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だんすい話。

わかやまのだんすい

突然発表された和歌山市の大規模断水は、予定時刻を過ぎても開始せず、今日20日になって正式に取りやめとなりました…

へえー、よかったじゃん。

テレビを見ていた私は無責任にそう思ったが

飲食店や宿泊施設などが対応に追われ…

そりゃそうだ。

水が出ないから、と予約を断ったレストランやホテルの営業損失は大変な額だろう。

…市民も振り回されたかたちです

備えた水やポリタンクの出費を嘆くのはむろんのこと、画面の和歌山市民の怒りには、どうもそれ以上の何かがある気がする。

断水というマイナスの状態から、水が出る状態へ、プラスの方向に動いたんだから、喜ぶまいまでも、平常心であって良かりそうなものだ。

しかし人の気持ちはそう単純ではない。

思い起こされるのは台風の進路予想などの、気象予報である。

大型台風が直撃する、といった予報が外れた時、人は少なからずムッとする。

怒らないまでも、なんだよ、と思うものだ。

今回の断水回避に対する和歌山市民の反応は、それに似たものがあるのではないか。

ところで話は変わるが、今日、うちのマンションは停電が予告されている。

さてこちらは予告どおり実施されるか?

そろそろ停電のじ



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てれびじょん | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/01/21 11:30

てんてき話。

争いを好まない温厚な性格の私。

くわえて年々気が長くなり、今では少々のトラブルにはあまんじて目をつぶる用意がある。

そんな私をムカつかせる天敵が、マンション管理会社の管理人の1人、ナニガシである。

赴任してきた時から印象は良くなかった。

こちらがコンニチハ~と言った瞬間から、アゴが上を向いている。

マンションの管理人というのは、リタイア後の再就職が多いが、このナニガシもそうだ。

おそらく前職ではそれなりの役職だったのであろう、エバりにエバってきたエバり臭が消えずに残っていた。

ちょっとした依頼をした時、その印象はさらに強まった。

依頼といっても、ヤツにしてみれば職務に該当することである。困りごとに対処できるからこそ、管理人の存在意義があるのではないか。

ところがこの男、入居者の持ち込む問題を、基本的に厄介事と思っている。

無ければヨシ、見ないふりできればラッキー。運悪く持ち込まれても、まず全力で門前払いしようとする。

こちらだって即刻解決せよとねじ込んでるわけじゃない。

困った、どうしましょうと相談しているのだから、そうですか、それは大変ですね、と共感がまずあれば、腹は立たない。

それなのに、うちは関係ないの一点張りなのだ。

こやつにとって仕事とは、ふりかかる火の粉を払うことなのである。

おまけにこの男、仕事もデキないくせに、名前が難しい

ナニガシ、と仮名にしなければバレてしまうくらい、珍しい姓なのだが、意地でも覚えてやらないと決めている。

えーと、何とおっしゃいましたっけ?変わったお名前で、オホホ…

用件の度に言ってやるのが、ささやかな復讐である。

そして私は、こういうことをやりだすと、大変にしつこいのである。

こぶらたいまんぐーす



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もろもろ | コメント(18) | トラックバック(0) | 2020/01/20 11:30

しかられ話。

合唱団に入って最初の1年は、楽譜を追うだけで精一杯で、周囲の声を聞く余裕もなかった。

ハーモニーを作るどころではない。

雑魚の魚混じりもいいところで、よくぞ周囲が堪えてくださったものだ、と冷や汗が出る。

それでも懲りずに毎週練習に参加してきたのは、やっぱり楽しかったからである。

スイスイ歌えるのが楽しいのではない。

指導の先生や、ベテランの先輩から、デキないと容赦なく指摘され、やっつけられる。

もちろん優しく、言葉にもじゅうぶん気を使っていただいているが、デキない自分が情けなくて、毎回凹む。

しかし考えてみれば、人間50も過ぎたら、少々ダメでも、そうそう人は叱ってくれない。

日々家族に指図して家庭を運営しているベテラン主婦なんて、ある意味王様みたいなものだ。

デキない子供が母に叱られても、デキない母は誰にも叱られない。

長年そんな立場に甘んじていた私が、いきなりペーペーの初心者になり、遠慮なく叱られる。

それが新鮮で楽しいのだ。

さあ、新しいシーズンがはじまる。

初めての曲で、いっぱい失敗して、いっぱい叱られよう。

こーらす
(叱られて喜んでないで反省してほしいわよね)



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ごきんじょ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/01/19 11:30

もざいく話。

おはようのすたんぷ

今朝もスタンプで始まる、家族LINE

雪降らなくって良かったね!

今日は姪っ子のメイちゃんの高校受験

早朝はきっとバタバタしているはずだからガマンしていたが、そろそろいいだろう。

するとあんのじょう

5時に起きてお弁当作って さっき送り出した

放心したていのイモートから返事が来て、しばらくやりとりしていると

らいんすたんぷ はろー

おばーちゃんも登場。

メイちゃんはママよりしっかりしてるから、大丈夫よ!

イモートに失礼な励ましである。

そういえばおかーさん、私の受験の時に、隠れてついて来てたよね 

イモートは、本命の大学入試直前になって、自信を失っていた。

受かるわけないじゃん…

投げやりな様子に、入試会場に行かないのでは、と危惧した母に、当日イモートは追跡された、というのである。

ええーっ、尾行なんかしてないよ!

しかし、おばーちゃんは否定する。

第二志望は一緒に行ったけど… 京都行ってみたかったし

あれ?そうだっけ?


そっちはイモートの記憶にないらしい。

来たというほうには行かず、行ったというほうには来ていないと言う。

なにしろ30年以上昔で、思い出話もてんでんばらばらだ。

モザイクのように、めいめいのカケラを寄せ集めても、本当はどうなのか、もうわからない。

忘れることもあり、大げさになることもあり、そうして家族の記憶は厚くなっていく。

今日のメイちゃんの受験は、どんな形で残っていくのだろう。



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むかしむかし | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/01/18 11:30

そのひの話。

サワダさんとは自治会役員をやって知り合った。

息子さんが私と同い年ということで打ち解けて、知人以上友人未満の関係が続いている。

団地の掃除やゴミ出しで、出会うと長めの立ち話をするけれど、もう1人息子さんがあることを、最近まで知らなかった。

いま40代の次男君は、自宅から神戸の大学に通っていた。

試験前にはクラスメイトのボロ下宿に集まり、コタツに足を突っ込んで試験勉強をする。

勉強に疲れたら、コタツの四辺でそれぞれに眠ってしまう。だらしなくも楽しい、学生時代だ。

そしてその朝。

突き上げるような揺れに飛び起きて、そこで何を見たのか。

次の日も暮れてから、汚れた顔で自宅にたどり着いた次男君は、心配して迎えた家族にも、何1つ話さなかった。

小さなコタツで、さっきまで向かい合っていた友だちを、一瞬に失くした次男君は、もう大学には行けなかった。

数年後に家も出て、連絡すら取れないらしい。

死者6,434名 負傷者43,792名 行方不明者3名。

次男君も、サワダさんも、この数には入らないが、痛みをこらえてきた人に変わりはない。

黙っていても、私たちの周りには、たくさんの次男君が居るのだろう。

あの日から、25年。

1がつ17にち2020



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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/01/17 11:30

どんどん話。

あ、そーだ 自治会のトンド焼、今年からなくなったから

いつもの生存確認の電話の最後に、おばーちゃんが思いついたように言った。

ええーっ!なんでエ?困るぅー!

わかんない 消防の関係かなア…

とんどやき

トンドはお正月のお飾りなどをお焚き上げする、小正月の行事。

実家付近では、小学校のグランドを借りて行われていた。

神社の境内で行われる伝統的なものとは違い、たき火に毛が生えた程度の催しだが、わが家周辺ではそれすら無いため、あてにしていたのだ。

思えば実家周辺も高齢化が進み、大きな火を焚くような行事は負担なのかもしれない。

仕方がない、他の方法を考えなければ。

持ち込みをお引き受けくださる神社を調べ、仕事帰りに持参することにした。

紙袋に入れたしめ飾りを提げて出勤すると、目ざとい同僚がオヤ、と気づいて

神社に持ってこうと思って トンドが無くなっちゃったから

そう説明すると

へえ~ ドント焼 無くなったんですかァ

懐かしいわねえ ドンド焼… 木の枝にお餅刺して 焼いたりしたわ

お汁粉のお振る舞いがあったなあ…

次々と話に加わる人が増える。

トンド、ドント、ドンド…微妙に発音が違うのだが、いちいち聞きとがめたりしない。

それぞれが、炎を見上げた幼い日を思い出し、煙たい目をぱしぱしさせた。

和やかな雰囲気は、まだ少し残るお正月気分だ。



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/01/16 11:30

ぶらんど話。

年明けのショッピングモールはバーゲンセール

買い物ギライの私はバーゲンだからとウキウキしたりはしないが、安く買えたらやっぱり嬉しい。

そういえばリュックサックが傷んできたな。

カバンの売り場に行くと、こんなにたくさん誰が背負うんだ、と思うほど、多種多様なリュックが並んでいた。

デカいの、ハデなの、真っ黒なの…特に目立つのはブランドのロゴがバーンと付いているものだ。

この、ロゴマークの商品というやつが、私にはわからない。

スーパーのレジ袋じゃあるまいし、なぜわざわざ、会社名をしょって歩かねばならぬのか。

有名ブランドほどロゴはハデで、比例するごとく値段は高い。

赤の他人の宣伝をして回って、1円にもならぬどころか、嬉々として安からぬ代金を支払うとは、およそ気が知れない。

ブランドロゴ憎むべし!

私はブランドなどに騙されないぞ!


なるべくロゴが小さい、見たことのないブランドの商品が、半額になっていたので購入した。

有名ブランドじゃないけど、デザインもよく機能的なリュック。われながらいい買い物をしたと、満足した。

ところが、新しいリュックをしょって出かけたら

あら?○○のリュック…

え?

知らぬは持ち主ばかりなり。無名と思ったブランドは、私が知らなかっただけらしい。

こーるまん

これってそんな有名なの?



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もろもろ | コメント(20) | トラックバック(0) | 2020/01/15 11:30

ほうこく話。

1人で食べてると、つい報告がしたくなる。

食べかけの回転寿司の写真など、見せて怒られない相手は子供だけだ。

いかなっとう

イカ納豆ってめちゃめちゃうまくない?

しかもこの、どうでもいい内容。

50年以上生きてこの日、私は初めてイカ納豆の軍艦を美味しいと思ったのだ。

返事に困るこんな報告に子供らは

ナルホド

よかったね


短い返信をよこす。

また別の日、初めての定食屋にて。

小ジョッキ3杯とアジフライと玉子焼に揚げだし茄子とポテサラで1400円!

計算の根拠が分からん!

アジフラなんか2枚だよ!

ひょっとして私、パラダイスを見つけたかも


コーフンして矢継ぎ早にLINEしても

スゴイな

どこそれ


といった程度で、反応ははかばかしくないが、いっこうにかまわない。むしろ、よくぞ返事をしてくれると、感心している。

親孝行なムスメとムスコを持って、シアワセだ。



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ごかぞく | コメント(24) | トラックバック(0) | 2020/01/14 11:30

うめしゅの話。

暖冬とはいえ寒いこの季節、ビール派の私でも、さすがに冷えたビールが進まない。

そうだ、あれがあった。

取り出しましたるは、自家製の梅酒

実家の庭の木が、頼みもせぬのにスズナリに生らせる梅の実で、毎年毎年作る。

炭酸割もロックもいけるが、冬はお湯割がいい。

カップを手のひらに包み、暖かく甘い湯気に顔を埋めるようにすする。

そういえば 成人式だなァ…

子供が生まれた年につけた梅酒で、その子の成人を祝って乾杯する。

そんな素敵なお話を聞いたことがある。

うちじゃ梅酒はつかるのを待ちかねたように飲んでしまうし、だいいち子供を産んだ直後に梅酒を思い出す余裕など無かった。

ここいちばん、素敵なことをしたかったら、ふだんから素敵じゃないとダメなのだ。

そういえば ムスメどうしてッかなァ…

とうに成人したムスメを思い出すのにも、理由がある。

大学受験を目前にした、今頃の時期。

ブーツかなんかを取り出そうと、収納を開けたら、違和感がある。

誰かが何かいじったなと思った、そのナニカが何だか、最初は分からなかったが、何度か確かめるうちに、ハッハーン、と訳が分かった。

梅酒のビンが動かされて、よくよく見れば少ーしずつ、水位が下がっていくのだ。

未成年のムスメが盗み飲みをしている。

マジメなお母さんなら、ぎっちり叱るところだろうが、なんとなく怒る気になれなかった。

思春期だし、受験生だし。眠れない日もあるだろうし。

こっそりチビチビ、梅酒を飲むくらい、いいじゃんかと思ってしまった私は、やっぱりダメな母親である。

生まれた年の梅酒を成人まで隠しておくような、立派なお母さんにはなれなかったけど、ムスメもムスコも、ヤレヤレなんとか成人してくれた。

さて、新成人を祝って、お湯割りをもう1杯。

うめしゅ



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ごかぞく | コメント(22) | トラックバック(0) | 2020/01/13 11:30

おあげの話。

昨日の記事(→どんべえ話。)で残ったお揚げ

コメントでもご心配をいただいたので、その後のご報告をせねばなるまい。

食べそびれたお揚げをどうするか、じつは私には考えがあった。

買い置きは1つではない。まだいくつか、賞味期限間近のカップ麺がある。これを次に食べる時に入れれば、具が倍増するではないか。

きつねうどんだと揚げが2枚になってしまうから、天ぷらそばに揚げを入れて、バラエティーを楽しもう。

スープの粉末を麺の上にかけたら、今度こそぬかりなく、お揚げを乗せる。

お湯を注いだカップをそろそろとテーブルに運び、数分後フタを剥がすと、カリンカリンの真四角は、フンワリお揚げに変貌していた。

付属の七味をふりかけ、割り箸ではさめば、出汁がしみたお揚げの重みがうれしい。

満足して完食し、空いたカップを台所に下げに行くと、シンクの横に

あとのせさくさく

あっ!

あとのせ、サクサク…。

どんぎつねさん
(そばにいるなら注意してよどんぎつねさん)



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/01/12 11:30
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