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よだれの話。

朝のテレビは鶏肉料理の特集。(→あさイチ ハレトケキッチン 

…ご紹介するのは よだれ鶏です!

よだれどり

画面のおいしそうな映像を見ながら、深いため息をつく。

最初は居酒屋のメニューだったか。料理名を見たとたん、想像力豊かな私は

牛のヨダレの酵素で柔らかくなった鶏肉を蒸し上げました!

みたいな能書きを想像してゾッとしたが、じっさいは、その味を思うとヨダレが出る、というのが、現地四川での命名の由来らしい。

とはいえ、料理名に「ヨダレ」は尋常ではない。

いつまでも原語の直訳ではなく、日本人が美味しそうに感じる通称を、そのうち誰かが付けるに違いない、と私は思った。

言霊のさきはふ国の美意識を信じたのだ。

ところが、よい名前が付くこともなく、「ヨダレドリ」のまま、広まっていくではないか。

敷島の大和言葉も、もはや絶望的である。

だいたい、出るもので名前を付けるって、何なんだ。

それなら、食べ過ぎると鼻血が出るピーナッツは、鼻血豆か。

ガスが出るサツマイモはオナラ芋か。

食べると便秘が解消する、ウ…、おっと。

小3男子レベルの下ネタが炸裂しそうなので、ここで筆をおくこととする。



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/09/10 11:30

れいこー話。

難しい時期になってきた。いや、コーヒーの話である。

あいすこーひー
(アイスコーヒーを冷コーというのは大阪弁)

ふだんはコーヒーメーカーだが、夏場だけは市販のアイスコーヒーを買う。

暑いなか、いったん熱くしてまた冷やすのが面倒だからだが、この切り替え時が、けっこう迷う。

昨日、安い時に箱で買ったペットボトルのアイスコーヒーがなくなった。

9月になって、コーヒーメーカーを出してもいい頃合いだが、そんな時に限って暑さが戻る

台風も来たのに、今週の暑さときたらどうだ。

かといって、またひと箱アイスコーヒーを買い足したら、きっと涼しくなるに違いない。

そうとは限らないが、おそらくそうなる。私は、そういう巡り合わせの人間だからだ。

汗をダラダラかきながら、ホットコーヒーを飲むか、レンジでチンしたアイスコーヒーを苦い思いで飲むか。

どんなに考えても裏目に出て、ちょうどピッタリ、ということはないのが、私の人生である。

もはや、あきらめの境地といってもよい。



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2019/09/09 11:30

さんつぶ話。

さぷり

更年期を意識して飲み始めたサプリメントは、白ひと粒、黄色ふた粒、2種類の錠剤。

つごう3粒を飲んで、私の1日がはじまる。

今朝も慣れた手つきで2つのビンのフタを開け、手のひらに落ちた3粒を口の中にポイ、と入れたその瞬間。

あれ?いま、白ふた粒、黄色ひと粒じゃなかった?

毎日やってることだから、間違いなかろうと思いつつ、どうも疑わしい。

まぶたの裏の残像を、懸命によみがえらせようとしても、ぼんやり焦点を結ばない。

大きさも同じだから、舌の感覚で見分けるなんて無理である。

どうしよう、出して確認する?

しかし、出したものをまた口に入れるのは、ちょっと気が進まない。

じゃあそのまま飲んじゃう?

クスリじゃないから死んだりしないだろうけど、効き目に影響しそうだし、それに1日ひと粒の白いほうは、けっこう高価なのである。

脳内で激しく戦う、ケチ根性と健康意識。

どうしよう、どうしようと焦るうちに、独特の味がしはじめた。舌の上で錠剤が溶けている。

口を開けて、でベロ見りゃよかった!

そう気がついたのは、飲み込んだ後である。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/09/08 11:30

シウマイ本。

土曜の朝はチコちゃん

ちこちゃんにしかられる
「チコちゃんに叱られる!」

ぜったい5歳じゃないチコちゃんの今日の疑問は

なんでシューマイにグリンピースがのってるの?

箱詰めの時、上下が分かりやすいように…というのは私が考えたウソで、理由は意外や、昭和30年代の学校給食であった。

ショートケーキのイチゴのように、見た目の楽しさで子供を喜ばせる工夫らしい。

当時輸入され始めた海外産の冷凍グリンピースが、給食に多用されるきっかけにもなったという。

そもそもの中華料理の焼売にはグリンピースはなかったというから、子供の頃からグリンピースがキライな私にとっては、うらめしい歴史である。

なるほどなあと思いつつテレビを消したが、ちょうどグリンピースのように、プチンと小さく残るわだかまり。

中華料理にグリンピースをのせる話を、読んだことがある気がする。

おぼろげな記憶をたどれば、おそらくは短編小説

食べた人の話だけで、料理法も材料も分からぬ、幻の美味を作ろうとする料理長と弟子がいる。

けっきょく料理長は完成を見ずに亡くなり、弟子である主人公が師匠の遺志を継ぐ。

そうだそうだ思い出した、百花双瞳というその点心が、マーソノーなんちゅうか、なのだ。

双瞳の名の通り、2つの目になぞらえたものがのせてある、という描写も、イマイチ食欲をそそらぬうえ、2個のうち1個がグリンピース。

正体不明のもう1個を探すのが、主人公の苦労なのだが、片方がグリンピースな時点で、たいした料理じゃない気がしてしまう。

しかも、ひょんなことで幻の点心は完成するが、絶世の美味の決め手であるはずのソレが

ええーっ、それェ?

なのである。

食べ物の小説の読後感が未消化というのは、じつに困ったものである。

まぼろしのひゃっかそうどう
(「幻の百花双瞳」 陳 舜臣 著 徳間文庫)



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ブックガイド | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/09/07 11:30

きがつく話。

帰り道は夜道。

昼間の雨で濡れた歩道、街灯の明りの下を選んで歩きながら、なんかうるせーな、と思った。

立ち止まって耳を澄ますと

じゎー… じゎー…

みーみーみーみー…


どうにも字に書き表しにくい、濁った小さい音がいくつも、草むらの中から湧いてくる。

虫の声だ。

つい先週、大雨の前の日まで、夜もやかましくセミが鳴いていた。

いつの間に止んでいたのか。

この辺りは毎年、セミが鳴きやんでから秋の虫が鳴きだすまでの数日、とても静かな夜がある。

なくなってはじめて、それまでの静けさを知る。

それに似たことが他にあった気がするが、ちょっと思い出せない。

仰げば三日月が、額に引っかかった雲を振り払おうとしている。

ヒトリゴトを言いかけたけど、言うことが無くて、そのまま歩き出した。

みかづきにくも



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2019/09/06 11:30

みっしつ話。

用件が済んで帰り支度をしていたら、

ワタシ、車で出るんで 駅まで送りますよ

社員さんから声がかかった。

ここの会社はどこからも不便で、バスの便もよろしくないので、しょうじき有難い。いちおう軽く遠慮してから、営業車に乗せていただく。

走り出して間もなく、空模様がどんどん怪しく、黒雲が渦巻き始めたと思うと、いきなり豪雨

ワイパーが追い付かないほど大粒の雨が、フロントガラスを叩く。

レースのカーテンに遮られたみたいに、目の前が真っ白だ。

スゴイですねえ!

最近の雨はホントに ねえ…

当たり障りのない会話さえも、雨音にかき消されそうだ。

自動車の中は閉ざされた個室だけれど、ガラス越しに外が見えるうちは気にならない。

しかしこうして周囲が見えなくなると、ふと、密室を意識する。

ハンドルに手をのせて横顔を見せている、この人はどういう人なんだろう?

ほとんど知らない人と、こんなに狭い場所に2人きり。

そう思うと居心地が悪くて、つい余計なことを、ペラペラしゃべってしまう。

あ、あっちのほうの空 明るくなってますね もう止むんじゃないかな…

ええ…

あっ!カミナリ!今、カミナリ鳴りましたよね!

ええ…

しゃべればしゃべるほど、相手の口数が減っていく。非常に気まずい状況だ。

もうダメだ、と思った時、もやった空気のむこうに駅のロータリーが見えた。

ありがとうございました 助かりました~!

お礼を言いながら、そそくさとシートベルトを外し、助手席を降りる。

いいえ~ ついでですから お気になさらず!

そう言う相手の顔にも、芯からホッとした表情が浮かんでいる。

電車に乗る頃には、嘘のように雨も止んでいた。

そとはあめ



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/09/05 11:30

ピーター本。

🌼えほん よみきかせ🌼

公民館の掲示板に貼られたポスターに、チラリと目をやって通過する。

私は今も昔も、この読み聞かせというやつが大の苦手だ。

だいたい芝居っ気が無いのである。さっきまで

はーやーくーねーなーさーい!

鬼の形相で叫んでいたのに、その数分後に、同じ口から、同じ相手に

…むか~しむかし かわいいおひめさまが…

などと、すましてイイ声でご本を読んでやるなんて、できない。

それでも、読み聞かせ=よいお母さんというイメージは強固である。

周期的にネバナラヌという強迫観念に駆られ、読み聞かせようと無理もした。

大きな重い本は眠くなったら厄介だと思い、本棚でいちばん小さい絵本を手に、子供の寝床へ。

パラリと開いて1ページ目。

ぴーたーらびっと

あるところに 4ひきのこうさぎがおりました

なまえはフロプシー モプシー カトンテール ピーター


あー、ダメだあ。

4匹の子ウサギまでは、まあいい。問題は名前だ。

フロプシー モプシー カトンテール。

原語では、ぴょん子にふわ子てな感じなのだろうが、カタカナでは全然ピンと来ない。

かといって、起き上がって別の本を取りに行くのも面倒である。

フロプシー モプシー カトンテール。

これは名前、これは名前だ、と自分に言い聞かせつつ読み始めた。

えー、あるところにー 4ひきのこうさぎがおりましたー

なまえはふろぷし もぷし かとんている


はからずも、

タゴサク モスケ ゴンザエモン

と呼ぶような、イントネーションになる。子供はさっそく引っかかり

なに?なんてなまえ?

えー、なまえはふろぷし もぷし かとんている

なんて?もいっかい、なまえ!

ふろぷし もぷし

子供はキャーキャー喜んで、笑って笑って、やがて笑い疲れて寝てしまった。

話はそこから先に進まなかった。

爾後、本が読みたきゃサッサと字を覚えて自分で読め、という教育方針でうちの子供は育ったが、今のところ大きな支障は出てない、と思う。

ピーターラビット。世界一有名だけど、うちでは名前も呼ばれなかった小さなウサギの、今日は126歳の誕生日である。



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ブックガイド | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/09/04 11:30

きまらぬ話。

さて、新しいバッグだ。

私のバッグの条件はそう厳しくはない。

1.そこそこのサイズ

2.まあまあ明るい色

3.わりかしポケットいっぱい


とまあ、フンワリしたものだが、ただ最後のポケット、これがあんがいヤッカイである。

とりあえず、古いバッグから取り出した中身を、買ってきたバッグに移す。

カギは家を出たら帰るまで出さないから、内側のポケットでいいだろう。

スマホは脇の細長いポケットに。

定期入れは失くさないよう、ストラップをファスナーの引手に連結してからポケットに入れる。

いちおう収まったが、あくまで暫定的な位置で、玄関を出た瞬間から改善点が浮かび上がる。

まずカギのポケットが深すぎて見つけにくい。

コンビニで買ったペットボトル飲料を入れたい場所に、既にスマホが入っている。

定期券を出そうとしたら、ストラップに引っかかり、ズルズル要らないものが付いてきた。

電車に乗り込むや否や、ヒザの上でポケットの中身を入れ替える。

しかしそれもまた暫定位置なのだ。

電車を降りて、仕事にかかり、食事に行って、するうちに別の不具合が生じるのである。

コレはココ、アレはソコ、と決まるまで、ややこしくも楽しい作業は、しばらく続く。

ぽけっとがいっぱい
(ポケットもこんなに多いと使いこなせない)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/09/03 11:30

ばっぐの話。

毎日使うバッグが壊れた

無精者なので、装いに合わせて違うバッグに取り換える、なんて、オシャレな真似はできない。

同じバッグをどこにでも持って行く。

毎日使えば、当然ながら消耗が激しい。一定期間でダメになる。

持ち手がもげる場合もあるし、底が抜けることもある。どこがどうというでもなく、全体にみすぼらしくなることもある。

そうしたら、新しいのに換えて、またそればかりを持って歩く。

20代で就職してからずっと、そんな風にやってきた。

毎日持つものなので、買う時はそれなりに吟味するし、気に入って使えば愛着も湧く。

だから、壊れればガッカリするかというと、意外にそうでもない。

ボロっちいバッグから中身を取り出しながら、

お疲れさま

なんて、心でつぶやく。空っぽに痩せたバッグが

はーヤレヤレ やっとお役御免ですか…

ホッとしているみたいに見えるのは、感傷的すぎるだろう。

使い切った、という感覚が、静かに満ちて行く。

さあ、新しいバッグを買うのだ。その心弾みが、今日の私の足を前に進める。

しょるだーばっぐ



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/09/02 11:30

ぽつんと話。

人も通わぬ山中に、ポツンと建った家を訪ねて行くという番組が人気らしい。

衛星写真やドローン撮影の技術が向上したためだろう。

不自由な暮らしの苦労や、さまざまな人生の姿を感動的にまとめている。

とはいえ要は覗き見趣味であって、こういうものを好んで見ていると言うのもはばかられるが、じつは毎週楽しみにしている。

簡素でつつましい山の暮らし。遠来の旅人の突然の訪問を歓迎してくれる、素朴な住人。

心温まる場面を眺めつつ、私はつい物騒な想像をしてしまう。

こういう家に、規格外のマジでヤバいヤツが住み着いている可能性はないのか。

こんにちは~ テレビの取材で…

ノンキに開けた扉の向こうに、目を血走らせ、斧を構えたシリアルキラーがいたら。

茅葺き屋根の古民家が、犯罪組織のアジトになっていたら。

教義に背く者を許さないカルト教団が、自給自足の生活をしていたら。

うっかり行って、とてつもなくヤバいものを見て、とんでもなくおっかないことにならないか。

いや、すでにテレビクルーが謎の消失をしたり、カメラも何も失って戻ったきり、一言も残さずに業界を去ったり、しているのではないか。

画面の展開に、ムダにドキドキしては、毎度毎度ホッとする私である。

ぽつんといっけんや
(テレビ朝日系列日曜午後7:58~8:54 →「ポツンと一軒家」



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2019/09/01 11:30
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