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とうじの話。

どうしてる~?で始まった、グループLINE

久しぶりー、寒いねー、と、時を置いて次々と、メンバーが現れる。

そういえば今日、冬至だわ

パパパと既読がつき、

あ、忘れてた~!カボチャ煮ないと

柚子湯も!

柚子なんか、急に言われても無いよ


中の1人、広い庭に柚子の木がある人を、しばしうらやむ一同。

柚子の皮だけなら、冷凍庫にあるかも… 

ヘギユズってやつね お料理に使う

皮だけ入れちゃダメかなー 香りはするよね

お風呂掃除大変じゃない?


あとの掃除がすぐ思い浮かぶあたり、さすが主婦である。

お風呂にヘギユズってお吸い物になったみたい

ダシが出るから昆布持って入れば?

ホンダシでもいいかしら


そろそろ悪ふざけになってきた。

ダシは私が浸かれば出ます

イヤー!ハハハ…!


(笑)のスタンプがパパパと並んだと思うと、あとはすっかり、静かになった。

さあ、私もスマホを置いて、カボチャを煮よう。

カピバラ



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/12/21 11:30

せってい話。

私は機械に弱い

必要な家電製品はかろうじて使えても、どうも肝心のところが分かってない気がしてならない。

基本は現状維持。

ヘンにいじると怖いことになりそうで、余計なことはせず、不具合はガマンや工夫によって乗り切っている。

うちのお風呂は旧型だが、お湯張りは自動だ。

ここに来る前のアパートは、カチカチ回してボッと点火する昭和の風呂だったため、自動というだけで感激したものだ。

スイッチを押すと

♪お湯張りをします♪

リンナイ子ちゃん(愛称)のかわいい声が宣言し、お湯が溜まれば

♪お風呂が沸きました♪

また、かわいく教えてくれる。

以来十有余年、この声を交互に聞いては入浴する日々である。

さいきんは寒くなってきたので、お風呂に入るや、かけ湯も早々、追い焚きせねばならない。

ぬるいお湯をかき回しながら、ふと思った。

最初のお湯の温度って誰が決めたのかな?

運転スイッチしか押したことのない操作盤を、マジマジと見る。

おふろのせってい

もしや、温度って変えられるのでは?

触ったことのないスイッチを、おそるおそる、ポチポチと押してみると

♪風呂温度を 41度に設定しました♪

できた…。

これしきのこと、なんで今まで思いつかなかったのか。

初めてのフレーズを述べるリンナイ子ちゃんは、こころなしか嬉しそうだった。



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2020/12/20 11:30

しばしば話。

寒い朝のバス停。肩をすくめ、指先をこすり合わせながら、列に並んでいたら

ヒャッ!

不意にふくらはぎに生ぬるい風を感じて、飛び上がった。

足元を見下ろすと、黒く濡れて光る鼻づら。

丸い目の、ちっこい柴犬だ。首から伸びたリードの先には、飼い主が

うちの子、カワイイでしょ!

言わんばかりの満面の笑みである。

柴犬を連れたオババ、略してシババは、このバス停にたまに出没する。

逃げられないバス待ちの客に、愛犬を披露し、

カワイイですね~

あら、お利口ね~


褒められるのを無上の喜びとしているらしい。

私はべつに犬嫌いではないが、こんな風にけしかけられると、いい気持ちはしない。

シババには愛する家族でも、私には一面識もないケダモノなのだ。

リードを縮めろ!

心の声が聞こえるはずもなく、柴犬は私の靴をフンフンと嗅いでいる。

分かっているのだ、ウソでもカワイイと言い、頭のひとつも撫でれば、シババは満足してリードを引き、次のターゲットに移っていくということは。

しかし、意地でもそれはしたくない。

犬には罪はないけれど、かわいくない飼い主の犬は、断じてかわいくない。

バス来い!早く来い!

足元を見ないように心の中で大声で念じつつ、つま先立ちで車道を見やった。

しばいぬ
(犬には罪はないと思う、いやホントに)



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ごきんじょ | コメント(16) | トラックバック(0) | 2020/12/19 11:30

いるみな話。

クリスマスを前に、あちこちで、ライトアップやイルミネーションが行われる。

キラキラの雰囲気に酔うカップルに水を差す気はないが、イルミネーションの魅力がわからない。

ついでに言うと、夜景も同じだ。夜景の名所といわれる場所に行っても

いっぱい電気が点いてるなあ…

それ以上でもそれ以下でもない。

イルミネーションに何かを感じる神経が、切れているのかもしれない。

盛大なイルミネーションや百万ドルの夜景より、暗闇に点点と光る灯が好きだ。

たとえば車窓に次々と流れていく照明灯や、トンネル内のオレンジ色の明かり。

しょうめいとう

通勤電車の窓から見る、家々の明かりもいい。

昔、離婚話でうちの中がゴタゴタしていたころ、夜中にベランダに出ては、隣の棟の窓を見た。

ひとつひとつの明かりの下に、男と女と子どもが住んでいて、そのどれもを家庭と呼ぶけれど、同じ家庭は一つもない。

小さな電気が照らすものは、幸せか不幸せか、外からはわからない。

悩んで苦しんで、子どもを泣かせて、壊れる寸前の私のこの家庭も、あの暖かそうな灯の1つだと思うと、少しだけ救われた気分になった。

あれから20年近く経つ。

今、私は幸せだけれど、イルミネーションを見に行くことは、これからもないだろう。

だんちのまど



本日早朝より多忙のため、2014年12月18日の記事を再掲いたします。



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むかしむかし | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/12/18 11:30

こよみの話。

ショッピングモールを通り抜けたら、なにやら人だかりがしている。

かれんだーいち

カレンダーのバザーだ。

企業が寄贈した自社カレンダーを販売するチャリティー市が、歳末にあるのは知っていた。

カレンダーはもらい物と決めているから、横目で見て通過していたが

あ、そうだ!

今年は違った。いつもカレンダーをくれていた会社が、くれなくなったのを思い出したのだ。

百均でテキトーに見繕うつもりだったが、同じことならここで買っていこう。

名画や絶景写真をあしらった、大判のカレンダーは500円。社名がドーンと掲載された、ダサい民芸調のコケシ柄は200円。

森の中の道を歩くように、右に左に、さまざまなカレンダーを眺めて、お目当てを探す。

私は絵は要らないので、日付と罫線だけのあっさりしたカレンダーを選んだ。

保険会社の社名があるが、切り取ればいい。

ありがとーございまーす 100円でーす

ボランティアらしいレジのお姉さんが、丁寧に巻いてくれる。消費税ナシだから、百均より安い。

うちに帰って、薄くなった今年のカレンダーの下に、新しいのを下げた。

新しい年、最初に書く予定が、どうか楽しいものでありますように。

カレンダーをかけた壁の前に立ち、気づけば胸で手を合わせている、自分に驚く。



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/12/17 11:30

ばってん話。

えーと 今日は…

在宅が増えて予定が減ったから、手帳に書くまでもない。

台所のカレンダーでその日の予定を確認するのが、習慣になりつつある。

今日の日付を見た後、週末の赤いしるしまで目が滑って、なんともいえない気持ちになった。

第九と記した文字の上の、大きな×

2年続けて参加してきた、年末の第九の公演。(→だいくの話。

指揮者やオーケストラを押さえるため、その予定は1年前には決まっている。

お正月にカレンダーをかけ替えてすぐ、ページをめくっていそいそと書き込んだものだ。

その後の顛末はもはや説明を要しないだろう。

夏になる前に中止が決まり、赤いペンをぎゅっと握って、刻むようにバッテンをつけた。

舞台上に演奏者がギッシリ居並び、満場の観客に向かう、いつものような公演は、新しい生活様式下では、もはや不可能になった。

合唱団の練習も、中断したままだ。

来年は、その次の年は、なつかしい皆さんと並んで歌えるのだろうか。

第九の無い年が静かに暮れる。

おりしもベートーヴェン生誕250年

べーとーヴぇん250ねん
(Ludwig van Beethoven、1770.12.16(?)~1827.3.26)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/12/16 11:30

あけぼの話。

春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて 紫だちたる雲の ほそくたなびきたる…

枕草子第一段冒頭が、ふと浮かぶこのごろ。

春じゃないけど、しょうがない。私は冬しか「あけぼの」を見ないのだ。

出かける時は同じ時間に起きて、同じ時刻に家を出る。

夏の朝ならば、空はとうに明るく、今日も暑くなるぞ!と太陽がやる気を出し始めたあたり。

やがて日差しにうんざりしたころ、秋に向かって少しずつ、日が短くなっていく。

朝の空気が冷たくなって、上着を着、コートを羽織り。

マフラーを巻くころには、こうして暗い空に、朝日の気配を見ながら、駅への道を歩く。

春…じゃなくて 冬はあけぼの か…

私の時間は変わらないのに、日の出は勝手に、どんどん遅れていくのだ。

冬はつとめて、だよな…

呟いて見上げた天高く、爪のように細い残月が浮かんでいる。

あけぼの



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2020/12/15 11:30

さんざい話。

私は買物がキライだ。

お金が減って物が増えるのもイヤだし、時間をとられるのも好かない。ウインドウショッピングの趣味など理解の外である。

食品や日用品は生協の宅配で済ませ、どうしても買物に行かなければならない時は、最小限の時間で、必要なものだけを買いたい。

竜巻みたい…

かつて私の買物を見た友人は、驚いて言った。

そもそもがそんな具合だから、このご時世、外で買物することはほとんど無い。

仕事帰りの駅のターミナル、ベーカリーの前で

あ、パン買ってこう…

思ったのは本当に久しぶりだった。

お昼どきも過ぎ、空いた店内を見回せば、メロンパン、カレーパン、サンドイッチに、パリッと角の立ったバゲット。

ドライフルーツの香が漂い、ああクリスマスだなあ。

ハッと気づけばトレイの上には、食べきれないほどのパンがのっている。

われながら、らしくない散財をしたもんだ、と思ったけれど、不思議に楽しい気分だ。

小さな雪だるまのパンをつぶさないように、何度も、手提げの中を確かめながら帰った。

すのうまんのぱん
(お腹はチョコクリーム、頭はミルククリームでした)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2020/12/14 11:30

ほこりの話。

このブログ創設以来(大げさ)の、唯一の主張は、年末の大掃除なんて不合理な行動は止そう(→そうじの話。)ということである。

そんなわけで、12月も中旬、私は全くの平常心で、リビングにどっしりと座って、動かない。

世間が師走などと追い立てようとも、師でない私を走らせることはできないのだ。

あーお休みはいいなあ 極楽極楽…

ソファの上でうーんと伸びをしたら

あれ?電球が切れてる…

大掃除はしなくても、こういうことはマメな私。すぐに買置きの電球と、脚立を持ってきた。

切れた電球をクルクル外し、新しいのに付け替えていると、ホコリが袖口にくっつく。

んもー!

いそいで降りて、雑巾と住宅洗剤を手に戻る。

サッパリした電気のカサを眺めて満足していると、部屋の反対側の食器棚が目に入った。

脚立の上だから、ふだん見えない棚の天板が見え、そこにわだかまるモヤモヤも見える。

あー 見たくなかった…

しかたなく脚立と雑巾を持って移動。

ううー…

唸りながら食器棚の上を拭き上げ、振り返るとこんどは、台所の冷蔵庫が見えてしまった。

見えたらもうしょうがない、また移動だ。

新年を前に、心ならずもあちこちのホコリを落とし、すっかり清々しくなったわが家である。

今日は煤払い

spring-cleaning.jpg



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/12/13 11:30

うわばき話。

ちこちゃんにしかられる

土曜の朝はチコちゃん。今日の最初の質問は

なんで学校で上履きを履くの?

あ、これ知ってる!

回答者がチコちゃんに叱られている間も、テレビのこちら側は余裕綽々だ。

私は知っている。上履きを履かせるのは、逃亡を防ぐためであることを。

学校ギライの子供が、教室を抜け出し、逃げてしまわないため、履いてきた靴を取り上げるのだ。

そして正解発表。

…上履きを履くのは… 出入り口をひとつにするため~!

あれー、違う?

あんなに自信満々だったのに。

なんでそんな風に思い込んでいたのか、ひとつ思い当たるのが、ムスメの高校。

その学校では、一般的な白いバレーシューズではなく、特殊な履物が指定されていた。

べんさん

いわゆる便所サンダルである。

しかも、学年によって色が決まっている。

わが子が学び舎で、かように殺風景なシロモノを履かされると知った時は、合格の喜びがいくらか目減りするほど、ガッカリした。

のちに、同様のサンダルが、刑務所や拘置所でも採用されていると知って、上記の勘違いに至ったものと思われる。

余談ながら、ベンサンと愛称されるこの履物には、根強いファンがいるとか。

彼らがベスト3に挙げる名品を製造する会社が、なぜか奈良県に集中しているらしい。

そのことが、県立高校のベンサン採用に関係しているかどうかは、分からない。



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てれびじょん | コメント(12) | トラックバック(0) | 2020/12/12 11:30
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