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はつらつ話。

日課であり、健康の柱でもあるテレビ体操

高齢者でもできる体操だから、けっして難しくはない。

それでも、体調がイマイチな時は、踏み込む歩幅も、伸ばして曲げる動きもつい小さくなる。

運動音痴の私にとって、画面で躍動するお姉さんの動きに近づくことは、立派な目標なのだ。

それが、最近やけに調子が良い。

われながらハツラツと、十全に動けているという感じがある。

継続は力なり

学生のときさんざん言われて、フンと鼻で笑った、こんな言葉も頭に浮かぶ。

しかし、このところゴリンピックのムリヤリ連休のせいで、仕事はギュー詰め、1日の終わりにはヘトヘトで、体調は低下気味のはずである。

こうしてパソコンに向かいながらも、舌先では、できてしまった口内炎を触っている。

それなのに、なんで体操だけ好調なのだろう。

♪たーたらたららら たーたーたーたー…♪

おなじみのメロディーに、テレビの前に集まる(1人なのに集まるは変だけど、なんとなくそんな気がする)

胸を張って大マジメに手を振り、息を吸って吐いて、1歩前に…あっ!

踏み出した足が、ハダシだ。

フローリングの床は、クツシタを穿くと少し滑るが、ハダシの足裏はグリップが効く。

そのせいで、体重移動がとてもスムースなのだ。体力がついた、わけじゃなかった。

まあいい、今日も、暑そうだ。

さあ、ハダシの1日が始まる。

てれびたいそうのさいご
(熱中症に気をつけてね!)



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てれびじょん | コメント(4) | トラックバック(0) | 2021/07/21 11:30

ばーがー話。

今日はハンバーガーの日

50年前の今日、東京銀座にマクドナルドの1号店が開店したのだという。

私の住む田舎町にハンバーガーがやってきたのは、それより10年遅かった。

ハンバーグはあっても、ハンバーガーは無い子供時代だったわけだ。

なぜそれが分かるかといえば

まくどのちらし1

↑こんなものを持っているからである。

昭和50年代、チラシとして撒かれたメニュー。

ハンバーガー170円、フィレオフィッシュ240円、ドリンクMは150円…。

値上がりしてないようだが、当時の物価を考えればいい値段だ。

このチラシの裏が

まくどのちらし2

ポテト無料券になっている。

このタダ券で、初めてマクドナルドに行った、という人は、50代には多いと思う。

つまり、タダ券でもなければ行かない、まだまだ敷居の高い店だったのだろう。

私自身、このチラシを手にしたとき、けっこう葛藤したことを覚えている。

ポテトだけってわけにはいかないよね…

飲物くらいは買わなきゃいけない?

飲物だけじゃ ただもらいに来たみたいで 恥ずかしいかな…


昔からこういうことが気になって、あれこれ迷ったあげく、損をする性格である。

やがて期限は過ぎ、タダ券は引き換えられることなく、手元に残った。

月日は流れて、マクドナルドはすっかり日常となったが、性格は治らないまま、今に至る。



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むかしむかし | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/07/20 11:30

いたりー話。

暑くなってきたので、涼しいネマキを着たい。

去年ボロいのを1枚捨てたので、代わりの新品が欲しいところである。

しかし買物に行く前に、私にはやることがある。

押入の在庫を探ることだ。

パジャマ、シーツ、クツシタ…。

おばーちゃんには、誰がいつ着る当てもない衣類を、むやみに買い置きする趣味がある。

もちろん老母ひとりに消費しきれるはずもなく、ブツは私に回ってくる(→みのうえ話。)。

アンタ、これ着ない?

渡されたパジャマどもは新品のまま、何年も出番を待っている。

私はおそらくこの先一生、パジャマを自分で選ぶことの許されない身の上なのである。

タメイキをつきつつ、ギッシリ詰まった衣装ケースを覗いたら、良さげなのを見つけた。

藍の縞柄のパジャマ。タグにはなんとかバレンチノ・ITALYと横文字のロゴがある。

どうやら男物のようだ。

私は大柄なので、パジャマは男物でも全然かまわない。よし、これにしよう。

バリバリと袋を開けて取出すと、布地の手触りがシャリッとして、ゆったりした袖は半袖だ。

よかった、夏ものらしい。

さっそく広げてみたら、なんだかヘンだ。

襟が無い。ボタンが無い。代わりに紐がついている。

コレ、もしかして、甚平?

袋越しにも、変わったデザインには見えた。

ITALYブランドのタグのせいで、てっきりパジャマだと思ったのだ。

バレンチノの甚平、ねえ。

イタリア在住のなんとかバレンチノ氏は、自分の名前が、極東の民族衣装にくっついていることをご存知なのだろうか。

じんべい
(彼はバレンチノさんではない、と思う)



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もろもろ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2021/07/19 11:30

わたしの話。

♪ぺぽん♪

着信音が鳴ってLINEを開けると、ムスメから何か来ている。

週末、夏服を取りに帰ると言ってたけど…

…ん…写真?

むすめのめも

ダイヤモンドゲームの駒みたいなものが描かれた、メモの写真。

新型ウィルス感染者の、濃厚接触者と、濃厚ではないが一緒に仕事をした、ということらしい。

こういうことだから 今日はやめとく

追いかけるように、メッセージも届いた。

はー、なるほどね。

いよいよ身近にウィルスが迫ってきた気がするが、不思議に怖くはない。恐れたり、心配したりは、とっくのとうにやり尽くしてしまった。

でも、ムスメはドキドキしているだろうな。

むすめのめも2

メモの端っこにポツンと立つ「わたし」

感染者と直接会ったわけではないこと。

きちんと検査の予約も入れたこと。

きっと、説明がもたつくと、私がよけい心配すると思って、メモにしたんだろう。

1人の部屋で背を丸め、子供の時と変わらない、まるまっちい字を書く姿を、ふと想像した。



記事は週遅れで書いており、検査結果は陰性でした。他事ながらどうかご休心くださいませ。



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/07/18 11:30

いちまつ話。

新型ウィルス感染拡大に伴い、全国各県の知事の姿を目にすることが増えた。

老若男女、思想信条、さまざまな知事がいて、その違いや評価をここで云々するつもりはない。

例によってつまらないことが気になる私は

なぜ知事の背後は市松模様なのか?

ということを考えている。

いちまつもよう
(こういうやつです)

長期政権の老人も、少壮の新人も、テレビに映るとなると、もれなく市松模様をしょっている。

四角の中には、チマチマと特産品やらイベントの名が書き込まれているが、あんなもので宣伝効果があると、本気で信じているのだろうか。

アメリカの映画なんかで、犯罪者の写真の背景が、身長計になっているのをよく見る。

もしかしたらその要領で、知事のスケールが分かるのか、と思ったが、四角の大きさはバラバラで、タテヨコの比率も違うみたいだ。

スポーツ選手は、スポンサーの市松模様をしょわされても、卓越した実力を示せばそれでいい。

しかし、知事というのは地域の独自性を言うべき立場であり、われもわれもと横並びになっていい存在じゃないだろう。

知事には別のものを、しっかり背負ってほしい。

オッ、今日、ちょっと社会派?



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てれびじょん | コメント(4) | トラックバック(0) | 2021/07/17 11:30

ゆうげの話。

今日もまた、忙しくてヘトヘトだ。

ゴハンの心配をするのもイヤで、ひさしぶりにお弁当を買って帰った。

夕げのお伴はテレビのニュース。

ナ~ニがオウチゴハンじゃ!

ブツブツと、ヒトリゴト。

新型ウィルスの影響で増えた家での食事を、オウチゴハンなどと称するようだが、私はこういう、カマトトくさい新語はダイキライである。

外食という言葉があるのは、そもそもご飯は家で食べるものだからじゃないのか。

…と文章にすると、なにやら世を憂いているかのようだが、そうでもない。

彩りよく詰め合されたオカズを

さーて どれから食べちゃおっかなー

タレントスカウトのような視線で眺め回したり、インスタント味噌汁の袋を破りながら

アサゲ… 夕げだけどアサゲ…プッ…

あさげ

プププと笑ったり。

1人でも、出来合いの弁当でも、やっぱり夕げの時間は嬉しいのだ。

いただきまーす!



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もろもろ | コメント(10) | トラックバック(0) | 2021/07/16 11:30

かみなり話。

…どどど…がらぴしゃ!どすん!

未明、暗い地鳴りを前触れに、大音響で目が覚めた。

カミナリだ。

身体を起こし、カーテンを引いて外を見る。

明るくなりだした空を、みるみる黒雲が覆って、やがて大粒の雨が屋根を、地面を叩き始めた。

怖いような、爽快なような気分で、ガラスを打つ雨粒を見ながら、ふとムスメを思い出す。

小さいころのムスメは、悪天候の日にかぎって、表に出たがった(→たいふう話。)。

見慣れた風景が一変する、非日常の雰囲気にワクワクするのかもしれない。

大人になって行動にストップがかかっても、芯のところには同じ気持ちがまだ残っていると思う。

出勤準備の手を止めて、窓の外を見ているかしら。

カサもささず、雨の降る戸外に躍り出たり、してないだろうな。

カミナリも鳴ってるのに、危なくないかな。

カミナリすごいね 気をつけてね

LINEでも送ろうか、と思った。

しかし彼女も大人である。

カミナリがバリバリ鳴る大雨の中、カサをささずに歩きたい、と、もしも思ったとしたら、それを止めることは私にはもうできないのだ。

だいたいの母親の心配と同様、こんなことは杞憂に過ぎない。

本人はきっと今ごろ、きちんと雨の備えをして、涼しい顔で駅のホームに立っているに違いない。

お昼前には、雨も止むだろう。送信を押さずに、スマホを閉じた。

そとはあめ



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ごかぞく | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/07/15 11:30

うごかぬ話。

今日の仕事は単純作業

考え込んでばかりは煮詰まるので、同じことを繰り返す、こういう仕事もたまにはいい。

休みなく手を動かしながら、頭はヒマである。

動かないのは誰だっけ?

ヒマな頭の中に、とつぜん疑問が浮かんだ。

誰かが動かないんだよ… 誰?

どんな物識りがいても、これじゃ答えられない。

誰だっけな… 永井荷風?

何の脈絡もなく、文士の名が浮かぶ。

荷風は、若い頃は欧米に遊学したし、帰朝後も、銀座のカフェーへ、浅草のレビューにと、出歩くイメージで、動かないはおかしい。

正解ではなかったが、文士の執筆風景を想像したことで、新たなイメージが湧いた。

書斎…書斎でハチマキ…タカハシイッセイ?

人気俳優の自宅を、一般人が覗けるわけもないから、ドラマだろう。

私はあんまりドラマは見ないのだが…あっ!

きしべろはんのどらま

原作マンガのファンに勧められて見たのだった。

しかし、ドラマを見てみると、タカハシイッセイ演ずる岸部氏は、動かないどころか、呼ばれもしないところにどんどん出かけていくではないか。

なんだかなと思って、1度見てやめたから、本当に動かないのは誰なのか、分からないままだ。

動かないのは誰だっけ?

結論は出たような、出ないような。

恐ろしいほど無意味な考察だったが、ムダなことを考えるほど、安上がりな娯楽は無い。

はたらく頭の中をよそに、どんどん手は動いて、仕事は滞りなく終わった。

きしべろはんはうごかない
(「岸部露伴は動かない」荒木飛呂彦)



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てれびじょん | コメント(8) | トラックバック(0) | 2021/07/14 11:30

せーるの話。

ウワ―!忘れてた!12時!

ふと時計を見て、思わず声が出る。

私はオバサンなので、生協をやっている。

オバサンはオバサンなりに進化して、以前は紙に記入していた注文もネットになった。

ネット注文では曜日限定のタイムセールがあり、在庫処分や訳あり品をお得に買える。

せんちゃくげんてい

数量限定、先着順の売切れ御免である。

とうぜんセールの開始時刻には、注文が殺到する、その時刻を逃したのだ。

あー、しまったァー…

目玉商品は、開始10分でほぼ売り切れてしまう。もう、めぼしいものは残ってないだろう。

自分でも驚くくらいガックリ、落胆していることに気づく。

以前はここまで入れ込んではいなかった。

そもそもバーゲンの類に興味の無い私。スーパーのチラシを見て安売りに行ったりもしない。

ネットの特売を、予定表に書くほど熱中しはじめたのは、ここ1年ほどだ。

娯楽の少ない自粛生活、長期化の影響は、インドア派の私にも、ジワジワ効いてきているのかもしれない。



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もろもろ | コメント(4) | トラックバック(0) | 2021/07/13 11:30

あきびん話。

月に1度の資源回収の日。

透明のビン、茶色のビン、ミドリ… 紅茶の缶、ビールの缶…

ブツブツ唱えながら、所定のカゴに入れる。

背後に人の気配を感じ、ハッとして振り向いた。

顔だけ知ってる、隣の棟の奥さんだ。

オハヨウゴザイマス…

ヒトリゴト聞かれたかしら。ちょっと気まずい感じで会釈して、場所を譲る。

10歩も歩いたところで、提げていた袋の底に、アルミ缶が1つ残っているのに気づいた。

慌てて引き返すと、さきほどの奥さんが、カゴの中を食い入るように見つめている。

あ、アレかな…

さっき私が捨てたジャムのビン

空き瓶を小物入れなどに再利用する人が多く、ネットオークションやフリマサイトで、売りに出るほど人気がある。

かわいくて溜め込んだものの、特に使い道が思いつかず、まとめて捨てたのである。

わかるよ、わかるなあ

1個ならともかく、いくつも揃ったビンはかわいい。私だって捨てる時、ずいぶん迷ったのだ。

シンパシーを持ってその背中を見ていると、気配を察した彼女が、ギョッとした顔で振り返った。

犯行現場を押さえられたドロボーのような、狼狽ぶりが気の毒になり

大丈夫、大丈夫ですから!

言いかけたけれど、逆にヘンな感じになりそうで、思いとどまった。

うえむらぎゅうにゅうのびん
(私も牛乳瓶を拾いそうになったことはある)



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ごきんじょ | コメント(6) | トラックバック(0) | 2021/07/12 11:30
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