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げんごう話。

桜の開花宣言(→かいかの話。)以上にイライラするのは、新元号の話題である。

クダラナイ話全般に寛容で、無意味な議論ほど楽しいものはない、と思っている私でさえ、平成の次が何か、などという憶測にはうんざりだ。

行方のさだまらない米中関係やBREXITをうんぬんするのとは違う。

今度はこれでーす、と言われたら、あーそうですか、と答えるしかない問題なのである。

議論の余地なんかどこにもない。

新元号に関しては、専門家がもっともらしくする話も、ヨッパライの与太話も、言ってもしようがないという点で同列である。

居酒屋でイッパイひっかけながらグダグダやるような話を、公の電波に乗せんなよと言いたい。

まあ、そんな騒ぎも明日で終わり。

ところで、新天皇は、私より少しご年長である。

大きな声では言えないが、昭和生まれの私は、もしかしたら4つめの元号を見ることになるのではなかろうか。

私の視線は新元号を越え、さらなる未来に据えられている。

げんごうかおはめ
(近所のイオンに出現した手の込んだ顔ハメ)



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てれびじょん | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/03/31 11:30

りばーす話。

暖かくなってきたので、薄手の上衣を出した。

裏地のない単衣のコートは、チャコールグレーに襟や袖の折り返しは赤、という配色が、シャレていてお気に入りだが、ずいぶん長く着た。

ひさしぶりに羽織れば毛玉も目立って、そろそろお払い箱かしら、などと思う。

ところが、脱いだ袖の裏が赤いので思い出した。

この服は表がグレー裏が赤、両面着られるリバーシブルだったのだ。

裏返すと、赤い側はほとんど傷んでいない。

買った頃はまだ若くて地味好みだったから、グレーばかり着ていたが、ハデなオバサンとなった今、赤いコートもバッチ来い!である。

今年からは赤を表に、グレーを裏にしよう。

新しくコートが手に入ったみたいな気がして、さっそく着て出かけた。

颯爽と、街を歩く。

いい気分で、ショーウインドウに映ったわが姿にちらりと目をやると

…ん?

なんかヘンだな。違和感がある。

簡単に言えば間違って裏を着てる感じ。

念のため再度書き添えるが、この服はもともと、リバーシブルなのだ。縫い目も仕立ても配慮してあり、タグが出ているなんてこともない。

にもかかわらず、この裏返し感は何だろう。

今までずっと裏側に安住していた赤い面が、いきなり陽光を浴びて戸惑っている。

要は赤に表としての自覚がないのである。

駅のご不浄に飛び込み、個室の中でそそくさと裏返した。グレーの面が、そうでしょそうでしょ、そう来なくっちゃ、とささやく。

さえない毛玉のコートで歩きながら、考えた。

うちに帰ったら、赤を表にハンガーにかけ、とうぶんコートの自覚を促すことにしよう。

りばーし
(これはリバーシ)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/03/30 11:30

せんばつ話。

朝の番組を機嫌よく見ていたら、ヘンな時間に、ぶった切るように終わってしまった。

また国会か!

首相のバセットハウンドに似た顔を想像し、ウンザリしていたら、朝日の照るグラウンドが映った。

あー、高校野球かあ。

春と夏にやってるうち、春のやつは、なんだか急に始まる

夏のは各県で延々と予選をやっているので、スポーツに関心のない者にも、知らず知らずもうすぐ高校野球だな、とわかるが、春にはそれがない。

選抜高校野球」とあるところを見ると、何か任意の基準で出場校を決めているらしい。

私の認識は、まあその程度だ。

たまにセンバツとカタカナで書いてあるのを見るが、私はあれが大キライである。

カタカナがキライなわけではない。

「セン」とか「バツ」とか、柔らかみや余裕がない音は、カタカナと相性が悪い。「センバツ」とあると、尖ったものを突き付けられたような、物騒な気分になるのだ。

だいいち、そう難しい漢字でもないのに、カナに開く理由が分からない。

調べてみると、主催する新聞社の仕業らしい。

言葉で仕事してるくせに、センバツなんてイヤな感じの言葉をヘーキで使うあたり、やっぱり新聞って好きになれない。

そんなにカタカナが好きなら、テメーんとこの新聞をカタカナにしてみろっつんだ。

マイニチ新聞。いいんじゃない、かわいくて。

ばせっとはうんど
(年中ドーモスイマセンと言っているような顔)

本日早朝より他出のため、2018年3月29日の記事を再掲いたします。



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てれびじょん | コメント(4) | トラックバック(0) | 2019/03/29 11:30

DVDの話。

…見れなくなっちゃってさー

あらー、世界の亀山 調子悪いの?(→ かめやま話。

いやいや テレビはダイジョブなのよー 

カナイさんちのDVDプレーヤーは故障中

修理は?

電話したよー でも すぐには来てくんないの シツモンゼメにされてさー

質問攻め?

ここは押したかとか、あそこはどうだとか 電話持ったまま いろいろ…

あー、どこが壊れてるか、確認するわけだ

ダンナの出張中に見ようと思って いっぱい借りてきたのになー

早く来てくれるといいね、修理のお兄さ…

そういえばさー!

口をとんがらしたカナイさんは、食い気味に

最後に「何のDVDをご覧ですか?」って聞かれたんだけど…

へー

ヘンじゃない?そんなこと聞いて どうすんだろ

そういやそうだね

なんとなく流れで答えちゃったけどさー

興味本位だったりして

やっだ!何の興味よ!ハハハ…

そして、どんなDVDだったらハズカシイか、はたまたどんなDVDがオシャレか、など、オバサンの話は無益なほうへ、無益なほうへと、流れていくのであった。

ひるがお
(これが恥ずかしいんじゃないかと一応の結論に達した)



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2019/03/28 11:30

わすれる話。

1人暮らししてるムスメと、外で待ち合わせた。

夕飯を食べて、今日は一緒にうちに帰る。

今ドコソコ、と連絡があって、当然来るはずの時間になっても来ないので、どうしたんだろうと思っていたら

電車に忘れ物しちゃった

あーあ、まただよ。

ムスメは昔から忘れ物が多い。もう社会人だというのに、痛い目に遭い続けて懲りない。

わが子ながら理解に苦しむが、ムスメといえども他人の人生。むやみに口出しすべきではないと、小言のひとつも言いたいのをこらえている。

さいわい気づくのが早くて、無事忘れ物を取り戻し、やってきたムスメに何を忘れたか聞くと

これ、ドーナツ… 

アメリカっぽいロゴの袋を挙げて見せる。

せさみすとりーとどーなつ
KRESPY KREME meets SESAME STREET

翌朝、取り戻したドーナツを食べて、ムスメは出勤して行った。

甘ーいドーナツのお相伴をしてから、主が去った部屋を覗くと、見慣れない腕時計

タメイキをつきつつ、その旨連絡してやると

今日取りに帰る

その夜遅く、朝出た家に戻ってきたムスメは、ひどくくたびれて見えた。

そしてまたその翌朝。

ムスメが出勤してった後、私も身支度をしようと洗面所にいくと、こんどはピンクの丸いものが、ポコンと置いてある。

しばらくしてLINEに

コンパクト忘れてない?

とメッセージが入ったので、あると答えたら、

今日取りに帰る

ムスメの人生もなかなか大変そうだが、代わってやるわけにもいかない。

私にできるのは、せいぜい好物を作ることくらいである。タメイキ交じりに、冷蔵庫を開けた。



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/03/27 11:30

じこくの話。

LINEのメッセージを書くと、発言を示すフキダシの横に、もれなく時刻が表示される。

らいんのすくしょ2

その発言をいつ書き込んだかを示すわけだ。

待ち合わせなどに便利ではあるが、同時にやりとりしてる時は要らないし、いちいちうるせーなと思わないでもない。

ゆうべ、LINEでメッセージを交換している最中に

♪おふろがわきました♪

という声がした。

冷めないうちに入りたいから、相手にはその旨をメッセージして、中座する。

ゆっくり暖まったあと、出たよ、という報告もしておいた。

らいんのすくしょ1

こんな感じだ。

何の気なしに自分のメッセージの時刻を見る。

らいんのすくしょ4

24分に入ったのね。

らいんのすくしょ5

そして42分に出た、と。

アレ?

入浴時間、たった18分?

らいんのすくしょ3

時刻表示機能には、こんな発見もある。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/03/26 11:30

ねかせた話。

♪てれれれれ… てれれれれ…

夜の電話はドキッとする。

モシモシ…

送話口から聞こえるのが、老母の元気のない声となれば、なおさらだ。

なに?どうしたの!

食いつきそうな勢いで答えたら

ミシン… 

へ?

ミシン、動かなくなっちゃって…

はー、なーんだ!ビックリした おかーさんが動かなくなったのかと思ったよ!

マアひどい!

失礼なことを言われたおばーちゃんは、ちょっと元気になった。

それがさ いきなり止まっちゃって 掃除しても油を差しても ピクリとも動かないのよ!

そう言われたって、機械音痴であるという点では、母も私も似たり寄ったりだ。

もう古いんだし、寿命じゃないの?

おばーちゃん愛用のミシンは、けっこうな年代物である。

どうしたらいいと思う?

どーもこーも 新しいミシン使えばいいじゃない

そうなのだ。

おばーちゃんはもう何年も前に、愛用のボロミシンに代わる新型を購入済みなのだ。

そのくせ箱を開けもせず、届いた時のまましまい込んで、ボロミシンでガタガタやっている。

せっかく購入した新型を、なぜ使わないのか。

古いので事足りるなら、なぜ新しいのを買ったのか。

カレーじゃあるまいし、寝かせて何の意味があるのか。

どんな箱もすぐ開けるスグミル族の私(→ すぐみる話。)には、まったく理解不能である。

あー、どうしようかなあ…

だからあ 新しいのを使いなさい!

言ってもダメなようなので、今日あたり出かけて行って、箱を開けてやらねばならぬらしい。

ふるいみしん
(古いといってもここまでではない)



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ごかぞく | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/03/25 11:30

はばかる話。

おせきはん

さて、ご近所からお赤飯をいただいた私。(→ せきはん話。

夕飯はまだだし、ちょうどいいと喜ぶべきところだが、ここに1つ問題がある。

今日は朝から家にいて、久しぶりにゆっくり台所仕事をしていた。作りおきというほどでもないが、お料理もした。

人参サラダ、鶏ハム、そしてカレー。

そう、鍋いっぱいのカレー

部屋中に、朝からコトコトと煮込んだカレーのいい匂いがたちこめて、食欲を刺激する。

あとはご飯さえ炊けばいい、という状況に、とつじょ赤飯が登場したのだ。

さあどうする。

生唾を飲んでカレーにフタをし、今日は赤飯ディナーとするか。

またはホカホカの赤飯を敢えて冷蔵庫にしまい、カレー用の白飯を炊くか。

あるいは…

無意識にシャモジを手にした私は

…ハッ!

気づけば赤飯をお皿によそい、鍋のカレーをかけていた。

なんという、大それたことを!

洋皿の上、茶色い液体をぶっかけられた赤飯は、不本意そのものという風情。

蹂躙、などという言葉も頭に浮かんだが、できたものはしょうがない。

残さずいただこう。

赤飯カレーは、小豆の風味ともち米の甘みがカレーにマッチして、意外においしかったが、なぜか口外が憚られるのであった。



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もろもろ | コメント(18) | トラックバック(0) | 2019/03/24 11:30

せきはん話。

お身内にお祝い事のあったご近所の奥様に、お赤飯をいただいた。

おせきはん

ツヤツヤと光るお米粒がパックに透けて、喜びと心弾みが伝わってくる。

折々のお祝いに、お赤飯を炊く。じつにお目出度くゆかしい習慣である。

家族にいいことがあった時、腕をまくって

さあ、今日はお赤飯にしましょうね!

そう言えるお母さんには、すごく憧れる。

母はなぜか赤飯を炊かなかったので、たまに食べるのは、よそからいただく折詰

冷めたお赤飯は、突き刺してもびくともせず、箸も折れよとばかり力を籠めれば、折詰の四角い形のまま、全部が持ち上がってきた。

お祝い気分と、ごま塩の味と、折詰の経木の香りで、ようよう食べたようなものである。

そのせいか今も、お赤飯は少し苦手だ。

大きな声では言えないが、私もお赤飯を炊いたことがない。

ムスメが賞をもらおうが、ムスコが大学に受かろうが、うちの食卓にお赤飯は上らない。

だから、こともなげにお赤飯を炊いてみせるお母さんには、劣等感を刺激される。

お赤飯は、ちゃんとしたハハオヤじゃなかった、という、ほろ苦い反省の味でもある。



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2019/03/23 11:30

かいかの話。

靖国神社の境内に、記者が集まっている。

かいかせんげん

おそらくなされるであろう、桜の開花宣言を撮らんがためだ。

やがて気象台職員がしずしずと現れ、大仰に花を数えて、モニョモニョ言いだすと、バシャバシャとシャッターの音。

バカか?!

つい大きなヒトリゴトが出た。

私ごときが人をそしるべきではないと思いつつ、ニュースのバカさ加減には呆れるほかない。

取材 … 芸術作品や報道記事の題材・材料を、ある物事や事件などから取り集めること。

材料を取るから、取材という。

ノコノコ発表を聞きに行くのは、ただのヤジウマだ。

そもそも、発表、宣言なんてものは、取材の手間を省くために行われるのだから、各社がぞろぞろ行く必要などない。

どこかが代表で行って、他はコピーさせてもらえばいいのである。

予めどうなるか分かり切ったところに、皆で雁首揃えて行って、押すな押すなの大騒ぎのあげく、似たような映像がいくつも撮れる。

ムダとしか言いようがない。

いやしくもジャーナリストなら、もっと他に、いくらでも、今行くべきところがあるだろう。

それとも、そんなに世界は平和なのだろうか。

明日ありと思ふ心のあだ桜  夜半に嵐の吹かぬものかは

そして今年も桜は咲く。



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てれびじょん | コメント(14) | トラックバック(0) | 2019/03/22 11:30
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