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れーたー話。

エレベーターといえば(→ べーたー話。)エスカレーター。

エスカレーターの片側空け問題に、地域性があることはよく話題になる。

大まかに言って関西は左空け、関東は右空けらしい。

ところが、関西でも京都だけ、関東と同じ左立ち右空けなのでややこしい。

たとえば奈良県民が電車で京都に行くと、乗車駅では左空け、降車時は右空けなのだ。

まあともかく、不本意ながら左側を開けて、エスカレーターに乗ったわけだ。

そう、不本意である。

混んだホームには改札階に出る、長い長い列。

2人乗れるステップに2人乗れば、乗り口でモゴモゴしないで済むし、列もできないだろう。

背後に圧を感じながら、左側に立つ勇気はないから、仕方なく右側に立てば、せわしないヤツらがせっせこ左を上っていく。

厚着の季節だし、荷物だってある。

モコモコダウンの身体を押し込んでくるオッサンや、買物の紙袋をぶち当てていく、若い女よ。

そんなに急いでどこへ行く

左を歩いていったヤツを追跡して、どれだけ忙しく過ごしているのか、確かめたい。

数メートルのエスカレーターを止まらずに歩いて節約したほんの数秒

アンタらまさか、ムダにしてないだろうね。

みんなでてすりにつかまろう
(こんなにギッシリ並ぶのもどうかと思うけど)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/12/21 11:30

べーたー話。

昨日(→ ぼたんの話。)に続き、エレベーターの話。

混雑した大型エレベーターで、突如エレベーターガールもしくはボーイが現れることがある。

誰に任命されたでもなく、たまたまスイッチパネルに近い位置に立った人が

5階お願いします

7階を…

12階スミマセン

言われる数字を押すだけでなく、目的の階で扉が開くと、降りる人が済むまでのボタンを押して待ってやっている。

お給金も出ないのに、ほんとうにご親切だ。

私はいつも、サッサとカゴの奥に詰めてしまうので、わざわざあの前に立って、ボタン係をしてくれる人には、いつも感心している。

想像するに、ああいう人は、エレベーターに乗るたびに係をやっているのではないだろうか。

そして、私のようにやらない者は、おそらく一生やらずに終わる。

人類は、ボタン係をする人としない人、2種に分けられると言ってもいいだろう。

たとえば小規模なオフィスビルの、定員6名程のエレベーター。

並んで待っていた、知らない人が、扉が開くや否やヒラリと身を翻し、ボタンの前に陣取った。

あっ…ボタン係さん…

もちろん思うだけで、声には出さない。

何階ですか?

あ…4階お願いします 

4の文字だけが点灯している。この人も同じ階で降りるようだ。

♪ポーン♪

到着音がして、扉が開く。

こわごわ見ればボタン係さんがのボタンを押して、どうぞ、と目で合図しているではないか。

いや、あ~、スミマセンとしどろもどろになり、恐縮しながら先に降りざるを得ない。

ペコペコ頭を下げつつ、その頭の中で

2人しかおらんのに、チャッチャと降りろや!

思ってしまう自分に、毎回凹む。

えれべーたーのひじょうぼたん




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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2019/12/20 11:30

ぼたんの話。

時々行くビルには、エレベーターがある。

当たり前だ。

エレベーターに乗り込み、振り返ると、数字のボタンがいっぱいある。

これも当たり前である。

目的の階のボタンを押して、のボタンを…

ひじょうようぼたん

アブナーイ!

すんでのところで、われとわが手を押しとどめた。まだ、胸がドキドキしている。

今月に入って何度目だろう。

毎回毎回、流れるように非常用ボタンに手が伸びるのである。

自宅や職場のエレベーターではこんなことはないから、ボタンの配置の問題ではないか。

確信に近い予感。

おそらく、遠からぬ将来、私は押してはならぬボタンを押してしまうことであろう。

非常時押し続けると外部と連絡できます

押し続けるって何秒くらいなのか?

パッと手を離せば大丈夫なのか?

ビービー鳴ったらどうやって止めるのか?

今から調べておいた方がいい気もするが、怖くてできずにいる。



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もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2019/12/19 11:30

ぐらむの話。

今日はおばーちゃんとショッピングモールへ。

おひるを食べて店を出たら、おばーちゃんが化粧品を買いたい、という。

今朝のチラシに載ってたのが…

80代の老母が化粧品に費やすお金は、50代の私をはるかに上回るが、彼女が買って彼女の顔に塗るぶんには、私がとやかく言うことではない。

それでは、と売り場に向かった。

大型スーパーの化粧品コーナーは見渡す限り、大海のごとく広い。顔面に塗るものだけでこれほどの面積が埋まるとは、恐るべきことだ。

それで?モノは何?

保湿クリームだって

ブランドは?

わかんない…

へ?じゃあメーカーは?

うーん… なんかこんな丸い… 金色のフタで…

母よ、ヒントが少なすぎるぞ。

そうそう、100グラムで3千円!100グラムも入って3千円なんだって!

母よ、お肉買うんじゃないぞ。

自力で探すのはあきらめ、チラシにあるなら聞けば分かるのでは、と、レジに近づくと、そこには先客がいた。

おばーちゃんと同年輩のご婦人である。

ワタシね 78になるんだけどね これ大丈夫かしらね?

えーっと…50代からの…となってますので…

このあと、100グラム3千円のクリームを探すことになるのだから、高齢化社会の美容部員さんも、なかなか大変である。

ごじゅうのめぐみ



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/12/18 11:30

へんりー話。

今日は書くことが無い。

苦し紛れにテレビを点けたら、モチ特集

目先を変えたモチ料理が紹介されても、べつだん好物でもないから、心動かされない。

あきらめてチャンネルを替えようとしたら、ノドに詰めたモチを取り除く方法がはじまった。

背後から鳩尾にこぶしを当て、突き上げるように押す。

ハイムリック法、たしかそんな名前が、はるか昔、保健の教科書に載っていた。

実演用の模型が、いかにもモチが詰まったような表情をしていておかしい。

ちょーきんぐちゃーりー
(正月にモチを食べそうにないバタ臭い風貌)

しかしこれッぱかりでは記事にならない。考えあぐねて12月17日、と検索する。

これは本当に最後の手段である。

365日しかないんだから、毎日何かしらの日なのは当たり前だ。どんな日だって誰かが生まれ、誰かが死んで、何かが始まり、何かが終わる。

分かっているのにそんなことを調べてしまった日は、負けた気がしてゴハンがマズいのだ。

ところが、半ばあきらめ気味に項目を流し見していたら、

ええっ?!

驚きが声に出る。

2016年12月17日 ハイムリック法を考案したへンリー ハイムリック、96歳で死去

朝のワイドショーが、ハイムリック氏の歿日を記念して、モチを特集したのか?

まさかね!



昨日の記事で、水災について誤った記載がありました。ご指摘により訂正いたしております。誠に申し訳なく、重ねてお詫び申し上げます。



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/12/17 11:30

ほけんの話。

実家の火災保険が更新時期なのだが、

何だか高い気がするのよ…

と、老母が言う。

なぜと言って根拠はないらしいが、往々にしてこういうカンは当たるのだ。

さて、どこに相談しよう。盛んにCMでやっているナンヤラの窓口というのが、近所にあるのに思い当たった。

ほけんのまどぐち

預かった保険の証書を、窓口さんに見せる。父が存命の頃、義理で入った保険である。

義理があると言ったって、私も母もお世話になった記憶はないし、面識もない。

ただ期日に書類が郵送されて、漫然と継続してきただけだ。

特に高いわけでは…なさそうですが…パッケージ商品なので、個別に試算してみましょう

カタカタキーを打ったと思うとすぐ、プリンターから、いくつものプランが吐き出された。

今とそう変わらない金額が並ぶ中、ずば抜けて安いプランに目がとまる。

これは?なんでこんなに安いんですか?

それはですね スイサイの保障を除いてみたもので 場所柄ご不要かと…

スイサイ?

水災ですね 浸水とか…

シンスイ?!津波とかですか?

イエ、津波は違います

実家は海なし県。近くに川もなければ、なだれ落ちそうな山もない。

念のため、ハザードマップを見せてもらったが、床上・床下浸水の可能性は限りなく低い。

その場で電話し、いちおう確認した。

ねーねーおかーさん、浸水だけど、どうする?

は?浸水?んなもんあるわけないでしょ!

ごもっともである。

浮いた保険料で、おばーちゃんは何かオゴッてくれるらしい。年末の楽しみができた。


(このCMのサシハラリノは、バラエティーで達者にしゃべっている時よりかわいい)


水災の内容について、重大な誤解がありました。専門の方より親切なご指摘をいただき、急ぎ訂正いたします。不確かな知識を記しましたお詫びを申し上げます。


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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/12/16 11:30

つりーの話。

年末の公演を前に、合唱団の練習も大詰めだ。

指揮者の熱の入った指導のもと、全曲をさらった日の帰り道。

すっかり疲れて、口数も少なく吊革にぶら下がっていると、隣のオオタケさんが小さく

あ、

と言った。

微笑を含んだ横顔に目をやれば

あの…あそこ 大きな木があるでしょう?

ちょうど通過したのは、暗くなった駅前広場。

ああ…ありましたかねえ…

思い浮かべようとしても、記憶はモヤモヤと像を結ばない。

あるの 大きな、三角の木

三角の…?

それがどうしたんだろう、と思ったのが、顔に出たかもしれない。彼女はちょっと恥ずかしそうに

ツリーの飾りつけすればいいのに って、いつも思うのよ…

言われた途端、広場の真ん中に立つ、大きな木が絵になって浮かんだ。あの木を電飾で飾ったら、さぞかし心浮き立つ眺めだろう。

木の姿は私だって目にしていたのに、これっぽっちも思いつかなかった。

並んで吊革につかまり、同じように車窓を見ながら、彼女はそんな素敵なことを考えていたのか。

クリスマス近く、街はイルミネーション。

窓の外は暗く寒々しいけれど、オオタケさんの夢のツリーは、私の胸を暖かくした。

くりすますつりーのいるみねーしょん



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ごきんじょ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2019/12/15 11:30

ぱんちん話。

現代を生きる我々は、つねに何者かの監視を逃れることができない。

防犯カメラが刻々と、街の風景や人の往来を捉え、どこかで誰かがそれを解析する。

コンピュータの中も、また同じく。

スマホやパソコンの振舞いをどこかで誰かが見ているのだ。

しかし、本人のあずかり知らぬところで、一方的に下された分析や判断は、はたして適切なのか。

回りくどくなった。要するに言いたいのは、突然現れたこの広告である。

おさがしなら

パンチングメタルをお探しなら

どこかの誰かよ、教えてほしい。

なぜ、私がそれを探していると思うのか?

探して見つけたとして、どう使えばいいのか?

そもそも、パンチングメタルって何なのか?


調べたい衝動に駆られるが、検索したが最後、もっと強くお勧めされそうで、踏み切れない。



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もろもろ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2019/12/14 11:30

しちはち話。

一昨日の記事(→どらまの話。)に、パソコンの不調を訴えた。

マウスのクリックやドラッグが効かず、電池を換えてもダメだ。

キーボードだけだと、そりゃあ不便である。

なんとかマウスを使えないか、あれこれ試行錯誤したところ、間隔を開ければクリックできることを発見した。

3秒ほど開ければ大丈夫なようだ。

…1…2…3…クリック!

おお、使えた。

黙っていると間隔が短くなってくる。ちゃんと声に出して3秒数えよう。

…クリック!…1…2…3…あれ?

だんだん3秒では効かなくなってきた。

仕方がない、5秒に延長だ。

…3…4…5…あれ?

ついに5秒でもダメで、やむなく8秒に延長。

8秒は長い。そして手持ち無沙汰である。

…1…2…3…4…5…6…7…8…クリック!…1…2…3…4…5…6…7…8…

数えながら、両手を上に伸ばしてみた。

クリック!…いっち…2…3…4…

伸ばした手を曲げ、今度は左右に伸ばす。

ごお…6…7…8…クリック!…

パソコンの前だと丸まりがちな背中も伸びるし

…いっち…2…3…4…5…6…7…8…

なかなかいい具合である。

…にーい…2…3…4…5…6…7…8…

あっ!クリック忘れた!

やすいまうす
(758円で買い替えたらあっちゅー間に解決)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2019/12/13 11:30

わんつー話。

コーヒーを淹れながらカレンダーを見る。今日の予定を確認するためだ。

えーっと今日は…12がつ…12にち… 1 2、いち、に、わん、つー、わん、つー

唱えたら、頭の中で景気のいいイントロが鳴りはじめた。

♪ぱーっぱぱららら ぱーっぱぱららら ぱららぱらら ぱららぱらら ぱらららららら~♪

♪ しあわっせわ~ ああるいってこない だあ~っからあるいってゆっくんだね~♪

つい飛び出したのは、子供の頃よく歌った歌。

音痴だったらしい父は、晩酌の時など、イモートや私に歌え、と命じた。(→うたった話。

特に指定はなかったが、これは

オイ、あれ歌え

リクエストがあった、数少ない1曲だ。

♪いっちにちいっぽ み~っかでさん~ぽ♪

子供にも分かりやすくて、だいたいは楽しく歌ったが、少し成長すると

♪さ~んっぽすっすんで にっほさがる~♪

なんだか気の滅入る歌詞だなと思ったりもした。

♪じ~んせいは わんつ~ぱんち あっせかっきべっそかっき あるこおよ~♪

ときは高度成長期。

中小企業のサラリーマンであった父は、2人の幼い娘の歌うこの曲を、どんな気持ちで聞いていたのだろう。

♪あなたの~つけったあっしあっとにゃ~♪

それは激励か。

♪きれいな はながさっくでっしょお~♪

それとも慰めか。

♪ やすまないであ~る~け~♪

いつになくサクサクと出勤準備を終え、歌いながら玄関を出た。






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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2019/12/12 11:30
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