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しんぐる話。

イモートに荷物到着を知らせようと電話したら、久しぶりなので長電話になった。

話題は高校生になったメイちゃんの学費問題に移る。

部活も定期も 何やってもお金! この先いくらかかるか 見当もつかないワ

そうだよね~ 予備校に大学に… 私学だったらまた大変!

それにしてもおねーちゃん よくやれたね!1人なのに

まあガマンはさせたよね ムスメにも ムスコにも…

「国公立しかダメよ!」とか言った?

いや、言わない けど…

けど?

無言の圧力はあったかも…

ハハハ…無言! 逆に怖いね!

割引シールのパンばかり食べて(→わりびき話。)育てば、そりゃわかるだろう。

にわりびき

子供の将来の可能性まで、割り引いてしまったのではと思うと、内心忸怩たるものはある。

ホントは留学とか、したかったかもね

パピーにもらうわけにもいかないしね!

へ?パピー?

ほら…モト婚約者…

ああ、ハハハ…斬新なアイデアだよね!そしたら 学費の高い大学も行けたし…

ミヤサマとお友だちになれたし…

いいよー!遠慮します ハハハハ…

まあ ムスメちゃんも立派な社会人になって

あとはヘンなお母さんのいる彼氏さえ 連れてこなければ…

双方、ゲラゲラ笑いながら電話を切った。



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ごかぞく | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/04/30 11:30

たるてぃん話。

荷物(→おきはい話。)はイモートからだった。貸していたものを、返してきたのだ。

帰省した時でいいって言ったのに~

連休もまた帰れないし いつになるかわかんないでしょ

電話の声は、ちょっと寂しそうに聞こえる。

首都圏に住むイモート一家と、もう2年近く会っていない。最後に会った時、中学生だった姪は、この春高校2年生になった。

行儀悪く受話器を顎にはさみながら、段ボールを開けると、目的のもの以外に、何か入っている。

わーカワイイ箱!これ何?

少しでごめんね デパ地下で買ったの 

オシャレな箱の中身は、お菓子が6つ。

たるてぃん1

さっそく包みをむいてみたら、ごテイネイにプラスチックの透明なトレイに入れた、五百円玉大のお菓子が現れた。

たるてぃん2

反射的につまんでポイと口に入れたら、イチゴ味があっという間に通り過ぎていく。

よく見もしなかったが、なんだか凝った外見だったような。

しまった!

イモートは私と違って、インスタなんかやっていて、流行りものに敏感なオシャレさんである。

アンタこれ、高いんじゃないの?

そんなことないよ、少しだし

そうは言うが、電話を切って、つい検索した。

6個入りの紙箱が1080円!

一瞬で消えたアレが、180円!いや、五百円玉が180円なら、安いのか?

いずれにせよ、ポイポイ食べていいものではないらしい。

すまん、イモート。大事に食べるね。

会えなくて、私も寂しいよ。



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/04/29 11:30

おきはい話。

♪ぴんぽーん♪

宅配の荷物が来たようだ。

…あー、ハイハイ…

インターフォンには応答し

置いといてくださーい

玄関先に置いてもらうよう、お願いした。

家ではひっでえ格好している私にとって、直接の応対が不要な置き配はありがたい。

ただし、置き配の荷物でマンションのドアが開かず、外に出られない、などという椿事も起きているから、置き場所には要注意だ。

このご時世、配達員の方だって、人と顔を合わす機会は、少ないほうがいいだろう。

日本ではまだ耳新しい置き配であるが、20年前の英国ではわりに普通だった。

置き配でお願いします、と言ったわけではない。勝手に置いていきよるんである。

留守中に配達に来て、いないと置いていく。

裏庭で洗濯物を干していて、応対が間に合わず、慌てて出ていくと、もうドアマットの上に荷物が乗っけてある。

雨の日に玄関先に放置され、荷物がビショビショに濡れていたときは、情けなくて泣きたかった。(→はいたつ話。

在外中、いろいろひどい目に遭ったが、そういえばドアが開かなくなったことはない。

なぜだろうと考えて、理由に思い当たった。

日本の玄関ドアは、基本的に外向けに開く

しかし英国のドアは、みな内開きなのだ。

どんなにバカでかく重いものが前に置かれようとも、室内に向いて開くのであれば、ドアが開かなくなるなどということはない。

だからといってあまり気楽に置いて行くのも、どうかと思うが。

日本の配達員の皆様には、住民を閉じ込めることのないよう、今後もご配慮を願いたいと思う。

おきはい
(このドアも内開きですね)



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ごきんじょ | コメント(14) | トラックバック(0) | 2021/04/28 11:30

ざっそう話。

早めに出たので、ゆっくり駅までの道を歩く。

道端の草も花咲く季節、天気は良し、ゴキゲンで歩いていたら、ヤツを見つけた。

大嫌いな雑草だ。

雑草という植物は無い、などというが、コイツにそんな配慮は必要ない。

葉はギザギザで、花はビンボくさく、茎にはイヤらしい棘があって、放置すると周囲を睥睨するかのように丈高くなる、イヤーな草なのだ。

何が何でも雑草を駆逐すべきというのではない。

先日話題にしたヒメツルソバ(→やぶへび話。)や、ブタナや、ハルジオン、愛らしい雑草の花には心和む。

なんなら摘んで帰ってもいいくらいだ。

しかし、どこをとっても愛嬌のないこの草にかぎっては、見るのもイヤである。

引っこ抜いてやりたいが、よそ様の玄関先。

万が一、育てていらっしゃるという可能性も、無いとは断言できない。

しかし、このまま放っておけば、次に見る時にはもっと憎々しく、もっと醜く、茂っていることであろう。

内心で、抜いてしまいたい衝動と激しく戦う。

なぜなら、この、いいとこなしの雑草の、唯一の美点はスポッと抜けるということなのだ。

そばでしばし逡巡しているうちに、急がねばならない時刻になったので、すこしホッとして、急ぎ足でその場を離れた。

おはなをつんで



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/04/27 11:30

ちがいの話。

この季節は着るものに困る。

朝方の気温で決めると、昼にだらだら汗をかくはめになるし、薄着で出ると帰り道がうすら寒い。

諸事情を勘案して、本日はフツーのTシャツ、フツーのセーター。フツーのジーンズに、フツーのスニーカー。

われながら、迷った挙句のコーディネートとは、とても思えない。

すれ違った人が2秒後には忘れてしまうような、ありふれた服装である。

フツーのカバンを肩にかけ、駅に向かう。

5分ほど歩いたところで、ひとつ先の角から女性が曲がってきて、同じ方向に歩きだした。

駅までずっと、その人の後ろ姿を見ながら歩くことになる。

明るいピンクのセーターの、ざっくりと割れた背中がリボンで編み上げてある。

下に着たシルバーのTシャツが、動きにつれてチラチラ見える。

ジーンズにはラインストーンが模様を描いて、足を進めるたびキラキラする。

つい足元に目をやると、エナメルのスニーカーに蛍光色のクツ紐。稲妻みたいにギラリと光るのは、飾りのジッパーだ。

肩にかけたバッグには、不思議な形のバックルが、ドカンとついている。

どこをとってもひとヒネリあり、なにもかもがゴージャス

えらい違いだ、と思ったが、私が着てるのは、Tシャツとセーターとジーンズとスニーカー。

彼女が着てるのも、Tシャツとセーターとジーンズとスニーカー。

言葉で表すとどちらも「Tシャツとセーターを着、ジーンズとスニーカーをはいた中年女」

だけど、見た目(と、合計のお値段)は、姫川亜弓とちびまる子ちゃんくらい違うのであった。

ひめかわあゆみ

ちびまるこちゃん
(同じように「ガーン」となってもこの違い)



本日なんだかFC2のログイン画面の調子が悪く、作業がいっこうにはかどらないため、2016年4月26日の記事を再掲載いたします。



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ごきんじょ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2021/04/26 11:30

ちゃうちゃう話。

夕飯が終わってテレビを点けたら、なんだか騒がしい番組をやっていた。

ちゃうんちゃう
関西愛認定バラエティー ちゃうんちゃう?

すぐにチャンネルを変えたものの、番組名だけが耳に残る。

ちゃうんちゃう?

関西弁で「ちゃう」は「違う」。

「違うのではありませんか?」という意味のこのフレーズ、最近いっぱい聞いたなあ。

それは始発の停留所から乗った、路線バスの中。

眠くなるような日差しの中、まばらな乗客も心なしかのんびりと、発車時刻を待っていた。

38系統ドコソコ行 発車しまぁ~す

やがて定刻となり、ドアが閉まる。

駅前のロータリーをぐるりと回ったバスは、大きな道路に入り、左折した。

久しぶりだな…こんな景色だっけ…この辺りも変わったな…

ボンヤリと窓の外を見ていると、なぜか前の席がザワザワしはじめる。

あれ?こっちとちゃうんちゃう?

左折ちゃうで!

運転手さん、ちゃうちゃう!


ちゃうちゃうちゃう

にわかに車中は、モフモフの中国犬だらけに。

…ほんまや、ちゃうわ!

マイクが拾った小さなつぶやきを、慌ててかき消すように

ご乗車の皆様 お急ぎのところ まことに申し訳ございません…

改まったアナウンスが流れ、バスは次の交差点で、そそくさとUターンした。



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ごきんじょ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/04/25 11:30

まっかな話。

晴れた日、隣駅の前のスーパー。

ふだん来ない店は、品ぞろえが目新しくて、買物ギライの私も、つい買い過ぎた。

重い手提げを持って、自動ドアを出たところで、いきなり火の玉と衝突!

…と思ったら、それは人だった。

染めた髪も、ワンピースも靴も、全身真っ赤な女性である。

アラごめんなさい!

小鳥のように甲高い声で告げ、店に入っていく後姿を、思わず振り返り、見送った。

赤い服に、さらに目立つピンクのバッグが揺れている。

周囲の人も、あっけに取られているようだ。

母と同年輩に見えたから、70~80代だろう。たまにいる、服装に主張のある高齢女性の中でも、かなり強烈なほうだと思った。

私自身トシのわりにハデ好きなほうだが、とてもかなわない。

うちに帰って、別件でおばーちゃんに電話したついでに、これこれこんな人を見た、と報告すると

ああ、ヤヨイさん(仮名)

こともなげに言うので、またビックリ。

赤い人は母の友達だというではないか。

着るものはスゴイけどね カワイイ、いい人よ

さらに驚くことに

ピンクのバッグ持ってたでしょ あれ、アタシがあげたの

おかーさん、アナタいったい…。

くさまやよいさま



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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/04/24 11:30

やぶへび話。

最初は深刻な話題だと思ったのだ。

昼下がり、住宅街のバス停。

前に並んでいるご婦人がたが、揃ってうなだれ、ボソボソ話し合っている。

…なんだったかしらコレ

なんとか言ったわねエ…

2人の視線の先、側溝の中には、ピンクの花をつけた草が生えていた。

ヤブヘビ、じゃないけど、なんかそんな名前よ

そうそう、そんな感じよね ザルソバ、みたいな…

なるほど、植物の名前が思い出せないのか。

なんだか、かわいらしい。

よくこんなふうなミゾの中に咲いてるわよね

…あっ!ミゾ…

そうだわ!ミゾソバ!

めでたく結論が出たところで、計ったようにバスがやってきたので、ご婦人がたも私も、ぞろぞろと乗り込んだ。

ヤブヘビじゃなくって、ザルソバじゃなくって、ミゾソバか。

その日1日頭に残って、なんとなく検索したら

みぞそば

あれ?昼間に見たのと、ちょっと違う…。

ヤブヘビじゃなくって、ザルソバじゃなくって、ミゾソバ、でもなかったようだが、ご婦人がたにお知らせする方法は、ちょっと思い浮かばない。

ひめつるそば
(正解は「ヒメツルソバ」でした)



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もろもろ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/04/23 11:30

へもろぎ話。

じつは来週、どこだかに行かねばならない。

どこだか、と、えらく曖昧なのには理由がある。

大型の施設で、前を通ったこともあり、所在は知っているが、名前が分からないのだ。

○○○○館とかいう、ひらがな4文字だったことは何とか思い出した。

4文字の部分はやすらぎだとか、ふれあいだとか。

この手の施設にありがちな、雰囲気だけで意味の無い名前がついていたはずである。

場所が分かるので、行くには行けるけれど、手帳に予定を書くのに困った。

やすらぎ館とか、ふれあい館とか、ありそうなウソを書くのも、間違いのもとになりそうだ。

私のことだから、駅からタクシーに乗り

ふれあい館お願いします!

ありもしない場所を告げて、運転手さんを困らせてしまうに違いない。

ちょっと考えて、こう書いた。

1時半 へもろぎ館 正面玄関

これならタクシーで言うこともないだろう。

へもろぎって何なんだ、とは、どうか聞かないでいただきたい。

いざないかん
(へもろぎ館はここでした→ 平城宮いざない館



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もろもろ | コメント(12) | トラックバック(0) | 2021/04/22 11:30

ていねん話。

同僚のムラカミさんのご主人が、ションボリしてるそうだ。

この度めでたくリタイアとなったご主人。数日前の話では、たしか新しいクルマで、アッチコッチ出かけようと、意気軒高であったはず。

それがね… 娘が来て…

ムラカミさんのお嬢さんは、共働き世帯。実家の近くに住んで、お孫さんを見てもらったり、頻繁に行き来している。

ガレージに停まったピッカピカの新車を、自慢げに見せられたお嬢さんは

ふう~ん…自動ブレーキも… いいんじゃない?

腰に手を当て、ひとわたり眺めたあと

パパ、これが最後だからね!

お父様に念を押したのだという。

新しいクルマに、前のと同じくらい乗ったとすれば、ご主人も後期高齢者である。

そしたら免許は返上してちょうだいね、と、言われたわけだ。

ムラカミさんのお話から、亭主関白のご家庭だと思っていた。

そんなお父様にズバリ直言するとは、物腰やわらかなお母様に似ず、ハッキリしたお嬢さんだ。

子供も手が離れるし アタシが乗せたげる、って娘は言うんだけど…

退職したものの、まだまだ現役気分のご主人。

ご落胆はさぞかし、と言いかけて、ムラカミさんの顔を見たら、やけにニッコニッコして

フフ… 言ってくれて助かっちゃった

ちっとも驚いた風が無い。

もしかしたら、ご主人の知らぬところで、お嬢さんと事前の打ち合わせがあったのやもしれぬ。

世の殿方は、奥様の言うことは聞かないが、お嬢様の言い分には、からきし弱いらしい。

さざえさんいっか




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ごきんじょ | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/04/21 11:30
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