時代、授業中に、手紙を書いて回した。

彼女が持ってきたのはそんな中の1枚だった。

人生で最もバカだった時代の、目を覆いたくなるほどハズカシイ考えが、つらつら書かれている。

イヤー!捨てて捨てて!

さんざ騒いだが、

ヤダ アタシのだもん!

ハズカシイ手紙は電光石火、持ち主に奪い返され、また大事にしまわれた。

かわいかったわよね~ あのころのワタシたち…

彼女は感慨深げだったが、自分の恥がヨソサマの抽斗にあるのは、けっして心穏やかではない。

相手の身になれば、人の手紙なんて、あまり長いこと持たないほうがいいんじゃないか。

以来、個人的にはそう思っている。

ふるいてがみ



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/05/06 11:30

はためく話。

♪やねよーり たーかーい こいのーぼーりー♪

バスの窓の外は、ハナウタが出そうな好天。

うちはずっと団地暮らしで、こいのぼりは揚げられなかった。

しかし今見ると、庭付きの戸建が立ち並ぶ中にも、こいのぼりは1匹も揚がっていない

子供が少ないのか、こいのぼりを揚げるお宅が減っているのか、あるいは両方か。

いずれにせよ寂しいことである。

降りるバス停に近づいた時、ふと思い出した。

そうだ、あの家があったな。

バス停からしばらく歩いた、ステキなおうち。

建売住宅だろうが、アーリーアメリカン風の造作で、住人の、オシャレでなくっちゃ!という意気込みが伝わってくる。

完全に洋風のそのおうちの、手入れのいい芝生の庭には、似つかわしくないステンレスのポールが立ち、立派なこいのぼりが揚がっていた。

せっかくのオシャレな外観にこいのぼりを掲げるについては、葛藤があったに違いない。

しかし、わが子の健やかな成長を祈る気持ちが、それを上回ったのだ。

そう想像して、好感を持ったのを覚えている。

堂々と泳ぐこいのぼりを期待して角を曲がった私の眼に、シンジラレナイものが映った。

ふらんすこっき

フランス国旗

去年はこいのぼりが上がっていたポールに、トリコロールの大きな旗が結わえ付けられている。

念のため申し添えるが、仏政府関連の施設などではない、個人宅である。

表札を確認したが、フランス人が越してきたわけでもなさそうだ。

この1年に何があったのか、尋ねたいけれど、いきなり

♪ピンポン♪ ぼんじゅ~る しるぶぷれ~

というわけにもいかない。

私のモヤモヤを吹き飛ばすように強い風が吹いて、赤、白、青、鮮やかな色彩がはためく。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/05/05 11:30

ラムネノ本。

高校の教科書に、坂口安吾の「ラムネ氏のこと」という短いエッセイが載っていた。

はくち・あおおにのふんどしをあらうおんな
(「白痴・青鬼の褌を洗う女」所収 講談社文芸文庫)

安吾と、小林秀夫、島木健作、三好達治の4人でご飯を食べながらウダウダする席上、三好が

ラムネを発明したのって ラムネーってフランス人なんだゼ

とホラを吹き、他の3人がゲラゲラ笑うと

ホントだもん!オレんちの辞書には ちゃんと載ってるもん!

と言い張る、という、小学3年生男児並みの逸話から始まる。

ごく罪のない、楽しいエピソードだが、安吾の筆はここで止まらない。

ラムネの発明から、話はフグを安全に食べる工夫や、毒に倒れた山里のキノコ名人に移り、さらにキリシタンバテレンの愛の定義へと転じる。

曰く、今我々の身辺にあるもののすべては、けっして天然自然ではなく、そうあるべく発明した人があってこそである。

ラムネ玉に限りある生を賭け、フグ毒に命を絶たれても後に訓戒を残した人々、「絢爛にして強壮な思索の持主」を、安吾はラムネ氏と呼ぶ。

才気が走らせた筆のすさびではあるが、事の大小にかかわらず、何かに徹する者のみが世の在り方を変える、と結ぶ論調には説得力がある。

にもかかわらず、私はこの話、イマイチ飲み込めなかった。

ビー玉でピタリとガラス瓶の口をふさぐように作る、その創意工夫の楽しみや、完成品を日にかざした時の満足感は、容易に想像できる。

そんな営為と、フグの無毒部位を知るにいたる、壮絶なる経験の蓄積が、同じとは思えない。

ラムネ玉1つに費やされた人生を、フグ毒に倒れる悲劇と同列に捉えるのは、ものを作る楽しみを知らぬ人の考えだと思う。

陽光に透けるラムネの瓶に、作った人の幸せを思う本日、ラムネの日



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ブックガイド | コメント(5) | トラックバック(0) | 2018/05/04 11:30

ほうもん話。

クリップボードを手に、キョロキョロ周りを見回しながら、住宅街を歩く背広の青年。

新任の先生の、家庭訪問だ。

近頃は、生徒の家まで訪ねて行っても、玄関先で話を済ませるのが主流らしい。

曲がりなりにも先生と名のつく人を、門前払いするなんて失礼に思える。

しかし、先生のほうも、いちいち上がり込んで飲みたくもないお茶をご相伴するより早く済むし、お腹もタプタプせず、助かるのかもしれない。

昔の家庭訪問は大層だった。

いついつにお邪魔します、と学校からお手紙が来ると、母はにわかに色めきたつ。

お茶菓子はあったかしら、お茶ッ葉は…などと独り言が増え、大掛かりな掃除がはじまる。イモートと私は部屋の片付けを言い渡された。

先生にお通りいただくのは客間なのに、どうして、と口答えすると、

2年の時のカワバタ先生はお部屋ご覧になったでしょう!その時に慌てても遅いのよ!

と、叱られる。

そうなのだ。昔の先生は

ぢょん子ちゃん、どんな机でお勉強してるのかしら~?

などと言いながら、机を見に来ることがあった。

必ず、というわけではないが、そういう可能性も考え、オモチャやマンガを隠さねばならない。

そんな風に、大騒ぎしながら待つXデー当日。先生はだいたい、すこし遅れていらっしゃる。

自分ちの玄関に立つ先生は、教室とは違って見えて、まぶしい。ポカンと見上げていると、母にあっち行ってなさい、と追い払われた。

フスマのかげで息をひそめていると、先生と母の笑い声が聞こえたりして、ドキドキするけれど、拍子抜けするほどあっさり家庭訪問は終わる。

次はタナベさんなの。ぢょん子ちゃん、おうち分かる?

そんな風に聞かれたら、もう鼻高々だ。急いでズックを履いて飛び出し、

せんせーい、こっちこっち!

先生と行く先の空を、ツバメが横切る。

母は大変だったろうが、家庭訪問の思い出は、明るく楽しい。



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むかしむかし | コメント(14) | トラックバック(0) | 2018/05/03 11:30

れんきゅう話。

連休、旅行中のムスメから写真。

素敵な街並みをバックに、サングラスなんか乗っけて、浮かれている。

どう、楽しい?

楽しいよ

いいなあ

おかーさんも行けばいいじゃん 休みなんだし


そうなんだよなあ。

止める人はいない。仕事だってなんとかなる。行けないんじゃなく、行かないだけなんだ。

うらやんでないで、行きたきゃ行けばいい。

改めてそう思いつつ、メールソフトを開けたら、広告メールが目に飛び込んできた。

ぢょん子さん、すぐご利用になれるお得な宿のご案内です

ホテルの予約サイトの案内だ。

1度利用して以来、時々届くメールを、いつも削除していたが、今日はふと見てみる気になった。

ぶっきんぐどっとこむ

直前値引の赤い字が躍る。

海辺のリゾート12000円。

高級温泉旅館が15000円。

オシャレなシティーホテルは9000円。

今日の今日なら、手の出せる値段で、そう遠くない場所が、選び放題に選べる。

どうしよう。行っちゃおっかな。

1人だから、好きな時間に家を出て、自由席に飛び乗って行けばいい。

軽い靴を履いて、気ままに知らない街を歩く。そんなこともしばらくしていない。

すっかりその気になってあれこれ検索していたら

♪ぴろん♪

ケイタイが鳴った。見ればムスコからのLINE。

バイトないし、今晩帰ろうかな

ありゃ。

一瞬でマボロシとなった計画だけど、想像の中でアチコチしたせいか、心はハレバレしている。

ムスコの部屋の窓を開けて風を入れたら、食料の買い物だ。

そんな連休。



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/05/02 11:30
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