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かそうの話。

ハロウィンのあの騒ぎを見ると、仮装には、やっぱり魅力があるのだなあ。

外国人観光客が、キモノで街を練り歩くのもそうだし、子供の七五三なんかもそうだ。

てんぴょういしょう
(「天平衣装を着て平城宮跡を歩きませんか?」)

私はその手の経験がなく、ああいう羽目の外し方は、はるか昔の花嫁衣裳くらいなものだろうか。

自分は仮装なんてしたことない、と思っていたが、記憶をたどれば1つだけあった。

ハロウィンなどユーミンの歌にしかなかった30年以上前のこと。

仮装パーティーやろうぜ、と、誰が言い出したのだったか。いかにもバブル前夜、浮かれた時代の大学生らしい。

着替えスペースのない会場には、ヘンテコな服装の若者が次々と集まる。

ダッフルコートの下から毛脛を出した男が上着を脱ぐと、原始人が現れた。

シーツを巻きつけ、観葉植物の蔓を頭に載せたギリシャの女神が、寒ーい!の声とともに、飛び込んでくる。

野球のユニフォームで来た男は、仮装じゃない、と、バニーガールに叱られていた。

そんな中、おとなしくお菓子をつまんでいた私に、赤の女王

ちょっとぢょん子!アンタそれで家から来たの?

ウン 電車乗って バス乗って来たよ

ハハハ… ほとんど犯罪だな!

私の衣装は、中学のセーラー服。スッピンで、髪を三つ編みにして、父のカバンを借りて、実家から来たのだ。

数年前に着ていた自分の制服を、もう1度着ただけのあれが、仮装といえるかどうか。

でも、吊革にぶら下がりながら、ちょっぴりワクワクしたことは覚えている。



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むかしむかし | コメント(11) | トラックバック(0) | 2018/10/31 11:30

とうみょう話。

豆苗という野菜がある。

読んで字の通り、エンドウ豆の苗というか、芽生えを食べるものだ。

ご存知の方はご存知だが、この野菜、再生栽培ができる。

食べた後の根を水に浸けておくと元気よく新しい芽が伸びてきて、わっさわっさと茂るのである。

とうみょう

園芸オンチの私にもできる、唯一の園芸だ。

問題は、かわいいなあ、かわいいなあと眺めるうち、食べ頃を逃すこと。

妙な仏心が出て、ビヨビヨ徒長させたあげく、筋ばった豆苗を食べることになる。

今朝もかなり伸びた豆苗を前に、迷っていたら、LINEの着信が鳴った。

おはようのぺんぎん

見ればイモートからだ。

💡!

とっさにひらめいて、朝日に照らされた豆苗を撮り、送信。

もう食べたほうがいいと思う?

しばらくして既読がつき、

(゜-゜) そうね 食べたほうがいいかも?

なんだかすごくホッとして、ありがとうのスタンプを送信した。

こうして誰かが決めてくれると、本当に助かるなあ。

つぎに豆苗が伸びたら、またイモートに聞こう、と思っていると、また着信。

このタオル、まだいけると思う?

見れば、何だかくたびれたタオルの写真である。

汚れてはないけど… そろそろゾーキンにすれば?

そう返信すると、

ありがとうのぺんぎん

ホッとしたようにスタンプが返ってきた。

どうやらこの先、うちの豆苗の食べごろはイモートが、イモートのタオルの捨て時は私が、決めることになりそうだ。



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2018/10/30 11:30

むかむか話。

年をとると怒りっぽくなる人、穏やかになる人、どちらもいるが、どっちかといえば後者らしい。

若い頃は当たると触るとプンスカ怒っていた私も、ちかごろはそうそう腹の立つこともない。

この年になって悟ったが、怒ったって面白いことはない。湯気を立てて怒っている人を見てるほうが、ずっと面白いのである。

そんな私が、久しぶりに、画面に向かって

バカどもが!

と声に出るほど腹立たしいニュースを見た。

ばかものども

…ハロウィン前の週末、渋谷の繁華街は仮装した若者らで混雑し、一時騒然となりました 軽トラが横転させられたほか、痴漢などの疑いで5人が逮捕されました…

もう1度言う。

バカどもが!

そもそもハロウィンには反感を持っていたが、今日はムカムカして殴りつけてやりたいくらいだ。

私は愚行全般にはわりに寛容なほうである。

バカは若者の仕事だ、とさえ思っている。

そんな私がここまで腹を立てるのは、集団心理というやつが原因だ。

騒いでいる誰も、単独で何事かしでかせる者はない。

衆目の前に1人立てば、蚊の鳴くような声しか出ないヤツばかりだろう。

そんな弱虫が数を恃んで平素はできないことをする、その醜い心の在り方がイヤなのだ。

仮装もいい。大声で騒ぐのも、たまにはいい。

しかしお前は、それを1人でもできるのか?

1人じゃできないけど、みんながやるからできる、という、情けない自分を、恥じよ。

シブヤに集まるバカどもを1人ずつ捕まえて、揺さぶってやりたい気持ちに駆られる。



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てれびじょん | コメント(20) | トラックバック(0) | 2018/10/29 11:30

うらやむ話。

ムスメに始めさせられた、カエルのスマホゲーム。(→ かえるの話。

意外にしつこい性格の私は、まだやっている。

カエルにあれこれ旅支度をしてやると、あっちこっちに出かけては、お土産を持って帰る。

楽しみは、カエルが旅先から送ってくる写真

小さなカエルが、こんな遠くまで行ったのか、と思うと、ゲームとわかっていてもホノボノする。

このゲームを教えてくれたのはムスメだが、ムスコもやっているらしく、時々カエルが撮ってきた写真を、LINEで送ってくる。

うらやましい1

むむ、なんかカワイイぞ!

うらやましい2

えーっ、こんなの見たことない!

ムスコのカエルの写真はストーリー性があり、絵本みたいで、登場動物もいっぱいいる。

かたや、私のカエルはといえば

かえるどこ

どこにいる?

ざっそう1

えーとここは…。

ひとりぼっちの地味な写真ばっかりだ。

ムスコのカエルの写真を見るまでは、けっこう満足していたのに、こうまで差を見せつけられると、悔しくてならない。

ちゃんと支度して面倒見てやっているのに、どうしてもっとマシな写真を送ってこないのか。

なんでウチのコは出来が悪いのかしら!

つい、イライラしてしまう。

教育ママの心境ってこんな風だろうか。自分が子供を育てていた時には、ついぞ感じたことのない気持ちに戸惑う。

今日もうちのカエルはどこかに行ったが、今度こそいい写真を送ってほしいものだ。

ざっそう2

だから、雑草の写真はもういいって!



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ごかぞく | コメント(15) | トラックバック(0) | 2018/10/28 11:30

てでぃべあ話。

昔むかし大昔、ホレたはれたの沙汰がまだあった頃、よく言われたのは

何をプレゼントすればいいのかわからない

ということである。

男に理解力がないわけではなく、私の側に問題があるということは分かっていた。

飛び上がるほど大好きなものがないわりに、キライなものはいっぱいあって、すぐケチをつける。

おまけに社交辞令がヘタで、とりあえず喜ぶこともできない。

こんな女にサプライズプレゼントなどしても、お金とヒマの無駄である。

もはや男にプレゼントされる機会もないが、たまに奇特な人がいて、

何が欲しいか分かんなくて…

言い訳交じりにお土産など下さると、たいへん申し訳ない。

そこらへんがよく分かっているムスメは、私への旅行土産はクマのぬいぐるみに決めているようだ。

一緒に旅行した時、街の名を刺繍したテディベアを見て喜んでいたのが印象に残っているらしい。

たとえばスペイン土産はこのピカソベアだ。

picaossito.jpg

こういうヘンテコリンなものをもらえると、小躍りするくらい嬉しい。

今日はテディベアズデー。テディベアの由来となったアメリカ大統領ルーズベルトの誕生日である。

はのいのくま
(今年ムスメがくれたベトナムのクマ)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/10/27 11:30

かまれる話。

一昨日、ネット広告のモデルについて記事を書いた。(→ なやます話。

ぽーず

紳士服の広告が、なぜか気になるという話だ。

この、含みも深みもない話に、なんと続きがあるのである。

ぽーず3

これはスペインのタイル。

バスク語で猛犬注意を知らせる標識である。

警告を無視して敷地に入ったらしい男性が、あわや猛犬にお尻を噛まれんとする瞬間を描く。

なんでそんなものを見つけたかはさておき、どこかで見たことがある気がする、このポーズ。

ぽーず4
(念のため左右反転してみました)

ぽーず2

また!

猛犬に襲われて大ピンチなわりに、ずいぶん冷静に見えるが、彼のお尻が少々心配である。



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/10/26 11:30

けんしん話。

受話器を持って、リダイヤルボタンの所在を目で確認しつつ、はあーっとタメイキ。

今日という今日は何が何でも、乳がん検診の予約をとらねばならない。

ケチでビンボーな私が受けるのは、市民検診。

受診票は市役所からくるが、どこでいつ受けるかは自分で決め、自分で予約をとる方式だ。

婦人科の検診を受けられる病院は、近隣に1つだけなのだが、この病院、ものすごーく予約がとりにくい

予約は電話のみ、時間帯が決まっているうえ、かけると延々と話し中である。

リダイヤルに続くリダイヤルでようやくつながっても、用件を伝えると、なんだ、ビンボーな市民検診の客が、と言わんばかりの冷たい応対。

いつでも当月中はいっぱいで、ようよう3か月、4か月先の予約を取り、ヘトヘトで電話を切る。

きっと人気があるんだろう、と胸を収めてきたが、だんだん疑問が湧いてきた。

こんなに高飛車で親切みのない病院、

ん?何かあるか?まーいっか、どーせ市民検診だし…

と、見過ごされるようなことはないのか。

ちょっと電車に乗ってでも、別の病院に変わったほうがいいのかもしれない。

そう思いながら電話番号を押すと

ハイ!サンダワラ中央病院 ご予約センターでございます

アラ?

市民検診の患者様でございますね?今週ですと金曜・土曜の両日、午後でご用意できますが…

驚くほどスルスルと、しかも感じよく、予約が取れてしまった。

いったいこの病院に何があったのだろう。

取れたら取れたで、急激な変化が不安になるのは、われながら難儀な性分である。

にゅうがんけんしん



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/10/25 11:30

なやます話。

毎日一定時間をパソコンの前で過ごせば、イヤでも目に入るネット広告

引っかかればテキの思うつぼだから、なるたけ見ないようにするが、そうは行かないこともある。

ぼりゅーむ

こういう分かりやすいのは、プッと笑っておしまい。

しかし、気になる理由が分からないと、頭を悩ますことになる。

最近目について仕方ないのが、

ぽーず

動きやすいスーツの広告である。

スーツに関心はない。

モデルの男性も、男前だけど、べつだん好みではない。

それなのになぜか、つい、しげしげと眺めてしまうので、シャクにさわるのだ。

この際、きちんと理由を明らかにしておこう。

文言には注目すべき点もないので、おそらくは

ぽーず2

動きやすさを表現する、この躍動するポーズが問題だろう。

モデルの姿を頭に焼き付け、ヒマさえあれば考える。

こんなことに頭を悩ましていていいのか、という迷いもありながら、半日が経過。

ヘウレーカ!

ゆーとぴあ
(「よろしくネ!」だったっけ)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/10/24 11:30

ゆうぐれ話。

布団の外が肌寒くて、起きずにグズグズしていたら、ふと言葉が浮かんだ。

…シギタツサワノアキノユウグレ…

七・七だから、和歌の下の句だ。

さいきん寝る前に百人一首の本を見ているから、そのせいだろうか。睡眠学習みたいなものだ。

ひゃくにんいっしゅひとよがたり
(ほどよく眠くなるのでベッドサイドにおすすめ)

ただ記憶の限りでは、百人一首に入っている歌ではない。

…シギタツサワノアキノユウグレ…

声に出してみる。朝から夕暮もないもんだが、秋の夕暮、というところに引っ掛かる。

なんだっけなあ、秋の夕暮。

エイッと起きて顔を洗い、髪を梳かそうとブラシを持った時、

サンセキ!

いきなりひらめいた。

新古今和歌集に「秋の夕暮」が結びの名歌が3つあって、「三夕(さんせき)の和歌」と言います…

遠い昔、古典の授業。白髪に眉だけが黒い、オジイサン先生の顔まではっきり思い出せる。

…シギタツサワノアキノユウグレ…

コーヒーを淹れて、またつぶやいてみた。

あっ!

見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮

ビックリするほどスラスラと思い出せた。

三夕の和歌の1つ、藤原定家だ。

…シギタツサワノアキノユウグレ…

牛乳を入れたコーヒーを、テーブルに運びながら、あっ、もう1つ!

さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮

これも三夕の和歌、詠み手は寂蓮法師。

3つのうち2つまで思いだしたのに

…シギタツサワノアキノユウグレ…

ただ、この上の句だけが分からない。

頬杖をついて、コーヒーを飲み、思案を巡らす。

…シギタツサワノアキノユウグレ…

あいかわらず分からないのだけど、頭の中が喜んでいる。

思い出し始めるとスルスルと、ほぐれるように次から次へ、現れる記憶が楽しいのだ。

今日はシギタツサワ、と唱えながら過ごそう。

そう、夕暮れまで。



(シギタツサワノアキノユウグレ 正解は追記に)

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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2018/10/23 11:30

ぐるめの話。

さて、食欲の秋をテーマに展開してきた、グルメウィークも今日で終了である。

と、いっても、どなたも???だろう。

この1週間、食べ物の記事だけが続いたことに、はたしてお気づきだろうか?

気づかないよな。書いてる自分が忘れそうだったんだから。

フードコートの実況に始まり、カラアゲ食べ比べ、ココイチのカレー、高級フレンチからお煎餅、ベーカリーのパンと、バラエティーだけは豊かだが、最後まで食レポにならなかった。

テレビでは、いろんな人がものを食べては、アッサリだ、マッタリだ、コッテリだ、サッパリだ、さまざまに形容する。

仕事とはいえ、よくもあんなにスラスラ言えるものだ。

例えばカラアゲを食べたとして、私の脳内は

あ… カラアゲ… おいしい…

大変おいしいカラアゲに出くわしたとしても

あ… カラアゲ… スッゴイおいしい…

というくらいのものだろう。逆にマズい場合も

あ… カラアゲ… あんまりおいしくない…

で、おしまいだ。

食べ物に執着がないうえ、味覚を言語化する能力が決定的に欠けているのである。

私にグルメリポートさせる人はないし、当面ミシュランガイドの執筆予定もないので、差し支えはないが、悔しくないこともない。

こどくのぐるめしーずん7
(こういう人のことはちょっとうらやましいと思う)



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2018/10/22 11:30
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