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めじろの話。

わが母は義憤の人である。

目下はテレビで見た、危機感のない人々に怒っているらしい。

フラフラ旅行して ウカウカ集まって あげくに病気になって!

まあまあ落ち着い…

大学まで行かせてもらっといて 何を勉強したのよ バッカじゃないの!

そんな人ばっかりじゃな…

腹が立って腹が立って 眠れなかった!

そこまで怒ってたのか。

私もこのところ腹立ちまぎれの記事が続くので偉そうには言えぬが、あちらは80代のオバアサンである。あまりカッカすると健康にも良くない。

ほら、そんなんで血圧上げちゃー大損よ!代わりに何かイイこと思い出して!

懸命にとりなすと

そういえば朝 ゴミ出しの時にメジロ見たわ 

めじろ

そうそう、そういうやつ!

フワフワでかわいかった…

いいじゃん!そんなことばっかり考えて!

イラッとしたら…

メジロ!

ムカムカしたら…

メジロ!メジロの目白押し!

フワフワのメジロのギューギュー詰めを想像してゴキゲンが直ったようなので、電話を切った。



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ごかぞく | コメント(20) | トラックバック(0) | 2020/03/31 11:30

いんどあ話。

もう数日、郵便物を取りに出る以外の外出をしていない。自粛もあるが、要は仕事がなくなったんである。

べつだん退屈でも辛くもなく、むしろ楽しいのは、根っからインドア派だからだ。

アレをコッチにやり、コレをソッチにやり、狭い家の中でも、やることがいっぱいある。

しかし、世の中には、そうではない人もたくさんいるようだ。

いつも通り街に繰り出す日本の若者の様子が、世界に報じられ、危機感のカケラもない、と非難を浴びたという。

家にいるとストレスたまるんでぇ…

フラフラさまよい出て、街角でインタビューに答えてるのを見て、不思議な気持ちになった。

こいつらって、子供の頃、ゲームばかりして外で遊ばないと危惧されていたんじゃないのか?

SNS依存で、現実の人間との接触が苦手な世代なんじゃないのか?

デジタルツールを使いこなせば何でもできると、泥臭いアナログ作業をバカにしてなかったか?

このような時期こそ、彼らの本領発揮かと思っていたのだが、われわれ昭和の遺物は、デジタル世代の可能性を、見られないのだろうか?

勝手に期待しといてナンだが、ガッカリだ。

でじたるねいてぃぶせだい
(デジタルネイティブ世代っつうんですと)



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/03/30 11:30

はらたつ話。

自治会に入っていると回ってくる回覧板、私はこいつがキライである。(→ かいらん話。

たいした内容でもないのにハンコを押さされ、次に回す手間もかかる、イライラの元だ。

今日も今日とて、ドアを開けたら、門扉に回覧板がひっかけてあった。

メンドクセエなあ…

ウンザリしつつ手に取ると、軽くて薄い。

まーたこれっぽっち…

今期の役員さんは、ペラ1枚だけの書類をまとめずに、毎度毎度回覧してくるので、頻度が多い。それもまた、イライラの元である。

さぞかし重要な回覧なんだろうね!

腹立ちまぎれにファイルを開けると

かんせんよぼうにごきょうりょくください

新型コロナウィルス感染予防にご協力ください!

どうかした時の連絡先などが明記してあって、たしかに重要っちゃ重要な通知なんだけど

こんなもん各戸に配れ!



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ごきんじょ | コメント(13) | トラックバック(0) | 2020/03/29 11:30

おばさん話。

学生時代の友だちのヨッチャンが、仕事で近くに来るというので、会うことにした。

ほどほどの店に決めて席に落ち着くと、小さい袋に入った地元の銘菓を

出がけに駅で買ったんだけど…

気を使わせない程度の少量なのがニクい、いつもの気配りである。

食事中も粉チーズを渡してくれたり、スカーフが垂れてきてるのを注意してくれたり、相変わらずまめまめしい。

ヨッチャンといると、お母さんと一緒にいるような安心感に包まれる。

いい年のオバサンにこういう人は珍しくないが、ヨッチャンは、まだぼんやりコドモ気分でいる学生時代から、ずっと気配りの人だった。

グループ行動していても、よく気の付くヨッチャンは頼りにされた。私も、人知れず困っているところを助けられた経験がある。

他の子の家庭の事情などもよく知っていて、さりげなく配慮するヨッチャンに、こっそりあだ名をつけた者がいる。

男オバサン

そう、ヨッチャンことヨシムラ君は男性なのだ。

優しい男の子はモテそうだが、そういう面では報われなかった。彼に助けられながら、ご面相のいい別の男に心を奪われてしまう。

当時の私を含め、若い女なんて残酷なものだ。

女が男を優しいと感じるレベルを通り越して、まめまめしすぎるヨッチャンは、親切ゆえに軽んじられていたように思う。

そんな彼も、今は誠実な人柄が評価されて誰にも尊敬される職業に就き、奥さんと2人の子供の、幸せな家庭を築いている。

店を出ると春の突風が吹いてきて

晴れてるけど風、冷たいよ 上着着たほうがいいんじゃない?

ヨッチャンは変わらず優しかった。

そうしゅんふ



本日多忙につき2015年3月28日の記事を再掲いたします。



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むかしむかし | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/03/28 11:30

こうばん話。

番組終了2分前。

メイン司会者が居ずまいを正し

えー、今日でナントカさんが番組をご卒業になります オツカレサマデシタ…

言ったと思うと、その他大勢の1人がペコリとお辞儀をする。

番組改編の時季、よくあるシーンだが、番組に出なくなることを「卒業」と称するようになったのは、いつからだろう。

昔はわざわざこんなことを言い立てなかった。クビになる人は黙っていなくなったし、見る側も

あれ?そういえば さいきんあの人いないな…

しばらくして気づくというふうだった。

「降板」の婉曲表現であることは分かる。

トウが立ってきたから 若いコに替えまーす!

だの

売れっ子になったんで こんなショボい番組やめまーす!

とは、まさかに言えまい。

だからといって「ご卒業」が適切かどうか、私は疑問に思っている。

卒業とは、学ぶべきを修了して去ることである。

もはやここに用はない、ということでもある。

いつも見ている番組から、先に「ご卒業」されると、なにやら留年した劣等生のような気分になるのは、ヒガミ根性であろうか。

そつぎょう
(♪ああ卒業式で泣かないと 冷たい人と言われそう♪)



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てれびじょん | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/03/27 11:30

はくあの話。

今日も予定がない。

ヒマなのは歓迎だが、運動不足はよろしくない。晴天に誘われるように表に出た。

行方定めぬ浮雲のように…と言うは易いが、じっさいなかなかそうはできないものだ。つい、いつもの通勤ルートを歩いてしまう。

見慣れた街路も、時間の制約なしに歩くと、それはそれで楽しい。ただ通り過ぎていた塀越しに、春の花が咲いている。

のんびりした気分で角を曲がったら、いきなり目の前が真っ白になった。

少し前まで空き地だった区画に、忽然と白亜の殿堂がそびえているではないか。

晴天に映える白壁が、まばゆく目に沁みる。

あっけにとられて眺めたが、それにしても大変な家を建てたものだ。

この辺は新興住宅地で、カワイイお家やシャレた家が、普通の建売の間にポツポツと建っていて、どんな住人が出てくるのか興味がわく。

シンプル&モダンなデザイナーハウスのまえに、サビだらけの子供乗せ自転車が停まっていたり。

森の中の白雪姫の家のドアから、くたびれた中年男性が現れたり。

一生ローンを払う当事者が、家に似合わないのは物悲しい。

この白亜の豪邸の住人は雪の女王か、それともマハラジャか。

期待を込めて眺めたが、誰も出てこなかった。

はくあのでんどうたーじまはる



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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/03/26 11:30

たかたの話。

おばーちゃんに電話したが、お話し中でなかなかつながらない。

しばらくしてかけなおすと、今度はすぐに出て

ゴメンゴメン さっきはフクオカさんがね…

フクオカさんはおばーちゃんのママ友である。

あっちもこっちもダメでしょ みんなで励ましあってんの

新型ウィルス騒動で心細い者どうし、電話で情報交換したり、外出もままならぬストレスを発散しているのだそうだ。

けっこうなことである。

テレビばっか見てんじゃないかと心配してたわ ちょっと安心した

テレビも見てるわよ~ 知ってる?古い炊飯器を出すと 新しいのが割引になるんだって…

あーハイハイ、これね。

じゃぱねっとはるのしたどりまつり

ちょっと待って炊飯器?たしかこないだ買い替えたばっか…

うーん あれ、なんか大きいのよね…

そんなの 見ればわかるじゃん 大は小を兼ねるとか、自分で言ってたくせに!

やれやれ、テレビもまた、危険である。

どうにか思いとどまらせて、電話を切った。

そのあと、おばーちゃんは、別の未亡人友だちと話したらしい。夜になって電話をかけてきて

マルヤマさん、炊飯器買っちゃったんだって~!

自分のことは棚に上げて、ゲラゲラ笑っている。

アタシと違って 娘さんがうるさくないのね~

ハイハイ、悪かったね、うるさくて。



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/03/25 11:30

さんぱつ話。

個室を出て鏡の前に行くと、伸びてうっとうしいアタマが映る。

ああ、サンパツに行きたい…

つぶやいたら、手を洗っていた同僚のコタニさんに

散髪って…美容院と言ってくださいよ!

軽く叱られた。

美容院 帰りに行けば?あ、アレか…

新型ウィルスの関係で、控えていると思われたようだ。たしかにそんな人も多いらしいが、そうではない。

タンコブなのだ。

1か月ほど前、いいトシをして頭にタンコブをこしらえた。(→ たんこぶ話。

さいわい痛みはもう無いのだが、なかなか引っ込まない。

そもそもタンコブがある場合、美容院って行っていいものなのだろうか。

シャンプーするとき手に触れたら、美容師さんも

ナニこれ?

不審に思うだろうし、ヘンな病気ではと心配にもなるだろう。かといって、

おかゆいところはございませんか?

おかゆくはないけど タンコブが…

とは、言いにくい。

勇気を奮って出かけても、タンコブがあるような人、来てもらっては困る!と、追い返されるかもしれない。

かといって、電話をかけて

あの~ワタシ タンコブがあるんですけど…

聞くのも恥ずかしくて、できない。

コロナだからしょうがないですよね、と、とりなしてくれるコタニさんに曖昧にうなずきながら、ボサボサの頭を掻いた。

たんこぶ
(この子はボーズだがバリカンはどうするのだろう)



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/03/24 11:30

ますくの話。

昼休みに買物に出たモリヤマさんが、デスクでなにやらムッとしている。

どうしたの、と聞くと、持ち帰ったばかりのレジ袋を広げ、中身を見せてくれた。

すりーでぃーますく

肌を潤すシート型のパックである。

あら~ まだ美しくなるつもり?

軽口をたたいても、眉間のシワは消えず

間違ったの…

まさに痛恨の面持ちである。

3Dマスクなんて、絶対あっちだと思わない?

うるおいますく

あーハイハイ、こっちね。

レジの近くにその商品を見つけた時、モリヤマさんはわれとわが目を疑った。

まさか…こんなところに…!

周囲の買物客は、商品に殺到する様子もないが、気づかれたら大騒ぎになるかもしれない。

はやる胸を押さえて、そっと手に取ったが

もうね 持った瞬間、重さがちがうから…

たしかに、美容液を含ませたシートパックは、不織布だけのマスクより、かなり重いだろう。

気がついたら 戻せばよかったのに…

それが レジの人がジーッと見てたのよね…

つとめて平静を装い、

アタシはパックを買いに来たのよ

という表情(どんな表情だよ)を作り、レジを通って帰ってきたという。

あれさー、ゼッタイわざとだよ!他に間違った人 いっぱいいると思う!

まーまー 落ち着いて…

憤懣やるかたない彼女をなだめつつ、シートパックを貼りつけて街を歩く様子を想像したら、おかしくて仕方なかった。

すりーでぃーますく2
(肝心の鼻と口が出ているのではサッパリだ)



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ごきんじょ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/03/23 11:30

オモタイ本。

依然閉鎖中の図書館に、予約した本2冊を取りに行く。

どちらもネットやテレビで話題になった本なのだが、運よく順番待ちもなく回ってきた。

ショウショウおまちクダサイ…

カウンターの奥から現れた窓口嬢は、顔の3分の2をマスクで、残りをメガネで覆っている。

表情を窺い知れぬまま、貸出手続を始めた手元を見て、オバサンの余計なこと言いたい病が発症した。

わー、思ったより分厚いわ 重たそう…

じっさいその本は厚みが5センチちかく、どう見ても1キロ越えの重量級であった。

いいなづけ
(「いいなづけ」マンゾーニ著 河出書房新社 838頁8ポ2段組)

すると窓口嬢は

もう1冊は内容が重たいですけどね…

ちょっと驚いて彼女の顔を見ると、メガネの奥の目が親しげに笑っている。

手渡された2冊の重たい本を大切にカバンに入れ、礼を言って図書館を出た。

ときがとまったへや
(内容が重たい「時が止まった部屋」小島美羽著 原書房)



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ブックガイド | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/03/22 11:30
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