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こーひー話。

朝起きたら雨で、ヒンヤリ涼しいので、困ったな、と思った。

いや、今日はコーヒーの話。

私は違いの分からない女なので、特価品の豆を安物のコーヒーメーカーで淹れた、おそらくは地上最低レベルのコーヒーを、通年飲んでいる。

ただし夏の暑い時だけ、市販のアイスコーヒーに切り替える。

ちょうど昨日、大袋のコーヒー豆がなくなったので、今日からはアイスにするつもりだった。

9か月間毎日働いてきたコーヒーメーカーを掃除して電源を切り、アイスコーヒーのグラスを出すのが、わが家の夏のはじまりなのだ。

しかし、今朝の涼しさときたらどうだ。

熱いコーヒーが欲しくなるが、かといって、新しい豆を開封したが最後、きっと暑くなるに違いない。

あれこれ考えるほどに裏目に出るのが、私という人間である。

…と、ここまで書いたところで、念のために過去記事を検索したら、なんたることか。

アイスからホットに切り替える、方向だけ違ってほぼ同じ内容を、すでに書いていた。(→ れいこー話。

時間は迫り、違う文章を書く余力はもう無い。

鳥肌を立てながらアイスコーヒーをすする私は、もはやあきらめの境地である。

あいすこーひー
(アイスコーヒーを冷コーというのは大阪弁)



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2020/06/30 11:30

すとんの話。

たしかにちょっと前から、ユルいな、とは思っていたのである。

いや、パジャマのゴムの話だ。

穿くなり脱げるほどではなく、家の中を歩き回るには困らないし、寝心地の点では、キッチリよりユルいくらいのほうが、ずっといい。

だから静観していたのだが、昨夜のこと。

…ワシワシ ワシワシ…

寝る前に歯を磨いていたら

…ずるずる ずるずる…

なにやら怪しい気配。

…ワシワシ ワシワシ…

小刻みな歯ブラシの動きにつれて、

…ずるずる ずるずる…

ズボンが下がっていくではないか。

…ワシワシ ワシワシ…

とりあえず、歯ブラシを持たない左手で

…ずるずる ずるずる…

腰のところを押さえたが

…ワシワシ ワシワシ…

うがいのコップを手に取ったら

…すとーん!

ついにズボンが落ちた瞬間、

…ブヮハハ… ハハハハハ…!

歯磨き粉の泡を吹きだす勢いで爆笑した。

こんな簡単なことが、こんなにおかしいなんて、そんな自分がなんだか頼もしい。

ゴムを直すのは簡単だけど、しばらくこのままにしておこうかな、なんて思っている。

ぱじゃまのずぼん



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もろもろ | コメント(17) | トラックバック(0) | 2020/06/29 11:30

しゅいの話。

合唱団の練習が、行われなくなって4か月。(→ しぶきの話。

いまだ再開のめどは立たず、夏の定演も、年末の第九の公演も早々に中止が決まった。

歌声の代わりに出るのはタメイキばかり…おっと、いかんいかん、湿っぽくなる。

今はダメでも、いつかきっと歌える。そう信じて、演奏会で歌うはずだった合唱曲を、聴き込んでおこう。

CDをエンドレスにセットすれば、リビングに満ちる歌声。今日はこの音に浸って過ごすと決めた。

ところが、どうも気が散るのが凡人の情けなさ。

つい、テレビのリモコンを手に取った。さすがに音は出さず、消音モードである。

週末のニュースショーは、今週のトピック。どこかのオフィスのトイレが、画面いっぱいに映った。

清潔で大きな化粧室、きっと大企業に違いない。

また誰か、ご不浄でよからぬことをしたか?

まったく、世の中ロクなことがない。

フンと鼻を鳴らしてチャンネルを変えかけて

あれ?

画面を見直し、いそいで音声をつけた。

ふがく

…スーパーコンピューターの計算速度を競う最新の世界ランキングで、日本の「富岳」が8年半ぶりに首位を獲得しました…

これ、スパコンなの?トイレじゃなくて?

ドシロートが見間違えておいてナンだが、このデザイン、もうちょっとなんとかならないものか。

リモコンの消音ボタンをもう1度押し、おりしも感動の最終章を迎える、合唱曲に戻った。

ふがく2
(さすがにこんな風に光ってれば見間違えない)



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てれびじょん | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/06/28 11:03

すとれす話。

寝違えをして、まる1日が経った。

首の痛い生活にも慣れ、姿勢に気をつけて過ごせば、どうということもない。

ただ時折、ふと気が緩むと

うっ!

やはり思わぬ痛みに襲われる。

平穏の底に、常によどむ不快の存在。不幸と呼ぶには大げさだけれど、暮らしを確実に、うっすら暗くする。

これがストレスというものだろうか。

私は元来ストレスが無い人間である。

むろん、生きていれば、イヤだなあ、困ったなあと思うことはあるが、それが「たまる」というのが分からない。

つらい気持ちをためて、フツーの顔をしていて、ある日爆発する。

そういうことがある、とも仄聞するが、爆発するまでためるなんてすごい、と思ってしまう私は、たぶんこらえ性が無いのだ。

外出制限が解け、夜の街に繰り出した人が

ストレスがたまってたので、発散できました!

喜々としてインタビューに答えるのを見て、へーそんなもんかね、と思いつつ

首の痛いのは どう発散したらいいのかしら

などと考えている、そんな私の思う「ストレス」は、おそらく間違っているのだろう。

ぴぎーばんく
(ためるならやっぱり小銭がいいよね!)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/06/27 11:30

くねくね話。

寝違えて首が動かせず、ソファの上でにっちもさっちもいかなくなった私。(→ねちがえ話。

空腹はこらえても、我慢できないのはご不浄

もし間に合わなければ大損害である。遠からずやってくる破滅に、私の心は激しく震えた。

もたれた姿勢から立ち上がるには、頭を上げねばならないが、人間の頭とはどれほど重いものか、首を痛めてはじめてわかる。

カメムシ的ジタバタを繰り返しても、やはりどうにもならず、途方に暮れかけたが、くじけそうな気持を懸命に励ました。

筋肉の不足は、知性で補うのだ!

そうだ、首がダメなら、他で支えればいい。

両腕を首の後ろに回し、指を組み合わせる。腹筋運動の要領で、頭の重みを手で持ち上げた。

おお、首が上がる、上がるぞ!

ただ両手を頭に使うと、座面に手をついて立ち上がれない。胴体をくねらせ、ふかふかしたソファの呪縛を、必死で振り切る。

やった!立った!

喜びはしかし、しだいにこみあげる可笑しさに代わった。

首の後ろに腕を回し、朝っぱらからソファでクネクネする女。われながらなんとセクシーな眺めであることか。

プププと笑いながらご不浄に向かい、つつがなく用を済ませたら、リビングに戻って、やれやれとソファに…

あー!また!

もでるだち
(できればこのようにご想像ください)



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もろもろ | コメント(11) | トラックバック(0) | 2020/06/26 11:30

ねちがえ話。

テレビを見ながら居眠りした。

へえ~にこるんってポケモン好きなんだ~… (何見てんだ私)

そう思ったのを最後に意識を失い、気づけば日付は明日。

いかんいかん、布団で寝なきゃ。慌てて起きると

…あイテテ…

首がちょっと痛い。

ひと晩寝れば治るでしょ。軽く考えていた。

しかし翌朝、枕の上で目が覚めてみると、首筋はコッチコチに固まっていた。

寝違えるなんて、久しぶりだ。

顔が動かせず、横を見るにも、身体ごと振り返らねばならないのは面倒だが、面白くなくもない。

さいわい今日は出かける予定もないし、ダラダラ過ごそう。

誰にも会わないから、湿布をいっぱい貼ったら、首筋が舞妓さんばりに真っ白である。

リモコンを手に、ソファにゆったり座った。

しばらくテレビを見るうちに、食事時になったので、立ち上がろうとすると

うっ!

首から背中にかけて激痛が走る。

背もたれから身体を起こすために、頭を持ち上げる。首が痛いと、それができないのである。

いくら手足を動かしても、頭が上がらないことには、どうしようもないのだ。

ひっくりかえったカメムシのように、しばしジタバタしたが、観念してもう起きるのをやめた。

1度置いたリモコンを手に、チャンネルを再放送のドラマに変える。

どうやら長い長い1日になりそうだ。

くびすじ



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もろもろ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2020/06/25 11:30

UFOの話。

ムスコの幼稚園では、まだ字の読めない子どものために、記名代わりのマークが決まっていた。

お花や果物、動物や自動車。子どもの好きそうなマークのシールを、持ち物に貼る。

ひよこのマークのヒナコちゃん、ハートマークがココロくん、カニさんはユウトくん…入園と同時に決まったマークは、その後もずっと使うのだ。

さて、ムスコのマークは何かな?配られたシールを見て、ウキウキは当惑に変わった。

ナニこれ?

虫でも、鳥でも、魚でもない。目鼻すら無い、クリームパンらしき物体が描かれている。

みんなカワイイ動物とかなのに、なんでうちの子だけクリームパンなわけ?

ぼく なにマーク?

丸い目で見上げる小さいムスコに

…さあ なんだろねえ せんせいに聞こうね…

内心のショックを隠しつつ、お茶を濁した。

次の日登園のとき、担任の先生に詰め寄る私は、けっこうな勢いだったと思う。

あの…あの… ムスコの、このマークは…

ああ!UFOマーク、カッコいいでしょう!

は?UFO?

クリームパンでしかなかった物体だが、言われてみれば、たしかにアダムスキー型の円盤に見えなくもない。

ムスコくん博士っぽいし…ピッタリですよね!

先生の笑顔には悪気のカケラもなかった。

あれから20年。博士っぽかったムスコは博士にはならず、しかしSF好きの青年になった。

今日は、UFO記念日。

せんだいのゆーふぉー



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ごかぞく | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/06/24 11:30

いけばな話。

窓辺の枝を切るのに、花鋏を使った。(→ ありあり話。

忘れるほど久しぶりだが、パチンパチンとじつによく切れる。やはり専門の道具は大したものだ。

お花鋏は、生け花に使う。

なんで持っているかといえば習ったからであり、なんで道具箱の奥深く眠っていたかといえば、続かなかったからである。

むかしむかしのOL時代。仕事だけで手いっぱいの新人を脱却したころ、余裕ができたせいで、逆に心細くなってきた。

私はこの先 どうなっていくんだろう?

仕事の手を止めれば、漠然とした不安がひたひたと迫ってくる。

無鉄砲な性格ならば、会社を辞めて自分探しの旅に出るところだが、私は今も昔も、いたって慎重派である。

まずはなにか、新しいことをしてみよう、と、始めたのが生け花であった。

会社の会議室に先生がいらして、花材をいただき、お借りした花器にいける、気軽なお稽古だ。

私はだいたいが小器用で、なんでも無難にできるほうである。

花を切って差すだけのこと、フツーにやれると思ったが、これがなかなか、そうでなかった。

先生のお手本は、花の茎をグッと切り詰め、水面ギリギリに咲くように活けて、後ろに立てた長い葉との対比が美しい。

しかし私は、せっかく伸びた花を短く切るのが、どうしてもイヤだった。

切り口から少々切り取っただけの私の花は、中空にとぼけたように浮かび、バカみたいにユラユラ揺れている。

見回ってきた先生は、呆れてアラアラ、とおっしゃったと思えば、止める間もあらばこそ

パチンパチン!

爽快な音を立て、10分の1ほどに切った花を、引っこ抜いた場所に差し直して

ほら、良くなったでしょう!

そのあと何度、お稽古に出ただろうか。

一緒にはじめた同僚は、お免状を頂くまでになり、私の手元には、1丁の花鋏だけが残った。

たかねのはな



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むかしむかし | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/06/23 11:30

ありあり話。

ここ数年、夏になると、窓際でアリを見る。

ぞろぞろ行列を作って歩くのが、窓の外側ならかまわないのだが、内側なので気になるのだ。

いったいぜんたい、何の用があって入ってくるのだろう。いまのところ害はないが、気持ちのいいものではない。

かといって、無駄な殺生するのも気が進まない。

うちに美味しいものなどない!

断言したところで、アリには通じないから、イライラしながら冬を待つしかなかった。

ところが、今年の梅雨入りの頃のこと。

あるうす曇りの午後、外の天気を気にしていたら、ふと風に揺れるものが目に入った。

冬のあいだ落葉する木が、成長の時期を迎えている。みずみずしい葉が茂り、伸びた若枝が、まもなく窓に届きそうだ。

ジーッと見ると、枝を伝ってアリが行列しているではないか。

💡!

道具箱から取ってきたのは、花鋏。

いそいで網戸を開けると、窓枠に触れそうな枝をすべて、パチパチと短く切った。

以来半月、例年なら始まる窓辺のアリの行列が、今年は気配もない。

世の中、何にでも理由があることだなあ、と思ったことだった。

ありのぎょうれつ



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/06/22 11:30

おくった話。

父が亡くなり、一周忌も終えて、2度目のお盆が廻って来るころ。

そろそろオトーサンのものを片付けたい、と母が言った。

家事は何にもしないが、自分の持ち物は自分で管理していた、父の部屋はずっとそのままだった。

几帳面だが、同時に捨てない人でもあった。

膨大な量の物が、父のルールでキチーッと詰め込まれた部屋の整理は、母1人では無理だろう。

応援に出かけてみると、予想はしていたものの、驚くべき物量である。

もはや着た姿も思い出せない、現役時代の背広がズラリと並び、防虫剤のニオイを放っている。

膝を悪くして、やめてしまったゴルフの道具。何年も前の確定申告の書類や、合併して無くなった銀行の通帳。

それぞれがそれぞれの場所に、捨てるのも申し訳ないほど、キッチリ収まっていて

どこから手をつけていいか…

父の生前、部屋には入ることもなかった母は途方に暮れるが、親不孝な娘は腕をまくり、その全てをバッサバッサとゴミ袋に入れた。

これからもこの家で、母には元気に過ごしてもらわなければならない。そのためなら、父も文句は言わないだろう。

クローゼットの一角に、薄いのや小さいの、いろんな箱が積んであった。

空き箱かな、と1つとって持ち上げると、重さがある。

開けてみると、新品のゴルフシャツだった。

なんとなく見覚えがあるのは、もしかして…と、すぐ下の箱を開けたら、チェックのマフラー。

そのまた下の箱には萩焼の湯呑。

どれもこれも、誕生日や父の日に、私が贈った品である。

いくつか覚えのない品があるのは、イモートからのプレゼントだろう。

オトーサン、もったいなくて使えなかったのね…

母はしみじみ言うが、私は悲しかった。

元気な間に、新品のシャツの肌触りを、カシミアの軽さを、味わってほしかった。

それ以上に、父が贈り物をちっとも使わないのに気づかず、モノだけ次々と送って済ませていた、自分が恥ずかしかった。

今更悔いてもせんないことだけれども。

父のいない父の日が来るたび、今も苦い後悔に胸を噛まれる。

ちちのひけーき



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ごかぞく | コメント(18) | トラックバック(0) | 2020/06/21 11:30
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