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じゃけっと話。

暑いだの寒いだの文句を言うのはババアっぽいが、それにしても暑くないか今年。

朝はさすがに冷えるから、上着を着て出る。中に着るシャツは、しかたなく長袖だが、暑がりの私は半袖でもいいくらいである。

陽が差してくると、早々にジャケットを脱ぎ、残りの1日中、シャツだけで過ごす。

そこで困るのが脱いだジャケットの始末だ。

畳んで腕にかけて持ち歩くが、とにかくジャマである。

シワになるし、落として汚しそうだし、なによりかけている腕が暑い。

なんでこんなの着てきたんだろう、と忌々しい。

私の場合、ジャケットやカーディガンは、着ている時間より持ち歩く時間のほうがはるかに長いのではなかろうか。

う~サブい…ジャケットあって助かった!

と思うより、

アッチい… ジャケットなんか要らんかった…

と思う頻度が、100倍くらい高いのだ。

むろん私とて人の子、寒い時は寒い。

しかし本式に寒くなれば、もはやジャケットの出番ではない。コートやセーターの登場である。

いっそジャケットだのカーディガンだの、全部処分しちゃおうかと思ったりするのは、衣更えがまだ済んでないからかもしれない。

過去を振り返っても、11月を目前に、まだ衣更えが済まないのは、じつに空前にして絶後。

やっぱり今年は暑いと思うよ、私は。

ぷろでゅーさーまき
(思えば合理的かもしれないプロデューサー巻き)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/10/31 11:30

しょーそー話。

秋晴れに、快調に自転車を飛ばしていると、歌いたい気分になる。

博物館を通りかかると、建物を取り巻くように、長い行列ができていた。

国内外より多くの観客を集める、年に1度の大規模な展覧会である。

御即位を記念して東京でも特別展が催されているとかで、例年に増して盛況であるようだ。

ペダルを踏みながら、ふと浮かぶメロディーで

♪しょーそーいんてん はじまるはじまる~♪

歌ってみたら、いい感じだ。

しょーそーいんてん はじまるはじまる~♪

歩道の観光客が笑いを含んでこちらを見る。

♪しょーそーいんてん じまるじまる~♪

きまりが悪くて、後半をちょっと変えてみた。

これ、なんだっけ、何の歌だったかな…



ピンクレディーだあ!

♪むちゃーをいってはこまりますー ♪
♪あーらーわーれーなーいーのーがー ♪
♪しょーそーいんてん でっすー♪


替え歌はムスコの得意技(→ かえうた話。)と思っていたが、もしかしたらこの母親からの遺伝かもしれぬ。

現れないものが現れる、正倉院展は11月14日まで。

しょうそういんてん2019
(→ 御即位記念第71回正倉院展

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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/10/30 11:30

ほてるの話。

ヒマができたので、予約サイトにホテルのレビューを書いておこう。

いいホテルで、楽しく滞在したことを伝えたい。回答欄を眺めながら、旅の思い出に浸る。

客室は静かでしたか?

そうそう、ここ、すごく便利な場所だったんだよな。交通量の多い道路の気配が客室に聞こえて。

若いころ泊まった、シカゴのダウンタウンの宿を思い出して、懐かしかった。

ホテルの設備はきれいでしたか?

古びた設備を大事に改装しながら使っているような、いじらしい風情のあるホテルが好きだ。

よくあるガラスと新建材のピカピカは、事務所に泊まったみたいで味気ない。

洗面器がひび割れたのをコーキングしてあったり、窓枠が塗り直したペンキでくっついちゃったりしてるのを見ると、えもいわれぬ旅情を感じる。

従業員はキチンと挨拶しましたか?

日本旅館的な過剰サービスはキライである。

敷居の際でカニのように平伏されたりすると、お願いだからやめてくれと言いたくなる。

ここのホテルのカウンターは、出入りの度に「行ってらっしゃいませ」だの「お帰りなさいませ」だの、うるさく言わない。

もちろんチェックイン・チェックアウトにはテキパキと働いているし、声をかければフレンドリーに教えてくれて、ほどよい距離感だった。

全体を通じて非常に満足したし、またあの街に行くときは、ぜひあのホテルに泊まりたい。

ところが回答欄はハイとイイエだけ

客室は静かでしたか?

イイエ

ホテルの設備はきれいでしたか?

イイエ

従業員はきちんと挨拶しましたか?

イイエ

これでは悪口ではないか。

違うのよ!私は高く評価しているの!

またこのホテルをご利用いただけますか?

の問いに、太字の大文字

ハイ!

と答えたかったが、その選択肢はなかった。

びじねすほてる



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/10/29 11:30

めめんと話。

朝起きて、ネマキでうろつくには寒い季節。

かといって、ドテラを出すにはまだ早いので、そのへんに落ちているものにテキトーに袖を通してしのいでいる。

落ちているのは、放置したからである。放置すると、片付けるまでその物体はけっして消えない。

1人暮らしの7不思議のひとつである。

それはさておき、今朝。

寝ぼけ眼でリビングにさまよい出ると、昨夜脱いで放置したスウェットが落ちていたので、

今日は燃えるゴミかあ…

などと考えながら、拾い上げてかぶって着る。

スポッと頭が出て、つむった目を開ければ

むむっ!

なぜか目の前が真っ暗

秋分をひと月過ぎ、日が短くなったとはいえ、窓の外は明るくなっていたはずだ。

まさか、このまま死ぬのか?

人生が走馬灯のように…というのは嘘である。

混んでいた仕事が終わり、土日に人と会う用事を済ませて、さしたる約束もない今週。

うわー…発見遅れるワ…

というのが、最初に思ったことだ。

ところが、どうもそうではなかったらしい。手も脚も動く。

顔を撫でればフカフカした手応えがあって、なあ~んだ、と脱力。

フード付きのスウェットを、後ろ前に着ていたのだ。

それにしても、真っ暗になって死を思うとは。

トシのせいか、はたまた精神的に問題があるのか、なんだか考えてしまった。

くろいぱーか
(黒いパーカだったのもよくなかった)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/10/28 11:30

もくせい話。

スタッフみんなで事務所のドアを出たら、風がかすかな匂いをのせてきた。

この眠たくなるような、粉っぽく甘いにおいは、キンモクセイだ。

きんもくせい

あ、キンモクセイ!

いち早く1人が声に出すと、遅れた人は

今朝 家を出る時にも匂ってたわ…

私は昨日 図書館の横で…

公園のは先週

どういう心理なんだろう。今の今まで、キンモクセイのことなんかひとっことも言わずにいたのに、いったん話題になると、自分が先、とばかりに、くちぐちに言いだす。

前に気付いていた人のほうが、なぜかちょっと得意げにしているのも、かわいらしい。

女性ばかり何人かでこの匂いをかぐと、いつもこんな感じになる気がする。

どこにキンモクセイの木があるか、などと少し話して話が途切れ、ふと、みんなが黙った

それぞれに、この匂いから、むかしを思い出しているのだ。

でも、なにも言わない。大人の女だから。

しばらく黙って歩いたあと

あー、今日夕飯、何にしようかなあ!

最初にキンモクセイ!と言った人が、みんなを夢から覚ますように、元気に言った。

うち昨日おでんだったよ

えー、もう?早くない?

それぞれに心に思いはあるけれど、口には出さず、献立の話などしながら、駅まで。

季節は秋、である。



クサい話が続きましたので、2016年10月3日の記事より、いい匂いの話を再掲いたします。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/10/27 11:30

いちょうの話。

…バッカねえ そんなクッサい思いしなくても…

高校時代のギンナンの話(→ ぎんなん話。)をしたら、おばーちゃんが笑いながら言う。

土に埋めりゃいいのよ!昔、やってたわ

なるほど。姥捨伝説のエピソードを待つまでもなく、老母の教えは尊い。

商家に生まれたおばーちゃん。通りに面した店の前には、立派な銀杏並木があった。

秋になると、枝が風に揺られて、ぽたぽたと黄色な実が落ちてくる。

直に触るとカブレるからね ワリバシで…

拾った実は持ち帰らず、木の根元をほじって埋める。使ったワリバシは、埋めた目印に立てておくのだ。

へえ~ そんで あとで掘り返すのね ワリバシが目印、なるほどねェ

いたく感心していると

いや それがさ…

さっきの勢いはどこへやら、妙に歯切れが悪い。

考えたら、掘った覚えがないのよね…

はぁ?

埋めたは埋めたけど、掘り出したかなあ… 食べた記憶もないし…

えー!じゃあ埋めただけ?

…かなァ?

今も毎年秋には見事に黄葉し、土地の名所にもなっている銀杏並木。

その何本かは、わが母が植えた、かもしれない。

ぎんなん



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/10/26 11:30

ぎんなん話。

私の通った高校には銀杏の大木が数本あり、秋にはそれはそれは見事な金色に黄葉した。

若者は無風流だから、特段の感想もない。散り敷く落葉を熊手でかく、校務員のおばさんの横を、ただ通り過ぎるだけだ。

ある日の体育の授業のあと。

着替えの前に体育館のご不浄に入ったら

うっ!

目にしみる悪臭に思わずのけぞった。

あらゆる設備が老朽化したボロい学校ではあったが、清掃だけは行き届いていた、はずだった。

驚いて用を足すのも忘れ、教室に逃げ戻ると

ハハハ… 銀杏、ギンナンよ!あそこは毎年…

カモシカのように長い脚をした、クラスメートが教えてくれた。

なんでも、個室のいちばん奥、道具入のプレートがついたその中に、バケツ何杯ものギンナンが保管されているのだという。

バスケ部やバド部など、体育館を使う部活のメンバーには、周知の事実らしい。

独特の悪臭を放つギンナンの果肉を取るには、水に浸けて腐らせ、洗い去るのが早い。

場所を選ぶその作業を、比較的利用者の少ない体育館のご不浄を使って、やっているのは校務員のおばさんだった。

落葉かきのついでに、集めたギンナン。

むざむざ捨てるのは惜しいにしても、ご不浄の中で。ギンナンなんて、そこまでして食べたいものだろうか。

コムスメだった私には理解できなかった。

考えてみれば、公立学校の並木である。その果実の所有権とか、どうなんだろう。今なら問題になるかもしれないが、昔のことである。

あのおばさんも、ずいぶんなトシに見えていたが、今の私くらいの年配だったのだろうか。

銀杏並木が明るく染まるころ、いつも思いだす。

ぎんなん



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むかしむかし | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/10/25 11:30

すぎるの話。

ネット広告は、履歴からその人の興味ある分野や地域を選んで現れるらしい。

よく考えると気味が悪いが、抵抗する気力も暇もないし、たまに役立つことも、ないではない。

おしゃれすぎるばるがきた

最近こんなのが出るのは、何度か近所で飲み食いの店を探したせいだろう。

それにしてもちょっと引っかかる文面だ。

お洒落すぎるということは、つまりお洒落さが適度でなく、逸脱しているわけだ。

何から逸脱しているか、それはおそらく当地の土地柄である。

京の着倒れ、大阪の食い倒れにならって、奈良の寝倒れと称される、緊張感のなさ。

革新を嫌い、前例通りを好み、目立つ人は跳ね上がり者、と呼んで卑しむ。

小説の神様志賀直哉から

男の児を育てるには何か物足らぬ

だの

食ひものはうまい物のない所だ

だの、言われ放題言われたこの土地に、流行りのお洒落は似合わないのである。

流行りといえば、ちかごろ当地にもタピオカを飲ませる店がいくつかできた。

その旨、たまたま帰宅したムスメに報告すると

へ~奈良に… じゃあ流行も終わりかな~

店主が聞いたら泣き出しそうなことを、かるーく言ってのけた。



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2019/10/24 11:30

でんわの話。

♪ぺぽん♪

朝は家族LINEではじまる。

おはようのスタンプはおばーちゃんが一番乗り、追いかけるようにイモート、私。

見る間に既読スタンプがついて、それぞれが今日の予定を記す。

今日はいい天気!洗濯してから歯医者に行きます

今日はドコソコでお稽古 がんばろう!

1日に1度は、こうして最低限の情報交換をする習慣だ。

ところが今朝。

9時を過ぎてもおばーちゃんのスタンプがない。仕方なく私から

おはよう!

メッセージを入れてみた。

イモートは忙しいので登場しないこともあるが、おばーちゃんが出ないのは心配だ。

10時近くなっても既読がつかない。悪い予感がして、電話することにした。

スマホのトラブルかもしれないので、こういう時はイエ電でかける。

♪とぅるるる… とぅるるる… とぅるるる…

ふだんはコール5回で出るおばーちゃんが、なかなか出ない。

ますます不吉である。

がちゃ…あーハイハイ おはよう… なに?

あーよかった 生きてた!

なによう 失礼な… 忙しく活動してましたよ!

やれやれ、久しぶりの好天に誘われて、庭仕事に熱中していたらしい。

声にもハリがあり、元気そうで、とりあえず安心だ。

80歳にしてスマホもメールも使いこなしてくれるおばーちゃんだが、こういう時はやっぱり、声が聞きたい。

そして、電話というものの有難みを思う。

今日は電信電話記念日。150年前の10月23日、東京~横浜間の電信線架設工事が着手された。

くろでんわ
(たぶん娘も息子もかけられないダイヤル式)



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/10/23 11:30

じをかく話。

その人と向かい合っていて、なんかヘンだな、と思ったのである。

でも、何がヘンなのか、分からない。

話し方や言うこと、顔つきはまるで普通だ。

それなのに、なんだろう、なぜかイライラと、イヤーな気分になってくる。

いや、イカンイカン。ふとした印象から、思い込みが過ぎるのは私の悪いところである。この人のありのままを見なければ。

ありのままを…。

あっ…

思わず小さく声に出そうになる。

この人ずっと、ヒザの上に何か書いてる!

チョコチョコした指の動きが、目の端に入って、落ち着かないのだ。

しかも、見ない顔をしつつ、よくよく見れば

そうですか~ 京都に…

と言いながら、指はヒザの上で

京…都…

と動き、

ほほ~ 美術館の…

と相槌を打てば、

美…術…館…

画数の多い字を、飛ぶように早く書いている。

うっわー…

一体全体、これは何だろう。

ただの癖か、何かの修行なのか。

気になって気になって、話が頭に入らない。永遠とも思える時間がやっと終わる、と、ホッとして辞去の挨拶を述べた。

最初に渡した名刺を、資料と一緒にカバンにしまって、さて、と表情を改めたその人が

ではまた ご連絡します

と言いながら、ヒザの上に指で

…ぢょん子

と書くのを、私は見てしまった。

キャー!

声が出なかったのは、ひとえにわが強靭な自制心のおかげである。

せんじもん
(できれば話題とは無関係な字を書いてほしい)



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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2019/10/22 11:30
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